今日の朝鮮・韓国ニュース(2020年6月10日分)

広島朝鮮高校無償化裁判控訴審、6月12日に結審 – イオWeb
広島無償化裁判控訴審が結審、10月16日に判決 – イオWeb
〈広島無償化裁判〉10月16日に判決言い渡し
 安倍に忖度してるとしか思えない酷い判決ばかりが過去に出てるので、広島高裁の結審も正直「複雑な思い」ですがまずは原告側をねぎらいたい。


北朝鮮 正午から南北連絡ルート遮断 韓国政府は対応苦慮 | NHKニュース
韓国も連絡中断を表明 北朝鮮の通信回線遮断 :日本経済新聞
北朝鮮批判のビラ飛ばす脱北者2団体を刑事告発へ 韓国政府 | NHKニュース

北朝鮮 正午から南北連絡ルート遮断 韓国政府は対応苦慮 | NHKニュース
 北朝鮮は、韓国の脱北者が先月、キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことに反発し、9日正午以降、南北間のすべての連絡ルートを遮断すると明らかにしました。

韓国も連絡中断を表明 北朝鮮の通信回線遮断 :日本経済新聞
 韓国統一省報道官は10日、北朝鮮が9日正午(日本時間同)から韓国側との通信回線を完全に遮断すると表明したことを受け、韓国側も10日以降、双方で通信再開に合意するまでは南北共同連絡事務所の通信回線の使用を中断すると明らかにした。

北朝鮮批判のビラ飛ばす脱北者2団体を刑事告発へ 韓国政府 | NHKニュース
 韓国の脱北者が、北朝鮮キム・ジョンウン金正恩朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことに北朝鮮側が強く反発する中、韓国統一省はビラを飛ばす活動を行っている2つの脱北者の団体を(中略)南北交流協力法違反の疑いで刑事告発する方針を明らかにしました。
 理由について韓国統一省は「南北間の緊張を高め、境界地域の住民の生命や安全を脅かしているからだ」としています。
 韓国政府が北朝鮮側にビラを飛ばす行為を告発するのは、これが初めてだということです。
 保守派を中心に反発も予想されます。

 上手いコメントが思いつかないのでとりあえずノーコメントで紹介だけしておきます。


横田滋さんからの遺言――制裁一辺倒では拉致問題は動かない(高橋浩祐) - 個人 - Yahoo!ニュース

 早紀江さんは会見で私たちの心配*1を払いのけるかのごとく、気丈な姿をテレビを通じて日本国中に見せてくれた。

 気丈なんじゃなくて夫への愛情がないんじゃないかとすら思いますが。

 日本政府としては、要人の往来や輸出入の規制など、すでにできる限りの圧力はすでに実施している。
 日本政府の情報機関のある当局者も筆者の取材に対し、「今後日本が何か単独で利用できる有効な圧力カードはほとんどないと思われる」と述べている。

 まあそういうことですが、既に家族会にとっては制裁は手段ではなく「目的」となってるんじゃないか。
 つまり「拉致を解決するために制裁してる」んじゃなくて「北朝鮮が憎いから制裁して嫌がらせしてる」だけじゃないのか。そう言う連中には、もはや何を言っても無駄だと思いますね。だって制裁自体が目的の訳ですから。「手段として適切か疑問」といっても無視するでしょう。
 もはや

「拉致とは関係なく」他の問題(日本人妻問題、核・ミサイル問題など)を解決するために制裁を解除し日朝国交正常化交渉を再開する

と政府が「堂々と公言して拉致被害者家族を切って捨てる*2」以外には道はないんじゃないかとすら思いますね。
 つまり

拉致被害者家族会なんて『日本の国益(たとえば核・ミサイル問題)』や『他の方々(日本人妻など)の人権』にとって有害無益なお荷物でしかない。だから拉致被害者家族会の言うことなんか無視する。そんなこととは関係なく政府は動く

とはっきり言う。実際、日本社会にとって「はた迷惑な厄介者」でしかないでしょうよ、今の拉致被害者家族会は。


ニッポン放送が横田滋さん追悼番組 11日に緊急放送 - 産経ニュース
 「フジサンケイグループらしい(苦笑&呆れ)」以上の感想は率直に言ってないですね。


【社説検証】横田滋さん死去 産経「北の拉致に怒り新た」 東京「柔軟性欠く政府対応」(1/2ページ) - 産経ニュース

 拉致問題に関する安倍晋三政権の外交方針について「柔軟性を欠く対応も目立った」と難じたのは東京だ。「この問題に精通しているはずの安倍晋三首相が、北朝鮮に圧力一辺倒の対応をしてきた」と批判した。
 「日本政府は拉致解決を国交正常化交渉の入り口に位置づけ、経済制裁を強化した。金総書記に謝罪をさせた『成功体験』にこだわりすぎたのではないか」と疑問を示した。

 全く同感ですがそうした強硬路線、高圧的路線を肯定し「安倍首相を非難するな!」などと抜かすのが家族会なのだからどうしようもないでしょう。拉致が解決しないのは制裁路線に固執し、安倍をただただ礼賛する家族会の自業自得であり、俺は何一つ彼らに同情しません。むしろ彼らを軽蔑し、憎悪し、嫌悪しています。


救う会:★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2020.06.10)横田家が記者会見−横田滋さんご逝去

横田哲也さん(横田めぐみさん弟、家族会事務局次長)
 国内に敵も味方もないはずです。日本対北朝鮮、加害者対被害者の構図しかないわけなので、これからもご協力をいただきながら解決していきたいと思っています。

 田中均氏、蓮池透氏、和田春樹氏などを不当に敵視しているくせによくもこんなことがいえたもんです。少しは恥を知れと言いたい。


横田滋さんは「第2の犠牲者」――拉致問題の突破口とは(西岡省二) - 個人 - Yahoo!ニュース
 別に横田滋氏に限らず「拉致被害者が帰国しないまま、家族が死去すれば」ある種の犠牲者でしょう。「何で横田滋さんだけ特別扱いするのよ?」ですがそれはさておき。
 まあ「確かに犠牲者」ではあるでしょうが
1)横田滋氏らは、刀剣友の会のテロ被害に遭った上、外務省を退官に追い込まれた田中均氏、家族会を不当除名された蓮池透氏に対しては加害者
2)彼らが犠牲者になったのは愚かにも救う会の言いなりに経済制裁固執したから
なので俺は全く同情しません。自業自得だと思う。

 2002年首脳会談以後、国内世論は北朝鮮に対して強硬になり、「拉致問題では何をやっても批判を受ける。だから政治判断を仰ぐしかない」「多様な意見があってもいいのに、マスコミも含めて『世論に乗っかる』『批判をされないようにする』ことを最優先にしている」「かつて日本では核問題よりも拉致問題が重視される傾向があった。みんなどこかで『おかしい』と感じながらも、そのままにしてきた」。
 こんな声が交渉や報道の第一線で聞かれたこともあった。
 さらに、北朝鮮が核・ミサイル実験などを繰り返すことによって「北朝鮮は世界中から悪者にされている本当のヒール*3」という見方がある。「だから日本では北朝鮮を悪者扱いすることに全く罪を感じない。何の遠慮も必要はない」(外務省関係者)という空気があるのも確かだ。

 まあおっしゃるとおりでしょうね。拉致問題の現実的な策は「経済支援とのバーター取引」しかない。
 ところが「北朝鮮は悪者だ。悪者に何で褒美をやらないといけない。むしろ経済制裁で懲らしめろ」「経済支援を主張するなんて北朝鮮シンパか」などと救う会や家族会が言いだし、それに多くのマスコミや国民が同調してしまったが故に「打つ手がなくなってしまった」。
 「経済支援とのバーター取引」しか策がないのにそれを否定したらできることは何もありません。
 結局「救う会や家族会に非難されるとマスコミや世論も同調して袋だたきにされかねない。田中均氏なんかそのあげく外務省を泣く泣く退官した。蓮池透氏は家族会から除名された」「そう言う非難されるリスクがあることは何一つしない」「拉致が解決しなくてもいい。非難されなければそれでいい」に政治家や外務官僚の行動原理がなってしまった。
 これで拉致が解決したらその方が奇跡です。今のままでは何年経とうが拉致は解決しないでしょう。

 この状況で果たして、拉致問題を動かすことは可能だろうか。
 外交関係者のほとんどが「北朝鮮としてはいま日本と対話をする必要は感じていない。彼らは『米朝関係が進展して核問題がある程度前進すれば、そこに日本はついてくる』とみている」と悲観的な見方だ。

 そりゃそうでしょう。日本と対話しても成果がありそうにはとても思えない。
 「どうせ、救う会や家族会が因縁つけて小泉訪朝での日朝平壌宣言(日朝国交正常化交渉の開始を宣言)が事実上塩漬けになったように、安倍が訪朝したってどうにもならねえだろ」「いやそもそも訪朝しねえだろ、あいつ」「首相訪朝でもなきゃ事態は動かないだろ」としか北朝鮮は思ってないでしょう。
 一方、中露は長年の付き合いでそれなりに経済支援してくれる。韓国との関係も李明博、朴クネと言ったウヨ政権時代に比べたら明らかに今は改善してる。「コロナ問題でドタバタ」「アフガンやシリア、イラクに軍事展開」のトランプ政権はとても北朝鮮相手に強硬路線なんかとれないとなったら「日本はどうでもいい」となるのは当たり前です。
 特に「ニクソン訪中後の日中国交正常化」が一番わかりやすいですが、日本の外交は多くの場合「米国追従」です。
 「米国との間で話を付ければ日本は米国に『ハイ喜んで』で従う」と北朝鮮が見ていても何ら不思議じゃない。

 日本側が独自制裁解除など、経済難に苦しむ北朝鮮の利益になるような措置を取るならば、対話には応じるかもしれない

 おっしゃる通りですが、まず第一に「そもそも独自制裁解除、朝鮮学校無償化など北朝鮮の利益になるような措置が安倍に出来るか」ですね。
 第二に「独自制裁解除など」したところで「即時一括全員帰国」、それも「特定失踪者も含めた帰国」なんてもんを持ち出したらその時点で北朝鮮は「特定失踪者なんて拉致じゃない(ただし、これについて言えば日本国内で既に何人も特定失踪者が発見されており、実際、その通りですが)」「何故即時一括全員帰国でないとダメなのか」などと反発して終わりでしょう。
 「段階的帰国でもいい、即時一括全員帰国に固執しない」「政府認定拉致被害者以外は持ち出さない」ことが必要ですが、それが安倍に出来るかどうか。
 どちらも確実に救う会、家族会の非難を浴びるでしょうからね。どちらも「家族会や救う会が今の態度を変えない限り」正直望み薄です。
 救う会、家族会の反発を抑え込んでまで日朝交渉に乗り出す考えは安倍にはないでしょう。

 結局は、米国や韓国に中国なども加えた関係国と連携し、多国間の枠組みを構築して、北朝鮮をその中に引き込み、日朝対話のテーブルにつかせるのが、やはり現実的な選択肢ではないか。

 要するに今、開店休業状態の6カ国(日米中露・南北朝鮮)協議の再開です。

 それが実現したあと、特別調査委の再構築を目指す。改めて日本側の疑問点を、日本側も加わった形で納得できるまで調査する。その際には、いかなる結果も受け入れる覚悟が必要となろう。

 結局「いかなる結果(例:横田めぐみ氏の死亡)も受け入れる覚悟が必要」なわけです。
 問題はその覚悟が拉致被害者家族会にないことですね。根拠もなく「めぐみは絶対に生きてる。多分死亡したなんて言う人間は許さない(横田奥さん)」と言い出す。
 それでは話が前に進まない。

 かつて滋さんは孫娘に会いに平壌に行きたいという気持ちを明らかにしたことがある。当時の状況を拉致対策本部幹部から聞いたことがある。
「仮に、滋さんと早紀江さんが孫娘に会いに行き、その場所で『お母さんは亡くなりました。どうか信じてください』と泣かれてしまえば、どうなるか。夫妻も心が動かされ、『かわいそうに』と抱き締めるしかない。そこに和解の場ができてしまい、『めぐみさんは気の毒だった』という形にされてしまう可能性があった。だから慎重な判断を求められた」

 ばかばかしい。そんなことを言って孫と会うことを拒否して何か意味があったのか。
 しかもそんなことを言いながら「たった1回だけ」とはいえ我慢しきれなくなった横田夫妻は「モンゴルで孫と会った」わけです。それでも『面会が一回にとどまり』しかも、横田夫妻救う会、家族会と縁切りしないのには呆れますが。
 正直『救う会、家族会と縁切りしなくてもいい、めぐみ氏の死亡を認めなくてもいい』として孫と会わせた北朝鮮の方がよほど救う会、家族会よりましじゃないか(もちろん北朝鮮側も単純な善意で会わせてるわけではないですが)。

 北朝鮮の申し出に身を委ねた場合、思いもよらぬ可能性が開ける例もゼロではない。もし滋さんがこの時、平壌に行っていれば、予想外の状況を目にしていたかもしれない。だが夫妻は他の被害者家族らへの配慮*4から、これを自制した。

 まあ予想外の状況が「めぐみ氏との面会」を意味するならそれはないでしょう。彼女はもはや死亡したと思います。
 ただし、「別の拉致被害者の帰国」はあったかもしれない(あったとは断言できませんが)。
 いずれにせよ「祖父母と孫の面会」はそれ自体が「価値のあること」でしょう。
 「面会するのとしないのとどっちが拉致解決につながるか」と言う話ではそもそもない。人道的観点から「当然に会わせるべきこと」です。

*1:「何の心配」なんですかね?。妻の後追い自殺をした江藤淳』のように夫の死を悲しんで『後追い自殺でもすると思ってるのか。そんなタマじゃないでしょ、あの奥さんは。

*2:とはいえ正直な話、今のままより国交正常化した方がむしろ拉致解決につながるんじゃないかと俺は思いますが。俺個人は「拉致が解決しなくても国交正常化していい(むしろ国交正常化を先行させる形でしか拉致の解決はないんじゃないか)」と言う価値観です。さすがに小泉訪朝から17年も経ってますからね。この期に及んで「拉致が解決しなければ国交正常化しない」はいい加減辞めるべきじゃないか。

*3:中露が経済支援していることでも分かるように話はそんなに単純ではありません。

*4:そんな配慮(と言うか遠慮)をする必要は何一つないし、本来なら他の拉致被害者家族が「遠慮しないで孫と会いなさい」といってしかるべきです。「遠慮しないで孫と会いなさい」と言わない、それどころか「会うな」といった連中(例:増元照明)の外道さには改めて怒りを覚えます。