今日の産経ニュース(9/28分)ほか(追記・訂正あり)

ツイッター色々

佐藤圭‏
 全く希望が持てそうにない解散・総選挙ですが、小さくともキラリと光るリベラル政党がドサクサの中で生まれないものだろうか。元気だった頃の新党さきがけや土井社民党のような‥。小選挙区制では難しいか。

 むしろ「小選挙区」であっても「リベラルに対する一定の支持」があれば「リベラル政党が生まれてしかるべき」なんですけどねえ。維新だ、小池党だと右翼新党しか生まれないのはなんなんでしょうか。
 たとえばフランスのマクロン新党なんてのは「新自由主義保守政党」ではありますが極右政党じゃないわけです。
 日本社会が右翼化してるという事か。
 その結果「一時避難場所的」とはいえ、「他にリベラル的な政党がない」ので共産支持が若干増えると(先日の都議選での議席増など)。支持者として本当に複雑な心境です。

佐藤圭
 選挙の結果がどうであれ、国会は改憲勢力に飲み込まれてしまうだろう。ほどなくして改憲が発議され、国民投票が実施される蓋然性は高い。日本会議などは国民投票に向けて着々と準備を進めてきた。護憲派国民投票の実施を前提に作戦を立てるべきではないか。

 前原のバカのせいでそうなるんですかね。本当に憂鬱です。まあ、「国民投票の実施を前提に作戦を」といっても基本的にやることはそうは変わったことはないと思いますけどね。
1)改憲の必要性など何もないと主張し、改憲それ自体に反対
2)それでも改憲案が出された場合、出された改憲案を地道に批判するつうだけで。

週刊金曜日さんがリツイート
立川談四楼‏ @Dgoutokuji
 マスコミのどなたか小池さんに2つの質問をしてもらいたい。なぜ関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を見送ったか。今回なぜ唐突に原発ゼロを言い出したか。まともに答えないと思うが、それでもこの人の正体は炙り出されるはずなのだ。極右思想の人なのか、あるいは何も考えてない人なのかが。

 あの談志の弟子とは思えないほどの正論ですね。しかしマスゴミの諸君も「ジャーナリストでもなんでもない落語家ですら気付く程度の事」ができない自分らの腰抜けor無能さを恥じたらどうなんでしょうか。

週刊金曜日さんがリツイート
山口智美‏ @yamtom 11時間11時間前
空自基地で婚活「空コン」、教練体験などで親睦 : 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170926-OYT1T50012.html?from=tw
 自衛隊基地で教練体験しながら婚活するらしい。

 山口氏も呆れてますけど「自衛官の婚活ならまだしも」一般人が教練体験しながら婚活とか意味がわかりません。


■ちきゅう座『リセットおばさんの「希望リセット党」綱領を読む』澤藤統一郎
http://chikyuza.net/archives/77024

1 我が国を含め世界で深刻化する社会の分断を包摂する、寛容な改革保守政党を目指す。
(中略)
 しかし、もっと端的に、「民族や人種差別をなくして、人皆が平等に共生できる社会を作ろう」「ヘイトクライムを一掃しよう」「在日朝鮮人・韓国人・中国人に対する偏見をなくそう」となぜ言えないのか。

 何故「社会の分断」「寛容」と曖昧に書いて「民族差別反対」「排外主義反対」などと言えないのかは明白でしょう。「寛容イメージをアピールしたいが支持層に極右がいるので『ヘイトクライム反対』といった具体案が言えない」つう無様な話です。

目玉とされた「原発ゼロ」と「消費増税凍結」はどうした。

 「綱領に書かない」とは、要するにやる気ないって事です。


■リベラル21『前原民進党代表の表明する1対1は、「与党 vs 野党共闘」ではなくて「与党 vs 小池新党(民進解体)」の1対1だった』(広原盛明)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4109.html

 共産党社民党の陣営にも提案したい。民進党内のリベラル派を受け入れ、この際統一名簿を作って市民と共同して選挙戦に臨んではどうか。

 統一名簿をつくるかどうかはともかく、共産、社民サイドはいくらでも民進党内のリベラル派と手を組む用意があるでしょう。問題は民進党内リベラル派にどう見ても前原、小池相手にそんな気概があるようには見えないことです。

 すでに各紙の世論調査では、比例区投票先として小池新党が自民党に次ぐ存在として2桁台の支持率に上っている。このままヒートアップしていけば、東京都議選のようなフィーバーが全国的に起こらないとも限らない。「リベラル第3極」を一刻も早く立ち上げ、情報戦においても後れを取らない陣地構築が望まれる。

 とはいえ前原にろくに抗議もできない民進党内リベラル派には俺はほとんど期待していません。社民党も最近は「縮小再生産」状態だし、もう俺にとって「希望の党」は共産しかないですね。
 「リベラル第3極」とやらを立ち上げるなら、もはや共産を中心にするしかないでしょう。共産びいきの俺の主観的見方であることは否定しませんが「自称リベラル(例:山口二郎氏、阿部治平氏など)の反共主義」はいい加減清算してほしいですね。


■リベラル21『どうなる安倍自民党政権』野上浩太郎*1(政治ジャーナリスト)
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4104.html
 掲載が「民進党解党問題」表面化後なのにそれに一切触れないという駄文です。たぶん「解党表面化前」に書いた文章をそのまんま「予定通り掲載」なんでしょうがどれほどバカなのか。
 そこは最低限「解党問題表面化前なのでそれについては触れていません。ご容赦下さい」「解党問題について論じた論文は勿論早急に掲載予定です。」などと注記したらどうなのか。まあ一番いいのは「本日休載」で書き直した野上論文を改めて掲載することでしょうが。改めてリベラル21運営者のバカさに呆れました。


【ここからフジ産経です】
■【衆院解散】安倍晋三首相が街頭演説「ブームで未来作れない」 希望・民進合流を牽制 7割は北朝鮮情勢
http://www.sankei.com/politics/news/170929/plt1709290116-n1.html

安倍総理
・「残念ながら日本の未来を作るのは(新党)ブームではできない」
・「当選のためにどの政党に移るか。政党を解体してしまうか。どの政治家とどの政治家が会っているか。そんな話題ばかりだ」
【菅官房長官
・「過去の経験からして、新党ができて、また分裂する。信念のない政治というのは長続きしない。政治に停滞と混迷をもたらす」
【山口公明党代表
・「希望も夢もあったものではない。『当選ファーストの党』みたいなものだ。野望の党*2、野合の党と言われている人たちに政権を任せられない」

 コメ欄でも触れましたが安倍や菅、公明党が珍しく正論です。安倍や、菅、公明党の「民進党批判」に「諸手を挙げて」賛同できる日が来るとは思ってもみませんでした。


夕刊フジ『韓国メディア、衆院解散受け右傾化懸念「東北アジアの緊張一層高まる」』
http://www.zakzak.co.jp/soc/news/170928/soc1709280025-n1.html
 安倍も極右、小池も極右では誰だってそういう危惧はするでしょう。中山成彬、恭子を受け入れるなど小池はもはや極右であることを隠す気すらないようです。
 「護憲平和主義」あるいは「中韓との友好」と言う意味では、もはや「第二野党」共産党が何処まで踏ん張れるか*3が問題という「支持者として」なんとも複雑な思いにさせられる政治状況です。


■「反日」の韓国 偽りの歴史教育で日本への見方ゆがんでいる 同じテーブルに着くのはやめていい 元閣僚が激白
http://www.sankei.com/politics/news/170928/plt1709280037-n1.html
 「元閣僚が激白したら」何なんだ?、ですよねえ。その元閣僚が極右なら韓国に対し「慰安婦は公娼だ」などと暴言を吐くでしょうね。そんなんに何の意味があるのか。
 例えば

・「福田*4内閣環境庁長官、竹下*5内閣運輸相」の石原慎太郎
・「村山内閣運輸相、森*6内閣通産相、小泉*7内閣経産相」の平沼赳夫
・「小泉内閣文科相、麻生*8内閣国交相」の中山成彬
・「野田*9内閣国家公安委員長」の松原仁
・「第二次小泉内閣文科相」の下村博文
・「小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相」の小池百合子
・「福田内閣拉致担当相」の中山恭子
・「第三次安倍内閣国家公安委員長」の山谷えり子
・「第二次安倍内閣行革相、第三次安倍内閣防衛相」の稲田朋美

なんかはそうでしょう(他にもいますが。「極右・安倍政権誕生以前は極右閣僚は傍流だった」とはいえ、元閣僚にそんなんがいる事が恥ずかしい)。
 既に故人となった奴も上げれば

・中曽根*10内閣で文部大臣に任命されるが、入閣直後に「韓国併合は合意の上に形成されたもので、日本だけでなく韓国側にも責任がある」等の発言が月刊誌『文藝春秋』(1986年10月号)に掲載され、国内外の批判を浴びる。政権崩壊や日中、日韓関係悪化を恐れた中曽根は辞任を要求するが拒否したため中曽根に罷免*11された藤尾正行*12
・竹下内閣では国土庁長官に任命されるが、1988年(昭和63年)5月9日に衆議院決算委員会で日中戦争について「あの当時日本に侵略の意図は無かった」と発言して批判を浴び、5月13日に国土庁長官を辞任した奥野誠亮*13
・村山内閣総務庁長官に就任するが、「日韓併合は強制的なものだったとした村山首相(当時)の発言は誤りだ。植民地時代に日本は悪いこともしたが、良いこともした」という発言を批判され長官を辞任した江藤隆美*14
・安倍のウヨ仲間まである中川昭一*15

なんかもいます。
 で、そんなのに何か意味があるのか。あるわけないでしょう。
 ちなみに今回の「元閣僚のウヨ政治家」は「村山内閣自治相・国家公安委員長」「小渕、森内閣通産相」の深谷隆司です。ややマイナーな深谷が登場したのは「下村、山谷など有名どころウヨ」に安倍から「目立つ事はするな!」とお達しがあったからでしょうか。


■米男性誌「プレイボーイ」創業者 ヒュー・ヘフナー氏死去 91歳
http://www.sankei.com/world/news/170928/wor1709280021-n1.html
 年齢考えれば死去は不思議ではないですが「一つの時代が終わった」感がありますね。しかしプレイボーイってのはヘフナーが一代であそこまで大きくしたんですね。


斉藤由貴さん、Eテレ高校講座も出演辞退 NHK大河「西郷どん」に続き
http://www.sankei.com/entertainments/news/170928/ent1709280008-n1.html
 小生が斉藤ファンであることは否定はしません。しかしそれにしても納得がいきませんね。
 不倫していいとは言いませんが、不倫とはそれほどの罪なのか。政治家ならまだしも芸能人とはそんなに高い倫理が必要な職業なのか。


■【衆院解散】「民進候補が新党の公認得れば戦う」志位和夫共産党委員長が断言
http://www.sankei.com/politics/news/170928/plt1709280061-n1.html
 そりゃ当然そうなるでしょう。もちろん「公認得なければ支持する」つう話ではないでしょう。
 「公認得なければ、共産との間に連携が成り立つ可能性がある」つう話です。


■【衆院解散】自由党小沢一郎代表「なんやかんや動きがあるようだが…」 混乱よそに余裕の黒幕、カツカレーほおばる
http://www.sankei.com/politics/news/170928/plt1709280087-n1.html
 今回の件の黒幕の一人だそうですが「自民党幹事長、民主党幹事長だった昔はともかく」、所詮「小池や前原と言った他人のフンドシ」でしか相撲の取れない人間です。自由党自体は所属議員は「我が支持政党共産を遙かに下回る議員数」で低支持率に苦しんできました。
 小池も前原もこの人のことはいつでも切って捨てるつもりでしょうし、基本、それに抵抗する力は彼にはないでしょう。「黒幕気取りもいつまで続くか」といったところですね。


■【衆院解散】希望の党細野豪志氏「民進党は歴史的な役割を終えたと判断した」
http://www.sankei.com/politics/news/170928/plt1709280115-n1.html
 前原の愚行を党所属議員が容認したことによって確かに民進党は「終了した」んでしょう。問題は支持者連中がこんな裏切りを容認するのかという事です。野党共闘を党利党略でいきなりぶっ壊すような人間を俺はかけらも信用できません。俺が共産支持者でなくても前原一派など信用しません。「自民党でさえなければいい」というよほどレベルの低い反自民でない限り前原、小池など支持しないでしょうし、そんなレベルの低い連中は「堅い支持」ではないので、今後、本当に簡単に前原、小池を見捨て「新しい反自民」を探し出そうとするでしょう。


■【衆院解散】希望の党、候補者公認権は小池百合子代表に一任 安保法制、白紙撤回論者は認めず
http://www.sankei.com/politics/news/170928/plt1709280003-n1.html
 まあ、小池の子分となった細野*16だの前原だのに良識があるとは思っていませんが「安保法制白紙撤回は不可」というなら「白紙撤回」を主張し共産党と共闘してきたことはただの党利党略に過ぎなかった、安倍に勝てれば政策は何でもOKといってるのも同然であり、政治家として最悪の腐敗、堕落でしょう。それにしてもこれを民進党議員一同で受け入れる気なんでしょうか。
 せめて「リベラルのはずの」菅氏、辻元氏辺りに造反して欲しいところです。
 まあそれはともかくこれでも民進党を支持するなんて「政治的な筋が全く通らない」「民進党狂信者」の輩には政治を語って欲しくないですね。俺が共産支持なのはあくまでも政策的な意味であり、共産党が今回の前原並みの愚行をやれば支持を辞めますので。


■【安倍政権考】森友・加計問題で安倍降ろしをやったメディアが衆院選前に焦ってやってしまったこと
http://www.sankei.com/premium/news/170928/prm1709280009-n1.html
 その産経の理屈ならウォーターゲート追及はニクソンおろし、リクルート疑惑追及は竹下おろし、佐川急便疑惑追及は細川おろし、小沢西松疑惑追及は鳩山おろしになるでしょう。馬鹿馬鹿しい限りです。正当な政権批判は何ら「なんとかおろし」呼ばわりして敵視されるもんではない。


■【衆院解散】民進、突然の希望合流「解党」案に右往左往 説明なく混乱と反発「選別されるのか」「民共共闘が水泡に」
http://www.sankei.com/politics/news/170928/plt1709280003-n1.html

「どんな知恵を絞ってでも安倍晋三政権を終わらせる。野党がばらばらでは選挙に勝てない」

というから「今まで通り野党共闘か」と安心していたのですが「解党して希望に行く」というのだから唖然です。「前原の代表就任」を「多くの野党共闘支持者同様に」危惧していた俺ですがまさかここまで酷くなるとは。せいぜい「野党共闘しながら小池との野合を目指す」程度かと思っていました。
 まさか解党とはねえ。過去に「みんなや維新」から解党を呼びかけられても拒否してきたのに(民進党の是非はともかく、あれは維新の党(松野*17代表)の吸収合併であって解党ではありません)。
 まあ、小池党ブームが「衆院選投票日」まで続き、「都議選自民敗北」が再現され、安倍自民が議席を減らせば確かに「安倍政権は終わる*18」でしょう。
 ただその後釜に「安倍以上の極右の疑い濃厚な」小池なんぞ俺は望んでません。小池党が躍進するくらいなら未だ安倍政権続投でいいと俺は思っています。ろくでもない「トンデモ野党*19が伸びる」「その結果、共産が苦境に立ち、右傾化が更に深刻になりかねない」のなら、安倍政権続投の方が未だマシです。
 それにしても前原も目先の利益しか考えてませんね。確かに小池との野合で「安倍政権は終わるかも知れない」「前原も政治生命を維持できるかも知れない」。
 しかしおそらく「政権交代にまではいかず」『参院選敗北で橋本*20総理退陣→小渕*21総理』、『参院選敗北で安倍*22総理(第一次内閣)退陣→福田*23総理』のような「自民からのポスト安倍」にしかならないでしょう。
 その場合、「岸田*24政調会長」、「石破*25元幹事長」、「石原*26元幹事長」、「二階*27幹事長*28」、「茂木*29経済財政担当相」、「野田*30総務相*31」、「河野外相*32」など、誰がポスト安倍になる*33にせよ、前原は「こんな野合で勝てると思ってる」のか。いやそれ以前にもはやこれでは前原は小池には頭が上がらないわけで「小池の子分となってまで」急場が凌ぎたいのかと心底呆れます。
 前原は今後「小池党での幹事長」「小池政権での副総理」でも目指すのか。

 参院民進党が27日夜に開いた緊急の議員総会は混乱に包まれた。
 新党「希望の党」との合流構想が一気に広まったことを受けた会合だったが、小川敏夫*34参院議員会長は「28日の両院議員総会で前原氏が正式に提案する。中身は私がいう話じゃない」と語るのみ。「じゃあ、なんでこんな夜に集めたんだ!」と怒る出席者も出た。

 有田芳生参院議員もツイッターで「具体的な話は何も出なかった」と憤慨しています。
 まあ
1)所属議員の反発が怖くて言えない
2)マスコミ報道について前原執行部の反論がない
時点で「やはり希望の党との野合か」ということは予想がつきますが。
 しかし小川氏(菅グループ)も無様としか言いようがないですね。菅グループ一員で小池には批判的とみられてた御仁がこの醜態か。
 菅氏ら仲間を裏切り前原と共に希望入りする算段でしょうか。はたまた菅氏ら「菅グループ」も彼と一緒に希望入りする算段か。どっちにしろ彼の醜態には暗澹としますね。まあ、ウヨの小池*35が彼を受け入れるか、ウヨの前原が彼を小池に推薦するかは疑問ですが。

 真山勇一参院議員は記者団に「(衆院候補の)選別権が希望の党にあるのは気にかかる。仲間を全て受け入れるくらいでないと」と不満を口にした。

 真山なる御仁については知らないし興味もないですが、ウィキペ「真山勇一」によれば

自由民主党(ただし調布市議)→みんなの党参院議員)→結いの党→維新の党→民進党

ですからねえ。小池党(希望)に行くことには何のためらいもないのでしょう。

 地方組織では、衆院選共産党など4野党による候補一本化を決め、交渉に乗り出していたところもあった。民進党北海道連は道内全12選挙区で4野党の候補一本化を図る方針だった。佐々木隆博*36道連代表は27日午後、執行部と面会後、記者団に「もう北海道に帰れない。それなりの野党協力を積み上げてきたが、水泡に帰した*37」と頭を抱えた。
 衆院選での野党共闘を求めていた共産党にも動揺*38が走った。志位和夫委員長は27日、千葉市で記者団に、衆院選選挙協力するとの4野党合意について「きちんと守っていくことが大事だ」と述べた。希望の党については「野党共闘の一丁目一番地で追及してきた安全保障法制廃止、立憲主義の回復という一番重要なところが違う」と批判した。

 まあそういうことですね。
 四党合意は反故になったわけではないのに、前原個人が党内合意も得ずに勝手に「反故にする」なんて無茶苦茶にもほどがあります。
 「護憲派共産党が「改憲派」小池党と共闘したがるわけがないし、小池党の方も共産党と共闘したがるわけもないことはわかりきっています。前原のやってることは「四党合意の相手方」三党を無視した酷い信頼関係破壊です。
 いや別に希望が「共産との共闘を認めるまともなリベラル保守政党でも」、こんなことは共産党など今までの共闘相手の了解を得ながらすすめていくべきでしょうに、「党内合意すらとらない」のだから党内民主主義に反することこの上ない。
 まあ、こんなことをやればまともな人間は民進党なんか支持しないでしょう。
 それでもいい、というのが前原なんでしょうが、恐らく「自民党に復党することもOK」なポピュリスト小池はともかく前原は「野党共闘で培われた、今までの信頼関係を全て破壊して」どうする気なのか。いざとなったら前原だけでも自民入りする気なのか。
 「小池党支持」なんて正直過去の「新党(みんなの党、維新の会など)支持」同様堅い支持ではない、一過性のものでしょうから、すぐに衰退するでしょう。せいぜい今回の衆院選が賞味期限でしょう。あとはどんどん落ちていく。仮に今回政権交代に至ったとしても過去の細川政権、鳩山政権のようにすぐに行き詰まるでしょう。ましてや「政権交代に至らなければ」なおさら行き詰まる。
 「安倍の代わりに岸田政調会長当たりがポスト安倍として出て」過去の安倍政治をある程度かえれば、前原・小池など見切る「新党支持者」はすぐに出てくるでしょう。安倍に否定的な保守層の否定理由のかなりの部分は「加計森友」「安倍の極右性」のわけですからそこを切って捨てれば自民支持に戻る「新党支持者」は結構いるでしょう。
 その時に「小池党との野合を働きかけたらしい連合執行部の力」だけでやっていけると本気で思ってるのか。
 安倍に批判的で野党共闘にも協力してきた各種市民団体は小池・前原新党を見放すでしょう。
 こうなったら民進党野党共闘をすすめてきた面子(菅*39元首相などリベラル保守や左派)は前原と徹底対決するしかないでしょう。前原の企みを潰して希望との野合などさせない。それが仮に無理でも「希望入りを目指す」のではなく、前原と袂を分かち「民進党(残留組?)」として今までの野党共闘をすすめていくことが大事でしょう。
 しかし常岡浩介がツイッターで「世界初の極右二大政党制の誕生か」と自嘲してましたが暗澹としますね。そして言っても仕方ないことですが「岡田*40代表なら」「蓮舫*41代表なら」「枝野*42代表なら」という思いを禁じ得ません。

*1:著書『政治記者』(1999年、中公新書

*2:雁屋哲野望の王国」的な悪い意味での野望でしょう。ちなみに最初に「野望の党」といったのはマスコミに寄れば「鈴木宗男(自民)の腰巾着」松山千春(歌手)のようです。

*3:最大野党になれというのは「希望としてはもちろんありますが」、「サッカー日本代表のW杯優勝」並みに現実的に無理でしょうから、第二野党の地位をキープした上で何処まで議席が伸ばせるか、ですね。社民、市民団体との連携は当然として「民進党のリベラル系(菅元首相、辻元など)」辺りと連携できればいいですが、向こうにその気がなさそうなのがねえ。

*4:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣外相、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*5:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*6:中曽根内閣文相、自民党政調会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)などを経て首相

*7:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*8:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相。現在、第二次、第三次安倍内閣副総理・財務相

*9:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)を歴任。現在、民進党最高顧問

*10:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官を経て首相

*11:ウィキペ「罷免」によれば大臣罷免は「片山内閣の平野力三農林大臣(米価問題とGHQの意向)」、「吉田内閣の広川弘禅農林大臣(吉田茂首相懲罰動議の採決欠席)」、「中曽根内閣の藤尾正行文部大臣(韓国併合正当化発言)」、「小泉内閣島村宜伸農林水産大臣衆議院解散の閣議決定への署名拒否)」、「鳩山内閣福島瑞穂少子化等担当大臣(普天間基地移設問題に関する閣内不一致)」で非常に例が少ないです。

*12:鈴木内閣労働相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣文相など歴任。しかし中曽根の大臣辞任要求を拒否して以降は要職に登用されなくなる。

*13:昭和18年に鹿児島県警察部特高課長として新興俳句弾圧事件の一つであるきりしま事件を担当。戦後、自治事務次官から政界入り。田中内閣文相、鈴木内閣法相、竹下内閣国土庁長官を歴任

*14:中曽根内閣建設相、海部内閣運輸相、村山内閣総務庁長官を歴任

*15:小渕内閣農水相小泉内閣経産相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、麻生内閣財務相を歴任

*16:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)など歴任

*17:自民党参院議員会長、参院議長を務めた松野鶴平の孫。佐藤内閣防衛庁長官農水相を歴任した松野頼三の息子。鳩山内閣官房副長官、維新の党幹事長、維新の党代表などを経て民進党国対委員長

*18:官房長官など「安倍の引きだけ」ででかい面してた連中も恐らく終わるわけです。

*19:野党と呼べるかすら疑問

*20:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相

*21:竹下内閣官房長官自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相などを経て首相

*22:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*23:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*24:第一次安倍・福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)

*25:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相を歴任

*26:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相を歴任

*27:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第一次安倍、福田、第二次安倍総裁時代)などを経て自民党幹事長

*28:二階氏は総理を目指すタイプではないでしょうが幹事長ポストは与党ナンバー2ですので

*29:額賀派の総理候補とされる御仁。小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融等担当相、第二次安倍内閣経産相自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣経済財政等担当相

*30:小渕内閣郵政相、福田、麻生内閣食品安全等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て第三次安倍内閣総務相

*31:まずないと思いますが、「小池への対抗」で「女性総理・野田」が大穴として来る可能性もゼロではないでしょう。まあ、稲田前防衛相の総理就任は完全になくなりましたが。高市(安倍政権で自民党政調会長総務相)もウヨイメージが強いので女性総理の可能性はないでしょう。

*32:まずないと思いますが、「小池への対抗」で「若手・河野の抜擢」が大穴として来る可能性もゼロではないでしょう。

*33:自転車事故で政界引退に追い込まれた谷垣前幹事長は無念でしょうがまあ自業自得です。死亡しなかったのが不幸中の幸いです。

*34:野田内閣で法相

*35:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*36:鳩山、菅内閣農水大臣政務官、野田内閣農水副大臣を歴任

*37:「水泡に帰した」ではなくまず1)前原の野合計画を挫折させることを目指し、2)それが無理なら前原から離脱して共闘の続行を目指すべきでしょう。

*38:民進党が小池党と野合するのでは政治の右傾化が危惧される」つう動揺はあるでしょうが、正直、「選挙方針」としては「小選挙区では可能な限り、民進党の個々の議員(勿論希望入りしないことが条件)と選挙協力し、無理な場合は共産候補をたてる」つうことでしかないでしょう。

*39:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相を経て首相。現在、民進党最高顧問

*40:鳩山、菅内閣外相、民主党幹事長(鳩山、菅代表時代)、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)を経て代表

*41:菅、野田内閣行政刷新担当相、民主党代表代行(岡田代表時代)を経て民進党代表

*42:鳩山、菅内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相民主党幹事長(海江田、岡田代表時代)などを経て民進党代表代行