「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/7分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

■堪能した山形の秋の食
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20171005

 「希望の党」が失速してきた。

 高世が言うように支持率が野党最大とは言え、
朝日新聞比例区投票先は自民35%、希望12% 朝日世論調査
http://www.asahi.com/articles/ASKB43J6DKB4UZPS002.html
ということで騒がれたほどにはそれほどの支持は得られてない小池新党です。立憲民主7%、共産6%ですから「7+6=13」で小池新党と、従来の野党共闘との差がどれほどあるかも疑問です。
 こうなった原因ですが先ず第一に「枝野氏、辻元氏*1らリベラル排除」が「連合の希望支持取りやめ」「枝野新党(立憲民主党)誕生」を生み、民進党の従来の支持層(無党派の支持を含む)のかなりの部分が小池新党(希望)から離れたことがまず大きいでしょう。
 次に「小池が未だ出馬について明確にしてないこと」が大きい。小池が出馬表明すると「ムードに流されがちでまともに物事を考えない傾向がある」日本人は「小池支持」に流れる可能性もありますが、小池は「都知事辞任、国政進出後、結局あまり振るわず、政界引退になった石原の二の舞」を恐れてか、今のところ態度を明らかにしていません。
 第三に「脱原発」以外に与党と異なる目立った政策がない。
 しかも

いわゆる「踏み絵」の「政策協定書」。例えば、《6、外国人に対する地方参政権の付与に反対すること》があるが、なぜ目玉として挙げた「原発ゼロ」はなくて、こんな政策をわざわざ踏み絵にするのか。

と高世が書くように「政策協定書には脱原発が出てこない」上に「出てくるのは極右的主張」です。これでは極右以外のウケは悪いでしょうし、極右にしてみれば安倍政権のママでいい。
 極右・小池が失速することは俺的にいいことですが
1)立憲民主や共産が伸びないと
2)それでも小池新党が最大野党になる恐れがあるし
3)小池新党が竜頭蛇尾で最大野党にならない場合、安倍政権が継続する恐れがある
ということで立憲民主、共産の奮闘を期待したいところです。


■希望と民進 どっちがどっちを食うのか
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170928
 「野党共闘民進党にとって何だったのか。他党(共産、社民)や市民団体との合意を勝手に反故にするとは民進党には信義はないのか。そんな信義のない事をして選挙民に信用されると思ってるのか」「何故党内から目立った批判の声が出ないのか」「都知事選で小池候補(現知事)に対立する野党共闘候補・鳥越氏を擁立したのは何だったのか」「希望に走った松原仁らを除名したのは何だったのか」「正式に解散すると政党助成金がもらえないからと解散しない*2とはカネに汚い」「前原は小池をうまく利用して選挙後は棚上げする気かも知れないがそううまくはいかないだろう。民進(というか前原一派)が希望を食うことは多分ない」など、高世の民進党批判には同感で特に付け加えることもありません。高世も「特定失踪者」のような寝言書かないでこういう事だけ書いてれば俺も批判はしません。

 関東大震災時の朝鮮人虐殺を認めない小池氏。そのオメガネにかなわなければ希望の候補として公認されないとなれば、衆議院民進党のリベラル勢力は消滅する*3ことになる

 まあ、小池が菅元首相だの辻元だのいわゆるリベラル派を受け入れるとも思えません。
 彼らは希望(前原、小池)とは袂を分かつべきだし、その上で共産、社民、市民団体との連携を目指すべきでしょう。しかしなんでこう民進党内の自称リベラルって無能でやる気ないんでしょうか。いやもちろんその理由の一つは「最大の支持組織・連合が右翼化してるからだ」つうのはわかりますが。
【追記】
 枝野氏を代表にした立憲民主党ができたのはひとまずは良かったと思います。

 民進党の金と組織を使って選挙戦を戦い、当選すればそのまま希望の党が抱えこむわけだから、小池氏としてはおいしい。

 小池に人気があると言ってもそれは無党派の「弱い支持」です。小池支持者は候補者やカネを提供してくれるわけではない。小池には候補者やカネがなかった。それを前原のバカが「小池人気にあやかりたい、俺には人気がないから」として候補者やカネを提供するというのだから、呆れます。


民進党を崩壊させる小池爆弾
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170927
 まあ、前原*4が「解党して希望へ集団入党」なんて馬鹿な事を画策しなければ崩壊しないので悪いのは小池と言うより「前原」「前原に今回の件をやれと唆したらしい連合執行部」「前原の愚行を容認する民進党議員と党員、後援会員、支持者」ですが。

 小池氏、もうすっかり次期首相になるつもりの表情だ。今後、様子を見ながら都知事を辞めて国政に打って出るのだろう。

 都知事になったばかりなのに全く無責任な女です。まあ、首相になれないとは思いますけどね。
 最終的には「小池と同じ事を目指して挫折した」石原元都知事、橋下元大阪市長と同じことになるでしょう。石原や橋下も一時は維新がそれなりの議席衆院選で獲得しましたが結局、失敗に終わったわけです。
 しかし前原は事実上小池の子分となったわけですが「小池党での幹事長」だの「小池政権での副総理」だの目指す気でしょうか。全く無様な最大野党党首です。

 管直人元首相は、「原発ゼロ」を掲げる小池氏に「大いに協力したい」、「小池氏が日本のメルケル(独首相)になってほしい」、などとエールを送っているが、民進党の重鎮たち*5は小池氏の正体が分からないのか。それでも政治家なのか。

・「後で直すと思いますが」とりあえず「管(くだ)直人」と堂々と誤記しないで下さい。それとも高世流の嫌みでしょうか。
・しかし「日本のメルケル」て冗談も大概にして欲しいですね。「移民受入」を強く訴えて極右政党と対決したメルケルと「極右そのものの小池」と全然違う。
 大体、「原発推進派・中山恭子」を党に取り込み、また「原発推進労組・連合」が支援する気らしい小池が脱原発の訳がないでしょう。
 菅氏がそれほどのバカだとは思ってなかったのですが、確かに高世の言うように
■小池氏に日本のメルケルを期待
https://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12314052006.html
なんて酷い記事がありますね。
 まともな人間はこんなんに影響されませんが、世の中、「まともな人間ばかりではない」。
 「元社民連の菅が評価するんなら大丈夫だよ」つうことにもなりかねない。まあ俺は菅氏が小池の正体を見抜けないほどバカだとは思ってません。たぶん媚びてるんでしょう。菅氏という人間はもう少しまともだと思っていたのですが酷く失望しました。
 「救う会、家族会の太鼓持ち」「インチキジャーナリスト」高世と同意見というのはなんか嫌なのですが、これは高世の菅批判が正しいと言わざるを得ませんね。
 しかし「小池の支持層=右翼」なんて「元社民連」菅氏を蛇蝎の如く嫌ってるでしょうし、なんで、小池に媚びるのか。
 ほぼ100パー断言していいと思いますが小池は菅氏なんか希望に入れませんよ。今後、菅氏がこうした小池評価を変え、小池批判すれば未だマシですが果たしてどうなることやら。
【追記】
 結局、
■原点に立ち戻って、立憲民主党で戦います
https://ameblo.jp/n-kan-blog/entry-12316839147.html
ということで菅氏は枝野*6民進党代表代行が党首を務める新党「立憲民主党」に参加するようです。
 本当は枝野氏が動くまでもなく党代表経験者の菅氏が「枝野君らを糾合してやっていくつもりです」と自分から動いて欲しいんですけどねえ。「枝野氏が動いてからそれに乗っかる」つうのはちょっと党代表経験者として情けない。

 民進党が頭を下げて希望の党の軍門にくだるの図。民進党から「入れてください」とやってきた候補者を、小池氏側が選べる力関係だ。
(中略)
 それにしても、一度は政権交代を成し遂げた民進党がこのていたらく*7とは・・・。こうなったら、まったく異質な人たちが集まっていた政党の矛盾がいま露わになったと考えて、はっきり分かれて再出発した方がよいと思う。

 そういう風に考えるしかないのでしょうね。民進党内の「非前原派(例:菅氏)」に前原のこうした行為を挫折に追い込み今までの野党共闘を続けさせるだけの力があれば話は別ですが。
 今後は「非前原派」の民進党グループが、前原と袂を分かち、野党共闘を続けることを期待し、それが無理そうなら俺的には共産支持しかないですね。共産も「できる限り野党共闘維持で動くが、無理なら共産候補をできる限り小選挙区に立てる」ことになるでしょう。

 松本京子さんについては、2005年に「写真」がTBS「報道特集」により報じられ、その後、別人であったことが判明したことがあった。提供者がお金欲しさにウソをついたのだった。

 この種の情報つうのは信用しない方がいいって事です。しかし俺が京子さんの親族なら「デマ報道するな!」「手前ら俺達を馬鹿にしてるのか!」「責任者呼んで来い!」とTBSを怒鳴りつけてますけど、その辺りどうだったんでしょうか。そしてTBSはきちんと親族にわびたのか。


■ジャーナリストはなぜ危険地に行くのか
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170926

 「原発ゼロ」を打ち出して小泉元首相との連携をほのめかすわ、10月の首相指名について「(公明党代表の)山口那津男さん*8がいいと思う」などとリップサービスするわ

 何というか小池*9の態度は高世も言うように支離滅裂ですがこう言うのを支持する人間がいるんでしょうか。
 大体「原発ゼロならなんで原発推進中山恭子*10と手をつなぐんだ」だし、「公明党が首相を出せるわけねえだろ」ですよねえ。
 まあ本気で原発ゼロ望むなら「共産しかない」でしょうね。まあ、社民でもいいんですが当選可能性が低いから。
 一方で自公、小池は「原発ゼロ」と言う意味では論外ですし、民進党は「菅*11元総理」など個別の政治家はともかく党全体としては「電力労組の影響で、連合が原発推進」「連合の影響で民進党脱原発が言えない」ので脱原発とはとても言えません。

 原発ゼロを掲げて小泉・細川*12ラインを取り込むことに成功すれば(中略)かなりのインパクトを与えるだろう。

 いや取り込めるのかて話ですし、都知事選で、舛添氏*13どころか宇觥宮陣営に敗北した彼らにどれほどの力があるんだという話でもある。

 若手のホープと言われた玉木雄一郎・前幹事長代理は「共産党以外の野党は全部選挙の前に解党をして、一つの政党にまとまった方がいい」などと発言。民進党がガタガタになっている印象だ。

 ばかばかしい。いつ自由党社民党や維新の会や小池党が「解党したい」なんていったのか。
 こういう無様なこと言うから、支持率が伸びないんだといい加減気付いたらどうなのか。
【追記】
 最近のマスコミ報道に寄れば、前原執行部は「民進党を解散して希望の党に参加したい」らしいです。呆れて二の句が継げませんね。

 メディア不信がこれまでになく高まっているが、その一因に、ジャーナリズムの基本を忘れた安易な危険回避の姿勢があるのではないかと思っている。

 まあ「ジャーナリズムの基本を忘れた安易な危険回避」つうのが「救う会や家族会を怒らせたら怖いからへいこらする、真実追究なんかどうでもいい」つう「高世仁のような救う会、家族会の提灯持ち」という「恥知らずな生き方」を指すのなら高世の指摘は全くその通りだと思います(皮肉のつもり)。俺は高世のようなクズ男がでかい面してるメディア情況には心底憤慨しています。
 もちろん高世の言うのはそういう意味じゃないですが。
 しかし高世にとっては戦場取材より救う会、家族会を怒らせることの方が怖いんですかねえ。いや今は戦場に行ってないから「戦場も『救う会&家族会』も両方怖い」のか。


■トランプ、スーチー二人がスピーチ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170920

19日、トランプ大統領が国連総会で演説。酷かったな。
 《米国が「自分や同盟諸国を防衛するしかない状況になれば、我々は北朝鮮を完全に破壊するしか、選択の余地はない*14」と述べた。
(略)
 イランが「見せかけの民主主義*15のふりをした、腐敗した独裁国家」で、「主要輸出品は暴力と流血と混沌だ*16」と名指しで非難し、2015年のイランとの核開発合意は「米国にとって最悪で最も片務的なやりとりのひとつだ」と批判。ベネズエラ政府についても、腐敗した「社会主義独裁国家」で、米国は行動に出る*17用意があると警告した。》(BBC
 ともに理想に向かって進もうというアピールが全くなく、気に入らない対象を罵るばかり。あまりにも品がない。アメリカファーストまで言及している。国連総会で、である。
 スウェーデンのワルストローム外相がBBCに対して、「あの場所であの時に、あの聴衆を前に、あのような演説をすべきではなかった」と批判したというが、そのとおり。

 高世の紹介してる発言の中で一番酷いのはイラン核合意への悪口でしょうね。イランが合意に違反したというならともかく、そうでないならトランプのように「あんな合意しなければ良かった」といって、合意破棄をほのめかす態度をとるのは合意を支持したEU諸国からすれば「ふざけんな!」でしょうね。合意破棄なんてEU諸国が同意するわけもない。当然、米国国務省から火消しがされるでしょうが、火消しすればいいってもんじゃない。
 かつEUも関与したイラン核合意ですらこんなこというようじゃ北朝鮮は米国と交渉意欲を失うでしょうねえ。
 しかしここまで酷い演説について高世のような批判をせず「横田めぐみガー」で褒め称える日本政府にも困ったもんです。国際社会は「あいつら自分さえ良ければいいのか」「あいつらトランプを褒めることしかできないのか」と呆れたでしょう。
 それはともかく「イランやベネズエラはまだしも」北朝鮮非難演説を紹介したあげく

ともに理想に向かって進もうというアピールが全くなく、気に入らない対象を罵るばかり。あまりにも品がない。

ということは「イランやベネズエラ」の部分だけではなく、トランプの北朝鮮非難にも高世は賛同しないんですかね。まあ北朝鮮批判派でもある程度まともな人間なら、ここまで酷いと賛同しがたいでしょうが、ただ救う会なんかはこういうのを手放しで礼賛で、高世は救う会と交遊してますからねえ。少し意外です。

 もう一つのサプライズは、北朝鮮による拉致問題に触れたことだ。
 「北朝鮮が、13歳の可愛い日本人少女を日本の海岸から拉致し、北朝鮮のスパイの語学教師として奴隷化したことを我々は知っている」("We know it kidnapped a sweet 13-year-old Japanese girl from a beach of own country to enslave her as a language tutor for North Korea's spies,")
 下品な演説でも、この言及の広報効果は大きい。早紀江さんも急遽会見に引っ張り出され感謝の念を述べていた。

 いやほとんど意味はなかったでしょうね。まず第一に発言者は下品な発言をしまくったトランプです。下品発言によってこんなもんはかき消されたでしょう。
 第二に国連総会に出るような人間は「日本政府も広報してる」しとっくの昔に拉致問題なんか知ってるでしょう。今さらトランプが演説しなくたって「もう知ってる」でしょう。
 第三にこのトランプ発言が各国で大々的にニュース報道されるかといったらどうですかね。ほとんどの外国人は「拉致問題」なんて興味ないでしょうし、せいぜいベタ記事で終わりじゃないか。まあ、イラン核合意への悪口発言が多分一番大きく報じられたでしょうね。このトランプの口ぶりじゃ、EU無視して今にも合意を破棄しそうですからねえ。
 第四にこれ単に「北朝鮮批判の際に北朝鮮の悪業の一つとしてあげました」程度の意味しかないですからねえ。何か解決策が提示されたわけでもない。

 同じ19日、アウンサンスーチー氏は国連総会を欠席して各国の外交官や国内外のメディアを前に演説した。

 つまりは「国連本部のあるニューヨークで、デモ隊の襲撃やメディアの厳しい質問を受けるのを嫌った」ということでしょう。いや実際どうなったかはわかりませんが。

 スーチーさんの言動を、軍隊や警察の実権をスーチーさんがいまだ持っておらず、そこから国軍に配慮せざるを得ないからだとの解説が多いが、そうではない。背景にあるのは、圧倒的な国民がロヒンギャミャンマーの民族とみなしておらず、反感を持っていることである。
 軍事政権に抵抗してスーチー氏を支持してきたいわゆる民主化勢力自身が、ロヒンギャの救済を疑問視する。
 《ヤンゴンで13日、軍事政権時代に民主化や人権を掲げて運動を続けた活動家らが記者会見を開いた。テーマはロヒンギャ問題だった。
 「彼らはミャンマーの民族ではない。政府を批判するのは間違っている」。活動家らは外国メディアの報道姿勢を批判した。
 メンバーの一人、ジミー氏は朝日新聞の取材に「イスラム教徒を排除するつもりはないが、国民でない人を国内に受け入れることはできない」と断言した。》(朝日新聞20日
 今回の反目は、仏教徒イスラム教徒でもない。ロヒンギャ以外のイスラム教徒も「ロヒンギャ」にはまったく同情的でないのだ。
 《国内では掃討作戦を「襲撃事件を起こしたテロリストへの攻撃」とする意見が目立つ。人口の9割近くを占める仏教徒を始め、ヒンドゥー教徒ロヒンギャ以外のイスラム教団体からも「政府の姿勢を支持する」との声が上がっている。
 イスラム教組織の幹部は朝日新聞の取材に「ロヒンギャは多くの国民にとって『よそ者』。襲撃事件でさらに反感が高まっている」と話した。》(朝日新聞
(中略)
国際的には批判が高まるスーチー氏だが、国内では支持がどんどん高まっているという。

 高世の指摘は重要でしょうね。
 もちろん
1)軍部が実権を握ってることは確かでしょう。
 また
2)軍部がロヒンギャ差別を煽ってるという側面もあるかも知れない。
 とはいえそれにしても「ミャンマー国民大多数は今ロヒンギャを差別してる」わけで、これは民主化すれば何とかなる、つう問題では残念ながらないでしょう。難しい問題です。


■「サーメル 子連れ写真家とシリア難民」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170919

 白山神社のこの地域における重要性まで分かりやすく説き、さらに明治に入っての神仏分離国家神道化を批判した。神職*18でここまでいう人は珍しく感銘を受けた。私も神仏分離は国を誤らせた一要因だと思っているので、うんうんとうなづきながら聞いた。

 確かに神職で「神仏分離国家神道化を批判」する人は少ないでしょう。それどころか間違いなく美化する人の方が多いでしょう。それ明らかにおかしいと思いますが。
 神仏分離なんてその理念を仮に認めるとしてもやり方(廃仏毀釈運動)が暴力的ですからねえ。国家神道なんてもんが間違ってることは言うまでもないでしょう。国家神道に限らず「国家が国民に支持をおしつける教え」なんてろくなもんじゃない。
 「国家が国民に特定の考えを押しつけていい」のならウヨが批判するレーニン主義旧ソ連)、毛沢東思想(中国)、主体思想北朝鮮)などだって「押しつけることそれ自体」は何ら批判出来ないわけです。
 まあ、ただ「神仏分離は必然的に国家神道に繋がった」と見ない限り「国家神道は国を誤らせた(靖国などそのわかりやすい例です)」「神仏分離神道を誤らせた*19」とは言えても「神仏分離は国を誤らせた」と言えるか微妙な気もします。
 もちろん「国教化(国家神道化)するにおいて仏教要素が邪魔だと思ったから神仏分離した」と言う面はあるのでしょうが「神仏分離明治元年のいわゆる神仏分離例)」がストレートに国教化につながってるわけでもないようですからね。
 ちなみにこの白山神社はウィキペ「長滝白山神社」によれば

明治維新以前は白山中宮長滝寺(はくさんちゅうぐうちょうりゅうじ)と称したが、明治時代の神仏分離により、長滝白山神社と長瀧寺に分離された。神仏分離後も長滝白山神社と長滝寺は同一境内にあり、参道も同じである

だそうです。神仏分離の残滓が今もわかりやすい形で残ってるわけです。


■3700キロ飛んだミサイル
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170915

 朝、かみさんが「ひよっこ、やってない」と騒いでいる。北朝鮮のミサイルが日本上空を通過して太平洋に抜けたニュースで、朝のテレビ小説が「とんだ」という。

 そこは高世は「ミサイル危機の時にお前は何を言ってるんだ!」と妻をしかりつけるべきでしょう(皮肉のつもり)。
 まあそう書かないのだから、高世だって内心じゃ危機だなんて全く思ってないわけです。こういうのを「問うに落ちず、語るに落ちる」といいます。
 しかし「ひよっこ」て「あまちゃん」「あさが来た」に比べたら全然話題になってないですねえ。
 朝のテレビ小説を見てない、ほとんど興味がない俺ですら「じぇじぇじぇ」「びっくりぽん」は知ってる、つうか周囲が使ってたので嫌でも知るわけですが。まあ、それ「あまちゃん」「あさが来た」が大成功したつう事ですが。
 成功したドラマってのは「あまちゃん」「あさが来た」に限らず

梵天丸もかくありたい」(NHK独眼竜政宗」)
「同情するなら金をくれ!」(日テレ「家なき子」)
「やられたらやり返す、倍返しだ!」(TBS「半沢直樹」)
「僕は死にません!」(フジ「101回目のプロポーズ」)

などセリフが世間で流行するわけです。まあ、話がずれますが「あまちゃん」「この世界の片隅に」と話題作に出てる「のん(能年玲奈)」は「未だ若いのにすごいなあ」ですね。

なぜ北朝鮮のやることは理解不能なのか

 いや理解は十分可能だと思いますよ。その理解が正しいかどうかはともかく、「たぶんこうなんだろうなあ」という理解はできる。たとえば「制裁に対するミサイル実験」は「やられたらやり返す、倍返しだ!」つう話でしょう。
 高世が理解する意志がないだけでしょう。

なぜテレビに出て来る専門家の先生方の説明に説得力がないのか。

 具体的に誰のことでしょうか。つうか高世の与太、世迷い言(金丸訪朝、カーター訪朝、小泉訪朝など交渉成果を無視して制裁論を唱えるなど)に突っ込んでる俺にとっては北朝鮮関係で高世の言ってることの方がよほど説得力がないんですが。

11月に、「北朝鮮をどう見るか」という講演を頼まれている

 「高世なんかにそんなん頼むなよ、バカじゃねえの?」「蓮池兄弟や田中均・元外務省アジア大洋州局長とかに頼めば?」ですね。

 さかなクンは「これ以上私たち日本のたいせつな自然とたいせつな心を壊さないで‼」とツイート。

 さかなクンなんて個人的に全く興味ありませんが、「さかなクンてその程度のバカ野郎なんだ?」とすげえがっかり。いやミサイル発射実験が環境に影響ないとは言いませんが、そんなんよりでかい環境破壊が色々あるだろうに、ですね。
 「結局安全パイ叩いてるだけだろ、手前」ですね。

蓮池薫さんが、フジテレビのインタビューに応じて、めぐみさんの「秘話」などを語ったという。
《「1988年に近くに住むようになって、行き来できるようになって、その当時は結婚もされていたし、しばらくして、ヘギョンちゃんが生まれて、自分でしっかり自炊もしながら生活していた。それが7〜8年くらいはそんな中で暮らした」と話した。
 平壌(ピョンヤン)の南東およそ20kmのところにある忠龍里(チュンニョンリ)。人里離れたこの地に建てられた「招待所」と呼ばれる住まいで、蓮池さんや、めぐみさんら日本人拉致被害者は生活していたという。》
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20170914-00000415-fnn-int
 これには違和感をもった。というのは、私たちの取材では、拉致被害者たちが忠龍里の招待所にいたのは、84年から86年にかけてだったからだ。そして、そこでは、それぞれの招待所は交流できないよう隔絶されて建てられていた。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20151027
 そこから移動した後、86年にめぐみさんは結婚し88年に娘が生まれている。ということは蓮池さんたちとめぐみさんは、同じ忠龍里のなかの違う集落に移動したということなのか。「1988年に近くに住むようになって、行き来できるようになって」ということは、互いに交流できる環境だったわけだ。
 拉致被害者がいつどこで何をしていたという基本的なこともいまだによくわかっていないのだなとあらためて気づかされた。

 いやこの場合「わかってない」つうより「蓮池薫氏が話したがらない」ですよねえ。つまり彼は「このメディアは信用できるな」「このメディアは俺の言う事をきちんと報じてくれるな」とか思うメディアでないと話さないと(もちろん話す時期や内容についても計算してるでしょう)。
 で今回フジテレビがそう評価されたのに対し、高世なんざ哀れなことに全くそう評価されてないわけです。


■『全体主義の起源』に学ぼう
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170914
■リベラル21『効目のない国連決議、危機を深める安倍従属外交』阿部治平*20
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4093.html
■ちきゅう座『「力と力」じゃ出口なんてない 戦争を知らない大人たちへ―丹羽元駐中国大使−』
http://chikyuza.net/archives/76491
で「北朝鮮シンパではあり得ない」阿部治平氏丹羽宇一郎*21伊藤忠会長(元中国大使)が「北朝鮮の主張もある程度認めるイラン核合意路線しかもはや解決の道はないんじゃないか」としているのと比べると高世の反北朝鮮タカ派ぶりは際立っています。

 このブログで何度も書いてきたが、北朝鮮という全体主義体制に対しては、アメとムチによる政策誘導は極めて難しい。

 いや金丸訪朝(第18富士山丸乗組員解放)、カーター訪朝(米朝核合意や身柄拘束された米国人の解放)、小泉訪朝(蓮池夫妻等拉致被害者の帰国)を考えるに話は全く逆でしょう。あれらの訪朝では「国交正常化の暁には経済支援します(金丸訪朝、小泉訪朝)」などのあめ玉があったから成功したわけです。
 そしてむしろ「独裁国家の方が飴と鞭はきく」でしょう。独裁国家なら独裁者が「アメが欲しいからアメを受け取ります」で基本的に片がつく。
 民主国家だと「そんなんアメと言えない。もっとでかいあめ玉が欲しい」「そもそもあめ玉なんかで屈服しない。武士は食わねど高楊枝だ」と異論反論続出で「トップの政治家が決断すればそれですみます」つうわけにはいきません。
 「天皇主権なので民主国家とは言えませんが」、国民の反発を完全に抑え込んでいた「完全な独裁国家でもない」戦前日本では「ポーツマス条約で賠償金がなかったこと」に反発したウヨ国民が暴動事件を起こして軍隊が出動していますが、最悪の場合、ああいうことにもなりかねない。
 そもそも「米朝核合意(クリントン政権)&太陽政策金大中盧武鉉政権)」時の北朝鮮はこうした態度ではありませんでした。明らかに自重していた。
 クリントン盧武鉉の「アメ政策」が李明博、朴クネやブッシュ子の「ムチ政策」で大転換したことに反発して今のようになっているのであり高世の話は事実捏造としか言いようがありません。
 なお、お断りしておきますが俺はここで「アメを与えるべきだ」と言う「価値観の話」はしていません。
 俺個人は「アメを与えるべきだ」と思っていますがここでしている話は「アメがきかないという高世の主張は事実に反する」という「事実認識の話」です。なお、こうした高世の「北朝鮮相手には外交が成り立たない」という与太話が、高世が言うようにハンナ・アレント全体主義の起源』を根拠にしてるのならば端的に言ってアレントは馬鹿でしょう。
 まあ、高世がアレントに失礼な誤読、曲解をしてる疑いもあるし、アレント本なんて読んだことがない*22のでアレントについてこれ以上の事は書きませんが。


■真相が見えない「ロヒンギャ」問題
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170912

 ムスリムの集団ロヒンギャバングラデシュへの大量脱出(エクソダス)について、BBCがすごい取材を流した。ジョナサン・ヘッド特派員がミャンマー政府主催の視察ツアーに参加したところ、目の前で燃えている村に出くわし、さらに、火をつけたと思われる張本人の集団にも遭遇、(中略)記者は、これはエスニック・クレンジング(民族浄化)だと断言している。
 「ロヒンギャ問題」の取材は極めて難しく、私の友人の優秀なジャーナリストが、去年この問題を取材したさい、ロヒンギャコミュニティに接近することができないと嘆いていた。政府軍がジャーナリストの移動を徹底的に妨害するのだ。彼が町を歩けば、すぐによそ者と分り、見つかってしまう。国際援助団体にまぎれ、その一員と偽って避難民キャンプにもぐりこんだりと大変な苦労をした。今は政府の視察ツアーがあるらしい。国際的な非難が激しくなって、多少はジャーナリストに便宜をはかっているのか。BBCのニュースは、視察ツアーでも取材の方法いかんでここまでやれるというお手本だ。

 いやーその理由なら訪朝取材も

視察ツアーでも取材の方法いかんでいろいろやれる

ことになるんですが、貴方と「貴方の類友の石丸次郎」は共同通信の支局設置とか、日本マスコミの訪朝取材とか「視察ツアーしかできない」つう理由で全否定していましたよね、高世さん?、と聞きたくなります。
 正直、「視察ツアーしかできない」のならその上で「視察でもできる限り真実追究する」方法しかないでしょうねえ。
 とはいえBBC記者も「何か分かれば御の字」とは思っていても、まさかこんな犯行場面に出くわすとは思ってなかったでしょうが。つうかミャンマーの報道統制ってぬるいんですかね。
 普通なら「今日はBBCの記者が視察で来るからお前らロヒンギャの家に火を付けるとか馬鹿なまねするなよ、BBCの記者がいなくなってからやれ」「ロヒンギャ襲撃とかするバカがいたらBBCがいるから摘発しろ(ほとぼりが冷めた後で適当な理由で釈放してもいいけど)」とか「体裁を整える」と思うんですが。

 実は、このロヒンギャ問題は、単純ではない。まず、仏教徒によるムスリムイスラム国教徒)弾圧という構図ではない。私はミャンマーの中央部のムスリムと話したことがあるが、その人は、「我々は何代も前から暮らしてきたミャンマー人のムスリムで、バングラデシュ人とは違う」と言い、ロヒンギャに同情するそぶりは見せなかった。

 いやムスリム差別という要素はあるでしょうね。それプラス「バングラデシュ人差別(民族差別)」ということでしょう。

 アウンサンスーチー氏は、同じBBCのインタビューに「民族浄化が起きているとは思わない」と回答。また、トルコのエルドアン*23大統領との電話会談では、たくさんの偽の写真が出回っており、「テロリストの利益促進を目的として、異なるコミュニティーの間に問題をたくさん作りだそうと計算された、偽情報の巨大氷山の一角に過ぎない」と反発したという。
(中略)
 私が二十数年前、バングラデシュに出てきたロヒンギャ避難民に取材したときのこと。口々に「モスクが豚小屋にされた」(豚を不浄とするムスリムへの嫌がらせ)、「女性が何人も強姦され殺された」などの蛮行を訴えるのだが、みな伝聞や「村のリーダーが言っていた」という証言で、直接目撃した人に行きあたらない。訪ねまわって、ようやく、暴行されたという人が見つかったが、証拠として見せてくれた「傷」はどうみてもだいぶ前にできたものだった。そのときの取材では、私は「民族浄化」と言われる人道被害の証拠を見つけることができなかったのである。不思議だった。
 そして、バングラデシュ側には湾岸諸国を中心にイスラム諸国の支援団体が大量の援助物資を用意して待ち受けており、テントが丘の上まで埋め尽くしていた。すでにロヒンギャ武装組織があり、そのメンバーは海外から支援を受けていることを認めた。ロヒンギャバングラデシュ側に引き寄せる力が働いていることを感じた。
 こういう民族・宗教がかかわる紛争には、おうおうにして外国をまきこんだ国際的な思惑が働く。何か裏にあるような感じがして、いま一つ、全体の構図が見えないのが気持ち悪い。スーチー氏が「民族浄化が起きているとは思わない」と断言するのを「いまなお権力をもつ軍部への遠慮(ボーガス注:やミャンマー国民のロヒンギャ差別への遠慮)」だと解釈する向きがあるが、私はそうではないと思う。

 いくらスーチーがかわいいからって「スーチーがああ言ってるんだからロヒンギャの誇張かも知れない、外国がロヒンギャ問題を口実に政治介入しようとしてるのかも知れない」はないでしょう。
 「お前、怪しい伝聞ネタ(特定失踪者)で北朝鮮批判してる態度と全然違うじゃねえか!」と呆れます。


■森本さんを称える会にて
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170911

 森本さんがどう「死」に向き合ったかについても話した。がんで余命宣告され手術を勧められても「ナマモノには賞味期限があるんだよ」と言って積極的治療を一切しなかったこと。死の床にあるカンボジアの老人たちが「自分の番が来た」と従容として亡くなっていった姿に深く学んだこと。生も死も自然なことだと覚って死が恐くなくなったことなど。会場にいた高齢の方ときょうFBで友だちになり、こんなメッセージが・・。私もステージ4のがんと診断されたが、きのうの話にとても感銘を受け、「手術はしない」とあす医師に告げるつもりだ、と。責任を感じてちょっと慌てた。
 待って・・・。森本さんも信念を貫くのはいさぎよいといえばいさぎよいが、家族はちゃんと治療してほしかったわけで、自分の置かれた「立場」(例えば、小さい子どもがいるとか)を考えるといろんな判断がありえる。大事な決断ですからよく考えてくださいよ、と返信したら、以前から手術する気はなかったし家族も手術を嫌がっているので、気にしないでください、とのこと。少しほっとした。
 ただ最近、がんになった人が、西洋医学への不信からか、手術、抗がん剤放射線などの「標準治療」を拒否して、安易にエビデンスのない代替治療に頼る傾向があり、目に余る。いかがわしい代替治療で、巨額のお金と生存可能期間を失わないよう、行政もメディアも啓蒙してほしい。

 やれやれですね。高世がここで言ってることは勿論正論です。
しかし高世は

・自分の置かれた「立場」(例えば、横田夫妻には北朝鮮に孫夫婦(ウンギョン夫妻)とひ孫がいるとか)を考えるといろんな判断がありえる。大事な決断ですからよく考えてくださいよ
拉致被害者家族が、外務省への不信からか、日朝交渉を否定して、安易にエビデンス*24のない巣くう会制裁路線に頼る傾向があり、目に余る。いかがわしい巣くう会路線で、巨額のお金と「生存可能期間内で拉致が解決する可能性」を失わないよう、行政もメディアも啓蒙してほしい。

などとはいわないわけです。
 エビデンスつうなら制裁路線になんのエビデンスがあるのか。むしろエビデンスがあるのは交渉路線でしょう。金丸*25訪朝(第18富士山丸乗組員解放)、小泉*26訪朝(拉致被害者帰国)やカーター訪朝(米朝核合意、身柄拘束された米国人の解放)は立派なエビデンスです。
 結局、巣くう会とつるんでるからこうなるんでしょうね。高世がいわゆる代替医療とつるんでてそんな本や番組を大量につくってればこの男は代替医療を手放しでほめるでしょう。
 ちなみに代替医療については「そう言う言葉で表現される医療(非西洋医学、非近代医学)は漢方など一部を除けば、ホメオパシーなどほとんどがインチキ医療であることに争いはない」「代替医療と表現するとまともな医療のように見えてしまう」ということで「批判的な意味合いで使うのなら代替医療と呼ぶべきではない」という指摘があるようです。


■見えない道場本舗『提案〜暴排条例を参考に、北朝鮮に関して「密接交際者」「密接関係者」を定義し、然るべき措置をとれないだろうか?』
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20170830/p2
 高世の記事にトラバがあったので気付いたんですが、まあアホエントリです。
 仮にも国連加盟国を暴力団と一緒扱いとか正気じゃない。巣くう会のアホ右翼連中といい勝負です。
 つうか「ロシアや中国」が公然と北朝鮮支援してることもこのバカid:gryphonには見えないんでしょうか?
 もしかして「ロシアや中国」まで暴力団あつかいする気でしょうか、このバカ。
 しかし高世も俺のトラバはブロックする癖にこういうのは容認ですか?

あんまり懐が深くなりすぎて会社を倒産しかけた人もいる。1、2、3ダー

 まあ、分かっていて書いてると思いますが猪木氏の経営危機は「北朝鮮はあまり関係ない」。
 平壌でのプロレス興業で相当赤字出したみたいですが、それ以前から経営は危機だった。
 ついでに言えば、猪木氏の新日本プロレス(以下、新日本)だけでなく、他のプロレス団体、あるいは格闘技団体だって今厳しいわけです(俺もプロレスや格闘技、あるいはボクシングに興味がない*27から大して知りませんが)。何せ俺が子どもの頃はテレ朝のゴールデンタイムで新日本のプロレス中継やってましたが今そんなんないですからねえ。フジが日曜日にやってた女子プロレス放送もなくなったし。
 俺の高校生の時(1990年代)なんかプロレス雑誌なんか読んでる同級生はまずいない。いたら変わり者扱いですね。「今時、そんなモン読んでるのかよ」と。


■大本本部で見た首のない観音様
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170909

 日本ではテレビ、新聞が繰り返し伝えるのだから、脅迫効果はすざまじい。

 いやいや脅迫効果なんて大してないでしょう。もちろん「軍事小国」北朝鮮が「軍事大国」日米に対して無茶苦茶できないというのもありますが、高世の紹介する北朝鮮声明は

・「日本がわが国家をむやみに侵害しようとする米国の策動に相づちを打って凶悪にのさばるなら」
・「米国がわれわれの思想と体制、わが人民を抹殺しようとする無謀な試みを止めずに軽挙妄動するなら」

つまり「日米が我が国の政権転覆を画策するならば」つう条件付の話ですからねえ。

「対話で」という声が大きくなるのだが、しかし、どんな対話が可能なのか。

 戦争なんかできるわけもないし、制裁は効果がないのだから対話するしかないでしょう。
 金丸訪朝(第18富士山丸乗組員解放)、小泉訪朝(拉致被害者帰国)やカーター訪朝(米朝核合意、身柄拘束された米国人の解放)を見れば、対話の余地は充分あります。もちろんその場合においては北朝鮮に対するお土産が必要ですし、お土産を出さないというなら対話の余地はないでしょうが。

 政治的変革(昭和維新)を目指し、王仁三郎は頭山満内田良平ら右翼人士とも交流していたという。これを危険視した内務省

 右翼なら叩き潰していい訳ではないですが、大本弾圧が「創価学会PL教団キリスト教」など戦前の一般的な宗教弾圧とは相当違うことが分かります。
 内務省は「515事件」「226事件」のような右翼テロの「黒幕の一つ」が大本ではないかと疑っていたわけです。
 高世は頭山満内田良平といった民間右翼の名前しか挙げませんが、ウィキペ「大本」は大本とつながりのあった人物として橋本欣五郎陸軍大佐(クーデター未遂事件である三月事件、十月事件の中心人物。戦後、A級戦犯として終身刑(後に仮釈放))の名前を挙げています。
 ただし戦後はそうした右翼性はどうも払拭されたようです。ちなみにウィキペ「大本」で知りましたけど「生長の家谷口雅春はもともとは大本の信者だったんですね。


ロヒンギャ問題で動けないスーチーさん*28
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170908

 この事態にスーチーさんへの批判が募っている。 
 「やるせないのは、これがアウンサンスーチー氏率いる政権の下で起きていることだ。ノーベル平和賞に輝いた民主化の星である。軍の力が依然強いことを考えても釈然としない。(略)少数者の命と権利がないがしろにされる事態がこのまま続くのなら、何のための民主化だろう」(天声人語

 まあ敢えて「身も蓋もないこと」を言えば「民主化」と「民族問題や差別の問題」「人権擁護の問題」は別だって事ですね。民主化が「多数派のための民主化」なら「少数派が差別されること」は全く奇妙な事ではない。むしろ「ある意味自然なこと」です。
 たとえば戦前の日本は天皇主権とは言え「議会がありました」がそれでも「関東大震災では朝鮮人虐殺が起こった」し、アイヌ差別、部落差別もあった。共産党は酷い弾圧を受けていた。戦後「国民主権憲法になったら」、速攻で朝鮮人差別とアイヌ差別、部落差別、反共差別がなくなったかと言えばそんなことはない。在日朝鮮・韓国人団体(民団や朝鮮総連)や部落解放団体(解放同盟や全解連)、アイヌ団体などによる差別撤廃運動が続いたわけです。共産党も反共労務差別などと戦ってきた。
 英国やスペインは「民主主義国家」でしょうが「スコットランドアイルランド」問題、「バスクカタルーニャ」問題がある。
 インドは民主主義国家ですけど未だにカースト差別がある。
 そう言う意味では天声人語の文章には「なんだかなあ?」感を感じます。
 日本だって例えば未だに朝鮮人アイヌへの差別があるし「未だに公安警察公安調査庁は不当な共産党への監視をしている」わけで偉そうに「ロヒンギャ問題」でミャンマーに説教できる立場じゃない。もちろん「だからミャンマーロヒンギャ問題は全て任せます、我々部外者は黙ってましょう」つうのも違うでしょうけどね。とはいえ高世が紹介する天声人語には「思い上がった上から目線」を俺は感じます。
 そして「民主化」と「民族問題や差別の問題」は別ですから仮に中国が民主化しようとチベットウイグルの問題は解決しないでしょう。I濱や阿部治平はそう思ってなさそうですけど。

 多くのミャンマー人は、そもそもロヒンギャという名称を使わない。東京で開かれた軍政に反対する集会でも、ロヒンギャの代表が「我々ロヒンギャは・・」と言いだした瞬間、他の参加者たちから「ロヒンギャという言葉を使うな」と声が飛んだ。

 完全にロヒンギャが「スーチー支持派、いわゆる民主化勢力を含むミャンマー人の大多数から」差別されてるわけです。これではスーチーもうかつに動けない。軍部が強い力を持ってるから動けないという側面は無論ありますが、それはメインの理由ではないわけです。

スー・チーさんのノーベル平和賞を取り消すよう求めるインターネット上での署名が36万5000筆以上に達したという。

 そんなコトしても何がどうなるもんではないでしょう。
 取り消しなんてないでしょうが、仮に取り消しても何がどうなるもんでもない。そんなコトしてもスーチーは動かないでしょう。つうか「取り消し可能なら」俺的には「受賞理由の非核三原則にウソがあった(持ち込ませずは嘘だった)」佐藤栄作*29首相と「日本ウヨと野合したり、オウム真理教から金銭受領したり恥ずべき行動の多い」ダライラマの2人を取り消して欲しいですね。

参考

ロヒンギャ(ウィキペ参照)
■2015年の状況
 2015年1月16日、ロヒンギャ排斥運動を展開する仏教過激派組織「969運動」指導者のアシン・ウィラトゥら数百人のミャンマー僧が国連人権高等弁務官事務所・国連特別報告者である李亮喜(韓国の成均館大学法学専門大学院教授)のミャンマー訪問を非難するデモを行った。国連に、ロヒンギャへの市民権付与を勧告されたことへの反発が理由である。デモでは国連を「イスラムと共に立つ」と揶揄し、「バングラデシュ不法移民がロヒンギャという偽名を使用するな」とロヒンギャを中傷した。
 1月21日、ウィラトゥは集会で李亮喜を「肩書があるからといって尊敬されるとは思うな。我々にとってはただの売春婦」と誹謗した。国連人権高等弁務官事務所のザイド・フセイン高等弁務官は声明で、「性差別主義で侮辱的な言動。到底受け入れられない」と抗議した。
 こうしたミャンマー人多数派によるロヒンギャ差別への反発から、ロヒンギャイスラム教徒が多い)にはイスラム過激派組織による勧誘に応じる者が少なくないとみられている。
■2017年の状況
 2017年3月24日、国連人権理事会は、ラカイン州などでの人権侵害疑惑の実態解明に向け、独立した国際調査団をミャンマーに早急に派遣する内容の決議を採択した。4月6日、アウンサンスーチー外相(国家顧問兼務)は、BBCの取材に「民族浄化が行われているとは思わない。今起きていることを言い表すのに民族浄化は表現が強すぎる」「ミャンマー軍がしたいようにふるまえるわけではない」と主張した。5月2日、アウンサンスーチー欧州連合のモゲリーニ外交安全保障上級代表と会談し、国際調査団の受入拒否を公式に表明した。


■寿町で芝居を堪能した夜
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170906
 前半が北朝鮮ネタ、後半が観劇ネタなのにタイトルが観劇オンリーって高世も自分の北朝鮮論に全く自信がないんでしょうか?

きょう、小野寺五典防衛相は、北朝鮮が3日に行なった6回目の核実験の爆発規模の推定を160キロトン(TNT火薬換算)とし、当初は70キロトン、きのう120キロトンとした数字を修正した。

 まあ,北朝鮮が情報公開しないとは言え、「実験で起こった地震による震度である程度推定可能なもの」ですらこれほどまでに数字が変わる。
 これでは「拉致被害者の居場所」なんか全く分からないし、当然外交以外に救出法なんかありません。

前回書いたが、結局はアメリカが北朝鮮を核保有国として認める方向に行くだろう。

 まあ、廃棄させるうまい手がないですからねえ。
 北朝鮮に廃棄させる手があるとしたら、「米朝南北朝鮮国交樹立」「サード配備撤回」「在韓米軍撤退」「朝鮮戦争正式終戦」「国家保安法廃止」レベルのビッグプレゼントを米韓がやる必要があるでしょうがどうもやる気ないようですし。

世界の世論はカタストロフィへの恐怖から北朝鮮に対して融和的になっている。

そりゃ普通そうでしょう。高世や救う会みたいに無責任に打倒北朝鮮とか言わない。

 北朝鮮の危険度をそぐには体制を転換させるしかない。

 そんな事は是非以前に現実的にできるわけもない。

 その方法を考えようと、8月に出たハンナ・アーレント*30全体主義の起源』(みすず書房)の新版を読み始めた。2002年、拉致問題で大揺れのころ旧版を読んで北朝鮮の支配のメカニズムが理解できたように思ったが、読み直して何を学べるだろうか。読了したら報告したい。

 アーレントがなくなったのは1975年。今から約40年前です。
 勿論その頃には「北朝鮮核問題」なんかないわけで、北朝鮮研究者の最近の本ならまだしも「40年前になくなったアーレントの本で北朝鮮問題について考える」ってわけがわかりません。
 40年以上前の本で北朝鮮問題の解決策が見つかるわけもないでしょう。


さかなクン「学校へ行きたくない君へ」
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20170831
 自殺するくらいなら学校や会社を休んだ方がいいし、場合によってはドロップアウト(退学、退社)してもいい。
 あくまでも「自殺するくらいなら」ですが。積極的に「学校や会社からのドロップアウト」をすすめる気はさすがにありません。
 「世の中からドロップアウト」する自殺なんて最悪ですからねえ。
 もちろん「頑張れると思って頑張れずに潰れる」つう事の訳で、誰も「俺はもう休むしかない、休まなかったら自殺する」と思ってたら誰も無理して頑張って自殺なんかしません。
 結局、「周囲が気をつけるしかない」んですかね。特に子どもなんて「学校以外の世界が普通見えない」でしょうからなおさら周囲が気をつけないといけないかと思います。
 子どもだと「学校に対応できない→死ぬしかない」と短絡的になりやすいんじゃないか。

*1:社民党政審会長、国対委員長(福島党首時代)、鳩山内閣国交副大臣菅内閣首相補佐官(災害ボランティア担当)、民主党政調会長代理、役員室長(岡田代表時代)、民進党幹事長代行(前原代表時代)など歴任

*2:もちろんそれだけではなく「今回の計画が失敗したときの保険」「支持者を丸め込むためのマヌーバー」もあるでしょう。

*3:リベラル勢力とやらが小池と袂を分かち、まとまって選挙に出ればいいんですけどね。なんか高世の物言いでは「公認された方がいい」みたいですが小池党の一員となった時点でリベラルの名前に値しないでしょう。

*4:鳩山、菅内閣国交相菅内閣外相、民主党政調会長(野田代表時代)、野田内閣国家戦略担当相を経て民進党代表

*5:菅氏の他は岡田常任顧問(元代表)、野田最高顧問(元首相)と言ったところでしょうか?。社会党出身の横路最高顧問(元衆院議長)、赤松顧問辺りには前原批判してほしいですがどうなることやら。

*6:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)、民進党代表代行(前原代表時代)を経て立憲民主党代表

*7:まあそれ言ったら一時は政権交代(細川、羽田内閣)を成し遂げた「新生党小沢グループ)」「日本新党(細川新党)」も「新進党」を結党したものの選挙で勝てず「自民党への入党者」を続出させたあげく崩壊しますが。新党さきがけに至っては自社さ連立政権です。

*8:細川内閣防衛政務次官公明党政調会長などを経て公明党代表

*9:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*10:福田内閣拉致担当相、第一次安倍、麻生内閣首相補佐官(拉致担当)、日本のこころ代表を歴任

*11:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相を経て首相。現在、民進党最高顧問

*12:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*13:第一次安倍、福田、麻生内閣厚生相を経て都知事

*14:この物言いでは「北朝鮮から攻撃してくれば反撃せざるを得ない」程度の内容とは到底理解できないでしょうね。

*15:もちろん宗教的指導者なんてもんがいますので「完全な民主主義」ではありませんが、例えば大統領選で「ハタミ(穏健改革派)→アフマディネジャド(保守派)→ロウハニ(穏健改革派)」のような動きがありますのでトランプが言うほど「民主主義性に欠ける」わけではないでしょう。

*16:まあイランがシリア内戦などに介入してることは事実ですが、それ「親米国家」サウジやカタールなんかも同じですからねえ。まあトランプ的には「親米国家の軍事介入はいい介入」なんでしょうが。

*17:「なんの行動だよ?」ですね。トランプだと「軍事介入もあり得る」と言いかねないのが恐ろしい。

*18:国家神道を批判すると言う文脈なので、高世も「国家神道を連想させる」神官ではなく「神職」と書いていますね。なお、ウィキペディア「神官」によればこの言葉は「国教化(国家神道化)」により生まれた言葉だそうなので、国家神道を批判する立場からは「神職」と呼ぶべきでしょう。そして「神官」という呼び方を辞めないこと一つとっても神社本庁はだめだめです。まあ、本庁の場合、つくる会教科書を支持するなど明らかな極右なのでそれ以前の話ですが。

*19:とは言え今さら「神仏分離を辞めて元に戻す」わけにもいきませんが。

*20:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版

*21:著書『中国の大問題』(2014年、PHP新書)、『習近平はいったい何を考えているのか』(2016年、PHP新書)など

*22:今後も読まないでしょう。基本的に俺は「志の低いバカ」ですので「難しい本」を読む気はあまりありません。

*23:イスタンブル市長、首相を経て大統領

*24:効き目があるという証拠、根拠のこと。医療用語としてよく使われるように思うが医療以外でも使ってOKです。

*25:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)など歴任

*26:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*27:子どもの頃から「テレ朝は8時にプロレスなんかやらないで藤子不二雄ワイドを2時間やれよ」と思ってましたので。最近大晦日の「ドラえもん3時間」がなくなり「池上彰3時間」とかやってるのが本当に悔しくてならない。もう小生は子どもの頃から藤子不二雄大好きっ子ですから。

*28:1991年ノーベル平和賞受賞者。建国の父「アウンサン」の娘。国民民主連盟党首。ミャンマー外相(国家顧問兼務)

*29:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相などを経て首相

*30:著書『人間の条件』(1994年、ちくま学芸文庫)、『革命について』(1995年、ちくま学芸文庫)、『暴力について』(2000年、みすず書房)、『暗い時代の人間性について』(2002年、情況出版)、『カール・マルクスと西欧政治思想の伝統』(2002年、大月書店)、『政治とは何か』(2004年、岩波書店)、『アウグスティヌスの愛の概念』(2012年、みすず書房)、『全体主義の起源(新版)』、『エルサレムアイヒマン(新版)』(2017年、みすず書房)など