「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(6/19分:高英起の巻)ほか北朝鮮・韓国ニュース(追記・訂正あり)

 高以外にもいろいろ書いています。
北朝鮮が非核化で騙したら軍事行動も…米国で再び強硬論が台頭
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180703-00087949/
 もちろんそのようなリスキーな策は「今後何があろうとも」とられるべきではないですが、まあトランプもそこまで非常識でもないでしょう。
 いずれにせよ今やるべきことは「だましたら軍事行動」などと放言することではなく、どう米朝合意を着実に実現していくかということです。
 まだ「具体的な話が進んでない」のに「だましたら」云々もないでしょう。今はそれ以前の話です。


産経
北朝鮮のマジシャンを招待 韓国が釜山の世界大会に
https://www.sankei.com/world/news/180703/wor1807030034-n1.html
■「抗日100年」南北で共同事業を 文在寅政権、来年に向け推進委
https://www.sankei.com/world/news/180703/wor1807030047-n1.html
 こうした南北交流の動きにより着実に緊張緩和が進むことを期待したい。


■産経【激動・朝鮮半島】ポンペオ米国務長官金正恩氏と会談へ 北朝鮮向け5日出発
https://www.sankei.com/world/news/180703/wor1807030010-n1.html
 どんな会談がされるのか気になるところです。

 サンダース氏は、北朝鮮の非核化に関して核実験場の爆破などを例示し「進展している」と強調。米情報機関が北朝鮮の非核化意思を疑問視しているとの報道についてはコメントを避けた。

 「米マスコミ報道について北朝鮮側はどう考えてるか」など、そのあたりの確認をポンペオ氏がするので「コメント回避」でしょうか。


日刊ゲンダイ拉致問題蓮池薫氏 「安倍首相は言葉だけでなく結果を」』
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/232225/1
 まあ、「安倍批判をガンガンやってるわけでもない」蓮池氏へのインタビューということもあってか、「安倍批判を売りにしてるタブロイド紙日刊ゲンダイ」としては比較的穏当なタイトルです。
 しかし、「基本的には安倍への見方は変わらない」のでしょうが「かなり過激な兄・透氏」と比べれば比較的穏当な発言の薫氏です。
 まあ彼も「安倍政権5年間で動きがなかったのであまり期待はしてないが、今度こそやる気を出してほしい」と一定の安倍批判はしていますが。

■インタビュアー
 米朝会談では両トップが「朝鮮半島における完全な非核化に向けてともに努力する」とした共同声明に署名。しかし、CVID(完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄)まで踏み込まず、ICBM大陸間弾道ミサイル)をはじめとするミサイルに触れなかったことなどから、評価が分かれています。
■蓮池
・判断は時期尚早だと思います。完全な非核化に向け、ある程度の形をつくるには時間を要するでしょうし、1回や2回の協議では終わらないでしょう。「完全な(ボーガス注:非核化)」という文言が入っただけでも、スタートラインに立てたとはいえる。
・私は北に連れて行かれ、長いこと向こうで暮らしましたが、米朝対立は非常に根が深い。今日明日で変えられるようなものではない。
・(ボーガス注:日本マスコミの報道によれば、北朝鮮国内の報道も)トランプ大統領にも敬称をつけ、「おふたりは何々をされた」と敬語を用いて紹介していた。
 (ボーガス注:こうした報道に踏み切ったことは)北が逆に非核化で進まざるを得なくする要素にもなる、という思いを抱きました。
■インタビュアー
 北朝鮮の軟化は口先だけではないと。
■蓮池
 北が望む体制保証、米朝国交正常化、経済制裁の解除と支援が実現するメドが立てば、非核化を進めると思います。完全な非核化には技術的な検証などさまざまな段階を踏む必要があり、その過程で摩擦が生じることも当然あるでしょうが、北は非核化の意思がないまま交渉入りしたわけではないとみています。
■インタビュアー
 北朝鮮は党機関紙や国営メディアを通じて「拉致問題は解決済み」と繰り返しています。
■蓮池
・4月末の南北首脳会談以降、党機関紙「労働新聞」の論評などで「既に解決された問題を騒ぐ前に過去の罪悪を謝罪し、賠償するのが筋だ」という趣旨の主張をしていますが、これは微妙な言い回しです。彼らが言いたいのは、「拉致問題を持ち出す前」に「戦後賠償をやれ」ということ。拉致問題は過去の清算を済ませてから、という論調なのです。拉致問題の交渉を否定しているわけではありません。論評はすべて個人名の署名記事で、のちのち問題になったら「個人的な見解だ」と言い逃れができる余地がある*1
・拘束力のある外務省談話、外務省声明のような形式では一切言及していません。

 概ね全く同感ですね。まあ「政府は拉致被害者情報をそれなりに持ってると思う(引用はしませんでしたが)」つう「ええ、根拠は?。ただのリップサービスですか?。そう判断できるような根拠、政府の言動には何もないじゃないですか?」つう賛同できない発言も一部ありましたが。

■インタビュアー
 14年のストックホルム合意に基づく再調査は頓挫したままですが、展望は開けるのでしょうか。
■蓮池
 当時とは状況が違います。

 「うーん、マンダム」ですね(親父ギャグ)。まあいいたいのは「うーん、それはどうかな?」「蓮池さんも当時より状況が有利になったとは単純にはいえないことはわかっていますよね?。あえて話を単純化していますよね?」てことです。
 まあ確かに、蓮池氏がいうように当時とは違う「交渉論に有利な状況」はあります。それは「韓国と米国が首脳会談し、和解ムードが出てる。その和解ムードの中、モリカケのダメージもあって食言、でまかせの疑いも濃厚だが安倍が北朝鮮首脳会談をいいだしてる」つうのはあります。
 ストックホルム合意の時はそんなもん、何もないですからね。韓国は太陽政策に否定的な朴クネですし、米国は「戦略的忍耐」といって基本的に「ブッシュ前政権からの制裁の継続」しかしないオバマ政権ですし。
 まあ基本的にオバマは「北朝鮮にあまり関心がなかった」んだと思います。だから前例踏襲で終わった。
 ハト派方向にも極右方向にも大きく動かなかった。彼にとっては北朝鮮問題よりもキューバ問題、イラン核合意問題、イラクやアフガンからの撤退、オバマケアなどが大事だったんでしょう。
 国力上、基本的に北朝鮮から戦乱を起こすことはあり得ませんから、無視しても問題ないと思っていたと。
 それはともかく、「ということで」状況変化から「安倍も首脳会談を言い出した」わけですが、とはいえ、安倍は基本的には「アンチ北朝鮮を売りにして、自民党幹事長、小泉内閣官房長官となり首相にまで出世した極右政治家」です。本気で北朝鮮外交に乗り気とはとても思えない。
 かつ「有利な状況(米韓の対北朝鮮対話ムードが日朝対話ムードを助長してる)」は「不利な状況」でもある。
 何が言いたいかと言えば現状は「米韓が和解ムードだから日朝交渉がいいやすい、日本だけ対立してても意味ないよといいやすい。しかし米韓が北朝鮮と対立してたら日本国内の反北朝鮮右翼の存在もあって交渉なんていいにくい。逆にウヨに『日本だけ和解でも意味がない』といわれてしまう」という有利な面がある一方で「米韓と和解ムードならそっちでお土産が得られるだろう。米韓と和解ムードになったら中国やロシアが経済支援に乗り気にもなってきた。だから、日本があまり高飛車なこというなら日本と交渉しなくてもいいよby北朝鮮」つう不利な面もある。
 結局のところ「米朝が対立した場合」も「和解した場合」もこうした「プラス面、マイナス面」両方あって「プラス面しかありません」つう話ではないので結局のところ「日本外交の真価が問われてる」つう話にしかならない。
 実は「交渉論に不利な状況(米国ブッシュ政権が「悪の枢軸呼ばわり」して北朝鮮と対立的。それを受けて日本でも交渉論はそれほど盛んではない)」は「なら米朝改善は無理そうだから、日朝改善やってみるか。宗男疑惑での支持率低下もあってきて小泉政権が交渉を持ちかけてきたしby北朝鮮」ということで日本の対北朝鮮交渉のやり方次第では話をうまく一見不利な状況を「交渉論に有利に持ってける」。それが小泉訪朝でしょう(まあ小泉訪朝の成功においては「北朝鮮に宥和的な金大中政権の存在」という「北朝鮮にとって有利な状況」も無視してはいけませんが)

■蓮池
 日本が経済協力として提示するのは中国や韓国によるものとは異なり、北にとって有利な内容だと強調する必要があると思います。対中貿易が9割を占める北は、中国の経済的属国になりかねないという危機感を強めている。
■インタビュアー
 第2次安倍政権発足以降の5年半、拉致問題は進展しませんでした。安倍首相の本気度を疑う声も上がっています。
■蓮池
・北が核・ミサイル開発を進め、日本に打つ手がほとんどない中でも、何とかして局面を打開し、北をその気にさせてやろうという努力は足りなかったように思う。
・(ボーガス注:モリカケで低迷する支持率アップ狙いという)内政での政治的目的もあるかもしれませんが、結果さえ出してくれればいいと思う。「やります」という言葉で世論を誘導するだけではなく、これだけ環境が整ってきているのですから、今回は本気で取り組んで結果を出してほしい。安倍首相も「今度こそ」という思いを強く持っていると信じたいです。

 安倍政権が5年半とはうんざりせざるを得ませんがそれはさておき。インタビュアーのいうとおり安倍には「本気度なんかない」でしょうね。
 お兄さんだと「私も本気度を感じない」とぶった切るでしょうが「まあ本気度があるかどうかはともかく成果がなかったことは確かですよね。目に見えるような努力は感じなかった」程度にとどめる薫氏です。
 さて蓮池発言では「和田春樹氏なども指摘してきたこと」ですが重要な指摘がありますね。
 それは「対中貿易が9割を占める北」つう指摘です。中国が北朝鮮を支える限り、日本の制裁なんか意味はないわけです。
 「中国の経済的属国になりかねないという危機感」
 うーん、どうですかね。それなりの危機感はあるかもしれない。とはいえ今までそれでなんとかやってきたわけです。それでやらざるを得ないならそれでやるしかない。
 かつ「中国の影響力軽減」はイコール「日本の経済支援」でもない。
 以前からロシアとはそれなりの付き合いがあった。
 今回の南北、米朝首脳会談で、米国や韓国の経済支援の芽も出てきたわけです。特に韓国は「金大中盧武鉉時代にそうした経済支援の一定の実績があり」、そうした実績を基本的には評価する「元盧武鉉政権大統領秘書室長」の文在寅氏が大統領というのが大きいでしょう。
 そういう中で日本との交渉に北朝鮮がどこまでやる気を出すかといったら疑問符がつくでしょう。
 結局「交渉してお土産が出る」と思わなければ北朝鮮も交渉しない。しかし現総理安倍は「北朝鮮制裁をずっと叫び続けてきた男」です。正直「安倍がやめないと動かない」「安倍のままで動かすには安倍が相当変わらないといけない」「しかし多分変わらないから結局やめないと動かない」つう話にしかならないんじゃないか。
 まあ、蓮池氏もさすがに「安倍にやめてほしい」とはいいませんが、本音ではどこまで安倍に期待してることやら。それは「信じる」ではなく「信じたい」、「内政での政治的目的もあるかもしれませんが、結果さえ出してくれればいいと思う」という手放しの安倍礼賛ではない、奥歯にものの挟まった言葉で表現されていると思います。


東洋経済オンライン『北朝鮮カルト政治を絶賛するトランプの末路:過去にも絶賛し心酔した政治家は多かった』(「北朝鮮ニュース」_編集部)
https://toyokeizai.net/articles/-/227693
 他紙記事の転載とはいえ、「トランプの末路」よりもむしろ東洋経済の方が「こんな記事載せて大丈夫なのか?」でしょうね。
 トランプの発言は「イヤー、金正恩は若いのに国家指導者を務めてたいしたもんだね」「米朝合意が着実に実行され、最終的に非核化が実現されることを期待している。そうすれば北朝鮮には資源もあるし、国民も勤勉なので制裁が解除されれば経済が発展するだろう」程度のリップサービスでしかない。
 絶賛とか心酔などとはほど遠い。

 トランプ氏の北朝鮮に対する評価は、多くの点においてルーマニアのニコラエ・チャウシェスク元大統領、ジンバブエロバート・ムガベ前大統領、カンボジアポル・ポト元首相といった暴君たちのそれに匹敵するか、それをも上回っているようにみえる。

 吹き出しました。イヤーさすがにそれはないでしょうね。チャウシェスクらの場合彼らも独裁者なので「北朝鮮独裁批判」などうかつにできないでしょうが、「いろいろ問題があるとはいえ」、一応トランプは選挙で選ばれた。独裁を積極的に肯定する理由はない。むしろ下手に独裁美化などしたら、かえって政権維持がやばくなる。
 トランプの言動は「金正恩米朝合意を着実に実行し、非核化が最終的には実現すると信用している」程度の話でしかない。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がイデオロギー面で指南を仰ぐ極右の大物思想家、アレクサンドル・ドゥーギン氏はあるインタビューでこう語っている。「チュチェ思想は、グローバリゼーションの思想に何ら劣るものではない」
 ドゥーギン氏はこうも述べている。「ロシアは北朝鮮にもっと学ばなくてはならない。例えば、祖国を偉大だと考える心を持つ、といったようなことだ」。

 まあこういうのは詳しい事情がわからないとなんともいえませんね。
 この東洋経済オンライン記事がプーチンを「主体思想支持者」として非難したいらしいことはわかる。
 ただしその前に
1)本当にドゥーギンなる人物はプーチンに影響を与えてるのか?
 仮につながりがあるにしても、単に政治的に利用し合う関係に過ぎず、「指南を仰ぐ」というほどのものではないのではないか
2)このドゥーギン発言が事実だとしても「ロシアとつきあいのある北朝鮮」へのただのリップサービスではないのか?
つうことがわからないとなんともいえない。

 米国でネオナチ団体「伝統主義労働者党(TWP)」を率いるマシュー・ハインバック氏は2017年1月、北朝鮮ニュース編集部に対してこう語っている。
イラクアフガニスタン、エジプト、リビアといった国が国際主義者によって次々と『体制転覆』させられる中、北朝鮮はまだ自由と独立を保っている」。

 これが事実として、ネオナチがこういうことを言うのはよくわかりませんね。彼らは反共主義ではないのか?
 さてこの記事についたコメント。

・さすがにトランプのリップサービスに過ぎないと思う。
・単に「俺が半島を上手くまとめた」という自分の功績が欲しいだけじゃないのかな。そのためにおべっか使って融和路線を歩もうとしているのじゃないかと。
・トランプ氏は(ボーガス注:融和路線、ハト派路線ではあっても)北朝鮮の政治体制を賞賛はしていない。
・『(ボーガス注:記事が紹介する、北朝鮮国民は金正恩の発言を)直立不動で聴く、米国も(ボーガス注:私の発言について)そうあって欲しい』云々は、後で記者団に冗談だったと回答してた筈。(不見識な発言は確かですが。)
 (大統領自身の)真意は不明でも、撤回した発言の言葉尻を捉え、断定的に議論するのは公正なの?(若干抵抗を感じます。タイトルの「末路」とあるのも、そう印象付けさせるのかも知れませんが。)
 人権問題に言及しなかった事など、確かに忖度し過ぎに映るし、実際そうなのかも知れません。ただ、(中略)米国側は先に譲歩できる事を全てやり、北の改悛*2を促す意図だったようにも思えます。
・(ボーガス注:トランプが金正恩に心酔してるなどと)馬鹿も休み休み言え。政治体制が違いすぎるだろ。

 まあ、そうしたトランプの言動を否定的に評価するか、肯定的に評価するかはともかく、上記のように考えるのが常識的でしょう。
 なお、そのリップサービスにしても「北朝鮮には西側メディアがいうような人権侵害はなかった」なんて代物ではないわけです。「北朝鮮の政治体制を賞賛はしていない」わけです。
 「米朝合意は着実に実行され非核化すると思う」「金正恩は若いのに有能な指導者だと思う」程度の話でしかない。


時事通信北朝鮮のミサイル施設拡張か=米紙』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018070200999&g=prk
 まず第一に注意しないといけないのは報道したメディアが「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」つうところですね。嘘だと決めつけることはもちろんしませんが、ここはアンチ北朝鮮なので多少割り引く必要はあるかもしれない。
 第二に、仮に事実としても、北朝鮮のミサイル廃棄は「体制保障とのバーター」であり、今のところ米国は「体制保障する用意がある」とはいたものの具体的なところは曖昧です。そういう意味では一概に北朝鮮批判はできないかもしれない。また廃棄対象はあくまでもICBM限定だったかと思います。
 とはいえ、事実とした場合「しばらくはその類のことは自重するのかな?」と思っていたので少しびっくりです。まあこの報道で急激に米朝関係が悪化し、米朝合意が無効化することも「さすがにない」でしょうが、この報道を受けて米朝が今後どう動くのか、動向には注目したい。


金正恩氏、工場の管理不備に怒り爆発…従来は担当者ら処刑
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180702-00087865/

 北朝鮮で工場や機関の責任者が金正恩氏からこれほどの叱責を受けた場合、十中八九、処刑されてきた。

 「私の得た情報では」などの但し書き付けずに断定調で書くあたりさすが高です。もちろん褒めていません。
 まあこれだけ叱責されれば「左遷も何もされずにノーペナルティ」ということはないかもしれない。とはいえ「処刑(「金正恩は残虐だ、非道だ」云々という前後の文脈から見て、刑事罰というよりは、工場長など現場の最高責任者の死刑)」なんてのは高が主張してるだけで「間違いない事実」でも何でもありません。
 

■朝日『済州島にイエメン人難民申請者が殺到 住民とトラブルも』
https://www.asahi.com/articles/ASL6Z3G6XL6ZUHBI00Q.html
 「500人のイエメン人難民」ですらこれです。
 北朝鮮で戦乱が起き「500人を大幅に超えるであろう」大量の難民なんて事態になったとして、それに韓国やロシア、中国や日本が耐えられるのかといったらとても無理でしょう。
 以前、id:noharraが放言した「日本で1万人北朝鮮難民引き受ければいい(いや、10万人でしたっけ?)」なんて無責任な放言でしかない。まあ、韓国社会はイエメン難民を「受け入れるべき」でしょうが、日本だって「500人も難民を引き受けてない」のであまり偉そうなこともいえません。


■日経『北朝鮮の核放棄「1年内に大半可能」 米大統領補佐官』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32483960S8A700C1EAF000/
 1年内というのが「2018年内(今から約半年後)」なのか「2018年度内(2019年3月末。今から約9ヶ月後)」なのか、「米朝合意のあった6/12から1年内(2019年6月末頃が期限)」なのか、「具体的スケジュールが決まれば1年内には可能」なのか何なのかさっぱりわかりませんがそれはさておき。
 まあ発言者は極右・ボルトンですからねえ。米朝会談でそういう見通しがついたというよりは「(米朝合意のあった6/12から?)1年以内に廃棄できるはずだ、廃棄できなかったら米朝合意なんか無効だ」つう話かもしれない。
 今のところこうした具体的な話はほとんど米国政府から出てないですからねえ。
 専門家の中には「1年じゃ無理。最低でも5年はかかるんじゃないか」なんて意見もある。
 ただしボルトンの思惑がそういうものだとして、実際にそういう合意破棄、対決路線に行くかはなんともいえないでしょうね。そういう強硬路線をトランプはとる気はないでしょう。


赤旗朝鮮戦争終結で在沖米海兵隊の駐留根拠消滅、「主要任務は朝鮮有事」 辺野古新基地が不要に』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-07-01/2018070101_02_1.html
 もちろん赤旗とて「従来主張していた根拠がなくなる→米軍撤退」と考えるほどお人好しではない。
 そのことは記事の中にもすでに指摘されています。
 「中台有事」など何らかの「新たな根拠が出されるであろうこと」は十分予想してるでしょう。しかしそれでも「今まで北朝鮮有事を根拠にしていたのだから、緊張緩和すれば基地はいりませんよね」とダメ出ししておくことは重要でしょう。
 「基地の撤廃」とは「どんなにつらくて大変でも」こうした「地道な努力の果てにのみあるもの」だと俺は思っています。こうした地道な努力こそが正攻法であり高世仁が言う「引き取り運動」なんてくだらない話でどうにかなるもんじゃない。


朝鮮日報『ソウルの小中学生に詳細な「慰安婦授業」は必要なのか』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/28/2018062802331.html
 自称・保守メディア「朝鮮日報」にとっての保守とは「ただの反共・反北朝鮮&親財界」でしかないこと、決して「反韓国分子・伊藤博文(前韓国統監)を粛清した、民族活動家・安重根義士のような抗日精神ではないこと」がわかる名文(?)です。
 安倍ごとき「河野談話否定論者」にこけにされて、バカにされてそれでも怒りを感じず『ソウルの小中学生に詳細な「慰安婦授業」は必要なのか』としかいわないとは、「部外者」日本人の俺ですら「お前らには愛国精神は、同胞である韓国人慰安婦への同情の心はないのか!。そんなに日韓貿易の利益や反北朝鮮が大事か?。お前らは二度と保守、愛国者を自称するな!」と怒りを禁じ得ません。


下地幹郎*3のメルマガ
■現実的解決は“協議”で生まれる
http://www.mikio.gr.jp/?p=7859

 昨日は日朝国交正常化推進議連の総会が行われました。
 元外務審議官田中均氏、朝鮮新報平壌支局長の金志永氏から20分ずつ発言をいただいた後、質疑応答を行いました。
 田中均氏からは
アメリカ、そして韓国に拉致問題の解決をお願いし、日本独自のパイプがないことは恥ずかしい」
拉致問題の調査は北朝鮮と合同で行うべきだ」
「日本の事務所を平壌に開くべきだ」
「日朝交渉と拉致問題の解決は同時に行わなければならない」
「一国の総理大臣が日朝首脳会談を行うには、会談が実現するという確証がなければならない。今その確証が得られないままに発言することはおかしい」など、私が抱く田中氏のイメージとは違って、政府に対して非常に厳しい発言内容であったことには、とても驚きました*4
 また、金志永氏からは
北朝鮮は中国と3回の会談を行い、韓国とは2回、9月にはロシアでプーチン大統領と会談を行う予定になっているが、日本との会談だけが予定されていない」
平壌宣言に立ち戻り、会談を再開すべきだ」
 拉致問題については
金正恩氏の父である金正日氏は小泉総理に謝罪し、拉致に関わった2人の特殊機関の人間を処刑し、再発防止を行った」
ストックホルム合意に基づき、拉致問題の調査報告書は出来上がっているが、日本側はこれを受け取らない*5
「拉致が行われた時期は、日本と北朝鮮は戦争状態にあったと、当時の福田官房長官が認めていた*6」といった内容の発言がありました。
 田中均氏も金志永氏も互いに自らの主張を述べ、激しくやりあう場面もありましたが、一方からの話を聞くだけではなく、立場の違う人の考え方に耳を傾け、解決策を導き出すという意味においては、昨日の日朝議連総会は非常に良かったと思います。
 さまざまな議論があるなかで、総会の最後に「日朝の会談を早期に始めるべきだ」との意見については、双方ともに同じ意見であったことが確認できたことも、とても意義深いものとなりました。
 「日朝の協議がない限り、拉致問題の解決はない」
 この原点に立てば、拉致問題の解決のためには、まず何よりも「協議を行うこと」が重要であります。
 「解決が見えない以上、協議は行わない」という姿勢ではなく、「協議のなかから双方が拉致問題の解決を導く」スタンスが必要であり、「ニワトリが先か、卵が先か」の論争をこれからも続けていくことは、時間のムダでしかありません。
 「協議をゼロベースでスタートし、積み上げていく」ことが、対北朝鮮外交に求められています。
 北朝鮮と戦争を続けてきたアメリカと韓国が「対話路線」に舵を切っている現状を見れば、日本はいつまで対話を始められないままでいるのか、私だけではなく拉致家族の皆さんも政府に苛立ちを感じ始めているのではないでしょうか。
 朝鮮半島情勢が大きく変わる分岐点を迎えた今、日本がど真ん中のプレイヤーとして「拉致問題の解決」と「朝鮮半島の非核化」を実現するには、「ゼロベースでの協議」をスタートさせるという決断をするべきであり、いまだ「圧力」といった表現をしているようでは、全く政治にはなっていきません。
 政治が決断をする時が求められています。

 コメント抜きで紹介だけしておきます。


■産経【ニッポンの議論】日朝首脳会談 山谷えり子*7「焦って日程ありきはダメ」 石井一氏*8「拉致抜きで交渉入り口に」
https://www.sankei.com/premium/news/180701/prm1807010010-n1.html
 山谷の主張はいつもの巣くう会クオリティなので無視して石井氏の意見だけ紹介します。なお小生は概ね、石井氏と同意見です。それにしても産経が「好意的評価をしているわけではない」とはいえ、批判コメントを何もつけずに石井発言を客観報道するとは驚きです。拉致をめぐる日本の政治状況について、潮目が変わりつつあるんでしょうか?

インタビュアー
日朝首脳会談を急ぐべきか」
石井氏
「日本人拉致問題を解決したいのならば、日朝国交正常化が必要であり、そのためにも速やかに日朝首脳会談を行うべきだ。ただ、交渉の入り口から拉致問題を外さなければならない」
インタビュアー
「なぜ外さなければならないのか」
石井氏
「私の話は今の世論を逆なでするかもしれない。私も拉致被害者を取り返してほしいと願っている。
(中略)
 もし生存しているのなら、何とか取り返したいが、北朝鮮は『拉致問題は解決済み』の立場を崩していない。平成14年に当時の小泉純一郎*9首相と金正日(ジョンイル)総書記が会談した際、(中略)北朝鮮拉致被害者13人のうち、8人が死亡と通告した。最高権力者が首脳会談で発した言葉であり、重く受け止めるべきだ。(中略)金正恩朝鮮労働党委員長が父親の言葉を覆すとは考えにくい」
インタビュアー
「今後、日本がとるべき行動は」
石井氏
「国交正常化し、北朝鮮に連絡事務所などを設けられる環境をつくる。日本の警察や拉致被害者の家族が北朝鮮で調査をした方が、丸投げするよりはるかに良い。だから日朝首脳会談の早期の開催が必要だが、拉致問題を主張し続ける限り会談は困難だ。拉致問題北朝鮮の国情や命に対する考え方の違い、時間の経過の長さが難しくさせている。日本が『とにかく帰せ』と迫っても、求めている死亡診断書などは出てこず、ないものねだりとなる。硬直化するだけとなるため、日本は相互理解を求めて北朝鮮と対話すべきだ」


■ニューズウイーク日本版『マレーシア、北朝鮮との国交再開へ、マハティール首相が決断する狙いは?』
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/06/post-10500_1.php

 (ボーガス注:金正男暗殺の実行犯として起訴された被告人については)厳しい高裁判決が予想されるものの、控訴審最高裁と審理は継続され、最終的にはマハティール首相の政治的判断で減刑され死刑は免れるのではないかとみられている。

 金賢姫に死刑が執行されなかったことを考えれば十分あり得る結末でしょう。


■TBS『米・バノン元首席戦略官、北朝鮮の非核化「なかなか容易ではない」』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3410317.html

 アメリカを訪れている自民党の河井総裁外交特別補佐は、トランプ政権の発足当初、首席戦略官を務めていたバノン氏と会談し、北朝鮮情勢などについて意見交換しました。

 「オルトライト(米国極右)と近すぎることで民主党などの強い批判を浴びたこと」などから首席戦略官を更迭され、「公式にはトランプ政権と関係が切れた」バノンなんぞとあって意味あるんですかね?。

 バノン氏は今年1月に発売された、トランプ政権の内幕を描いた暴露本をきっかけに大統領との関係が悪化しましたが、現在のトランプ氏との関係については、「人を介して2日に1回は連絡をとっている」と語ったということです。

では、バノンがどれほどトランプ政権に影響を及ぼせるかは疑問符がつくでしょう。
 バノンの発言が事実かわかりませんし、事実だとしても「連絡を取っている」だけでは「どの程度の影響力なのか」疑問符がつくでしょう。
 いや仮にバノンにトランプ政権に対する一定の影響力があったとしても、民主党などの批判が予想される以上「バノンの働きかけで動いた」なんてことを公式にトランプ政権は認めないでしょうし、そうなると「ポンペオ国務長官」など「トランプ政権の公式なブレーン」とあった方がいいのではないか。
 おまけにバノンなんぞとあえば「日本政府はオルトライトについて批判意識がないのか」という疑念すら生むでしょう。「訪米した日本政府、与党の幹部(河井自民党総裁特別補佐)」がバノンと会うなど「訪日した米国政府、与党共和党の幹部」が安倍と親しいからという理由で「一民間人に過ぎない」櫻井よしこ百田尚樹と会うくらい非常識でしょう。まあ、「米国政府、与党共和党の幹部」は「日本極右の歴史修正主義に加担するのか」つう批判を恐れてそんなことしないでしょうけど。


■産経【北朝鮮拉致田口八重子さん、田中実さん拉致から40年 浮かび上がる工作組織のネットワーク
https://www.sankei.com/world/news/180629/wor1806290042-n1.html

・田口さんは事件当時、2人の幼子を育てるため東京・池袋の飲食店で働いていた。客の中に、田口さんに会うため頻繁に通いつめた羽振りの良い常連がいた。「宮本明」を名乗ったこの人物は、北朝鮮から潜入した工作員を支援する在日の補助工作員「李京雨(リ・ギョンウ)」だったことが警察当局の調べで判明している。
・「李京雨」に資金提供していたのは、関西地方に拠点があった非公然の在日朝鮮人組織「洛東江(ナクトンガン)」だったことを警察当局は突き止めた。
 多数の工作員や支援者が介在し、さまざまな手段で資金を調達、北朝鮮にも送金していた洛東江は、田中さん拉致に深く関与。元メンバーの張龍雲(チャン・ヨンウン)氏*10(故人)は平成8年、田中さんが勤務していたラーメン店元店主で洛東江メンバーだった男(同)が指示を受け、昭和53年6月に成田空港からオーストリア経由で田中さんを北朝鮮に連れていった−と証言した。
 その半年後にはラーメン店の同僚だった金田龍光(たつみつ)さん=失踪当時(26)=も行方不明になり、2人を拉致したとして、元店主と洛東江最高幹部の男が国外移送目的略取罪で警察に告発された。
・警察当局は洛東江に「李京雨」への資金提供を命じたのは北朝鮮工作機関「対外情報調査部」(当時)幹部の金世鎬(キム・セホ)容疑者とみている。同容疑者は52年9月、石川県で久米裕さん(93)=拉致当時(52)=が連れ去られた「宇出津(うしつ)事件」の主犯格として国際手配されているが、帰国した拉致被害者の証言などから死亡説もある。

 「で、そんなもん今頃騒いで何か意味があるの?」ですね。結局、捜査当局はその李某や、李の上司だという金某などを逮捕起訴し処罰することに失敗したわけです。今後処罰できる可能性もない。そもそも年齢を考えれば李某、金某がすでに病死してる可能性すらある。
 そんな話を「李某がー、金某がー」だの「李の背後に在日組織(朝鮮総連内の秘密機関?)がー」といったところで「公安が勝手にそう主張してるだけじゃん、裁判で有罪判決が下ったわけでも何でもないじゃん」で終わる話です。
 そして別に「田口さんらの帰国」に李の処罰が必要不可避なわけでもない。
 単に産経と「ネタ元の公安警察」が反北朝鮮感情を扇動してるにすぎない駄記事です。

 元店主と洛東江最高幹部の男が国外移送目的略取罪で警察に告発された。

と書く産経ですが告発しても、それが「逮捕起訴」や「指名手配」に至らなければ意味がないし、確か、そんな成果は何もなかったかと思います。ないからこそ産経もかけないわけです。


時事通信拉致問題、日朝合同調査を=田中均外務審議官
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018062901349&g=prk

(ボーガス注:日朝間の懸案問題の解決のためには、国交正常化前でも)現地に連絡事務所をつくるべきだ

 まあこれは田中氏でなくても誰でも思いつくことですよねえ。実際、日本も日中国交樹立前でも連絡事務所がありましたし。
 しかしこの程度の発言すら家族会は敵視してきたわけです。「連絡事務所の設置」に反対して何か意味があるのか?
 心底、家族会には呆れます。


新潟日報拉致問題「着実な交渉を」、被害者家族が東京で集会』
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20180630403291.html
 「交渉を」などといったところで

・「即時一括全員帰国でない限り制裁解除不可、国交正常化は拉致解決後でないと不可」と交渉を妨害することを言い続ける
・「一部帰国でも、一部制裁解除していいと思う」といった蓮池透*11を敵視し、家族会から除名したことについて未だに撤回し、蓮池氏と和解する気がない
・「国交正常化が先行した方が拉致解決に資するのではないか」と主張した河野洋平*12に悪口雑言

だから話になりません。「家族会一味」には、本当に交渉意欲があるとはとても思えません。
 北朝鮮もこんな家族会の主張は全く本気にはせず「ふーん(棒読み)」「あ、そう(昭和天皇風に)」としか思ってないでしょう。
 しかし「W杯」「モリカケ」「働き方改革法案」「カジノ法案」「日大アメフト問題」「富山の凶悪殺人事件」などなどがあるとはいえ、拉致も本当に風化しましたね。全然報道されない。まあ俺は拉致風化は家族会の自業自得だと思い、全く同情しませんが。


■トランプ氏の机の上に置かれている金正恩氏との「決別宣言書」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180629-00087448/

・米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によれば、米下院のエド・ロイス外交委員長は27日、北朝鮮人権法を2022年まで延長する法案が上下両院を通過し、最終的な成立のためトランプ大統領の署名を待っている状態だと明らかにした。
 2004年に時限立法として定められた北朝鮮人権法は、日本人拉致問題の解決を含めた北朝鮮の人権問題が改善しない限り、米国が北朝鮮に対して人道支援以外の援助を禁じるものだ。これまで2008年と2012年に延長され、昨年9月末に期間が満了。再延長の法案が議会に出されていた。
・しかし、トランプ政権は対北朝鮮で、これとは違った姿勢を見せている。トランプ氏は米朝首脳会談の後、「(人権問題で)悪事を働いてきた国はほかにもある」と語り、北朝鮮の人権侵害を矮小化して見せた。ポンペオ国務長官も最近、対北朝鮮では非核化が最優先であり、人権問題はその後だと言明している。
 さらにトランプ氏は、「北朝鮮は(経済的に)偉大な国になるだろう」などとして、非核化を条件に対北投資を後押しするようなポーズを見せている。
・しかしトランプ氏は、昨年9月の国連総会演説で、北朝鮮を「邪悪な体制」と呼び、同11月の韓国国会での演説でも北朝鮮では約10万人が強制収容所に拘束され、拷問などの虐待を受けていると糾弾したのだ。今年2月にホワイトハウス脱北者を招いた際には、北朝鮮女性の人身売買を自分が「止めさせる」とまで宣言した。
 それなのに北朝鮮人権法の延長に応じないとしたら、同氏は反対勢力からの強烈な批判にさらされることになる。次の大統領選に出馬する米民主党の候補は、トランプ外交を否定するため、まず間違いなく北朝鮮の人権侵害を問題にし、「私が勝ったら、トランプ氏のように民主主義を傷つける間違いは絶対に犯さない」と宣言するはずだ。こうした大義名分を否定する米国民が、どれだけいるだろうか。
 つまり、トランプ氏が北朝鮮人権法の延長に同意しようとしまいと、いずれ米朝対話は、人権問題が理由で困難に直面することになるのだ。

 というのはアンチ北朝鮮・高の願望に過ぎません。こうした願望は「一つのあり得るシナリオ」ではあるでしょうが、高がいうほど「可能性の高い話」でもないでしょう。


金正恩氏の「美少女調達」システムに北朝鮮国民が怒り
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180630-00087652/

 太永浩氏は前述した著書の中で、次のように言っている。
北朝鮮国民は張成沢*13の不正と醜聞を通じ、腐敗堕落した白頭の血統の実像を目撃した。金氏の家門は共産主義プロレタリア独裁の皮をかぶり、あってはならない奴隷社会を建設した。私は張成沢粛清が、今後、金正恩政権のアキレス腱になると見ている」

 「はあ?」ですね。張が粛正されてからもはや大分時間がたって、にもかかわらず「体制の揺らぎ、動揺」という意味では、目立った変化も見られないのに何でそういう話になるのか。
 なお、「張成沢の不正と醜聞」なる話が事実か知りませんが、それが事実なら「張の粛清にはそれなりの合理性があった(国民の不満をかわすために腐敗政治家の張を粛正した)」つうことになること、つまり「残虐な粛清劇とは言いがたくなること」を高や「脱北外交官・太」はどう考えてるんでしょうか?。
 たぶん「金正恩張成沢もけなしたいから両方悪口する」程度の話でしかないのでしょうが。


■リベラル21『朝鮮半島をめぐる希望と絶望』阿部治平*14
http://lib21.blog96.fc2.com/blog-entry-4412.html

朝鮮半島の最悪のシナリオは第2次朝鮮戦争だったが、これが回避できただけでも結構な話だと思う。もしかしたら、シンガポール会談は東アジアに新時代をもたらすものになる可能性がある。
・日本には「トランプは金正恩にしてやられた」という右翼メディアの批判がある。たしかに「完全で、検証可能で、不可逆的な核兵器の廃絶(CVID)」は共同声明に書きこまれなかった。朝鮮半島の非核化は、米韓日にとっては北朝鮮の核だが、北朝鮮からすれば(ボーガス注:非核化する上で問題となるのは北朝鮮を侵攻する恐れがある)在韓米軍の存在である。そこで北朝鮮の核・ミサイル開発とアメリカの北朝鮮敵視政策が取引され、この結果北朝鮮ばかりでなく中国をもにらんできた米韓軍事演習は中止となった。トランプはゆくゆくは在韓米軍を引き上げるかもしれない。今後ぎくしゃくすることはあるだろうが、この趨勢は後戻りしないと思う。
・トランプは、記者会見で、「CVID」が目標だとしながら、その実現には15年ぐらいの長い時間がかかると発言した。その間北朝鮮はすでに作ってある核弾頭などを長期にわたって持ち続けることになる。
・インドは核拡散防止条約(NPT)を核保有国のエゴイズムとしてこれに加盟せず、1974年に核爆弾を自力で開発し、98年に核実験をくりかえし自ら核保有国と名乗った。インドに対抗するためにパキスタンも核開発をやって成功した。インド、パキスタンの核保有に対しては、一時期先進国による経済制裁があったが、ブッシュ政権がテロ戦争対策として制裁を解除して以来、インド・パキスタンの核保有は事実上公認されて現在に至っている。おそらくは北の核も完全廃絶まではこのような形で存在するだろう。
・長い展望で考えれば、「体制保証」をして北朝鮮普通の国際関係の中に組み入れることは、東アジア諸国の関係にも、朝鮮人民の運命にも良好な影響をもたらすかもしれない。
 北朝鮮が中国・ベトナム型の開発独裁国家に変われば、市場経済をとおして外部世界の文化・情報が入る。
北朝鮮が経済開発のために外国資本導入を決定したとき、中韓露3国はもちろん、北朝鮮と国交がある194ヶ国からもこれに参入する資本が出るだろう。韓国とロシアの首脳はすでに北への経済協力を討議している。
 ついこの間まで険悪だった中朝関係は、金正恩の路線転換によって修復された。北朝鮮における対中貿易の割合は圧倒的であり、韓国でのそれも25%を越えている。南北和解と外資導入がすすめば、朝鮮半島での中国の影響力は一層強まる。これにひきかえ日本は北朝鮮に何の地位も得ることがない。いや早い話が、日本の北朝鮮でのもうけ話はなくなるが、日本の財界はどうするつもりだろうか。
 だが、このおかしな外交姿勢をとる安倍内閣を支えているのは、我々日本国民である。とりわけ国民の3分の1を占める固い安倍支持者である。
 我々は東アジアの平和を願い、朝鮮半島の戦争には反対しても、中国・北朝鮮脅威論にはやすやすと組みしてしまう*15。この自己撞着は、自分が何を考え、何を求め、自分の位置はどこにあるかわからないからかもしれない。これは現代日本人独特の病理なのではなかろうか。

 中国についてはやたら「街宣右翼や産経並みの脅威論」をあおる阿部氏ですが、北朝鮮問題はずいぶんとハト派で現実主義です。
 やはり「大嫌いな中国」が「大好きなチベットをひどい目に遭わせてる」が北朝鮮はそうじゃないから冷静にものが見れるんでしょうか。
 この北朝鮮問題での冷静さを「中国にも適用すれば」、中国が台湾侵攻を考えてる云々の与太なんかいわずにすむんですけどねえ(苦笑)。
 まあ極右ではないものの明らかに左派とは言いがたい阿部氏ですらこれです。別に保守派だってまともな良識があればこうなるわけです。俺も概ね阿部氏と同意見です。
 ただいくつか「はあ?」つう見解も。

 独裁国家は地球上にいくらでもあるが、金氏一族の人権蹂躙は際立っている。端的には拉致問題だが、金正恩も叔父と兄を殺した。

 いやいや俺は北朝鮮は「普通の独裁国家」だと思いますね。そもそも「拉致問題」「叔父と兄を殺した」つうのは別に際立ってない。
 拉致なら「金大中事件」とか他の国でもいくらでもあるでしょう。親族殺しだって「無知なのでよく知りませんが」おそらくいくらでもある。
 なお、「殺した」で片付ける阿部氏ですが「叔父については裁判による処刑」であり、一応形式的合法性はあります。兄についていえば「そういう疑惑が濃厚」なだけで北朝鮮は公式にはそうした指摘について事実無根と反論しています。もちろん「だから問題がない」と小生はいいたいわけではない。
 仮に問題があるにしても「叔父の処刑は合法なものだ」「兄の死には関係ない」という程度の常識は北朝鮮にはある点に注意すべきだつう話です。


■産経【北朝鮮拉致】「1人からでも救出を」特定失踪者家族と調査会が方針
https://www.sankei.com/world/news/180629/wor1806290043-n1.html

・特定失踪者の家族会と特定失踪者問題調査会は29日、東京都内で記者会見し「1人からでも、一刻も早く被害者を救出する」ことを政府に求め、活動を進める方針を明らかにした。
・(ボーガス注:特定失踪者の)家族会会長で大沢孝司さん=失踪当時(27)=の兄、昭一さん(82)は「政府認定のない失踪者の家族は『切り捨て』が一番の心配。救出が実現可能な被害者から救い出し、最終的に全員を帰国させていただきたい」と訴えた。
・政府認定の被害者家族会や、救う会は全員の即時一括帰国を求めているが、調査会の荒木和博代表は「当然の要求ながら相当な困難がある」と指摘。

 さすがの荒木も特定失踪者とという与太については「全員一括即時帰国」と言い出す度胸はないようですが「一人だけでも帰国すれば評価する」「まず帰国可能な人間だけでも帰国させよう」つう立場にはそれこそ「拉致被害者」の家族会が立つべきです。


朝日新聞『修学旅行で北朝鮮土産「税関が不当に押収」 総連が抗議』
https://www.asahi.com/articles/ASL6Y5SB8L6YUTIL036.html
サンケイスポーツ北朝鮮土産、没収を非難 総連「生徒の人権侵害」』
http://www.sanspo.com/geino/news/20180629/sot18062921130009-n1.html
■朝鮮新報『関空税関当局が生徒たちの土産品を不当押収/朝鮮会館で緊急記者会見』
http://chosonsinbo.com/jp/2018/06/0030/
■日刊イオ『総聯中央が関空税関当局の不当な押収に抗議する記者会見』
https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/025f5e9bf8ab5bdd7a1845aa4b2ef178

https://www.asahi.com/articles/ASL6Y5SB8L6YUTIL036.html
 朝鮮学校の生徒が修学旅行で北朝鮮から持ち帰った土産品を税関で不当に押収されたとして、在日本朝鮮人総連合会朝鮮総連)は29日、日本政府に抗議する会見を開いた。徐忠彦・国際統一局長は「日本政府が対話を望むならば、非人間的な措置をやめるべきだ」と主張した。
 朝鮮総連によると、神戸朝鮮高級学校(神戸市)の生徒62人が28日夜、「祖国訪問」を終えて関西空港に到着した際、約半数の生徒が、税関職員に北朝鮮の国旗などが描かれた化粧品や薬などの土産品を、経済制裁で持ち込みが禁止された輸入品だとして押収されたという。押収品には親族や友人からの贈り物も含まれていたという。
 徐氏は「お土産まで取り上げたのは暴挙」と述べたうえで、米朝和解の流れが出てきた中で、「唯一、日本政府だけが敵対行為に固執し、子どもの人権を踏みにじっている」などと非難した。

http://www.sanspo.com/geino/news/20180629/sot18062921130009-n1.html
 昨年までの修学旅行では、親族からもらったものだと説明すれば没収されないこともあったという。記者会見した許敬校長は「泣きじゃくる子もいて、生徒たちの心の傷は深い。法律に基づいてやったと言うかもしれないが、日本と北朝鮮の関係にとってこれが良いことなのか」と抗議した。

http://chosonsinbo.com/jp/2018/06/0030/
・記者会見には共同通信などの日本の報道各社以外にもロシアの国際ニュースをはじめとする海外の報道陣が参加した。
・許敬校長は祖国で購入し生徒自身が運動をするとき着用したスポーツウェアまでも「朝鮮語」や「朝鮮国旗」が記されているという理由で押収され、日本から持って行った衣類を押収された生徒もいたことを明かした。

 怒りと悲しみ、そして生徒諸君に申し訳ないとの慚愧の念を禁じ得ません。
 しかし安倍もよくもこんなことをしながら「日朝交渉」などといえるもんです。「おまえ、こんな北朝鮮への挑発行為が日朝交渉と矛盾しないと思ってるのか?」ですね。やはり安倍の日朝交渉とは口から出任せの虚言でしょう。
 あるいはこうしたことが交渉を阻害するとわからないほどのバカが安倍か。どっちにしろこんな男が首相とはもはや屈辱でしかありません。
 朝日やサンケイスポーツがこうした記事を書いたことは朝日やサンケイスポーツなりの批判意識の表れでしょう。批判が弱い気もしますがそれなりに評価したいと思います。
 しかし「スポーツ新聞」サンケイ「スポーツ」とはいえ、「朝日ではなく」フジサンケイグループでこういう税関批判記事が出るとは意外です。


■五十嵐仁*16の転成仁語『米朝首脳会談が切り開いた「対決から対話へ」の歴史的転換』
https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-06-28

 朝鮮半島を舞台にした戦争の危機が回避されただけでも大きな成果でした。アメリカと北朝鮮の「どちらが勝ったのか」などという議論がありますが、どちらも戦争を望んでいなかったというのであれば、「どちらも勝った」ということになります。
 戦争で大もうけを狙っていた一部の軍産複合体という「戦争屋」どもを除けば、平和的な解決を望んでいたのは朝鮮半島やその周囲の人々だけでなく世界の大多数の人々でした。戦争ではなく平和的な交渉による問題解決への道が開かれたのですから、これらの人々も「勝者」だったと言えます。
 もし、「敗者」がいるとすれば、それは日本の安倍首相でしょう。「圧力」一辺倒で首脳会談実現の足を引っ張ったあげく、トランプ米大統領には貿易面で裏切られ、ロシアのプーチン*17大統領にも領土問題で騙され、北朝鮮金正恩委員長からは相手にされず、韓国の文在寅*18大統領とはギクシャクしたままで、中国の習近平*19主席からも適当にあしらわれるという醜態を演じ、「蚊帳の外ではない」と叫びながら蚊帳の外で飛び回っている一匹の蚊のようになってしまったのですから。
・これまでとの違いを言えば、今回の合意は米朝両国の最高指導者によってなされたものだという点が重要です。担当者や実務者レベルの約束ではなく、史上初めての米朝首脳会談による合意であり、簡単に覆されるようなものではありません。
 また。米朝首脳会談に関連して、南北朝鮮の首脳会談、北朝鮮と中国との首脳会談など、関連するトップ同士での合意が積み重ねられているという点も重要です。なかでも、中国との間では3回もの首脳会談が行われ、シンガポールへの往来のために特別機まで中国から提供されました。
 このように、今回の米朝合意の後ろ盾になっているのが中国だという点も(ボーガス注:大国・中国の意向をさすがに米国も北朝鮮も簡単には反故にはできないだろうという意味で)重要です。
・すでに米朝首脳会談前に、拘束されていた3人のアメリカ人が帰国し、首脳会談直後には米韓軍事演習の中止も発表されています。訪ロした文韓国大統領とロシアのプーチン大統領との間でシベリア横断鉄道と朝鮮半島を横断する鉄道の連結についても協調していく方針で一致し、プサン発ロンドン行きのユーラシア大陸横断鉄道も夢ではなくなっています。
 新しい歴史的な局面に向けての扉が、東アジアで開かれようとしているということです。朝鮮戦争終結が宣言され、最後まで残った「冷戦」が終わろうとしているように思われます。
 「対決」から「対話」へとベクトルが逆転し、国際関係を律する原則が大きく方向を転じました。日本国憲法前文と9条が本格的に活かされ、その本領を発揮するような「活憲の時代」が、今こそ幕を開けようとしているのではないでしょうか。

 全く同感なので紹介しておきます。文在寅という「識見と才能、優れたブレーンを持ち合わせた政治家」をトップとする韓国には「ろくでもない政治家をトップとするだめ国家・日本の人間」として羨望を感じずにはいられません。
 まあ韓国に限らず他の国と比べても安倍を下回る政治家もあまりいないでしょうが。


■「板子一枚下は地獄」北朝鮮漁民の悲鳴が聞こえる…「百年前の船」で大量死
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180628-00087184/

 漁民の人命被害は現在進行形だ。それも、日本の目と鼻の先で起きている。犠牲をなくすための、何か良い手立てはないものだろうか。

 「だーか−ら、それが太陽政策じゃねえの?。アンチ北朝鮮のお前は反対してるみたいだけど」ですよねえ。まあ一番現実的なのは漁業分野での技術支援でしょうねえ。


■「自衛隊の攻撃能力は世界一流」と主張する金正恩氏の真意
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180627-00087013/
 金正恩の真意が何であろうとも「自衛隊の攻撃能力は世界一流」じゃないんですかね?。

 ポンペオ米国務長官は24日、CNNテレビの電話インタビューで、北朝鮮との交渉では非核化措置の「期限は設けない」と述べた。日本ではこの発言が「意外」なものと受け止められているような雰囲気だが、果たしてそうか。そもそも、何をどこまでやったら「非核化」が遂行されたことになるのか、米国はまだ、北朝鮮に示せていない可能性が高い。もしそうならば、現時点で期限を設定することは不可能だろう。

 まあ確かに「何を持って非核化と見なすのか」について米朝間に共通認識がなければ、期限は設定できないでしょうね。

 それより、このインタビューではもっと気になる言葉があった。ポンペオ氏は正確には、「2カ月であれ6カ月であれ、期限は設けない。首脳間で決めた目標を達成できるよう迅速に取り組む」と説明したのだ。2〜6カ月とは、たとえ仮定の話であったとしても短すぎる。これが、米国側が考える非核化の「サイズ感」であるとしたら、それこそ意外な話だ。

 米国内に「トランプは甘すぎる」つう批判が有力なのであまり長いスパンを示せなかっただけではないか。この発言だけでは「2〜6ヶ月が米国の想定スパン」とはいえないでしょう。
 というかマスコミ報道も今ひとつわかりづらいのですが、この「2〜6ヶ月」つうのは果たして「非核化終了までのスパン」なのか。
 そうではなく「何らかの形で非核化に着手するまでのスパン」ではないのか。

 北朝鮮は本当に、日本が軍事的に危ない存在であると見ているのだろうか。そうではあるまい。米国とさえ話をつければ自分の身は安全であると考えているから、現在の情勢を作り上げてきたのだ。北朝鮮は日本を米国の「子分」としか見ておらず、本気で警戒しているとは思えない。それではいったい、何のための主張なのか。その目的はおそらく、短・中距離弾道ミサイルを守ることであると考える。
 北朝鮮は米国との交渉で、米本土に届く大陸間弾道ミサイルを廃棄することはやむを得ないと考えているはずだ。しかし、日本が主張するように、すべての射程の弾道ミサイルを放棄してしまったら、安全保障上「丸腰」に近い状態になってしまう。

 いやいや十分、日本は北朝鮮にとって「危ない存在」でしょうね。米国を無視して軍事的に動く可能性はゼロではないし、そうした可能性がゼロだと見なしても「米国が政策転換してタカ派路線に変わり、日本にも北朝鮮攻撃参加を求める可能性」はゼロではない。
 と同時に米国や韓国も「まだまだ危ない存在」でしょう。米国や韓国の政権が変わったときにタカ派方向に方針転換しないとも限らない。
 である以上、「ミサイル以外の兵力が今ひとつの状況」では「そうした危ない存在から身を守る」にはいざとなったら日韓を攻撃できるミサイルは持っておきたいでしょう。
 まあそういう意味では「ミサイル保有を積極的に支持はしません」がある程度理解はできるし、まあ、「廃棄を強硬に主張する必要もない」と個人的には思います。まあ、高は「すべてのミサイル廃棄」を主張したいようですがはっきり言って浅井基文氏などが主張するように「それは無理筋」でしょう。
 短・中距離弾道ミサイル保有は是非はともかく何ら違法ではないし、保有する国はたくさんあるからです。そういうものの廃棄は主張しても北朝鮮も飲まないでしょう。 


金正恩氏、軍高官を処刑「核開発の苦労が終わった」発言に激怒
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180626-00084711/

 同校は、大口径の高射銃を使って人間をミンチにする残忍な処刑が行われてきた場所で、その場面が衛星写真に捉えられたこともある。

 前も書きましたがこういう詐欺的記載は辞めたらどうなのか。確認されたことは「高が処刑現場と主張する場所」に「高射銃らしきものが存在する」、ただそれだけです。

 ヒョン中将の罪状は、職権乱用と利敵行為、反党行為というものだった。彼は今年4月10日、戦時物資の総合検閲の際に、西海衛星発射場(ロケット発射試験場)への燃料供給の実態を視察したとき、「もはや苦労してロケットや核兵器を作らなくても済む」と発言した。この発言が、職権乱用と党の先軍路線に反対する利敵行為とみなされた。

 もちろんこれはあくまでも「高の主張」なので実際のところどうなのかはわかりません。話半分に聞いておいた方がいいでしょう。


金正恩兄弟に「イッキ飲み」を強制する北朝鮮「影の権力者」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180623-00086838/

 ホテルの自室で大使館員らに酒をふるまう金正哲*20に、太永浩氏*21が「ご返杯」しようとしたときだ。金正哲氏はそれを断ると、平壌出発に先立ち会いに行った相手から「一杯やろう」と勧められ、飲み過ぎてしまったのだと説明。そして「(その相手が)酒も飲めないくせに、私に飲もうと言うものだから」と語ったという。

 どうでもいいつまらないことですがこんなことですら「嘘つきウソピョン」「大げさなコダイ」「まぎらわしいマギラワシ」という「ジャロに通報したくなる」高です。
 「飲み過ぎた」が何で「一気飲み強要」になるのか。

 北朝鮮の幹部が目下の者に酒を進める場合、「チュ〜ッ、ネラ(ぐいっといけ)」と言って、イッキ飲みさせるのが普通だ。

なんてのはどう見てもこじつけでしょう。


■「金正恩は最初に何人か殺す」独特の処刑ノウハウはどこから
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180622-00086796/

金正恩氏による処刑にはもうひとつ、大口径の高射銃を使い、人間をミンチにして殺すという特徴もある。その場面が、衛星写真で確認された例もある。
(参考記事:「家族もろとも銃殺」「機関銃で粉々に」…残忍さを増す北朝鮮の粛清現場を衛星画像が確認:http://dailynkjp.com/archives/259
 高射銃を使ったのは、金正恩氏が初めてだ。従来の銃殺はカラシニコフAK47自動小銃で行われていたのだが、それでも人体はズタズタになる。高射銃を使うという「独創性」は、金正恩氏の残忍な人間性の本質を物語って余りある。

 何で高ってこういう詐欺的な文章が平気で書けるんでしょうか。この高の文章では「大口径の高射銃を使い、人間をミンチにして殺す」ことが衛星写真で確認されたかのようですが、そんなことは何一つ確認されていません。確認されたことは「高が処刑現場と主張する場所」に「高射銃らしきものが存在する」、ただそれだけです。
 「公開処刑それ自体が問題」なのだからそれだけ批判すればいいのに、怪しい情報で「高射銃ガー」て高もどうしようもないバカです。
 そもそも高射銃(飛行機を撃墜するための銃)なんてもんを人に使うのはタマの無駄遣いもいいところでしょう。本当にそんなことをやるとはとても思えません。

 金正恩氏が本物の「殺し屋」であることを、決して忘れてはならない。

 まあその理屈で行けば「ロシア秘密機関により反体制派を暗殺した疑惑があるプーチン」も「ホンモノの殺し屋」でしょうが、そういうきれい事言って外交しないわけにもいきませんからねえ。


■「日本は深く考えてみるべきだ」北朝鮮がお説教を始めた
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180621-00086786/
 北朝鮮の思惑に関係なく「国際的にも融和ムードが高まる中」で、「今のような日本政府のアンチ北朝鮮路線で日朝交渉が成り立つのか」「交渉しないで拉致その他の日朝間の懸案問題が解決するのか」深く考えてみるべきでしょうね。


■「性拷問」の証言も…北朝鮮「外国人人質」作戦はいつまで続く
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180619-00086686/

・ワームビアさんの死因が謎のままであるのも事実だ。
・オットーさんの遺体は両親の意向により、司法解剖が行われなかった。
・ワームビアさんが拷問されたかについては、北朝鮮の責任を追及する材料は揃っていない。

 報道によれば両親が解剖を拒否した結果、外部からの簡単な検視しかできず、検視した限りでは外傷はなかったそうです。もちろん「外傷がないから拷問などない」とはいえませんが、解剖しなかったことで結局ワームビア君の体調不良の原因はわかりようがなくなったわけです。
 そして

 北朝鮮にとって、スパイ容疑などで捕まえた外国人は人質外交やプロパガンダの材料などとして「利用」するためのものだ。後で記者会見に引っ張り出す必要があるから、凄惨な暴力を振るわれたとする事例は報告されていない。

とアンチ北朝鮮の高ですら書くように「自国民ならともかく外国人に拷問なんかするか?」つう疑問もあります。

 北朝鮮は5月に拘束していた米国人3人を解放。米朝首脳会談に向けた事実上の「手土産」とした。
 これに対するトランプ氏の態度もいただけない。同氏は米朝首脳会談の際、記者からの問いかけに対して「ワームビアさんの残念な死があり、米朝首脳会談まで来れた」「彼の死はムダではなかった」などと語るにとどまった。まるで、北朝鮮の「人質作戦」を公認したかのような発言だ。

 高は何をどうしろと言うんでしょうか。現に人質がいる以上、挑発的言動は人質の命を危険にさらすことにしかなりません。


金正恩氏の無茶な要求に「登校拒否」で抵抗する北朝鮮の子供たち
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180619-00086638/
 何が「無茶な要求」かと言えば戦前日本の勤労動員的な話です。つまりは経済が苦しいので子どもも工場で働かせたりして学業がおろそかになると。
 でそういうのが嫌な親御さんは「学校なんか行かないでウチで勉強すればええ。勤労動員があるとかもはや学校と言いがたいやろ」つう話です。
 まあ、そういうのが可能なのはかなりのエリート層かもしれません。
 いずれにせよそうした状況をどう現実的に改善していくかと言ったら「朝鮮半島の緊張緩和」と「太陽政策的な路線での北朝鮮経済支援、立て直し」しかないでしょうね。


■「安倍が悪あがきしている」北朝鮮メディアが安倍首相を集中攻撃
https://news.yahoo.co.jp/byline/kohyoungki/20180617-00086571/
 そりゃ南北首脳会談、米朝首脳会談が決まるまでは「対北朝鮮経済制裁」「朝鮮総連役員の出国禁止処分」「朝鮮学校無償化除外」など北朝鮮に敵対的な言動しかしてこなかった(かつ今のところ、「制裁解除表明」などの形で、そうした敵対的態度が劇的に変化したわけでもない)人間・安倍が、いきなり掌返しで「日朝会談希望」なんて言い出せばこういう扱いはされて当然でしょう。
 実際「南北首脳会談、米朝首脳会談による融和ムードの高まり」と「加計森友での支持率低迷」がなければ安倍は絶対に日朝首脳会談なんて言い出さないでしょう。


ニフティニュース『北朝鮮メディア、森友学園加計学園問題で窮地の安倍晋三首相について批判的に報道』
https://news.nifty.com/article/world/worldall/12240-043452/
 なぜ北朝鮮がこういう報道をするかと言えば「お前、加計森友隠し目的に口から出任せで日朝首脳会談とか言うてんのと違うか!」アピールでしょう。単に憎い安倍に悪口雑言してるというのではない。
 つまりは「加計森友隠しや9月の自民党総裁選で優位に立とうと思うて、心にもないこと言うてるのと違うのか?。そういう思惑が達成できて日朝首脳会談アピールに利用価値がなくなったら、あるいは逆にそんな思惑に反し、首脳会談論が安倍を全く有利にせず思惑を達成できそうになかったら、すぐ『やはり交渉しません』言い出すんやないんか?。本気で交渉する気や、いうのやったらそれなりの誠意見せろや。全員一括即時帰国でないと首脳会談できないとか、全員一括即時帰国でないと制裁解除できないとかそんなんどう見てもお前交渉する気ないやろ。大体全員の定義はなんや。救う会の特定失踪者まで入れて800人です、政府認定拉致に限定されませんとか言うんやったら交渉の余地なんかあるか!。あんなもん明らかに北朝鮮拉致やないやないか!」つう話です。

*1:とはいえ全くの放言をしてるわけでもないでしょう。安倍の態度が「拉致被害者全員即時一括帰国しない限り制裁継続」などという代物なら北朝鮮のこうした態度は変わらないでしょう。

*2:原文のまま。ここは「譲歩」とでも書くべきでしょうね。さすがに米国も「改悛(反省)」は期待してないでしょう。

*3:野田内閣郵政民営化担当大臣、国民新党代表代行、幹事長などを経て「維新の党」政調会長

*4:いやむしろ俺的には予想の範囲内なんですが。

*5:これは北朝鮮サイドからよく指摘されてることですよねえ。そして巣くう会、家族会、マスコミは「本当なのか?」とは安倍に問いたださないわけです。

*6:つまりは「拉致していいとはいわないが、戦争状態にあったわけですから、一方的に貴国(北朝鮮)を非難する気もないです(福田)」つう話でしょう。まあ政治はきれい事でないですから相手の信頼を得るためにはこういうこともいうわけです。

*7:第一次安倍内閣首相補佐官教育再生担当)、第三次安倍内閣国家公安委員長を歴任

*8:海部内閣国土庁長官、羽田内閣自治相・国家公安委員長民主党副代表、国対委員長などを歴任

*9:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*10:著書『朝鮮総連工作員:『黒い蛇』の遺言状』(1999年、小学館文庫)

*11:著書『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)など

*12:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*13:失脚当時、国防副委員長、朝鮮労働党政治局員(党行政部長兼務)

*14:著書『もうひとつのチベット現代史:プンツォク=ワンギェルの夢と革命の生涯』(2006年、明石書店)、『チベット高原の片隅で』(2012年、連合出版

*15:いや「北朝鮮はともかく」中国脅威論にはあんただって与してるんじゃねえの?

*16:法政大学名誉教授。元・法政大学大原社会問題研究所所長。全国革新懇平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)代表世話人の一人。著書『徹底検証 政治改革神話』(1997年、労働旬報社)、『政党政治労働組合運動』(1998年、御茶の水書房)、『戦後政治の実像』(2003年、小学館)、『この目で見てきた世界のレイバー・アーカイヴス』(2005年、法律文化社)、『労働政策』(2008年、日本経済評論社)、『労働再規制:反転の構図を読みとく』(2008年、ちくま新書)、『対決 安倍政権:暴走阻止のために』(2015年、学習の友社)、『活路は共闘にあり:社会運動の力と「勝利の方程式」』(2017年、学習の友社)、『打倒安倍政権:9条改憲阻止のために』(2018年、学習の友社)など

*17:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*18:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*19:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*20:金正日国防委員長(朝鮮労働党総書記兼務)の次男。金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長兼務)の兄。妹の金与正(朝鮮労働党政治局員候補、党宣伝扇動部第1副部長)とは違い、特に役職にはついてないとみられる。

*21:元駐英北朝鮮公使の脱北者