今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年3/30分)

北朝鮮に「リビア方式」突き付け 強硬派の米ボルトン補佐官主導か | 共同通信 ニュース | 沖縄タイムス+プラス

 トランプ米大統領が2月の米朝首脳会談金正恩朝鮮労働党委員長に突き付けた「非核化の定義」に関する文書を巡り、ロイター通信は29日、強硬派ボルトン*1大統領補佐官が主導したとの見方を示した。核放棄を先行させた「リビア方式」と同じ内容を改めて主張したといえ、北朝鮮の反発を招いたとみられる。
 リビア方式はボルトン氏が訴えてきた核廃棄のモデル。リビアは米英との交渉の末、核放棄を実現したが、最終的に最高指導者だったカダフィ大佐が反体制派に殺害された。体制保証を最重視する北朝鮮は同じような運命をたどることを恐れ、強く拒絶してきた。

 北朝鮮は以前から「リビア方式などのむ気はない」と公言していたのにこんなことをしたのなら交渉が挫折するのは当たり前です。
 記事が事実ならトランプとボルトンの無茶さには呆れますね。

参考

カダフィウィキペディア参照)
・日本の新聞報道では、1969年から1977年までは「カダフィ革命評議会議長」、1977年から1979年までは「カダフィ全国人民会議書記長」、1979年に建前上、カダフィが一切の公職を退いてからは「カダフィ元首」「カダフィ国家元首」なと表記していた。しかしカダフィ時代リビアは1979年以降、公式には「直接民主制」(ジャマーヒリーヤ)を標榜しているために、国家元首は存在しないことになっている。このためか、1985年あたりからは「リビアの最高指導者カダフィ大佐」と表記されるようになった。
カダフィが「大佐」と呼ばれている理由については、彼が敬愛するエジプトのナセル*2大統領が、軍人時代の最終階級が「陸軍大佐」であったからそれに倣った、という説が有力である。


トップダウン外交の実態 | 朝鮮新報

 トランプ政権は対朝鮮戦略において一枚岩ではない。米財務省が朝鮮に関する追加制裁を発表した翌日、大統領が「撤回を指示した」とツイート。

 「一枚岩ではない(対北朝鮮タカ派ハト派の対立がある)」のか、「朝令暮改(一応、一枚岩だが考えがコロコロ変わる)」なのかはともかく、外部からはトランプ政権が何を考えてるかさっぱり分からず大変迷惑なのは朝鮮新報コラムも批判するように事実です。


「補助金の停止、結論ありき」/埼玉初中関係者と支援団体が会見 | 朝鮮新報
 もちろん俺は「無償化除外反対」「補助金不支給反対」の立場(つまり、埼玉県を批判するこの朝鮮新報記事と同じ立場)ですが、「いいコメントが思い浮かばない」のでコメント抜きで記事紹介だけしておきます。


対北朝鮮、追加制裁不要=正恩氏と関係維持-トランプ氏:時事ドットコム
 制裁緩和など緊張緩和の方向には残念ながら動いていない物の「現時点では追加制裁など緊張を高める方向にも動いていないこと」はそれなりに評価したい。
 一方で「ゴラン高原の話」でイスラエルに異常な肩入れをし、パレスチナの緊張をトランプが高めていることには呆れざるを得ません。


拉致問題に苦しみ続ける横田夫妻41年間の戦い | 韓国・北朝鮮 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

「全拉致被害者の即時一括帰国」という家族たちの一致した願い

 馬鹿馬鹿しい。なぜ「段階的帰国」ではいけないのか。

 拉致被害者の親で生存しているのは、横田めぐみさんの父・滋さんと母・早紀江さん、有本恵子さんの父・明弘さんと母・嘉代子さんの4人だけになってしまった。
 にもかかわらず、かつて日本人が北朝鮮による拉致という卑劣な犯罪の餌食になっていたことさえも、この国で忘れ去られようとしている。

 フジサンケイですら拉致が風化してることを認めざるを得ないようです。まあ俺に言わせれば「田中均氏を外務省退官に追い込んだり、蓮池透氏を家族会不当除名する家族会の馬鹿さ」による自業自得であり何一つ俺は家族会に同情しませんが。むしろ家族会には「軽蔑」「憎悪」「呆れ」「怒り」といった負の感情しか俺にはありません。

 蓮池薫さん、曽我ひとみさんは、めぐみさんの現在について、どう考えているのか。
「おそらく、北朝鮮はめぐみさんを徹底的に管理しています。日本で拉致問題の象徴のようになっているめぐみさんを、いつかは日本との交渉上、他の拉致被害者と一緒に返すことによって、局面を変える必要が出てくることも予見しつつ大事に隠している、そういう状況だと思います」(蓮池薫さん)
「(北朝鮮が伝えてきた)『死亡』ということを私は信じていません。何らかの理由があって『死亡』と伝えたのだと思いますが、私はこれからもずっと信じることはないでしょう。(めぐみさんは)どこかの招待所で元気に暮らしていると思います」(曽我ひとみさん)

 何を根拠に「生きてると思う」などと無責任なことを言うのか。巣くう会や家族会にこびへつらわないといけない理由でもあるのか。
 俺は和田春樹氏が主張するように「生きてる可能性は極めて低い」「死亡しているとみた方がいい」と思います。無責任発言をする蓮池薫曽我ひとみ両氏には「軽蔑」「憎悪」「呆れ」「怒り」といった負の感情しか俺にはありません。

「日本国中が一日も早く帰ってくることを願っています。」

 少なくとも「日本国民の俺」はそんなことを願っていません。「生きてる可能性は極めて低い」と思うからです。
 ちなみにこの記事についたコメント。

拉致被害者を利用してヒーロー面でトップに上り詰めた安倍をどうにかしないとね。
 蚊帳の外の蚊みたいな存在が拉致を解決するとか片腹痛いわマジ。拉致被害者家族は無能安倍と決別し政権交代の必要性を訴える時だよ。
 安倍が解決したがらないのは敵が必要だからだよ。(ボーガス注:岸信介安倍晋太郎の時代からの安倍)一族の悲願である憲法を変えるためには危機を煽る必要があるからな。

・お気の毒ですが、もうこの話は聞き飽きました。政府もそれなりに努力をしてきたのに、まだそれでも、助けてくれというのは、余りにも身勝手な話に聞こえてしまいます。時が経てばこういう話は風化して、人々から忘れ去れるものだ

*1:ブッシュ子政権で国連大使

*2:副首相兼内務相、首相などを経て大統領。著書『革命の哲学』(1971年、角川文庫)