今日の産経ニュース(2/9分)

■【歴史戦】米アトランタ*1慰安婦像設置か
http://www.sankei.com/world/news/170209/wor1702090072-n1.html
 歴史戦を叫ぶ産経ですが連戦連敗を重ねているのは実に無様です。


■【ウワサの現場】大量の鳩、暑さで倒れる従業員…「ミキハウス」や「ワコール」子会社がミャンマーに委託した劣悪工場の実態(社会部 天野健作)
http://www.sankei.com/premium/news/170209/prm1702090003-n1.html

 調査に携わった金昌浩弁護士は「今回の問題は氷山の一角に過ぎない。ミャンマーには同様に、ほかに日本のアパレル企業が進出している。他の企業もビジネスと人権の問題や、CSR(企業の社会的責任)に積極的に取り組んでほしい」と話していた。

 産経には珍しくまともな記事です。


■【産経抄文科省天下り斡旋「万死」どう償うのか 2月9日
http://www.sankei.com/column/news/170209/clm1702090003-n1.html

 寺脇研さんは、昭和50年に入省している。まず驚いたのは、全省規模で職員が参加するレクリエーションの多さだった。
ソフトボール大会から将棋大会まで、秋には応援合戦が繰り広げられる運動会がある。各局対抗で順位を競い、「マルブン*2(文部省)一家」の一体化につながったという(『文部科学省中公新書ラクレ)。

 まあ寺脇氏と言えば「ゆとり教育自民党に酷評され、出世の見込みも乏しくなった。出世どころかむしろ役所は辞めてほしがってるようなのでやる気を失い退官した」という「小泉訪朝が自民とウヨ議員や救う会、家族会に酷評され、出世の見込みも乏しくなった。出世どころかむしろ役所は辞めてほしがってるようなのでやる気を失い退官した」田中均氏に似た経歴の方ですね。まあ、田中氏同様「異色の官僚」だとは思います。
 昔は民間企業でも運動会やってた所はあったかと思いますね。昔はのどかな時代だったわけです。今は民間企業もそう言うところは少ないし、役所もそういうところは少ないでしょう。
 今は「そういうのをうっとうしく思う若手社員」や「そんなんに会社や役所の費用を使うなんて能天気だ(役所の場合は親方日の丸呼ばわり)という株主やマスコミなどの批判」もあって民間企業も役所もやらないわけです。文科省も今はやってないでしょうね。
 小生もそう言うのは、ないですね。ただ飲み会はある。公式なモン(?)としては「新入社員歓迎会」「忘年会」「送別会(退職者や異動者)」ですね。
 まあ「ソフトボール大会、将棋大会、運動会」はともかくサラリーマンとして何らかの親睦の場は必要だろうとは思います。

 ただし、(ボーガス注:寺脇本の)次の記述は訂正が必要だろう。
「朝は新聞を読んで時間を潰し勤務時間の終わるのを待つ…というような気楽な『天下り』の姿は文部省関係では見たことがない」。

 まあ寺脇氏に善意に理解すれば「彼は見たことがない」のでしょう。むしろ「文科省に足繁く情報収集など用務で来るOB」が多かったと。
 つうか「昔ならまだしも」景気も良くない、「この世知辛い世の中」、今時そんな楽な天下りがあるとは正直、俺も思ってないですね(「月に2日出勤で年収1000万円」なんてレアケースでしょう)。むしろ、ほとんどのケースは「せっかく天下っていただいたのだから官僚時代の人脈を活用していただきたい」つう話と思っています。そう言う意味ではおそらく楽ではない。
 天下りの問題点つうのはそもそも「まじめに働けばいい」つう話でもないですしね。

「万死に値する責任がある」。
 前川喜平*3事務次官の謝罪の言葉は重い。ただ、約5610万円の退職金の返還については、言葉を濁した。

 まあ彼が返したくないと言うより、「文科省と相談した上で」つう話なんでしょう。

 多額の退職金を受け取りながら、何度も死ぬほどの罪をどのように償うつもりなのか。小欄の国語力では理解不能である。

 名誉毀損訴訟で負けた阿比留を出世させた分際で良く言う、不祥事が起こっても誰も責任をまともにとらない会社の癖によく言う、ですね。
 産経の他者批判ほど「手前が言うな」「くたばれ産経」と思うもんはありません。 

参考

寺脇研(ウィキペ参照)
 大臣官房審議官(生涯学習政策担当)、文化庁文化部長等歴任。2006年4月、(ボーガス注:自民党ゆとり教育批判、寺脇非難に根をあげた?)文科省の事務方より退職勧奨を受けるが、小坂憲次文部科学大臣(当時)に慰留されたこともあって辞職せず、寺脇のために新設された課長級に当たる大臣官房広報調整官に就任するという異例の降格人事となった。その後、2006年11月10日付で文部科学省を辞職。現在は京都造形芸術大学教授、星槎大学客員教授
■教育専門家としての活動
 文部科学省退官直前には、「今後も教育や文化について、民間の立場から取り組んでいく」と述べ、その後も「ゆとり教育」推進の立場からの発言や著作を続けるほか、NPOカタリバが主宰する高校生支援・キャリア学習プログラム「カタリバ大学」の学長を務める。
 2007年には、在日コリアンの子弟を主な対象とするインターナショナル・スクールコリア国際学園の設立準備委員に就任し、開校後は理事を務めている。また、朝鮮学校の高等学校等就学支援金対象除外に反対する「無償化連絡会大阪」の賛同人*4も務めている。
■映画評論家としての活動
・映画評論家としての顔もあり、大学在学中から『キネマ旬報』の「読者の映画評」欄の常連であった。その後、1975年から映画雑誌から原稿依頼が来るようになる。「キネマ旬報」にも「映画評論家」の肩書きで寄稿するようになった。 1987年からは月刊の個人ミニコミB級映画映画評論家通信』を発行し公開された日本映画全てを批評して、『映画を追いかけて:年鑑1987年日本映画全評』(1988年、弘文出版)、『映画をみつめて:年鑑1988年日本映画全評』(1989年、弘文出版)、『映画に恋して:年鑑1989年日本映画全評』(1990年、弘文出版)と3冊の著書にまとめるなど映画に関する著書もある。そのため、マスメディアには映画評論家としてコメントを寄せることも少なくなく、文部科学省在職時代から、日本映画映像文化振興センター副理事長に就任している。
・2004年に文化庁が主催して韓国で開催されたイベント「日本映画:愛と青春」(1965年から1998年に発表された日本映画46本を上映したもの)は、文化庁に在職していた寺脇が中心となって進めた企画だといわれているが、黒澤、小津ら、巨匠と呼ばれる監督の作品をあえて排し、日活ロマンポルノに属する作品を入れるというラインナップが物議をかもした。
・日活ロマンポルノ批評を通じて、映画監督・根岸吉太郎と脚本家・荒井晴彦と懇意になり、荒井が発行人を務める『映画芸術』誌の運営に2009年から協力。寺脇が在籍する東北芸術工科大学に映像学科が新設される際には、学科長として根岸を招聘した。
・ピンク映画の世界では、親しみを込めて「ケンちゃん」と呼ばれているという。
■落語評論家としての活動
 フリーマガジン「らくご☆まがじん」顧問。寄席情報誌『東京かわら版』に連載「演芸ノ時間」を持つ。
 2009年12月12日に当時の鳩山*5首相、仙谷*6行政刷新担当大臣と会食した際に、「落語評論家」の肩書になっていた。
■著書
・『韓国映画ベスト100:「JSA」から「グエムル」まで』(2007年、朝日新書
・『それでも、ゆとり教育は間違っていない』(2007年、扶桑社)
・『さらばゆとり教育:学力崩壊の「戦犯」と呼ばれて』(2008年、光文社)
・『ロマンポルノの時代』(2012年、光文社新書) 
・『文部科学省:「三流官庁」の知られざる素顔』(2013年、中公新書ラクレ
・『「学ぶ力」を取り戻す:教育権から学習権へ』(2013年、慶應義塾大学出版会)
・『本気の教育改革論:寺脇研と論客14人が語るこれからの教育』(2016年、学事出版)など

*1:ジョージア州の州都

*2:国税庁国税局の査察部のことを「マルサ」、護衛対象者のことを「マルタイ」と呼ぶようなもんなんでしょう(ウィキペ「マルサの女」「マルタイの女」参照)。「モンブ」だから本当なら「マルモン」でしょうがそれだと言いづらいから「マルブン」だと。

*3:官房長、初等中等教育局長、文部科学審議官などを経て文部科学事務次官

*4:異色官僚とは言え「北朝鮮シンパ」どころか左翼とは言えない寺脇氏が批判してることで分かるように「無償化除外や補助金不支給」への反対はまともな人間なら保守でもやる事です。

*5:新党さきがけ代表幹事、細川内閣官房副長官新党さきがけ幹事長、民主党幹事長(前原、小沢代表時代)などを経て首相。現在、東アジア共同体研究所http://www.eaci.or.jp/)理事長、AIIB(アジアインフラ投資銀行)国際諮問委員会委員

*6:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官民主党政策調査会長代行(野田代表時代)など歴任