今日の産経ニュース(2019年2月26日分)

奈良の介護施設殺人 元職員を処分保留で釈放へ - 産経ニュース
 普通に考えれば証拠不十分でしょう。えん罪の疑いすらあるでしょう。「またやっちまったなあ!、検察とマスコミ」でしょうか。


菅氏「答える必要ない」 東京新聞記者に - 産経ニュース
 無茶苦茶ですね。どれほどゲスで低劣なのか。仮にも官房長官ともあろう者がどこまで一記者にびびってるのか。安倍と言い、菅と言いおよそ政治家の器ではありません。こんな連中が、たとえばプーチンに手玉にとられ醜態をさらすのも当然というべきでしょう。
 そしてマスコミ記者連中もいい加減きちんと批判したらどうなのか。批判しないどころか安倍のデマ「日露交渉で島の返還が進んでる」を垂れ流すのだから呆れて二の句が継げませんね。まあ新聞労連などが菅らを批判してることはせめてもの救いですが。


【河村直哉の時事論】なぜ自力で拉致問題を解決できないのか 編集委員兼論説委員 河村直哉(1/3ページ) - 産経ニュース

 偽善的な平和憲法のゆえに、平和を奪われた拉致被害者を、日本という国は救えないでいるのである。

 やれやれですね。いつもの「自衛隊拉致被害者救出」という与太です。
 本気か、「改憲の口実でデマ飛ばしてるのか」はともかく「ワームビア君救出を『憲法九条を持たない』米国も外交交渉でやった」「米軍を北朝鮮に投入したわけではない」ことを考えればあきれ果てたデマとしか言い様がありません。


陛下ご在位30年で衆院が賀詞議決 - 産経ニュース

 共産党は前例がないなどとして賀詞に反対し、本会議を欠席した。
 共産党は今回の議決について「過度に天皇を礼賛するもので、国民主権の原則に照らして賛成できない」と説明している。

 改めて「共産党、この道しかない」と確信しました。しかし「安倍以外の自民党政権ならまだしも」安倍政権下においてこんな賀詞決議をすることがどういう意味を持つかぐらい「共産党以外の野党」には分からないんでしょうか。「自称リベラル」社民党立憲民主党には心底呆れます。


飲酒の副操縦士、懲戒解雇 全日空が処分 - 産経ニュース
 懲戒解雇はやむを得ないでしょうがもはやこうなると「アル中」でしょうから解雇しても問題は解決しません。もちろん全日空が何かする責任はないでしょうが社会としてはこの人物のアル中を治療する必要があるわけです。


海保「詐欺的投資」に元海保官11人関与か 2人が取引継続 - 産経ニュース
 1人や2人ならともかくこうなると一大不祥事と言っていいのでしょうね。


甲南大が法科大学院の学生募集停止 - 産経ニュース
 法科大学院制度は大きな失敗だったといっていいのでしょうね。


LGBTサポートの寺 大阪・守口に建立 - 産経ニュース
 正直、こういう話は仏教やキリスト教では聞きますが「右翼の巣窟」神社では全くないように思いますね。

参考

「戒名で性別分かってしまう」性的少数者を仏教界も尊重:朝日新聞デジタル
 真言宗智山派(ちさんは)は2018年11月、LGBTをテーマにした初の研修会を東京都港区の寺で開いた。ゲイを公表している文化人類学者の砂川秀樹さん*1(52)を講師に、約50人の僧侶らがLGBTの現状を学んだ。

LGBTの終活、仏教界が対策本腰(1/2ページ) - 産経ニュース


「韓国だけは除外を」 教科書検定の近隣条項で 自民・稲田筆頭副幹事長 - 産経ニュース
 いわゆる「教科書検定基準での近隣諸国条項(鈴木*2内閣の小川平二*3文部大臣)」や「教科書問題での宮沢*4官房長官談話」については「慰安婦南京事件についての教科書記述での減少」「竹島尖閣での政府主張の教科書への記述」で「条項は未だ存在はするし、談話も公式には否定されていないが、安倍*5によって有名無実化された*6」という批判もありますがそれはさておき。この稲田*7発言は俺的にいろいろと興味深い。
 まず第一に稲田が「もはや近隣諸国条項など事実上無効になった」と言わない点が興味深い。
 第二に「廃止(検定基準からの削除)」ではなく「適用除外」つうあたりが興味深い。
 第三に近隣諸国条項の対象は韓国だけではなく、中国が入ります。つまり稲田の言葉「韓国だけは除外」を素直に理解すれば「中国との関係を悪化させると良くないので日中戦争関係の教科書記述(南京事件など)では中国に配慮すべきだと思います。でも韓国にはそう言う配慮は不要です」としか理解できない。あるいはこの適用除外は「今は韓国の態度が酷いから対抗措置として除外する、でも態度が良くなれば元に戻して適用する。だから廃止とは言わない」とも理解可能です。
 そのあたり、櫻井よしこのような反中国右翼に「なぜ廃止と言わない」「韓国だけとはどういうことだ、中国には適用するのか」などと問い詰められたら*8稲田はどう答えるのか。
 繰り返しますが「韓国は除外」ではなくて「韓国だけは除外」ですからね。「つまり韓国以外の対象国(中国)は除外しない」としか理解できない(「すでに中国についても韓国についても、条項は有名無実化してる」という批判があることはひとまず置きます)。
 近隣諸国条項に限らず「AとBが対象になってるもの」で「Aだけは除外する」といえば、「じゃあBは除外しないのか」と評価されるのは当たり前です(近隣諸国条項の場合、Aが韓国、Bが中国)。
 稲田も一応政治家ですし、いくら失言が多い馬鹿者とはいえ「韓国だけは」といえば俺のような評価が出てくることぐらいはさすがに理解しているでしょう。つうかその程度の理解もしていなかったら政治家としてまずすぎる。「俺のような平凡なサラリーマンならまだしも」、稲田のような政治家なら「自分の一言一句がどう評価されるか」きちんと理解して誤解など生まないようにしないといけない(まあ、非常識極右・稲田の場合、それ以前の問題ですが)。
 まあ稲田発言はともかく「李*9首相訪日&安倍が李氏の北海道旅行に同行(2018年5月)」以来、安倍政権の中国に対する態度が明らかに軟化し、その反動で「慰安婦、徴用工、レーダー照射問題」などでの嫌韓国が強まってる気がします。
 そしてロシア相手には「クリル諸島北方領土のロシアでの呼び方)はもはやロシアの領土だ。それを日本が認めないのは国連憲章を認めないのも同然だ」「北方領土だの不法占拠だの、日本が言うのは我がロシアに非礼だ、今後はやめてほしい」「島の返還よりもまず平和条約を結ぼう」などとプーチン*10大統領やラブロフ*11外相に言われても、ろくに抗議せず「借りてきた猫のようにおとなしい」。「お前ら、どんだけ韓国をなめてるんだよ。そしてどんだけロシアに弱腰なんだよ」と問い詰めたくなります。

*1:著書『カミングアウト』(2018年、朝日新書

*2:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(大平総裁時代)などを経て首相。もともとは日本社会党(右派)から政界入りするが、後に自民党に移籍したリベラル派。

*3:佐藤内閣労働相、福田内閣自治相・国家公安委員長、鈴木内閣文相を歴任

*4:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*5:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*6:とはいえ「有名無実化」が事実だとしても一方で「未だ公式には安倍が否定できない河野談話同様」、安倍が公然と近隣諸国条項廃止に動けない程度には国内外の批判を安倍が恐れてることも事実です。そしてそんな安倍をウヨ連中が「期待外れだ」と思ってることも確かでしょう。

*7:第二次安倍内閣行革相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣防衛相など歴任。なお「筆頭副幹事長」はどうでもいいポストではありませんが、「安倍の引き」とはいえ政調会長をやった人間がやるポストじゃないでしょう。

*8:まあ稲田に甘いよしこらウヨはこの発言を「なかったこと」にして、問い詰めないのでしょうが。あるいはあったことにしても「韓国非難とはよく言った」とただただほめたたえ「廃止とは言ってないこと」「韓国だけはと、いってること(素直に解釈すれば中国には配慮すると言ってるとしか読めない)」は平然と無視するのでしょう。

*9:共青団中国共産主義青年団)中央書記処第一書記、河南省長・党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相(中国共産党中央政治局常務委員兼務)

*10:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*11:外務次官、国連大使などを経て外相