今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年6月4日分)

東京新聞:北朝鮮拉致被害「一刻も早い解決へ支持を」 蓮池薫さん訴え 柏で講演会:千葉(TOKYO Web)

 蓮池さんは拉致問題の現状について「昨年から米朝間で、核、ミサイル問題を巡る対話路線が続いている。これが進む過程で拉致問題も解決する可能性が出てきた」と指摘した。

 そんな可能性は全然ないと思いますが。そもそも「核ミサイル問題を巡る米朝対話」などなくても「小泉訪朝」が成果を上げたことで「核ミサイル問題の解決と拉致問題の解決には因果関係などない」ことは明白でしょう。なぜ「偽りの希望」を語るのか。

 安倍晋三首相が日朝首脳会談の実現を「前提条件を付けずに」目指す方針を示したことは「拉致問題だけを前提とするのではなく、全体を話す中で拉致問題を動かそうとしているのではないか」と、前向きにとらえていると話した。

 言ってることが意味不明ですね。「条件をつけない」とは素直に理解すれば「拉致被害者の帰国がなくても首脳会談はする」としか理解できないでしょう。
 何で「条件をつけない=拉致以外についても話し合うと言うこと」という無茶苦茶な解釈をするのか。安倍や救う会、家族会、拉致議連に媚びないといけない理由があるのか。

 「罪は国家と工作機関にある。北朝鮮の国民を憎むべきではない」と呼び掛けた。

 具体的に何が言いたいんですかね?。「北朝鮮の国民に対する人道支援(食糧や医薬品の支援)はすべきだ」などもっとはっきりと明確な言葉で語ってほしい。


コラム | 拓殖大学海外事情研究所

 強いアメリカを甦らせたいトランプ大統領は、韓国防衛のために負担する経費を節約したいのも事実です。非核化が早期に実現しなくても米朝協議を続けるかかぎり、戦争を回避でき、韓国防衛のコスト削減ができます。
 中国は北朝鮮の非核化を望んでいますが、戦争が勃発しないのであれば、北朝鮮が最も頼りにする国が中国であり続けるかぎり、非核化達成を先送りしても良いと考えています。中国が金正恩体制の経済再建を支援するのは、金正恩体制が崩壊するときは、朝鮮半島有事の可能性があるからです。有事により米国の軍事的役割が増大することには中国は反対です。それに中国が北朝鮮内に持つ資源開発に関する権益を保護するためにも朝鮮半島の急激な現状変更は阻止したいでしょう。
 ロシアのプーチン大統領は、沿海州の経済発展にとり北朝鮮羅津港や鉄道などの地政学的条件の活用が不可欠であると考えて、ウラジオストクでの東方経済フォーラムで強調してきました。ロシアは北朝鮮内の既得権益保護のために朝鮮半島の現状維持を望んでいます。
 日本の北朝鮮政策は、このような関係諸国の同床異夢の現状を踏まえる必要があります。

 まあそういうことですね。そうした客観的情勢を無視して救う会のように「打倒北朝鮮」を唱えても、「打倒北朝鮮」に乗り気でない「米国、中国、ロシア、韓国」に悪口しても意味がありません。