■朝日新聞『ガンジーもタージマハルも… インドで進む歴史書き換え』
https://www.asahi.com/articles/ASL5T1FBPL5SUHBI06J.html
・インドのモディ首相が就任して4年。この間、自国の歴史の書き換えが進んでいる。
・(ボーガス注:ヒンズー政党が政権を握る)インド西部ラジャスタン州で一昨年、公立校の社会科教科書から初代首相ネールの記述が削除された。建国の父、ガンジーの暗殺も触れられていない。
・ガンジーとネールは、モディ氏率いる(ボーガス注:ヒンズー政党)与党インド人民党のライバル政党、国民会議派のメンバーだった。現在の会議派総裁は、ネールのひ孫ラフル・ガンジー氏が務める*1。
人民党の支持母体でモディ氏の出身団体でもある「民族義勇団(RSS)」は、ヒンドゥー教の伝統による社会の統合を目指す。モディ氏自身は表立ってガンジーを批判しないものの、RSSは「ガンジーもネールもイスラム教徒に弱腰でヒンドゥー教徒を苦しめた」と非難する。
・一方、教科書に書き加えられたのはRSSの思想に影響を与えたサーバルカルだ。「ヒンドゥー教国家」を唱え、ガンジー暗殺への関与が疑われた人物だ。
記事が事実ならモディ首相らヒンズー政治家は安倍や橋下並みにやってること無茶苦茶ですね。「ヒンズー教過激派=インド版神社本庁」といったところでしょうか?。
なるほど確かに櫻井よしこが言うように「宗教右翼が政治に悪影響」という意味では「インドと日本は価値観が共通」かもしれません(皮肉のつもり)。
モディ氏はこう述べたことがある。
「ガネーシャは、形成外科が古代インドで知られていた証拠だ」
ヒンドゥー教の神々が登場する古典には、父シバ神に首を切られ、象の頭に付け替えられたガネーシャ神の話がある。
(中略)
歴史学会からは「歴史と神話の混同だ」と批判された。
それでもモディ政権は16年、古代史を再検討する委員会を設置。マヘシュ・シャルマ文化相は「神々の話は神話ではなく史実。古典の内容と考古学の史資料との差を埋める必要がある」と話す。
神話を史実扱いとは「神武天皇は実在」という桜井よし子といい勝負です。なるほど確かに櫻井よしこが言うように「インドと日本は価値観が共通」(以下略)
ニューデリーから北に車で2時間ほどのメーラトには、ガンジーを暗殺して処刑された元RSSメンバー、ゴドセをまつった場所がある。RSSと別のヒンドゥー至上主義団体「ヒンドゥー大会議」の支部が15年にゴドセの胸像をつくり、ガンジー暗殺日やゴドセの命日に甘菓子を配るなど活動してきた。
(中略)
「ゴドセは単なる暗殺者ではなく愛国者だった」
ヒンドゥー至上主義の浸透にイスラム教徒は不安を隠せない。
(中略)
歴史教科書の執筆に携わってきたアルジュン・デブ氏(82)は、(中略)警告する。
「今の動きは、ゲルマン民族の優秀さを歴史から強調し、ユダヤ人を迫害したナチスと重なってみえる」
そりゃガンジー暗殺犯を「愛国者」と礼賛するような連中は普通に怖いでしょう。インドも相当やばい状況にあるようです。「ダライ・ラマはかくまってくれたインド美化してるけど、中国の方がましじゃね?」とすらいいたくなります。
これが民主主義の怖さであり、「選挙民がまともでない」と民主主義はまともに機能しません。「賢明な独裁者による独裁」の方がマシと言うことにすらなるわけです。
つうかこういうインドのような状況を果たして民主主義と呼んでいいのかどうか。
【ここから産経です】
■政府、韓国に連日の抗議 竹島、慰安婦、統一旗
https://www.sankei.com/politics/news/180619/plt1806190045-n1.html
まあ韓国からすれば安倍が何を言おうとやるべきことはやるということでしょう。まあ、そもそもどれもこれも抗議するような話じゃないですけどね。特に慰安婦なんか抗議することは事実上の河野談話否定という暴挙でしょう。
■コロンビア戦速報(10完)日本が2−1で勝利
https://www.sankei.com/sports/news/180619/spo1806190056-n1.html
ハリルホジッチ前監督更迭のごたごたでいいところなく三戦全敗で終了かと思っていたので意外です。相手は格上なので金星と言うことにはなるんでしょうね。
■【歴史戦】河野太郎*2外相「日韓合意の精神に反する」 韓国の「慰安婦問題を人権問題に位置づける」計画準備に不快感
https://www.sankei.com/politics/news/180619/plt1806190009-n1.html
何が日韓合意の精神に反するのかさっぱり解りません。むしろこうした河野太郎の態度こそ河野談話の精神に反するでしょう。
親父さんも不肖のバカ息子で本当にかわいそうです。いずれにせよ「精神」としてる点に注意しましょう。
さすがの河野太郎も韓国政府の態度が「日韓合意の具体的条項に抵触する」とはいえないわけです。
■カジノ法案が衆院通過 週内にも参院で審議入り
https://www.sankei.com/politics/news/180619/plt1806190025-n1.html
実に腹立たしいですが、とにかく諦めずに立ち向かうことが重要でしょう。
不幸にして参院で成立したとしてもそれで問題が終わるわけではない。カジノの弊害を訴え、戦い続ける覚悟が重要でしょう。
それにしてもマスコミ(特にテレビ)も少しはこうした問題をまともに報じたらどうなんでしょうか?
■【加計学園問題】加計孝太郎理事長の証人喚問は必要なし 自民・森山裕*3国対委員長
https://www.sankei.com/politics/news/180619/plt1806190028-n1.html
後ろめたいことがなければいくらでも喚問に応じられるでしょう。というか「清廉潔白」なら証人喚問だろうが何だろうが応じて潔白を晴らしたいと思うのが普通の人間でしょう。
「私は証人喚問に応じたくない」といってる時点で真っ黒であると自白してるようなもんです。
しかしこの期に及んでよくもまあ自民党もこんな恥さらしをするもんです。こんな恥さらしを容認する日本人多数派も本当に恥さらしです。日本人であることが心底恥ずかしい。
■テレ朝がドラマ中止 女子中学生誘拐事件肯定と批判も
https://www.sankei.com/entertainments/news/180619/ent1806190001-n1.html
以前、アンドリュー・バルトフェルドさんが拙記事コメント欄で批判されていたトンデモドラマ「幸色のワンルーム」が、バルトフェルドさんのような批判を理由に正式に放送中止が決定されたそうです。「ゴールデンタイムではなく深夜枠」「当然、俳優も無名ではないものの、超有名人気俳優というわけでもない」ので中止決定しやすいという面はあるでしょうが、ひとまずは素直に喜びたいと思います。
■テレ朝放送中止のドラマ「幸色のワンルーム」、朝日放送は7月から放送へ 実際の女子中生誘拐事件モデル
https://www.sankei.com/west/news/180619/wst1806190035-n1.html
テレ朝は放送中止しても大阪の朝日放送は放送を強行するそうです。心底怒りを覚えますね。ただし今後も批判を続けることが重要でしょうね。そうすることによって「低視聴率で打ち切り」や「放送はされたがDVD化はされない」ということもありうるでしょう。
■土地購入、理由は“後付け”か 前伊東市長汚職
https://www.sankei.com/affairs/news/180619/afr1806190001-n1.html
・静岡県伊東市のホテル跡地をめぐる贈収賄事件で、収賄容疑で警視庁捜査2課などに逮捕された前市長、佃弘巳容疑者(71)が土地購入を指示した時点で、購入理由は決まっていなかったことが18日、市関係者への取材で分かった。佃容疑者が見返りを受け取るために理由を後付けにするなど取引を主導したとみられる。
・市関係者によると、ホテル跡地は平成26年10月、贈賄容疑で逮捕された森圭司郎(けいじろう)容疑者(47)の経営する建設会社「東和開発」が競売で取得した。
佃容疑者はその後、購入に向けた手続きをするよう部下に指示し、27年6月、図書館を含む生涯学習センターの移転候補地として購入することが決まった。
ある市関係者は「市長から指示があった時点で、土地取得の目的は何も決まっていなかった」と話し、「理由は議会対策として後付けで考えた」とも証言。土地の活用法は具体化しておらず現在も駐車場のままだ。
理由は後付けつうのは「値引きが最初から決まってた。ゴミ撤去費用云々は後付け」つう森友と構図は全く同じですし「伊東市の森友疑惑」という人も言うようですが、産経記者もどういう顔してこの記事を書いてるんでしょうか?
■【主張】米中貿易戦争 これで覇権を阻めるのか
https://www.sankei.com/column/news/180619/clm1806190001-n1.html
デジタル覇権の確立と併せて広域経済圏構想「一帯一路」による勢力圏拡大を図る権威主義的な体制を、国際社会に広げようとする既存秩序への挑戦だ。
なんてことを中国は全く考えてないでしょう。日本がアパルトヘイト南アと金目当てに付き合ったように「権威主義的体制でもカネが儲かれば中国はその外国と付き合う」つうことはあるかもしれない。
ただそれは「カネが儲かるから付き合う」だけでそれ以上でもそれ以下でもないでしょう。
■【政界徒然草】「ひどすぎた」安倍政権批判で自滅した野党 新潟知事選の勝敗分けた戦略
https://www.sankei.com/premium/news/180619/prm1806190006-n1.html
産経的にはそういうことにしたいのでしょうが、票差は四万票しかないのだからデマも甚だしいでしょう。
大体、世論調査でもしない限り「安倍政権を退陣させたいという思いもあって野党候補に投じた選挙民」「安倍政権を退陣させたくないという思いで与党候補に投じた選挙民」がどれほどいたかなどわからない。つうか野党が宣伝するしない、与党が宣伝するしないに関係なく、この選挙での勝敗が「安倍政権にとってダメージになる可能性が高い」なんてことはわかりきったことです。選挙民が投票でそれを全く考えないことはあり得ない。
そもそも選挙において「加計森友批判」しかなかったわけではない。当然、地方政治に関することも語られたでしょう。また「加計森友批判だけが理由ではない」ですがそうした批判もあって、自民側は「県民党アピールで自民隠し」せざるを得なかったわけです。まあ、所詮「隠し」にすぎませんが、おおっぴらに自民支援をアピールできなかったのはやはり「それなりに痛かった」でしょう。
「そこまで強弁して産経って加計森友批判を封じ込めたいの?」ですね。そもそも本当に「自滅」と思ってるなら何も言わずに放置していればいい話です。「自滅だ、自滅だ」と騒がないと精神的につらいから騒いでるだけの話です。