「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2022年2/23日分:荒木和博の巻)

拉致問題担当大臣の話(R4.2.23): 荒木和博BLOG

 現在松野官房長官が兼務している拉致問題担当大臣とはどんな役職なのか、という話です。

 8分程度の動画です。
 どんな役職かと言えば「拉致問題について啓発を行う役職」です。現在は官房長官の兼務ですが、過去には国家公安委員長や法相が兼務したことなどもあります。
 つまり「拉致担当相が外交交渉で取り戻すわけではない」(それは外務省トップの外相)
 まあ事実上「拉致実行犯についての捜査」など、何もできないでしょうが「拉致担当相が拉致実行犯についての捜査はしない」(それは警察庁トップの国家公安委員長法務省トップの法相)
 それにしても荒木が「拉致担当相は横田一家(特に横田早紀江)をなだめる役職」といいだしたのには吹き出しました。
 皮肉のつもりでしょうが「語るに落ちている」。
 ここで「拉致被害者家族をなだめる」といわないあたり「横田一家(特に早紀江)>絶対に越えられない壁>ほかの家族」という扱いを荒木ら救う会がしていることがモロバレです。ほかの家族にどれほど失礼なのか。
 ちなみに松野拉致担当相(安倍派出身で第三次安倍内閣文科相)がよほど気に食わないのか「赤池副大臣(安倍派出身で第三次安倍内閣文科副大臣)に期待する」と荒木が言い出すのにも吹き出しました。
 赤池というのは

赤池誠章 - Wikipedia
 文部科学省前川喜平の授業内容を報告するよう名古屋市教育委員会に求める前に、文科省に照会したのは自民党文部科学部会長(当時)の赤池であることが判明した。赤池は2月17日に文部科学省の藤原官房長(当時、その後、事務次官で退官)に「法令違反をした人が教壇に立てるのか」と事実確認を求めるショートメールを送ったことを認めたうえで、「法令違反(時間を移籍辞任した理由である天下り斡旋のこと)をした人が公立中学の教壇に立つことは問題がないのか、確認するためだった」と説明している。中曽根内閣文相を務めた「文教族議員」森喜朗元首相は「この前、前川前文部科学事務次官の講演について、自民党の文科部会長が、文科省を通じて教育委員会を調べたことがあった。役人にはやってよいことと悪いことがある。与党の政治家が、そんなことも知らずに役人にやらせるからマスコミにたたかれるんですよ。」と述べている。

きょうの潮流 2018年3月23日(金)2018年3月23日(金)
 かみついたのは人気アニメ「ちびまる子ちゃん」の映画版でした。3年前に公開された「イタリアから来た少年」は海外の子どもたちとの友情を軸に描いたもの。ポスターにも「友達に国境はな~い!」
▼うたい文句をみて、映画に協賛した文科省に「猛省を促した」のが自民党赤池誠章参院議員でした。自身のブログ「友達に国境はな~い!」 文部科学省の国家意識 | 赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Amebaには「国際社会とは国家間の国益を巡る戦いの場であり、地球市民世界市民コスモポリタンでは通用しない」と
▼文言が決まった経緯まで文科省に問いただし、「国家意識なき教育行政を執行させられたら、日本という国家はなくなってしまう」。異常なまでの介入と圧力です
 改憲右翼団体日本会議議連のメンバー。戦前回帰への情念をむき出しにして、憲法や個人の尊厳、民主主義を脅かす安倍首相の仲間です。思えば首相の周りにはこんな人物ばかり。この国を危うくし、世界から孤立させる勢力です。

文科省の前川氏授業調査/自民議員が執拗な要請 電話とメールの間にも/吉良氏「政治介入そのもの」2018年3月24日(土)
 調査をめぐっては、自民党文科部会長の赤池誠章参院議員と、部会長代理の池田佳隆*1衆院議員の働きかけが発端だったことが明らかになっています。同省は、あくまでも「初等中等教育局の判断で行った」と言い張っていますが、赤池、池田両氏の問い合わせなどがあった事実を、報道されるまで隠ぺいしていました。

という札付きのウヨです。
 とはいえ、赤池が「拉致以外」にも

大臣・副大臣・大臣政務官 - 内閣府参照
アイヌ問題
◆公文書管理
◆交通安全対策
◆高齢者問題
子育て支援少子化問題
◆障害者問題
消費者問題消費者庁
男女共同参画
◆知的財産戦略
◆地方創生

などと山ほど担当を抱えてることを「口実」に荒木ら『救う会』への対応はおざなりらしく「赤池副大臣には我々にもっと会ってほしい」とぼやいています。
 実際、赤池のブログブログ記事一覧|赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Amebaを見ても

拉致問題 自民党内で議論 国民一体となって北朝鮮へ強い意志表明を | 赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Ameba
 去る2月8日(火)午前10時30分から1時間以上、自民党本部において、北朝鮮による拉致問題対策本部会合が開催されました。昨今の北朝鮮情勢と来年度予算案の説明を行いました。
 私も、担当の内閣府副大臣として出席し、次のように挨拶しました。

という拉致について触れた記事もあるものの

衆議院総務委員会でデジタル田園都市構想で質問受け 内閣府副大臣として答弁に立つ | 赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Ameba
 2月15日(火)、衆議院第二分館において、衆議院総務委員会が開催され、野党議員の質問に対して、内閣府副大臣として答弁に立ちました。
 野党議員の質問は、デジタル田園都市構想についてです。

衆議院予算委員会分科会で内閣府副大臣として答弁 ①保育士等処遇改善、②国土交通省統計問題 | 赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Ameba
 2月17日(水)、衆議院第二委員会室において、衆議院予算委員会第二分科会(総務省所管)が開催され、野党議員の質問に対して、内閣府副大臣として三日連続で答弁に立ちました。
 一人目の野党議員*2の質問は、保育士等の処遇改善の財源措置についてです。
 私からは、保育の質の向上のためには職員配置の改善を進めることは重要と考えており、3歳児の配置改善については、平成27年度から加算を行っていますが、「0.3兆円超」の質向上事項に含まれる1歳児及び4・5歳児の配置改善については未実施となっており、引き続き各年度の予算編成において必要な財源の確保に努めていくことを説明しました。
 二人目の野党議員の質問は、国土交通省の統計問題について、公文書管理法所管の担当者として見解を問われました。
 私からは、国土交通省からの報告のとおりであれば、公文書管理法に定める手続きに反しており、極めて不適切であると考えており、公文書管理法第7条及び第8条に違反しているかどうかということであれば、私としても、同条に違反していることになると認識。
 その上で、今回の事案を受け、(ボーガス注:公文書担当の)若宮(ボーガス注:内閣府特命担当)大臣の指示により、
(1)国土交通省に、調査の継続や不適切な取扱の是正、再発防止策の検討
(2)各府省に、ルールの遵守や跡付け・検証に必要な文書の作成、文書廃棄時の慎重な確認
(3)研修など、あらゆる機会をとらえた基本的なルールの周知徹底
を要請したところであり、引き続き、適正な公文書管理についての周知・徹底を図ってまいりたいと答弁しました。

国連平和維持活動(PKO) 南スーダンから司令部要員帰国式 | 赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Ameba
 2月17日(木)、合同庁舎4号館において、国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)第12次司令部要員2名(兵站幕僚、航空運用幕僚)の帰国式が開催されました。担当の内閣府副大臣として、出席しました。

地方創生テレワーク表彰式 企業と自治体の連携による先進事例 | 赤池誠章オフィシャルブログ Powered by Ameba
 2月18日(金)、合同庁舎8号館講堂において、地方創生テレワーク表彰式が開催されました。担当の内閣府副大臣として挨拶し、受賞者を表彰しました。

などということで拉致への言及は決して多くはありません。

*1:現在、第二次岸田内閣文科副大臣

*2:日本共産党の本村伸子議員のこと(全ケア労働者賃上げを/衆院予算委分科会 本村議員が要求参照)