今日の文科省&教育ニュース(2020年7月23日分)(副題:ノンキャリア出身者が本省ナンバー2に就任(つくる会、またも安倍、萩生田に公然と無視される)&佐野元局長の刑事裁判ほか)

◆「杉田水脈が正式につくる会理事を辞めたらしい」ほか

<令和2年度定時社員総会>を開催!
 新しい歴史教科書をつくる会は、7月18日、東京・友愛会館ホールで、令和2年度定時社員総会を開催しました。
 会議の冒頭、国歌・君が代斉唱に続き、今年3月26日に逝去された顧問の伊藤玲子*1に哀悼の意を表して黙とうが捧げられました。
 その後、この度任期満了で理事を退任された衆議院議員杉田水脈先生からの祝電が披露されました。
 第3号議案「役員選任の件」では、高池会長より理事3名と顧問1名(別紙参照)が退任されたことが発表され、それ以外の全理事の再任*2が提案されました。
*退任*(任期満了)
 理事 赤尾由美 河添恵子*3 杉田水脈
 顧問 田久保忠衛

 ということで杉田が理事を退任しました。
 しかし、これを「つくる会不合格&育鵬社合格と関係ない」と思う人間はまずいないでしょう。「安倍首相と萩生田文科相育鵬社のためにつくる会つぶしに動いた」と認識した「自民党議員」杉田は、安倍*4や萩生田*5ににらまれたくは無いが「とはいえ」任期途中で辞めるわけにも行かず、任期満了を機に「これ幸い」と退任を申し出たと言うことでしょうね。恐らく杉田以外の連中も「つくる会にいても安倍自民や産経に敵視されるだけでデメリットなだけ」という判断から退任を申し出たのでしょう。
 「赤尾(大日本愛国党総裁だった右翼活動家・赤尾敏の姪)や河添はともかく」つくる会にとっては「陣笠とは言え与党議員の杉田」「日本会議会長、国家基本問題研究所副理事長という大物右翼の田久保」の退任はつらいところでしょう。
 それはともかく最近、高世仁に突っ込む(2020年7/21日分)(注:松本清張『けものみち』のネタばらしがあります) - bogus-simotukareのブログで「ロッキード児玉誉士夫や「競艇のドン」「国際勝共連合名誉会長」笹川良一に触れましたが赤尾敏(赤尾由美のおじ)てのは「自民党的にはどういう扱いだった」んですかね。
 松本清張けものみち」のモデルとされるフィクサー児玉や笹川とは違い、「自民党内極右政治家」が好意を寄せる程度の泡沫右翼にすぎなかったのか、それとも彼も意外とフィクサー扱いされていたのか。
 しかし

副会長 皿木喜久*6(元産経新聞論説委員長)   

というのは産経とのパイプでしょうがそれでも教科書検定ではあっさりと「育鵬社を応援する産経」につくる会は見すてられるのだから滑稽です。
 正直、皿木も「古巣・産経の裏切り」は想定外であり、面目丸つぶれでしょう。皿木も本当は退任したいのでは無いか。

第4号議案  国民へのアピール
 日本国周辺に目を向けると、中国公船による尖閣諸島付近の領海侵犯は後を絶たず、香港に対する中国政府の強権的支配が明白になっても、未だに習近平*7国賓招聘の話が政権与党の中で完全に立ち消えとなってはいないのです。有権者である国民が、そのような状況を許してしまっていることも問題です。

 それ、つくる会の建前上の目的である「歴史教科書づくり」と何一つ関係ないだろ、て話です。

 そうした中、令和元年度、文科省による「不正検定」事件が起きました。正しい国家観と歴史観を育み、誇りある日本人を育てることを目指した『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』の抹殺が省内の一部勢力によって企てられたのです。歴史については強引な手法で「不合格」となり、今年の夏の採択に加わることができなくなりました。同時に、「従軍慰安婦」という用語が新規参入の教科書で復活しました。不合格を免れた公民についても無理難題の検定意見を多数押し付けられ、合格のために理不尽な修正を余儀なくされました。

 「文科省内の一部勢力」などと書き「安倍首相の意向が無視されたかのようにデマ飛ばす」辺りいつもながらデタラメですね。
 「モリカケ」「桜を見る会」「レイプもみ消し疑惑」の安倍が「どうしてもつくる会教科書を検定合格させたければそう動く」でしょう。
 最近も

「一斉休校」首相決断の舞台裏 官邸は文科省の代案を突っぱねた:東京新聞 TOKYO Web
 新型コロナウイルスへの対応で、学校の臨時休業は都道府県などが要請する。政府の対策本部が基本方針をそう定めた2日後の2月27日。文部科学次官の藤原誠(62)は首相官邸に呼び出された。
 「一斉休校要請の検討を」。
 対策本部の本部長で首相の安倍晋三(65)から、驚くような内容を告げられる。文科省は2日前、休校の判断は自治体に委ねると通知したばかりだった。
 一斉休校を避けたい藤原は、文科相萩生田光一(56)と再び官邸を訪問。「春休みの前倒しで」と代案を示すと、「春休みは学校ごとにばらつきがあるので混乱する」と官邸側の出席者に突っぱねられた。
 「(ボーガス注:一斉休校で学校を休む子どもの対応で休業する)親への補償は」
 「(ボーガス注:一斉休校で収入が減少する)給食業者への対応は」。
 萩生田らは課題を一つ一つ挙げ、翻意を促した。それでも安倍の決意は固かった。
 「批判があるのは分かるが私の責任でやる。政治判断だ」
 安倍がこの日の対策本部で発表するまで4時間しかない。萩生田らは文科省に戻るとすぐに対策会議を開いた。
 「社会的な影響が大きすぎる。大変なことになる」。
 会議で官邸の方針を聞いた担当者の1人はそう思った。
 法的な根拠がない官邸主導の一斉休校要請は、(ボーガス注:新型コロナの)政府専門家会議にも相談がなかった。後に、その弊害が指摘されるようになる。

として「文科省(萩生田文科相と藤原文科事務次官)は『現場の混乱を招く』として一斉休校に否定的だったのに安倍が『政治判断だ』として押し切った」という報道が出ています(なお、こうした批判報道が出るからこそ安倍が東京新聞を敵視してることは有名な話です)。それで何が「省内の一部勢力ガー」なのか。日本中に大きな影響が出る一斉休校すら、文科省の反対を無視して、ごり押しした安倍が『つくる会教科書合格』はごり押しできなかったなんてそんな馬鹿な話は無い。
 かつ、この検定では「つくる会のライバル」である育鵬社は合格している。
 これを「教科書検定モリカケ」で、「森友学園加計学園に当たるのが育鵬社」と考えるのが自然な考えでしょうが、この期に及んでつくる会連中には安倍が批判できないわけです。

 また様々な手段を講じて文科省による検定が「不正」であることの調査を行い、客観的な証拠を既に得ています。
 この度の事態は、新しい歴史教科書をつくる会と教科書発行会社の自由社にとって、一見、大ピンチに見えますが、実は教科書行政を抜本的に改める千載一遇のチャンスでもあるのです。「不正」があったことを文科省が認めざるを得なくなれば、それを実行した特定勢力を一掃し、私どもが求める制度改革に繋げることができます。

 そう思うのならとっとと行政訴訟でも起こせという話です。なんでそれが出来ないのか。森友疑惑では「夫を自殺に追い込まれた赤木未亡人」はとっくに国賠訴訟を起こしてるわけです。
 なお「特定勢力を一掃」というつくる会ですがおそらくその特定勢力とは「安倍首相の意向に逆らう萩生田文科相と彼の配下の文科官僚」という理解なのでしょう。本気でそのように考えてるとはとても思えませんが「安倍首相を打倒」といえない彼らとしてはそう強弁するしかないわけです。
 つくる会連中にとっては安倍が退任して、その後釜が「立憲民主の枝野*8」など野党幹部の場合は勿論、自民党でも石破*9、石原*10や岸田*11が首相になっても別に美味しくは無いので。稲田*12や下村*13当たりが次期首相なら産経も「御の字」でしょうが、可能性に乏しいですからね。

 文科省への追及の手を緩めることはありません。

 「安倍政権と自民党への追及」といえないのが無様です。あくまでも「文科省が全て悪い」と強弁する気のようです。

【参考:藤原次官について】

https://facta.co.jp/article/201810014.html
文科事務次官に「官邸直系」の藤原誠官房長(2018年10月号)
 今夏の中央省庁幹部異動は、例年にも増して首相官邸の覚えのめでたい人物が栄進する「異次元人事」と話題を呼んだが、受託収賄容疑で現職局長らが逮捕された文部科学省の人事だけは見送られた。事務次官就任から1年8カ月を過ぎた戸谷一夫氏は、汚職事件の収束を見計らい、年内に退任する見込みだ。首相官邸に弓を引いた前事務次官前川喜平氏に連なる「抵抗勢力」が潜む文科省を、官邸は警戒しており、次の次官には「忠臣」を据えたいのはやまやま。そこで浮上するのが、「官邸直系」の藤原誠官房長(昭和57年旧文部省入省)の抜擢だ。
 文科省を揺るがした昨年1月の天下り問題で、藤原氏は他の幹部と共に減給処分を受け、(ボーガス注:官房長から初等中等教育局長に昇格したのに)同年7月の人事で初等中等教育局長から官房長に(ボーガス注:逆戻り人事で)降格。
 省内に「事務次官の目はなくなった」との見方が広がったが、ここに来て風向きが変わった。「一定期間の昇任凍結を定めた人事院規則に基づき秋以降、ペナルティーが解けることから、次官への昇格が可能になった。この難局(汚職事件)を乗り切るには、官邸に食い込んだ藤原さん以外にない。前川さんと敵対関係にある藤原氏を、官邸も推すだろう」と、文科省関係者は言う。
 前川氏と藤原氏は共に東大法卒。「文科省のプリンス」と称された前川氏の3年後輩の藤原氏も出世街道を走ってきた。藤原氏が頭角を現したのは、小泉内閣時代の改革のエンジンとなった内閣官房に出向し、内閣参事官を務めたこと。ここで各省のエース級と同じ釜の飯を食い、当時の首席首相秘書官、飯島勲氏(現内閣官房参与)らの知遇を得たとされる。しかも、首相官邸が、藤原に目をつけたのは「トラブルシューターとしての手腕だった」(文科省OB)。
 まず挙げられるのは2015年の新国立競技場の白紙撤回問題。危機的状況下で、当時私学部長から官房長になっていた藤原は、競技場を担当する日本スポーツ振興センター理事時代に築いた人脈を生かして、再整備への道筋をつけた。官邸の信頼を得た藤原は、16年6月に初等中等教育局長に昇進。事務次官の座を射程に入れた。
 前述の通り藤原氏は懲戒処分を受け官房長に戻ったが「官房長は霞が関の黒衣。官邸との信頼関係はさらに深まった」(同省関係者)と見るべきだろう。
 2度目の官房長に就く直前(17年5月)、その「黒衣」が白日に晒された。加計学園問題への官邸の関与を暴露しようとした前次官の前川氏の動きを抑えようと、官邸官僚が水面下で動いた際、両者をつなごうとしたのが、藤原氏だった。
 前川が、その内幕を暴露した近著『面従腹背*14』には、〈藤原(ボーガス注:初等中等)教育局長からショートメールで、「和泉さんから話を聞きたいと言われたら、対応される意向はありますか?」と送られてきたのです〉とある。ここに登場する「和泉さん」とは元国土交通省住宅局長で首相補佐官を務める和泉洋人氏に他ならない。菅義偉官房長官の懐刀として辣腕を振るう和泉氏が、霞が関の幹部人事に口を挟んでいることは、よく知られている。
 藤原氏の唯一のライバルは1年先輩の文科審議官の小松親次郎氏(早大政経卒)。文科省OBには「藤原は生臭すぎる」と小松氏を推す向きもあるが、スキャンダル噴出の文科省は、官邸の意向に従うほかない。

 「藤原氏の次官就任前に某情報誌に出た記事」です。どこまで信用できるか知りませんが一応紹介しておきます。この記事が正しければ「安倍直系」藤原次官がトップの文科省はアンチ安倍どころの話ではありません。まあこの記事が正しくなくても「安倍に限らず」首相に反抗する省庁幹部なんかいるわけもないですが。


「名前は言わないで」 文科省元局長の音声、法廷で再生:朝日新聞デジタル

 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で、東京医科大に次男を合格させてもらったとして受託収賄の罪に問われた同省の元科学技術・学術政策局長、佐野太被告(60)ら4人の公判が20日東京地裁であった。検察側は法廷で、佐野元局長が大学側から便宜を図るよう依頼を受けた場面とされる会食時の録音を再生。佐野元局長が大学側に「よろしくお願いします」などと話す音声が流された。
 音声は、佐野元局長が同省官房長だった2017年5月、同大理事長だった臼井正彦被告(79)らと会食した際の会話を録音したもの。同席したコンサル会社元役員の谷口浩司被告(49)=受託収賄幇助(ほうじょ)罪で起訴=が無断録音していた。
 佐野元局長が浪人中の次男について「またよろしくお願いします」と述べると、臼井前理事長は「来年は絶対大丈夫」「あと5点、10点欲しい」と発言。佐野元局長が「今度は勉強してやります」と言うと、臼井前理事長は「ぜひぜひ、もううちに予約しておいでになって」と応じた。

 こんなものを「佐野局長や臼井理事長にトカゲの尻尾切りをされぬように、保身のためにブローカーが発言を隠し録りしていた」と言う時点で「推定無罪」とはいえどうみても「真っ黒」でしょう。佐野の言うように「何ら問題ない発言」なら隠し録りしようなんて誰も考えない。

 佐野元局長は被告人質問で、会話の趣旨について「『大丈夫』が優遇を意味しているとは全く思わなかった」と主張。「検察の主張は曲解。私の発言は合格するように頑張らせるという意味だ」と反論した。

 まあ、「何をどう言おうと被告人の自由、それが裁判制度」とはいえ、「随分と醜悪なもんだ」ですね。
 そもそも大学に関する許認可権限を持つ官僚が「大学幹部」と会食したあげく「ウチの息子が受験するので宜しくお願いします」と言うなどそのこと自体が非常識です。どう見ても「裏口入学の要望」であって、これを「何ら不正なことはしてない、検察の起訴は不当だ」とはよくもふざけたことがいえたもんです。

高校生、大学生、警察庁に入庁したばかりの中村格が現在の自分を見たら、ああいうクズにだけはなりたくないと思ったろう - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
・中村が、どういう理由で警察庁という官庁を自分の就職先に選んだのか、その理由や事情は知りません。
・理由はともかく、彼なりの正義感や自尊心、日本を彼なりの考えで、よくしていきたいという思いはあったかと思います。
・読んでいて実に情けないですね。
・高校生の時代、あるいは大学生、もしくは警察庁に入庁したばかりの時代に、現在の中村格の無様で無残な姿をみていたら、おそらく中村は、「ああいうクズにだけは、自分は絶対なりたくない」と思ったんじゃないんですかね。
・警察官僚のトップになれるなら、ぜひ同じことをしたいとはたぶんですが、考えなかったんじゃないんですかね。その程度には、若き日の中村はまともな人間だったでしょう。いやー、初心忘れるべからずなんていう古典的な格言を、こいつほど体現している人間も珍しいんじゃないんですかね。まったくもってどうしようもない馬鹿でクズです。こういう成績が良くて仕事もできる馬鹿でクズというのは、本当に始末に負えませんね。まあもちろんこういうクズを利用する側(ボーガス注:この場合は安倍)にも大きな問題はあります。

をもじれば

◆高校生、大学生、科学技術庁に入庁したばかりの佐野太が現在の自分を見たら、ああいうクズにだけはなりたくないと思ったろう
・佐野が、どういう理由で科学技術庁という官庁を自分の就職先に選んだのか、その理由や事情は知りません。
・理由はともかく、彼なりの正義感や自尊心、日本を彼なりの考えで、よくしていきたいという思いはあったかと思います。
・読んでいて実に情けないですね。
・高校生の時代、あるいは大学生、もしくは科学技術庁に入庁したばかりの時代に、現在の佐野太の無様で無残な姿をみていたら、おそらく佐野は、「ああいうクズにだけは、自分は絶対なりたくない」と思ったんじゃないんですかね。
科学技術庁(省庁統合後は文科省)で出世できるなら、ぜひ同じことをしたいとはたぶんですが、考えなかったんじゃないんですかね。その程度には、若き日の佐野はまともな人間だったでしょう。いやー、初心忘れるべからずなんていう古典的な格言を、こいつほど体現している人間も珍しいんじゃないんですかね。まったくもってどうしようもない馬鹿でクズです。こういう成績が良くて仕事もできる馬鹿でクズというのは、本当に始末に負えませんね。まあもちろんこういうクズを利用する側(ボーガス注:この場合は贈賄した東京医科大)にも大きな問題はあります。

ですね。


文科省ナンバー2、初のノンキャリに 丸山洋司氏が就任:朝日新聞デジタル

 文部科学省は21日、省の事務方ナンバー2にあたる文部科学審議官(事務次官級)に丸山洋司・初等中等教育局長(58)を起用する人事を発表した。発令は28日付。丸山氏は昨年7月、幹部候補向けの公務員試験で入ったのではない「ノンキャリア」の職員として同省初の局長に就任。わずか1年で、ノンキャリアとして初の同審議官*15に就く。
 丸山氏は大分県立高校を卒業した1981年に国家公務員採用初級試験に合格し、翌年に大分医科大(現・大分大)の職員に。88年に旧文部省に移り、文科省では私学助成課長や官房審議官などを歴任した。勤務をしながら、17年には法政大大学院公共政策研究科を修了している。
 文科省は(ボーガス注:前川喜平*16事務次官引責辞任した
文部科学省における再就職等規制違反 - Wikipedia(2017年)
や、佐野太科学技術・学術政策局長が東京医科大学からの収賄で逮捕・起訴され、戸谷一夫*17事務次官(役職は全て当時)が引責辞任した文部科学省汚職事件 - Wikipedia(2018年)など、)幹部の不祥事が相次いだことを受け、採用区分や年次、年齢にとらわれない人事を行う方針を表明している。萩生田光一文科相は21日の閣議後の会見で、丸山氏について「初等中等教育分野の各種政策を始め教育行政全般に精通している」と紹介し、「適材適所を基本とした人事を行った」と述べた。

 コロナの影響でこの時期の異動のようです。
 「高卒ノンキャリア(後に在職しながら大学院を修了していますが)」から、「大学院修了のキャリアでもなることが難しい地位」に上り詰めるとは随分有能な御仁ですが、「以前も別記事で触れましたが」実はこの丸山氏、

http://www.tsukurukai.com/_userdata/0611kaitou.pdf
<質問13>
 文科省の責任ある立場にある人物が極めて重大な発言をしていることがわかっているので、それを取り上げます。文科省の丸山洋司初等中等教育局長は、次のような趣旨のことを関係者に語っています。
〈11月5日の検定結果申し渡しの日に、「問題の40箇所を直せば年度内に再修正させてやる」と執筆者側に持ちかけたが、執筆者側は頑なにこれを拒否したから不合格になった〉
 このようなデマを流した丸山局長の行動の誤りは極めて深刻・重大であり、直ちに責任問題が発生します。
 大臣はこのデマをお聞きになられましたか。また、このデマについての大臣の見解をお聞かせ下さい。
<質問13>への回答
 御指摘のような説明を初等中等教育局長が行ったという報告は聞いておりません。

としてつくる会が以前「デマ屋」呼ばわりし、萩生田に懲戒処分を要求していた御仁です。
 ここでは「つくる会の主張」が正しいかどうかはあえて論じません。
 つくる会からすれば「つくる会への誹謗中傷」を理由に「懲戒処分を要求していた人間(当時、文科省初等中等教育局長)」が「事務方ナンバー2」文科審議官に抜擢され、「ナンバー1」事務次官への道も見えてきた*18、しかも「ノンキャリアからナンバー2」ということで「ノンキャリアの星」として持ち上げられてるのは「本来我慢できる話」ではないでしょう。
 これが安倍政権以外なら、つくる会は確実に「首相&文科相」を罵倒でしょう。ところが安倍政権だと「黙りで何も言えない」のだから全くいつもながら無様な連中です。
 というか、そもそも最終更新が新しい歴史教科書をつくる会は6/22、https://twitter.com/tsukurukaiは7/5で、つくる会のサイトもツイッターも全然更新されてないんですよね(追記:7/23に<令和2年度定時社員総会>を開催!と言う記事がアップされ久しぶりに更新された)。
 産経につくる会寄りの記事が載ったのも
【正論】つくる会狙い撃ちの「不正検定」 教育研究者・藤岡信勝 - 産経ニュース(2020年4月10日)
【正論】主権認識に挑戦する「不正検定」 東京大学名誉教授・小堀桂一郎 - 産経ニュース(2020年4月23日)
【正論】教科書調査官「無謬神話」の愚かさ 教育研究者・藤岡信勝 - 産経ニュース(2020年7月1日)
ということで決して多くはありません。やはり「育鵬社合格」とセットで考えれば「自由社不合格の黒幕は育鵬社など産経グループ」「教科書版モリカケ桜を見る会、布マスク(ユースビオ)、給付金(電通)疑惑」でしょう。
 安倍の「政治私物化(モリカケ桜を見る会など)」を擁護していた連中「つくる会」が、「安倍の政治私物化(つくる会のライバル・育鵬社優遇)」によって「検定不合格」という被害を受けそれでも安倍批判が出来ないで「文科省ガー」しか言えない。滑稽で醜悪にもほどがあります。

*1:伊藤玲子 - Wikipediaによれば元鎌倉市議。著書『中山成彬はなぜ日教組と戦うのか』(2008年、ベストセラーズ

*2:つまりは新任は無かったわけです。

*3:著書『アジア英語教育最前線』(2000年、三修社)、『エリートの条件:世界の学校・教育最新事情』(2009年、学研新書)、『中国人の世界乗っ取り計画』(2010年、産経新聞出版)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(2011年、産経新聞出版)、『だから中国は日本の農地を買いにやって来る TPPのためのレポート』(2013年、産経新聞出版)、『中国崩壊カウントダウン』(2013年、明成社)、『トランプが中国の夢を終わらせる』(2017年、ワニブックス)、『世界はこれほど日本が好き:No.1親日国・ポーランドが教えてくれた「美しい日本人」』(2018年、祥伝社黄金文庫)、『覇権・監視国家 世界は「習近平中国」の崩壊を望んでいる』(2019年、ワック文庫)、『習近平が隠蔽したコロナの正体 それは生物兵器だった!?』(2020年、ワック文庫)など

*4:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*5:福田、麻生内閣文科大臣政務官、第三次安倍内閣官房副長官などを経て現在、第四次安倍内閣文科相

*6:著書『大正時代を訪ねてみた:平成日本の原景』(2002年、産経新聞ニュースサービス)、『子供たちに伝えたい日本の戦争 1894~1945年 あのとき なぜ戦ったのか』(2014年、産経新聞出版)、『明治という奇跡』(2016年、展転社)、『「令和」を生きる人に知ってほしい日本の「戦後」』(2019年、産経NF文庫)、『天皇と法王の架け橋:軍服の修道士 山本信次郎』(2019年、産経新聞出版

*7:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*8:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*9:石破派ボス。小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*10:石原派ボス。小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*11:岸田派ボス。第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て、現在、自民党政調会長

*12:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相などを経て現在、自民党幹事長代行

*13:第一次安倍内閣官房副長官、第二次、第三次安倍内閣文科相などを経て現在、自民党選対委員長

*14:2018年、毎日新聞出版

*15:後で紹介する前川喜平元次官にせよ、戸谷一夫前次官にせよ審議官経験者は、「いわゆる上級試験合格→文科省本省入省者のキャリア」ですし、そのほとんど(あるいは全て)は大卒でしょう。

*16:文部省出身。東大法学部卒。国家公務員試験(甲種 - 行政職)を合格し、文部省入省。文部省教育助成局教職員課長(その後、省庁再編で文科省初等中等教育局教職員課長)、初等中等教育局財務課長、初等中等教育局初等中等教育企画課長、大臣官房審議官(初等中等教育局担当)、大臣官房総括審議官、大臣官房長、初等中等教育局長、文科審議官等を経て文科事務次官。著書『これからの日本、これからの教育』(共著、2017年、ちくま新書)、『面従腹背』(2018年、毎日新聞出版)、『前川喜平「官」を語る』(共著、2018年、宝島社)、『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る:高校中退・夜間中学・外国につながる子ども・LGBT・沖縄の歴史教育』(共著、2018年、明石書店)、『前川喜平が語る、考える。:学ぶことと育つこと、在日とアイデンティティー、あなたと私。』(共著、2018年、本の泉社)、『生きづらさに立ち向かう』(共著、2019年、岩波書店)、『同調圧力』(共著、2019年、角川新書)、『ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題』(共著、2019年、集英社)など(前川喜平 - Wikipedia参照)。

*17:科学技術庁出身。東北大学工学部卒。科学技術庁科学技術振興局研究基盤課長、文科省研究振興局ライフサイエンス課長、大臣官房審議官(高等教育局担当)、日本原子力研究開発機構理事、文科省研究開発局長、大臣官房長、文科審議官等を経て文科事務次官戸谷一夫 - Wikipedia参照)。

*18:とはいえ「初等中等教育局長→文科審議官→事務次官」は前川氏など過去の事務次官も経験してきた出世コースの一つであり別に不思議ではありませんが。