【安倍政権】日朝関係が政権の波乱要因に

 安倍首相は最重視する拉致問題のため北朝鮮との関係改善を目指している。しかし日朝関係が引き続き政権運営の波乱要因となるのは確実だ。
 北朝鮮はロケット発射実験を強行した。
 安倍氏は記者会見で、「北朝鮮に対する制裁を強化すれば、全国民が『素晴らしい』というだろうが、それは決して素晴らしいことではない。私は北朝鮮と交渉をやっていきたいのだ」と述べた。記者会見で「北朝鮮金正恩委員長があなたを試していると思わないか」と問われた安倍氏は「そうは思わない」と否定し、「私にとっては北朝鮮に厳しく当たる方がよほど簡単だが、それでは交渉が成立しない」と答えた。
 安倍氏北朝鮮から得ようとしているのは、最重視する拉致問題の解決と核兵器の廃棄だ。
 拉致問題を解決するため、安倍氏は歴代政権のように北朝鮮を制裁するのではなく、経済支援を使ったバーター取引をするのが得策と考えている。
 北朝鮮の核廃棄に意欲を見せる安倍氏産経新聞インタビューで交渉に入るための対北朝鮮制裁解除を示唆。記者会見でも「核兵器による虐殺」という表現を使って、核廃棄の必要性を訴えた。
 しかし与党・自民党も含めて、対北朝鮮強硬論が強い日本議会。安倍氏にとって日朝接近への壁は高い。

元ネタ
■【トランプ政権】米露関係が政権の波乱要因に 政権中枢と露の不透明な関係解明されず
http://www.sankei.com/world/news/170219/wor1702190052-n1.html