「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(9/10分:高世仁の巻)&その他色々(追記・訂正あり)

■日本が「悠長」だったころ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181016

・江戸末期から明治初期にかけて日本に滞在した欧米人の観察をまとめたものだが、彼らが描く「社会全般にみなぎる悠長さ」はとても魅力的である。
渡辺京二は、このブスケの言い分が「いわゆる発展途上国の近代化の困難について歎く、今日の先進国テクノクラートの言い分」にそっくりで驚くという。
 「東南アジアの人は時間にルーズで困る」などと商社マンがよく飲み屋で優越感たっぷりに話しているが、150年前は、欧州の商人は日本人に「時間どおりに契約を実行させるのが難しい」と嘆いていたのである。

 つまりは近代化するためには「時間にルーズではだめ」なわけです。時間通りに鉄道や飛行機、バスが来ないようでは近代化できない。
 江戸時代の悠長さは「時間に対するルーズさ」にすぎません。そういうルーズなことが許されるのが「近代化してない社会」のわけです。もちろんそんな時代にはもはや戻れません。
 では近代化すれば「当然に悠長さが失われるのか」といえばそうではない。例えばフランスなんかは夏にバカンスがとれるわけです。
 日本とフランスなどヨーロッパの違いは何か。それは「労働強化がされてるかどうか」ですね。
 労働強化をしようとする政府や企業を批判する「メディアの力」「労組の力」「市民運動の力」「社民政党の力」が強いことがヨーロッパで「生活の余裕」を生み、そうでない日本は生活の余裕どころか、「過労死、過労自殺」を生んでるわけです。労働強化をどうやって防ぐかが日本の課題の訳ですね。


本庶佑さん*1が子宮頸がんワクチンを推奨
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181013
 前も別記事で書きましたが「国によって推奨されてない」が禁止もされていません。
 つまり「推奨されてないため保険適用はなく全額自己負担だが受けようと思えば受けられる」わけです。推奨されてないことによる問題点は
1)推奨されてないのでワクチン接種について知る人が少ない
2)推奨されてないので保険適用がない
ことだけです。
 かつワクチン接種すれば「子宮頸がんの罹患率は大幅に下がります」が「罹患の可能性ゼロ」にはならない。ワクチン接種しても、子宮頸がん検診自体は必要です。
 本庶氏の立場がわからないので、彼についてはコメントしませんが、そういうこと触れないで「国はワクチン接種を推奨せよ」としか言わない高世って「なんだかなあ」と思いますね。
 「ワクチン接種自体ができない」「ワクチン接種すれば後は無問題」という誤解を高世は助長していないか。

 地下鉄の改札をサイクリストが自転車ごと通っていた。自転車を引いてそのまま車内に乗り込んでくる。これもいい。

 ちなみにググったら

https://ssl.tokyometro.jp/support/faq_answer?lang=ja&faqno=OpenFAQ-000385
東京メトロ

 自転車を車内に持ち込むことはできますか?

 手回り品の制限以内になるように、自転車を解体・折りたたんで専用の袋に収納していただき、他のお客様のご迷惑にならないよう十分ご配慮ください。
※専用の袋に収納していても解体・折りたたんでいない場合や、解体・折りたたんでいても専用の袋に収納されていない場合は、持ち込みいただけません

http://qa.city.yokohama.lg.jp/search-detail/2340/
横浜市営地下鉄
■質問
 市営地下鉄に自転車を持ち込む際のルールを教えて下さい。
■回答
 市営地下鉄において、持ち込みが可能な自転車は、専用の袋に収納したもので、長さ2メートル以内、3辺の和が250センチメートル以内、重さ30キログラム*2以内であれば、手回り品として無料でお持ち込みいただけます。
 ただし、混雑時など、他のお客様のご迷惑になると職員が判断した場合は、持ち込みをご遠慮いただく場合があります。

だそうです。かなり厄介ですが「分解したり折りたたんだりした上で専用の収納袋にしまえば」持込自体はできるわけです(東京メトロ横浜市営地下鉄だけ紹介しますが他の鉄道もほとんど、同様の扱いのようです)。
 なお、小生もサイクリストではないので、そんなに詳しくないですが、いわゆるスポーツ自転車は、工具を使って比較的簡単に分解して小型化できるし、小型化した自転車を持ち運ぶための専用の袋もサイクルショップで購入できるわけです。スポーツ自転車の中には分解しなくても折りたたんで小型化できるもんもあったかと思います。このあたりはサイクリストならもっと詳しいでしょうが。
 高世の触れたこの件について、ググって見つけた以下の記事も紹介しておきます。

■Cycling in the World 〜日本と世界の自転車事情『イギリスにおける「輪行」事情』
http://cyclingworld.blog.fc2.com/blog-entry-59.html
 イギリスも日本同様「原則として折りたたんだり分解したりしないと自転車を持ち込めない(ただしあまり混雑しない路線や混雑しない時間帯では、折りたたんだり分解したりすることなく、そのまま持ち込むこともできるのでその点は日本と違い、韓国と同じ)」ようです。
 なお、「折りたたんだり分解したりした自転車」について、日本と一つ違うところがあってそれは「邪魔にならない限り袋に入れる必要がない」ということだそうです。
 なお、このhttp://cyclingworld.blog.fc2.com/blog-entry-59.htmlの中で紹介されていますが、疋田智氏(TBSテレビプロデューサー)が

・『自転車通勤で行こう』(1999年、WAVE出版)
・『自転車生活の愉しみ』(2001年、東京書籍→後に、2007年、朝日文庫
・『快適自転車ライフ』(2002年、岩波アクティブ新書)
・『自転車ツーキニスト』(2003年、光文社知恵の森文庫)
   『自転車通勤で行こう』(1999年、WAVE出版)を大幅に加筆訂正し文庫化したもの。
・『大人の自転車ライフ』(2005年、光文社知恵の森文庫)
   『快適自転車ライフ』(2002年、岩波アクティブ新書)を大幅に加筆訂正し、改題した上で文庫化したもの。
・『それでも自転車に乗り続ける7つの理由』(2007年、朝日新聞社
・『疋田智ロードバイクで歴史旅』(2008年、耷出版社)
・『いますぐ使えるクロスバイク図解マニュアル:街乗り・通勤・ツーリングの実践ノウハウ!』(2008年、大泉書店
・『自転車の安全鉄則』(2008年、朝日新書
・『自転車会議!』(勝間和代*3谷垣禎一*4片山右京*5今中大介*6と共著、2009年、PHP研究所
・『ものぐさ自転車の悦楽:折りたたみ自転車で始める新しき日々』(2010年、マガジンハウス)
・『自転車ツーキニストの作法』(2010年、ソフトバンク新書)
・『自転車 困った時の即効お助けマニュアル』(2011年、成美堂出版)
・『だって、自転車しかないじゃない』(2013年、朝日文庫
・『電動アシスト自転車を使いつくす本』(2016年、東京書籍)

と多数の自転車関係の著書を出していますね(小生は一冊も読んだことがないですが)。

■韓国の自転車事情(2017年9月)二階宏之*7、から一部引用
■はじめに
 15年前に韓国に滞在していた時には韓国(ソウル)で自転車に乗っている姿をほとんど目にすることはなかった。今回韓国に来て、街中でヘルメットをかぶって自転車に乗る人や、地下鉄駅入り口やバス停近くに停車しているシェアサイクル自転車など、以前にはあまり見かけなかった光景を目の当たりにした。もともと韓国では、坂が多いとか、労働者の乗り物だとか、バスが発達しているとかの理由で自転車を交通手段として積極的に利用する人はいなかった。現在も、自転車といえばスポーツや趣味で使用するものだという考えが一般的である。一方で、政府の環境面からの自転車推進政策の推進により国民の自転車に対する意識の変化が少しずつ見えている。今回はここ数年の韓国における自転車に関する政策や取り組み、自転車に関する生活環境の変化について報告する。
■1. 自転車保有と利用状況
 交通手段分担率を2010年の人口住宅総調査から見てみると、自転車は全国レベルでもソウル市でも1.5%であり、ほとんど交通手段として利用されていない。最も多いのが乗用車であり、さらに、通勤に絞ってみると全国で42.6%、ソウル市でも26%を占める(表4)。また、主要国の自転車交通手段負担率を調査した結果では、オランダや北欧の国々、日本、中国、インド、ベトナムなど負担率が高いのに比べ、韓国やアメリカは低くなっている(表5)。
 このように他の国々に比べると韓国ではまだ自転車が交通手段としては定着しておらず、趣味やスポーツを目的として多く利用されているのが現状である。韓国では(中略)週末の地下鉄内でたまに自転車用のウェアを着込み、ヘルメットを装着して自転車を担いでいる人を見かける。近郊の自転車専用道路まで電車で移動してサイクリングを楽しむ人たちである。ソウルの電車では自転車の持ち込みが可能である。地下鉄では平日は折り畳み式に限定されるが週末になると一般自転車も持ち込み可能となり、先頭か一番後ろの車両の空いたスペースに自転車を搭載する。地下鉄外の電車では平日も一般自転車の持ち込みは可能となっている。
■おわりに
 以上見てきたとおり、(中略)自転車を利用する環境は15年前に滞在していた時と比べて見違えるほどに変化し向上している。数値だけ見ると自転車保有世帯は増加しており、自転車が生活空間に浸透してきていることは間違いない。
 しかし、自転車がそこまで日常生活に溶け込んでいるかと言えばそうともいえない。日本のように移動手段としての自転車がまだ定着していないため、自転車がなくても十分に生活ができるのである。ソウルでは地下鉄網が充実していることに加え、バスの交通ネットワークが目を疑うくらいに発達している。
 一方、趣味で自転車を愛好する人口は今後も増加していくと思われる。自転車一式を揃えるだけの初期投資は必要になるが、自転車を楽しめる環境が揃っていて、健康にも環境にもよいとなれば、健康志向や環境志向に関心のある人たちは自転車を生活の楽しみとして取り入れていくかもしれない。

 この記事を信じれば韓国においても「原則として折りたたんだり分解したりしないと自転車を持ち込めない(ただしあまり混雑しない路線や混雑しない時間帯では、折りたたんだり分解したりすることなく、そのまま持ち込むこともできるのでその点は日本と違う)」ということのようです。

https://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110914/222639/
日経ビジネス『なぜ自転車のまま地下鉄に乗れないのか:身近な「足」を考える』(2011年9月15日)伊東乾*8、から一部引用
 長らく不思議に思っていたまま、書かずにいたことをお話しましょう。
 私たちは自転車に乗ることがありますよね。郊外の駅前などには、通勤通学の自転車が山のように置いてあったりもします。
 でも、どうして「自転車に乗ったまま」電車や地下鉄に乗れないのでしょう。
 「バカなことを言うな。満員電車で混み合っているのに、どうやって自転車まで電車に乗せようというんだ!」などとお叱りを受けそうですが、そこをあえて考えてみたいのです。
■自転車のまま乗れるドイツの地下鉄
 例えばドイツであれば、遠距離電車はもちろん、市外電車、都心部の地下鉄まで、乗れる形で自転車を持ったまま、普通に車両に乗っています。今回はそれを少しご紹介してみましょう。
 自転車で電車や地下鉄に乗ろうという人は、自分の乗車券以外に自転車用のチケットを買う必要があります。逆にいうと、チケットさえ買えば、原則的に自転車に乗ったまま列車に乗ることができるわけです。
 ベルリンの地下鉄で言えば、乗客の最短距離の料金が150円くらい、中距離だと250円くらいで、日本だと関西都市圏の地下鉄料金に近い感じです。これに加え、あと160円ほどの自転車用チケットを買えば、普通に乗り降りすることができます。自転車の定期というものも存在します。
 駅に入り、自転車を小脇に抱え上げ、そのままエスカレーターに乗ってホームまで上がってゆく…、なんて風景は、日常ごく普通に見かけるものです。
 無論、いつでもどこでも乗れるというわけではなく「この車両は自転車禁止」などの表示が出ていますので、それに従わなければなりません。また自転車乗りのほうにも自主的なマナーが徹底しており、迷惑になりそうな(ボーガス注:混雑した)車両に無理に積み込む、というようなことはまず見かけません。このあたりは、個人主義が徹底しているということなのでしょうか。
 「自転車を引いたまま電車」は、日本人的には微妙かもしれません。しかし、列車内での「車」というものの扱いが、一元的に考えられているんですね。つまり「乳母車」「車椅子」と「自転車」が、同じくくりになっていることが多いのです。
■「車内車両エリア」という考え方
 実際、車内の特定のエリアは“平土間”で広くなっていたり、いすを壁に折りたたむことができるようになっていたりして、こうした「車内車両」が安全に「乗車」できるよう、環境が整えられています。
 通勤通学で自転車を使う人は、乗る場所をあらかじめ決めていたりもします。欧州の電車は日本の通勤ラッシュのようにすし詰めになることはあまり多くはありません。
 見ず知らずの人と身体がぎゅうぎゅうに接触する、というような乗車率を見かけることは少ない。列車というものの社会的なあり方が少し違うのかとも思います。けれど、それなりに混雑することはあります。
 そんな時、足の踏み場がない程度に人間で混んでいる車両内に、1台か2台の自転車が共存するということは別段珍しくありません。自転車乗りも極端に恐縮したりしない。乳母車や車椅子とほとんど同じ感覚と言ってよさそうな感じですね。
■社会システムの違いを含め考える
 全く同じようには、日本で適用できないとは思うのですが、それでも「自転車を引いたまま列車」は、一定以上優れた面があると思うのです。
 例えばベルリンで、そこそこ遠くの寄り合いに出かけるとします。
 そんな時、自転車を引いて家を出て、そのまま電車に乗り、降りた駅から先も、歩けば10分、20分かかる距離、バスに乗っても良いけれど、そこを自転車を漕いで行くと、なかなか爽快なものです。時間もお金も節約できます。


■韓国テレビは美女でいっぱい
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181011
 いやいや日本のテレビだって「美女でいっぱい」でしょうよ。


■リテラ『政権忖度? 沖縄知事選の詳報をテレビが一斉スルー! 『ひるおび!』では立川志らく辺野古反対を「妨害」よばわり』
https://lite-ra.com/2018/10/post-4288.html
 高世も嘆いていますが「一部良識派を除いて」日本のテレビ局も本当にどうしようもなく劣化していますね。


■日刊イオ『排外主義あおるフジテレビの入管PR番組』
https://blog.goo.ne.jp/gekkan-io/e/7adcb3e2040350239af6f116f539b6ce
■バズフィード『フジテレビ「タイキョの瞬間」に批判殺到 入管行政の「闇」には触れず:入管の収容施設では、自殺者も出ている』
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/immi-moj3
 以前、入管の問題については
■新刊紹介:「前衛」8月号
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180718/5421309876
■「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(7/26分:高世仁の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180726/5064208022
で前衛記事*9や高世ブログ記事*10の紹介という形で簡単に触れましたが、まあ、入管の収容行政は現在極めて反人権的なわけです。それについては今や高世(テレビ番組の下請け会社社長)のようなマスコミ関係者ですらかなり認識してる。
 にもかかわらずフジテレビのようなふざけた番組をつくれば非難されるのは当然でしょう。すでに別のマスコミ(毎日新聞産経新聞東京新聞西日本新聞)が指摘してる問題に触れずに入管の宣伝美化番組をつくるなど論外でしょう。


■免疫療法の見分け方
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181005

「まさか!」と笑ったものの、だんだん心配になってきた。きょうは、拉致被害者横田めぐみさんの誕生日なのだ。そんな日に金正恩の平和賞受賞発表など冗談ではない。

 金大中氏が受賞したときも金正日氏は受賞しなかったので「仮に文在寅氏が受賞するとしても」それはないだろうと思っていましたけどね。なお、高世も後で指摘していますが受賞したのは「コンゴで戦時性暴力撲滅に取り組む医師」と「ISの戦時性暴力を非難するイラクの女性活動家」だそうです。
 別記事で書いたようにオバマ佐藤栄作に受賞させるくらいなら文大統領に受賞させるべきだと思いますが。
 まあ、ここは「文在寅氏は受賞しなくても有名だけど、今回受賞したメンツは世間的には無名だから。無名人のアピールがされてよかったと思おう」「今回受賞理由の『軍組織の性暴力』って、慰安婦問題とか米軍沖縄基地問題(米兵のレイプ)とかにも広い意味では関係あるから、そういう意味で『翁長氏(沖縄問題)や吉見義明氏、マイク・ホンダ氏(慰安婦問題)などにも与えられた賞だ』とも理解できるんじゃないか?」などと善意(?)に理解することにします。
 なお、キャンプデービッド合意では「独裁者のサダト(エジプト大統領)」「ディル・ヤシーン事件(ベギンが若いころに起こったユダヤ極右によるパレスチナ人虐殺事件。ベギンが幹部を務めたユダヤ極右組織イルグンの犯行とされる)の共犯の疑いがある極右政治家ベギン(イスラエル首相)」がそうしたマイナス面が受賞の妨げにならず「和平を評価されて受賞した(ただしこの和平はアラブ側には評価されず、サダトも暗殺されますが)」のに、金正日氏が受賞しなかったことには俺的には「金正日氏が受賞すべきだった」とまでは言わないものの「筋が通らないもの」を感じています。
 それはともかく高世的には「金正恩とのダブル首相ではなく、文在寅氏の単独受賞ならいいのか」「金大中氏の受賞をどう評価するのか」「金大中氏や文在寅氏の太陽政策をどう評価するのか」聞きたいところです。多分全部否定的なんでしょうねえ。巣くう会とつるむような男ですから。

 金正恩体制がむしろ延命しそうな気配なのと、北朝鮮に対する日本の交渉力が大きく減退していることで、「解決」は遠のいていると見る。

 おいおいですね。
 延命したら何か悪いのか。少なくとも拉致解決という意味では「延命しないと困ります」。いつ政権が崩壊するかわからないなんて状況では、拉致被害者の生命の安全は保証できないでしょう。そんな状況で日朝交渉が成立するとも思えない。
 「交渉力が減退」て、そもそも南北首脳会談を実現させた金大中文在寅*11のような「交渉能力があるかどうか以前に」交渉しようとした日本の政治家なんていたのか。「訪朝した金丸*12自民党副総裁、小泉*13元首相」を除いてそんな人は「首相在任中、訪朝を計画していたらしい福田*14元首相」以外誰もいないでしょう。大体、5年も政権を担当してるのに拉致問題で何の外交成果もあげてない、あげる気もないのが安倍*15でしょうよ。
 いやそもそも巣くう会と一緒になって言いがかりつけて日朝交渉を妨害してきたのが高世じゃないのか。
 なお、「交渉を成功させる」には日本から「北朝鮮への何らかのお土産」が必要でしょう。
 金丸訪朝、小泉訪朝の時は「国交正常化時の経済支援約束」でした。カーター訪朝による核合意にせよ、南北首脳会談(金大中盧武鉉文在寅)にせよ、トランプ、金正恩米朝首脳会談にせよ、ワームビア君の解放にせよ、その他、何にせよ「表に出てるか、裏に隠されてるか」はともかくすべて何らかのお土産があったとみるべきでしょう。
 これは「いいとか悪いとか」「好きとか嫌いとか」ではなく「動かしようがない事実」です。
 例えば「翁長氏(当時、沖縄県知事)は膵臓がんで余命幾ばくもない(翁長氏の膵臓がん発表直後、死去前)」「安倍・自民総裁三選は残念ながら間違いない(投票前の選挙情勢)」「一帯一路やAIIBは概ね成功してる」「当分プーチン政権は続くし、ポストプーチンも野党ではなくメドベージェフ首相など彼の腹心だろう」などが「翁長氏、安倍自民、中国やロシアをどう評価するのかと関係なく」動かしようがない事実であるのと同じです。
 「動かしようがない事実」は嫌でも「そういう事実があるのだ」と認めないといけない。その上で「その事実(例えばAIIBの成功、安倍・自民党総裁三選)をやむを得ないものとして受け入れるか(場合によっては素晴らしいこととしてむしろ評価することもあり得る)」「そんな事実は受け入れられない、変更すべき事実だとして否定するか(例えばAIIBへの日本不参加を続ける、安倍の首相早期退任を目指して政治活動する)」どっちかでしかありません。
 「北朝鮮にお土産なんか出したくない」として否定するならそれもいいでしょう。それは一つの価値観です。間違っているとは言わない。しかしそれだったら「拉致解決」はあきらめるしかない。
 つまり「拉致解決を最優先にするなら」、お土産を出さないという選択は明らかに間違っています。
 「食事制限も運動もしたくないがダイエットしたい」「勉強したくないが東大に行きたい」「野球の練習したくないが甲子園に行きたい」「靖国参拝したいが中国、韓国と仲良くやっていきたい(安倍)」「北朝鮮の体制保証したくないが非核化してほしい(歴代米国政権)」のようなうまい(?)話はどこにもありません。
 しかし特定失踪者なんて明らかなガセネタに加担する高世のような野郎が「インチキがん治療に気をつけてください」ですか。「黙れ、カス野郎」と怒鳴りつけたくなります。

 ついで、「免疫療法(広義)」のなかでも「受けてはいけない免疫療法」だが、日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授の勝俣範之さん*16は、その見分け方を三つあげる。

 蓮池透氏の苦言を無視し続け、ついに家族会から追放した家族会がいい例ですがやっかいなのはインチキ療法にはまるような人間の多くは、そもそもこんなもんは読まないし読んでも多分無視します。
 人間は「俺も含めて」聖人君子ではない、凡人は大なり小なりそうですが、特に「インチキ療法にはまる人」「巣くう会言いなりの家族会」のような連中は「見たいものしか眼に入らず、聞きたいことしか耳に入らない」傾向が強いわけです。

1.保険がきかない自由診療であること

 保険がきかないからといって一概にだめとも言えないでしょう。しかし保険がきかないと言うことは「日本政府がその医学的有効性を現時点では認めてない」ということであり、「患者の負担がやたらバカ高くなる」ということでもあります。当然ながら避けた方が無難です。
 なお、高世がリンクしている記事に書いてありますが、本庶氏が開発に関わったオプジーボも残念ながら実は万能の薬ではありません。特定のがんにしか効かない。「卵巣がんにはオプジーボは効き目がないのに、インチキな医者から投与されてバカ高い金額を請求された(オプジーボ自体は適正に使えば保険対象だが卵巣がんには効き目がないので当然保険対象外)」なんてとんでもない話があるそうです。
 またオプジーボにも「放射線治療や従来の抗がん剤治療」のように「リウマチなどの副作用」があるそうです。
 リンク先の記事は「オプジーボが素晴らしい薬であること、本庶氏の研究がすごいことは事実だがマスコミは『効くがんの種類が限られていること』、副作用などオプジーボの問題点にも触れてほしい。オプジーボは万能の薬ではない」とマスコミを批判しています。


■がんの代替医療に注意
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181004
 前も書きましたが「代替医療を信じて通常医療を忌避する」に等しい愚行が「外務省を敵視して巣くう会べったりの家族会」であり、そんな家族会を何一つ批判できない高世ほどインチキな野郎もいないでしょう。


■退職に追い込まれたNHK記者
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181002
 まあ過去にも「ニュースセンター9時・三木武夫*17元首相インタビュー封印事件(ロッキード事件について田中角栄*18を批判する三木インタビューの放送が自民党田中派の圧力で中止された)」「島桂次会長の失脚劇」などNHKに政治介入があったことは、川崎泰資『NHKと政治』(2000年、朝日文庫)などが批判するところです。何も安倍以前に政治介入がなかったわけではない。とはいえ過去と比べても安倍の行為は無法と言うべきでしょう。

 NHKの報道が異常になっていることをNHK記者自身が暴露した。
 森本学園への国有地売却問題でスクープを連発したNHK大阪の相沢冬樹記者(55)が、8月末に退職し、大阪の地元紙『大阪日日新聞』に移籍した。移籍先の新聞で、森友事件の本質と移籍の思いを語っている。(《相沢記者が語る「森友事件の本質」と「移籍の思い」》http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/180928/20180928087.html
(中略)
 財務省の背任事件に対する大阪地検特捜部の捜査がヤマ場を迎えていた5月、突然、大阪の報道部から考査部(番組を放送後に講評する部署)へ異動を命じられた。相沢記者は退職を決意する。
(中略)
 相沢氏が『大阪日日新聞』の吉岡社主に初めて会ったとき、社主はこう言ったという。
 「こういう形で言論を封殺する不条理をわしは許せない。有為な人材をこんなことで埋もれさせてはならない。うちの会社はどこにもしがらみがないし、どこに遠慮もない。相沢さん、あんたには自由に取材して真実をどしどし書いてもらいたい。あんたはうちで面倒みる」。
 NHK報道の酷い姿とは対照的に、この地方紙の社主の気構えに感動する。こういう勇気ある人々もいるのだ。
 先月25日、テレビ東京が、森友問題で自殺した近畿財務局の親族と財務局のOBら6人に単独取材して報じた。
(中略)
 テレ東に続く形で、少しづつまた森友問題の報道が出ており、きょうのTBSニュース23で、自殺した職員の父親のインタビューを放送した。
 報道人の気概に期待したい。

 高世もこういうまともなことだけ書いてれば俺も批判しないんですよねえ。拉致問題での高世の態度なんか「蓮池透氏の言論を封殺する家族会、巣くう会の不条理容認」ですからね。高世が非難するNHKの態度と似たり寄ったりです。
 

玉城デニー氏当選をスルーするテレビ
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20181001

・新聞は「辺野古反対 玉城氏当選」(朝日の朝刊)と一面トップで報じているのに、テレビのニュースではほとんど取り上げていないのだ。
 きょうのNHKの『ニュース7』が、沖縄県知事選の結果を完全スルー。民放の朝のワイドショーをザッピングしても、台風の影響、貴乃花親方問題、樹木希林告別式、平尾昌晃遺産騒動、富田林署から逃走した樋田容疑者逮捕などで沖縄県知事選が出てこない。夜はさすがに報ステなどで多少扱ったが、本庶佑氏のノーベル賞受賞、錦織圭大坂なおみのテニスの試合結果が入って、報道量はとても少ない。
・きょう打合せで行った民放某局の報道番組プロデューサーに、「最近の報道がおかしいのは忖度ですか」と単刀直入に聞くと、「忖度というより上からの指示です」という。政権から一方的な報道だと非難される材料を与えないよう、テレビ局幹部は細心の注意を払うようになっているというのだ。
・もし、そうだとしたら、これは報道機関として末期的ではないか。

 高世同様、呆れて二の句が継げませんね。こんなことをしてれば「娯楽メディア」としてはともかくテレビは「報道機関」としてはまともに評価されなくなるでしょう。


■翁長氏のパトリオティズム
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180927

 沖縄県知事選は最終盤で「接戦」と報じられている。ネットで情報を漁ると、佐喜真氏*19がリードしているように見えるが、ここは翁長氏*20の遺志をつぐ玉城氏にふんばってもらいたい。

 確かに接戦報道であり、いささかも油断できませんが小生がググった限りでは、マスコミ各社の世論調査によれば
1)おそらく深夜でないと勝敗が確定しない大接戦(少なくともいわゆる開票即当確はあり得ない)であり
2)態度未定回答もいるが
3)若干、デニー氏がリード
つう報道なんですけどね。もちろんあくまでも「若干のリード」ですし、態度未定回答もいるので油断は禁物です。投票日に沖縄を直撃する台風の影響(投票率が下がる?)もわかりません。
 デニー陣営もいささかも油断してないでしょうが、高世の佐喜真リードってのは何情報なんでしょうか?
 なお、ネット情報によればこの佐喜真氏、単に保守系ではなく「あの日本会議とズブズブ」だそうです。事実ならば自公もずいぶんとひどい候補を立てたもんです。

【追記】
 幸いにもデニー氏が当選しました。当選しただけでもうれしいのですが実はもう一つ「野党支持者にとってうれしいこと、与党にとって悲しいこと」「俺に限らずほとんどの人間にとっておそらく予想外だろうこと(でも与野党の選挙のプロ*21は『陣営の活動の低下(与党)、勝敗の逆転(野党)などを恐れて』口にしないだけでもしかして予想してた?)」があります。
 上で俺は「デニー氏が勝つと思うが」

・おそらく深夜でないと勝敗が確定しない大接戦(少なくともいわゆる開票即当確はあり得ない)

で「いささかも油断できない(デニー陣営も油断してないだろうが)」と書きました。何せ最近の沖縄首長選で必ずしも野党は勝てていませんので「勝つ場合でも僅差だろう」と予想しました(大差で勝ってほしいのはもちろんですが)。
 何せ「沖縄のウヨ方面(さすがに自民じゃない)から出ている」玉城圧勝情報について野党側が「デニーが圧勝だから寝ててもいい、を引き出すための与党サイドの謀略情報」「デニーは優勢だがそこまで楽な選挙じゃない」と批判していた事実も確かありました。
 ところが

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20180930
 まさか8時ジャストのゼロ打ちとは想像してなかったので出遅れた。油断した。
 沖縄県知事選で玉城デニーの当選確実が報じられた。8時のゼロ打ちだから大差がついたと思われる。

https://igajin.blog.so-net.ne.jp/2018-09-30
 午後8時の投票が締め切られた直後に当選の報が飛び込んできました。事前投票の事前調査や今日の投票の出口調査などによる速報だったと思います。
 こんなに早く、嬉しいニュースが飛び込んでくるとは思いませんでした。それだけ、玉城デニーさんの優勢がはっきりしていたということでしょう。
 最終的な票差や各地での得票状況はまだ分かりませんが、デニーさんは全県くまなく得票し、圧勝したのではないでしょうか。

だそうです。さすがに「ダブルスコアや10万票以上の差ではない*22」ものの、「8時の投票終了直後に当確が打てる程度の大差」、8万票程度のかなりの大差がついたようです(玉城氏約40万票、佐喜真氏約32万票)。「うれしい話ですが」俺の予想が完全に外れたわけです。
 なお、投票率、政治情勢など様々な要素があるので単純比較できませんが
■日刊スポーツ『玉城デニー氏の得票が沖縄県知事選の最多を更新』
https://www.nikkansports.com/general/news/201810010000020.htmlだそうです。

【追記終わり】

 翁長は第二次安倍内閣発足後に、大きなショックを受けた出来事があったと語っている。それはサンフランシスコ講和条約が発効した4月28日を日本の独立記念日として祝う式典が開かれたことだった。もちろん沖縄は日本の独立と引きかえにアメリカの施政下に置かれ続け、本土復帰は20年後のことである。
 翁長は、小泉内閣あたりから本土の保守政治家にハートがなくなってきたと語った。

 そういえば保守派も含む大規模な県民抗議集会をもたらした「沖縄集団自決・教科書検定」問題は、確か「第一次安倍政権下」のことでしたね。であるならば、「沖縄集団自決・教科書検定問題(第一次安倍政権)」「サンフランシスコ条約締結記念式典(第二次安倍政権)」で翁長氏を憤激させた「安倍こそが翁長県政誕生の最大の功労者」という皮肉なことになるのかもしれません。その翁長氏にとって、「安倍の明治150年」は「琉球処分をなんだと思ってるのか。明治には栄光しかないのか!」とさらに怒りを強める話だったでしょう。
 彼にとっては大河ドラマ西郷どん」なども素直には見られないのではないか。西郷にせよ大久保にせよ、薩摩藩士時代も明治新政府時代も「沖縄を虐げる立場だった」からです。
 なお、「沖縄集団自決・教科書検定」問題については

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-08-10/2018081003_01_1.html
 転機となったのが、旧日本軍による集団自決の強制を否定した教科書検定問題でした。県民は怒り、2007年9月、保守も革新も一丸になった県民大会が開かれ、翁長氏は反対運動の先頭に立ちました。
 この時、「県民は自らの尊厳と誇りを自覚し、自分たちの足で歩きたい、自分たちで決定したいと考えるようになった」と翁長氏は指摘しています(著書『戦う民意』*23)。

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-778766.html
 自民党と距離を置き始めたきっかけは2007年の教科書検定問題だった。高校歴史教科書で沖縄の「集団自決」(強制集団死)の「日本軍に強いられた」などの文言を削除・修正する検定意見が出た時、検定意見撤回を求める県民大会の実行委員会に加わった。「ウチナーの先祖があれほどつらい目に遭った歴史の事実が無かったことにされるのか」と憤った。

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/305393
 翁長さんは元々、保守政治家だった。それが政府に抗(あらが)うようになったきっかけは何だったのか。ここでは三つのことを記しておく。一つは2007年の教科書検定の際に、沖縄戦のさなか日本軍から強制された住民の「集団自決(強制集団死)」の記述が削除されたことへの強い怒りがあった。これはご本人が語っていたことだ。「日本政府はこういうことまでやるのか」と。さらに、2013年4月28日、政府が鳴り物入りで開催した「主権回復の日」の祝賀式典。沖縄にとってはこの日はサンフランシスコ講和条約締結によって日本から切り離されアメリカ軍政下に入った「屈辱の日」である。それを単純にことほぐ本土政府の浅薄さと非情さ。そして同じ年にオスプレイ配備反対、普天間基地県内移設反対の「建白書」を携えて上京しデモ行進をした際に、銀座で遭遇したヘイトの言葉。「売国奴」「日本から出ていけ」「中国のスパイ」などという暴言を翁長さんは直接浴びせられた。そうした動きと並行して、辺野古新基地工事の強硬な進め方に、翁長さんは沖縄に対する本土政府およびそれを支持する本土国民の、沖縄に対する無関心、本能的な蔑(さげす)み、いじめのような差別意識を体感したのではないか。沖縄人としての健全な郷土愛=沖縄ナショナリズムが強靱(きょうじん)なものとなったのだろう。それが「イデオロギーよりアイデンティティー」という言葉に結実した。
 現在の政権は、翁長知事が就任早々上京した際も面会しようとしなかった。何と幼稚な振る舞いだ。国政選挙で辺野古反対の民意が示されるや、その投開票日の翌朝に工事を再開させるようなことを何度もやってきた。こうした彼らがやってきたことを考えると、よくも葬儀に顔を出せたものだと僕は思う。

なんて記事が見つかりました。

参考
赤旗
■「集団自決」の教科書検定沖縄戦の歴史を否定、撤回要求 座間味村議会が意見書
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-30/2007053004_05_0.html
■歴史歪曲やめよ 9万人署名、沖縄戦「集団自決」の軍関与削除、教科書検定問題 文科省に要請・集会
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-16/2007061603_02_0.html
■沖縄 島ぐるみ11万人、「集団自決」検定撤回を、軍関与削除に抗議、教科書問題 県民大会
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-09-30/2007093001_01_0.html
■主張『沖縄県民大会:「集団自決」検定を撤回せよ』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-10-01/2007100102_01_0.html
■強制された「集団自決」、沖縄の真実を教科書に、検定撤回求め 文科省に要請
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-12-26/2007122615_01_0.html

 はたして我々本土の人間は、復帰の前も後も、沖縄人を同胞として見てきたのか。

 こうした沖縄の思いを象徴する人物の一人が、TBSドラマ『生きろ:戦場に残した伝言』で取り上げられた「最後の沖縄県知事・島田叡」「最後の沖縄県警本部長・荒井退造」でしょう。
 もちろん彼らには限界があった。彼らは政府・軍中央の「沖縄捨て石」作戦それ自体は阻止できませんでした。
 彼らの生き様にせよ「沖縄への愛」ではなく単に「公僕精神」でしょう。彼らは沖縄赴任を命じられたから、沖縄に着任し、そこで全力を尽くし殉職した。沖縄でなく、他の場所でも彼らは同じことをしたでしょう。
 しかし事情はともかく、本土政府が沖縄を見捨てる中、彼らは「沖縄で殉職した本土人」だったわけです。評価が高くなるのも当然とは言えるでしょう。


■節気はもう秋分
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180923

 大坂なおみ選手、東レ・パンパシフィック・オープン決勝で敗れて準優勝。

 格上の試合である全米オープンで優勝した選手が、格下の試合で準優勝とは奇妙な話ですが、まあ、決勝の相手のプリスコバ*24は「元・世界ランク1位」だそうだから仕方ないんでしょう。なぜかは知りませんが大阪が優勝した全米にはプリスコバは出場しなかったようです。
 あるいは、 
1)全米での優勝も圧倒的な勝利ではなく、いつ敗北してもおかしくない試合もあった、
2)全米に比べて東レの調子が悪かった
3「突然の大坂フィーバー」での「取材疲れ」
といったこともあったのか。 
 つまりは彼女も「全盛期のグラフのような絶対女王」的な力はない、まだまだということでしょう。

 先日、彼女の国籍の話をしたが、最近は国籍が問題になる選手が次々に出てきた。
 きのうサーフィンのワールドゲームズ(WG)の最終日、個人で2位になった五十嵐カノア選手。
 また、スポーツクライミング東京五輪メダル確実と言われる17歳の白石阿島(あしま)選手。二人ともアメリカとの重国籍。スポーツ選手としての国籍をどこにするかで日米の駆け引きがさかんになっているという。国際結婚や海外移住が進む中で、こうしたケースが増えてくる。

 これについては小生も以前
■新刊紹介:「歴史評論」3月号(その3:最近のハーフのスポーツ選手について:追記あり
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20180219/5210277509
という記事を書いたので手前味噌ですが紹介しておきます。


■ロケンローだった樹木希林
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180921

日本民間放送連盟(民放連)は20日、理事会を開き、憲法改正の際に賛否などを呼びかけるCMについて、放送時間の長さなどの量的な規制はしないことを決めた。資金力がある側のCMが大量に流れると公平性が保てない恐れがあるとして、野党などから放送局に自主規制を求める声が上がり、民放連の対応に注目が集まっていた。
 民放連の大久保好男会長(日本テレビ社長)が同日の定例会見で明らかにした。自主規制をしない理由について民放連は、「国民投票運動は原則自由であり、規制は必要最小限とするのが法の原則。仮に、扇情的な広告放送が行われたとしても、基本的に言論の自由市場で淘汰すべきもの」との考え方を示した。》(朝日新聞
 言論の自由市場で淘汰、なんてアダム・スミスみたいなことを言っているが、実際には、お金のある側、つまり安倍首相率いる改憲勢力が無制限にCMを垂れ流して世論を誘導できることになる。総裁選の日というタイミングで決定、発表というのも気になる。私自身は、現在の日米地位協定をそのままにしての9条改正には反対だが、問題は護憲・改憲いずれがよいかではなく、公共の電波を政治宣伝の道具にしてよいかということだ。テレビの存在意義が問われると思うが、テレビ局にいる人々はどう考えているのか。

 まあそれ以前に選挙の際に「自民党の政治CMがばんばん流されてる現状」を問題にすべきでしょうね。自民CMがどれほど効果があるかはともかく明らかにあれは野党に不利ですから。
 かつ「どれほど政治CMのスポンサー効果があるかどうか」はともかく「そういう政治CMを引き受けていて政府批判ができるのか、スポンサータブー効果が発生しないか」つう問題もある。
 しかも
赤旗『税金で政党CM、自民・民主とも 100億円超』
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-06-02/2007060215_01_0.html
が指摘するように、一方で「政府広報という形での自民の宣伝」もあるわけですからね。
 それにしても

 私自身は、現在の日米地位協定をそのままにしての9条改正には反対

て高世って「米軍に従属しない形でなら改憲してもいい」と思ってるんですかね。だとしたらその理由は何なのか。俺は「今の保守派、自民党改憲論は集団的自衛権行使が『最大の肝』なので米軍に従属する形のものでしかあり得ない(高世の希望するような改憲はあり得ない)」「ただし平和主義の観点から仮に日米安保が廃棄されても、改憲すべきでない(高世の希望するような改憲が可能だとしてもすべきではない)」と思ってますけどねえ。護憲派はそういう人が多いんじゃないか。


■何かになれなくても生きる意味がある
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180919

 自民党総裁選最終盤、民放のニュース番組で一斉に安倍氏と石破氏の討論が行われたが、どの番組でも安倍首相はひどかった。
 TBSでは、キャスターに「利害関係者と頻繁にゴルフをするのは好ましくないのでは?」と尋ねられたのに対して、
安倍首相「ゴルフに偏見を持っておられると思います。ゴルフはオリンピックの種目にもなっていますから」とムチャクチャな答え。
 内田樹氏がこんなツイートをしていた。
《安倍石破のテレビ討論がTLを賑わしています。横からアシストしてくれる人がいない、原稿がないという状況だと支離滅裂なことを言い出す人物がわが国の総理大臣であるという痛ましい現実を満天下にさらしたことはやはり「テレビの功績」と言うべきでしょう。》

 思いつくことを箇条書きしてみます。
・やはり「今の自民党と日本社会は異常」というべきでしょう。三選されなくても「再選」「安倍政権5年」の段階で十分異常ですが「今日(9/20)予想される安部三選」でさらに異常が続くわけです。
 一日も早く安倍を下ろさないといけないと思いますが、「モリカケ発覚でこれ」とは「田中金脈事件当時のクリーン三木総裁」「リクルート事件当時のクリーン海部総裁」とあまりにも状況が違いすぎて何をどうしたらいいのか、絶望感がありますね。
 まあ、石破がどれだけ善戦するか、そして今後、石破がどう安倍に対決していくか、そして今後、野党、市民運動など安倍批判者がどう安倍に立ち向かっていくかということですが。
・詭弁ではなく本心から「俺は間違ってこと言ってない、キャスターはゴルフに偏見がある」と安倍が思っていたとしたら「バカ」ですが、さすがにそうじゃないでしょうね。
 ちなみに「過去のノーパンしゃぶしゃぶ汚職」などの反省から、国家公務員の利害関係者とのゴルフは現在「ゴルフ代が割り勘でも原則禁止」という非常に厳しい措置が取られています。
 まあ、安倍の場合「割り勘ではなくすべてゴルフ代は相手持ち」の疑いがありますが、安倍は「国家公務員の利害関係者とのゴルフ禁止規定との整合性はどうなってるんですか?。政治家ならいいんですか?」と聞かれたらどうこたえるのか。まあ、安倍だとその場しのぎに「割り勘なら、国家公務員もゴルフ許可にしたいと思います」といって後で関係者が「いきなりそんなことを言われても困る」と頭を抱えることになりかねせんが。
 安倍は「何を言ったらいいかわからなくなると『とにかく何か反論しなくちゃいけない』とその場を取り繕うための無茶苦茶な詭弁に走る」傾向があり、「にもかかわらず」、当人ですら「俺は今詭弁をはいてる」と自覚してる。自覚してるからこそ石破との討論を逃げるわけです。
 ただその安倍ですら「反論が思い浮かばないと」、先日のプーチン発言のように「その場で反論できない」わけです。まあテレビキャスターと違い、プーチンには「安倍が思い付きの詭弁を言いづらい」「ある種のすごみ」があるんでしょう。
 よかれあしかれ「たたき上げで大統領に成り上がり」「プーチン政権を10年以上続け」「シリア介入やクリミア併合では欧米と対立してでも自己の主張を追及した」プーチンはそれだけの能力もすごみもあるでしょう。安倍とは全然違う。この辺りは市民運動出身の文在寅大統領はもちろん、習近平氏とて同じでしょう。安倍に近いのは金正恩じゃないか。ただその金正恩ですら、「見てくれのいいところだけしか表に出ないとはいえ」安倍よりまともに見えますが。
 習近平氏は副首相、全人代副委員長を歴任した「習仲勲」の息子という二世政治家で恵まれた立場です。
 とはいえ父・仲勲は「毛沢東・党主席」「劉少奇国家主席」「周恩来首相」「トウ小平・国家中央軍事委員会主席」ほどのビッグネームではありません。毛、劉、周、トウの子どもたちが皆、習近平氏レベルの要職についてるわけでもない。
 周の義理の息子である李鵬氏はそうした子どもたちの中では大出世したほうで「首相や全人代委員長の要職に就きながらも」ついには国家主席、党総書記という最高指導者にはなれませんでした。
 習近平氏も「福州市党委員会書記」「福建省長」「浙江省党委員会書記」と地方回りも経験しています。つまり二世政治家とは言え安倍に比べたら、習近平氏はずっとたたき上げのわけです。
・安倍が石破との討論をできる限り逃げ続けたことがこれでよくわかります。
・もちろん国内政治限定でも怖いですが、外交がこわいですね。海外首脳は完全に安倍にあきれ、見下してるでしょう。その極端なケースが先日のプーチン発言でしょう。
福田官房長官(当時)退任後の官房長官が安倍官房副長官(当時)ではなく「細田*25官房副長官(当時)」であったことも、「小泉訪朝後、安倍が拉致を政治利用して成り上がろうとし、それに小泉氏が幹事長、官房長官任命で応じるまでは」、安倍よりもむしろ福田官房長官、谷垣財務相(当時)が小泉氏によって重用されていたことを考えれば、小泉氏も本心では安倍のことなど全く評価していなかったのでしょう。安倍が拉致を政治利用して成り上がらなければ、おそらく「ポスト小泉は福田首相か谷垣首相」だったでしょう。
 実際、ポスト小泉氏を示す言葉として「もはや死語ですが」当時、「麻垣康三(麻生*26、谷垣、福田、安倍)」という言葉もあったわけです。このうち、安倍は「拉致の政治利用による成り上がり」がなければ、首相の目はなかったでしょう。
 まさに『拉致問題で歪む日本の民主主義』(2006年に出版された高嶋伸欣琉球大名誉教授の著書名)です。
・そういう意味では「すべてを家族会や巣くう会のせいにはできません」が安倍を首相にしてしまったことについては、「安倍を持ち上げた」救う会、家族会の罪は重い。しかも「蓮池透氏などと違い」モリカケ発覚後の今もいまだに安倍批判をろくにしないのだからどうしようもありません。
 しかも安倍にそれほど媚びたところでもちろん拉致解決の見込みはない。そもそも安倍に解決の意思があるかすら疑わしいですが。
 それにしてもいい加減高世も「安倍氏を持ち上げたことは、今思えば問題であり、遅くても森友・加計疑惑発覚後は安倍批判を救う会や家族会はするべきだ」「『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三』という蓮池氏の主張は全く正しく、氏を除名した家族会は間違っていると思う」といったらどうなんですかねえ。
 所詮「保身から」高世は言えないのでしょうが。それ言ったら高世が「金儲けのため」に築いてきた横田奥さんとの人脈がすべてぱあになりますからね。
・しかし「小泉訪朝がなければ」安倍の出世も、石破の出世もなかっただろうと思うと複雑な気がします(それだけが彼らの現状を決めたわけではありませんが)。
 安倍については既に指摘しましたが、石破も「出世のスタートは小泉政権防衛庁長官」です。そして小泉氏がなぜ石破を閣僚にしたかといえば「当時、拉致議連会長だった石破を取り込むことで拉致議連小泉政権批判を弱めようとしたから」です。
 ただしこの小泉氏の目論見は「閣僚にしてもらった石破が小泉政権の批判をしなくなる」という効果はあったものの、石破本人は拉致議連から離れ、かつ、拉致議連が石破を裏切り者扱いしたため、拉致議連にとって「幹部議員が一人抜けてダメージ」ではあるものの、小泉氏が期待した「拉致議連自体が小泉政権批判を弱める」ということにはなりませんでした。 

「一連のテレビ討論によって、党員票は変化するでしょう」と解説した番組があったが、党員票はすでに郵送した人が多く、あまり影響しないだろう。討論が遅すぎた。

 「討論が遅いから影響しない」ならまだいいんですけどね。今の自民だと総裁選告示直後に討論会でも「世話になってるうちの選挙区の先生が二階派所属で安倍支持だから」「とにかく現総裁を支持すればいいんだ」「勝ち組に乗ればいいんだ」という「誰が総裁であろうとも現総裁支持という空気が蔓延してる」状況ではないのかと危惧しますね。
【追記】
 石破*27の党員票獲得が全体の45%なので、当初予想されたよりは大分得票しています。「議員のほとんどが安倍支持」という状況ではかなりの健闘でしょう。
 「安倍が討論から逃げなかったら」「石原*28や岸田*29ら非主流派が石破支持に回っていたら」、『勝てないとしても』もっと石破は善戦したでしょうねえ。安倍側も「自分への支持が盤石ではないこと」に改めて愕然としたんじゃないか。

 私はまだ観ていないのだが『あん』という映画で、樹木希林が(ボーガス注:語る)こういうシーンがあるとテレビで紹介されていた。
 「私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば、何かになれなくても、私たちは、私たちには、生きる意味があるのよ」
 ドリアン助川の原作にあるのか、河瀬直美の脚本によるのか分からないが、苦労して生きたハンセン病の女性、徳江を演じた樹木希林の口から発せられたこの言葉がよかった。
 これは、先日紹介した渡辺京二の言葉に通じる。
 「人間は、この全宇宙、全自然存在、そういうものを含めて、その美しさ、あるいはその崇高さというものに感動する。人間がいなけりゃ、美しく咲いてる花も誰も美しいと見るものがいないじゃないか。だから自然が自分自身を認識して感動するために、人間を創り出したんだ。
 そう思ったら、この世に存在意義がない人間なんか一人もいないわけ。(略)ごく平凡な人間として一生を終わって、それで生まれてきたかいは十分にあるわけです。」
 そして私の師である岡野守也はこの考え方をさらに深めて、こう言っている。
「ところで、人間の心がしているいちばん価値あることは何だろう? 認識することだろうか? いや、それよりも、美しいものやすばらしいものに驚き、感動している時がいちばん価値あることをしていると言えるのではないか?」と思うようになりました。」
「人間は、宇宙が『そうか!私は宇宙だったんだ!』と自己確認・自覚するために、宇宙自身の内部に創造したものなのかもしれません。」
「『心をもった存在・人間は、宇宙の自己感動器官である』と言っていい、と私は思うのですが、いかがでしょうか?」

 まあ、前も書きましたが「ばかばかしい」ですね。高世や渡辺京二*30岡野守也*31がそう思うのは彼らの勝手です(小説、劇映画において「登場人物の言葉=作者の考え」では必ずしもないので、ドリアン助川や河瀬監督についてはひとまず無視します)。しかし俺はまったく共感できません。
 共感できない理由を箇条書きしていきます。
・まず、当たり前ですが、人間は「宇宙の自己感動機関」として生まれてきたわけではない。
・「人間がいなけりゃ、美しく咲いてる花も誰も美しいと見るものがいないじゃないか」て、別にクマやキツネだって美しいと感じる能力くらいあるんじゃないか。まあ、そもそも花は「自分のために咲いている」のであって人間に美しいと思ってもらうために咲いてるわけではありませんが。
・「平凡な人生」であっても「何かになれなくても」生まれてきた意味はあるでしょう。でもそれは「感動がどうこう」ではなく、ノーベル賞学者やアカデミー賞監督、五輪メダリストのような歴史に残る人生でなくても「平凡な人生」でも仕事やボランティアなど様々な形で社会貢献はできるとかそういう意味でしょう。
・まあ、そもそも「生きることそれ自体に意味がある」とはなかなか人は思えません。
 そこでは「勉強や仕事」「趣味(芸術やスポーツ)」、「俗にいう飲む、打つ、買う(飲酒、ギャンブル、買春)」「ボランティア活動」「家庭」「恋人や友人知人」など何か「生きる意義がない」と生きづらいわけです。
 黒沢映画「生きる」の主人公なんかわかりやすい例です。彼は「自分は今まで生きてきて何の意味があったのか」という思いから公園づくりにまい進するわけです。
 もちろん「公園づくりでなくたって」なんだっていい。ただ人間はああした生きがいがないと生きづらい。「俗にいう飲む、打つ、買う(飲酒、ギャンブル、買春)」のようなどんなにくだらないものであっても生きがいがないと生きづらい。
 ここでいう「生きづらい」とは必ずしも「自殺」ということではなく「生きててつらい」「精神を病んでうつ病」とかそういったことも含めています。
 そして生きる意義というのは映画「生きる」の主人公の生きがい「公園づくり」のように「自分以外の誰も見つけてくれない」し「自然に生まれてこない」。自分で見つけ出すしかないわけです。
 ただ「生きる」の主人公が「ガンで余命いくばくもない」と知ってから「俺の生きがいって何だったんだろう。仕事もただの(悪い意味での)お役所仕事だったんじゃないか」と思うように健康だとなかなかそういうことに思いがいたりませんが。
 もちろん「生きる」がヒットしたのは「脚本、俳優の演技などが優れているから」ですが、その前提には、多くの人間が「主人公に共感したから」でしょう。主人公に共感しない映画というのはヒットしにくい。
 いやもちろん「復讐するは我にあり」の主人公(殺人鬼で死刑囚)のような共感できない主人公もいくらでもいますし、それでもヒットすることはありますが。
 我々は「生きがいがないと生きづらい」ですが、正直、「生きる」の主人公のように「ガンで余命いくばくもない」と知ったとき「俺の人生に悔いはないといえるだけのことが何かあるだろうか」と思う程度にしか毎日を生きてない人間が多いわけです。小生なんか恥ずかしながら明らかにそうですし。
・俺的に「人間の心がしているいちばん価値あることは何だろう」といったらそれはやはり「何かに向けて努力する(結果的に失敗し挫折することもありますが)」「不正を告発する」などの「意識的な行為」ですね。
 「感動する」つうのはそういう意味では俺的には「価値は低い」です。
 もちろん「鈍感な人間」は「感動しづらい」し、そういう意味では「感動するためには自分の感覚を日ごろから磨くことも重要」です。とはいえ「感動」とは基本的に無意識の行為です。
 かつ「ピカソの絵を見て感動する」などの「芸術に感動」は芸術的センスがないと難しいでしょうが「桜を見て美しいと思う」「オードリー・ヘプバーンを見て美人だと感動」なんてのはほとんどの人間が「努力などせずにやってる事」です。
 これに対し「何かに向けて努力する」などの意識的行為はその過程で「つらいけど頑張ろう」「これで失敗したということは別の方法に変えたほうがいいのか」「もう自分はすべてやり切った。金メダルはついに取れなかったがこれが限界だ(例:浅田真央)」などという「悩みや葛藤、奮起奮闘」といった「感動的(?)な心の動き」がある。
 単に何かに感動するだけなら「無意味ではない」ものの、意味は乏しいでしょう。まあ、例は何でもいいのですが、例えば「冤罪事件について書かれた本を読む、映画を見る、そして無罪を勝ち取るために奮闘した弁護士たちに感動する」だけでは意味が乏しい。そこで「どうすれば冤罪がなくなるのか」と考えて、そのために活動することで「ワンランク上の高度な精神活動」になるわけです。
 結局なんで「感動することが素晴らしい」と高世らが言うと言えば「感動することが簡単だから」でしょう。「ピカソの絵に感動」のような特殊なケースはともかく「桜を見て感動のような、一般的な感動」なら努力する必要がない。
 「食事制限しなくても運動しなくてもダイエットできる」なみの「耳に心地よい」与太話ということでしょうね。


【追記】
週刊朝日前川喜平が若者に助言「『目的意識』という強迫観念は捨てるべき」』
https://dot.asahi.com/wa/2018090500014.html?page=1

文部科学省事務次官を務めた前川喜平氏が、読者からの質問に答える新連載「“針路”相談室」。今回は「やりたいことが見つからない」という大学4年生からの相談です。
Q:
 将来の夢を描けません。自分のやりたいことがはっきりしている友達を見ると、とても焦ります。そして私はなぜ自分のやりたいことがないのかと自己嫌悪にも陥ります。親には、大学に入るとき「やりたいことを見つけなさい」と言われましたが、4年生になった今も、やりたいことが見つかりません。そもそも、仕事は、やりたいことをやるべきなのか、それとも仕事内容にそこまで興味がなくても、給料など条件面で選ぶべきなのかも、悩んでいます。どうすればよいのでしょうか。(東京都・22歳・女性・大学生)
A:
 その気持ち、よくわかりますよ。僕も、やりたいことが見つからなくて、結局、大学には6年いて、ぶらぶらしていたんです。将来の目的がつかめない期間は、仏像を見て歩いたり、サークルでテニスに興じたりしていました。
 そのころの僕は、ずっと遊んで暮らせたらなあと思っていた。夏目漱石の小説にもある“高等遊民”になりたいと思っていたんです。
 でも、そうは問屋が卸さない。自分で飯を食っていかなきゃいけないから、何をやろうかと考えました。
 僕が在籍していた東大法学部というのは、多くの人が国家公務員か弁護士を目指していました。僕は法律の勉強が全く面白いと思えなかったから、周囲の影響もあって、自然と国家公務員の道を考えるようになった。どの省庁がいいかと考えたとき、お金や物を扱うよりも、人と関わる仕事がしたいと思いました。それに、大学時代にサークルでテニスを一緒にしていた女の子が学校の先生になって、とても楽しそうな姿を見たのも、少なからず影響しているかもしれない(笑)。だから実は、文部省(当時)には、強烈な使命感があって入ったというわけではないんです。
 それでも今、振り返って思うのは、やりがい・楽しさといったものは、仕事をする中で見つかる場合が多くあるということです。どこか組織に入ってみて、やりたくないことを経験する中で、おのずとやりたいことが明確になってくることもある。
 現に僕も、やりたくないなあと思いながらやらされる仕事のほうが断然多かった。楽しいと思える仕事は五つの中に一つあるかないか。組織と自分との違和感というのは、仕事を始めた初日からずっと持っていました。でも、そのおかげで今、本当に自分がやりたいことというのがはっきりしてきたと思います。僕の場合、それが夜間中学や不登校の子どもの支援だったりするわけですが。
 とにかく「目的意識を持たないといけない」という強迫観念は、今すぐ捨てたほうがいい。目的が見つからなければ、「比較的これならやれそうだ」というものを見つけて、とりあえずでもやってみる。合わなければ、やめたらいい。今の世の中、一つの組織や仕事にしがみつく必要なんてないですから。
 ぼーっと過ごしていて、全然いいんですよ。まずは、本を読んだり、映画や芝居を見たり……何でもいいですが、そのときに自分が感じた「ちょっと気になるもの」が何か、意識してみるといいかもしれません。そうしているうちに、ぼんやりとした意思のようなものが、自分の中にできてくる。

 高世のだぼら記事より前川氏の記事の方がましな気がします。結局、人間というのは生きがいがないといきづらい。前川氏の場合、それはたとえば「夜間中学の支援」だったと。ただ、そうした生きがいは「それは急いで探さなくてもいいんじゃないか(前川)」つうことですね。


■「やってるふり」だけの安倍首相
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180915

 これはないでしょう。22回もトップ会談をしてきたプーチン*32に、いきなり「領土問題を棚上げして平和条約を年内に結ぶ」などと提案され、(ボーガス注:何をしていいかわからない上に精神的動揺をごまかすために虚勢をはったつもりか、その場で抗議せず)にやにや笑っているだけとは。この平和条約締結を巡るプーチン大統領の発言に対し、日本政府はロシア側に抗議や真意の確認は「しない」のだという。
 トランプにも(ボーガス注:報復関税を食らったのに尻尾をふり、ここまでこけにされても)プーチンにも尻尾を振り、ゴルフやって握手しているだけではないか。一体どこが「外交の安倍」なのか。

 正直プーチンにここまでこけにされる無能男に拉致なんか解決できないとなぜ横田奥さんら家族会が思わないのか理解不能です。
プーチンにはこけにされても金正恩相手ならなんとかなる」と思ってるなら馬鹿げています。
 なお、安倍の外交失策といえばほかにも「歴史認識問題で中韓との関係悪化」「当初、一帯一路から距離を置く態度をとりながら結局、他国よりも遅れて参加表明」などがあげられるでしょう。

 さらに、安倍首相は「拉致問題を解決できるのは安倍政権だけだと私が言ったことはありません。これはご家族の皆さんが、そういう発言をされた方がおられることは承知をしておりますが」と自民党総裁選立候補者討論会で発言。以前、安倍政権で拉致問題を解決すると言った言葉を投げ捨てた。

 そもそも安倍に拉致を解決する気があるか怪しいことは以前から蓮池透氏が著書『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)などで指摘してきたことです。
 また、蓮池氏は安倍だけでなく「救う会改憲など右翼的野望に我々家族会を政治利用しているだけではないか」と救う会批判もしてきました。その結果、救う会のいいなり団体に落ちぶれた家族会から不当にも除名されます。
 高世が拉致問題で安倍批判するのは結構です。しかしそれならば、高世は「蓮池氏の救う会批判をどう思うのか」「そんな蓮池氏を家族会から除名した横田奥さんたちをどう思うのか」語るべきでしょう。拉致の件は安倍一人を批判してすむ話ではありません。まあどうせ「卑怯者でゲス」の高世に救う会批判なんかできないでしょうが。そして家族会もここまでこけにされても安倍万歳なんでしょう。心底呆れます。

拉致問題だけでなく、シリアで拘束されている安田純平さん*33の救出についてもまったく進展が見られず、具体的な動きをしていないのではと疑わざるをえない。

 やれやれですね。確かにこの件で安倍は批判されて当然でしょう。
 しかし「俺が安田を救う」と放言したあげく、結局何もできず、今や安田氏を完全に見捨ててる常岡浩介*34を一時高世が「常岡さんの行動に期待する」と大絶賛していたことは高世的には今どう総括されてるのか。その総括なしに安田問題で安倍批判とは高世は恥知らずにもほどがあります。
 「やってるふりだけ」つうなら「拉致問題救う会」「安田問題の常岡浩介」も全く同じ「やってるふりだけ」の無責任ではないのか。そしてそんな無責任連中を褒め称えた責任を高世はどうとるつもりなのか。せめて「救う会や常岡のような無責任連中をたたえたことは私の不徳だ。深くお詫びします」など反省の弁を述べたらどうなのか?。まあ無責任な高世は何もしないのでしょうが。

 呼びかけ人には、前川喜平氏(前文部科学省事務次官*35もいる。

 前川氏で「夜間学校(退官後の前川氏のライフワークの一つ)でもネタに一本番組でも作りたい」のか、前川氏にこびへつらう高世です。しかしそれだったら、前川氏の「朝鮮学校無償化除外批判」について「除外賛成派」として「前川氏はこの件では間違ってる」とか何か言ったらどうなのか。高世の卑怯者ぶりには心底呆れます。
 なお、前川氏以外の呼びかけ人は以下の通りです。

・青井未帆*36学習院大学法科大学院教授)
浅倉むつ子*37早稲田大学大学院法務研究科教授)
池田香代子(ドイツ文学者・翻訳家)
・右崎正博(獨協大学名誉教授)
・上西充子(法政大学教授)
・上脇博之*38神戸学院大学法学部教授)
・阪口徳雄(弁護士)
・澤藤統一郎*39(弁護士)
寺脇研*40京都造形芸術大学教授 元文部官僚)
・中野晃一*41上智大学教授)
・濱田邦夫(元最高裁判事 弁護士)
・浜田桂子(絵本作家、画家)
・堀尾輝久*42東京大学名誉教授)
山口二郎*43(法政大学教授)
・横湯園子*44(元中央大学教授)


■シリアで今世紀「最悪の人道的惨事」か
http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180913
 誤って消してしまったので、10/16に書き直してますが、この高世記事から1ヶ月たっても、予想されたアサド軍のイドリブ侵攻はありません。もちろん「絶対に侵攻しない」という話ではない。
 予想される国際的非難(特に欧米)を前に、ことを穏便に済まそうと「反体制派が降伏するなら侵攻しない」というアサド政権。一方で「アサドと激突して負けることを恐れる反体制派」ということで、反体制派を支援するトルコ、サウジなどやアサドを支援するロシア、イランなどの思惑もあって、「奇妙な平和が続いている」わけです。

*1:2018年ノーベル医学・生理学賞受賞。元京都大学医学部長。京都大学特別教授。

*2:つまりはほとんどのスポーツ自転車は分解すれば、この大きさになるし、市販の収納袋もこの大きさだということです。

*3:経営コンサルタント?。2012年9月の自民党総裁選挙では、共同経営者(?)の上念司とともに「2012年・安倍晋三総理大臣を求める民間人有志の会」の発起人(http://test2.unitedscene.jp/abe/menber.html参照)の一人を務めた(ウィキペディア勝間和代』参照)。

*4:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相、自民党幹事長(第二次安倍総裁時代)を歴任。2016年7月16日午前、趣味のサイクリング中に転倒し、頸髄損傷により入院。幹事長の職務続行が困難になったため辞任。後任幹事長に二階俊博・総務会長(当時)が就任した。以後、療養に努めていたが、2017年10月の第48回衆議院議員総選挙には立候補せず、政界引退を表明(ウィキペディア谷垣禎一』参照)。

*5:F1ドライバー。最近では自転車関連の事業を手がけており、2012年には自転車ロードレースチーム「チーム右京」を設立、監督を務めている(ウィキペディア片山右京』参照)。

*6:元自転車ロードレース選手。大学卒業後、シマノに入社。シマノではスポーツ自転車のテストライダーをしていたと自著『ツールへの道』(2000年)で回想している。シマノの社員としてツール・ド・北海道総合優勝(1990年・1991年・1993年)を始めとする国内の自転車レースタイトルを次々と獲得したあと、1994年、31歳の時に渡欧。ヨーロッパではシマノからの出向扱いでイタリアの名門プロチーム「チーム・ポルティ」に所属し、アシスト選手として活動。渡欧初年度は日欧のレベルの差に苦しみながらもエースのジャンニ・ブーニョやジャモリディネ・アブドジャパロフのアシストとしてボトル運びなどに従事。1996年にはアシスト選手ではあるが、ツール・ド・フランスに出表。日本のメディアからは「日本人初のツール・ド・フランス出場」として騒がれた。1997年のジャパンカップ終了後に選手を引退し帰国。シマノを退社して翌1998年に自転車専門商社である株式会社インターマックスを設立。それまでのキャリアで培った人脈と経験を生かして海外の自転車用品を輸入している他、自転車雑誌への寄稿、イベントなどの参加を通し、スポーツ自転車の普及・啓蒙に尽くしている。自転車ロードレース中継で解説を務めることも多い。2012年からは片山右京が新たに「チーム右京」として自転車ロードレースチームを興した際に招聘され、同チームのテクニカルアドバイザーに就任した(ウィキペディア今中大介』参照)。

*7:著書『朝鮮半島における南北経済協力』(編著、2008年、アジア経済研究所)

*8:作家。2006年、東京大学理学部物理学科・同大学院時代の同級生である地下鉄サリン事件実行犯、豊田亨被告周辺を取材し、マインドコントロールの問題を追った『さよなら、サイレント・ネイビー』(集英社、後に2010年、集英社文庫)で開高健ノンフィクション賞を受賞。著書『日本にノーベル賞が来る理由』(2008年、朝日新書)、『ニッポンの岐路・裁判員制度』(2009年、洋泉社新書y)、『指揮者の仕事術』(2011年、光文社新書)など(ウィキペディア「伊東乾」参照)

*9:前衛記事は紙の印刷物しかありませんが赤旗記事としては■入管、医療環境ただせ、衆院法務委 藤野氏 人権無視の処遇追及(https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-10/2018051015_02_1.html)、■根拠ない長期収容やめよ、入管センター、藤野氏対策求める(https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-18/2018051804_02_1.html)、■入管施設、長期収容など改善を、茨城・牛久、市民有志が署名を提出(https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-05-29/2018052905_01_1.html)があります。また他にも■毎日新聞『川口のクルド人:第5部/2:あるインド人の自殺 収容者に大きな衝撃/埼玉』(https://mainichi.jp/articles/20180627/ddl/k11/040/103000c)、■産経『大阪弁護士会が大村入国管理センターに勧告、収容中のベトナム人男性に仮放免許可を』(https://www.sankei.com/west/news/180629/wst1806290016-n1.html)、■東京新聞【特報】牛久入管で相次ぐ自殺未遂 クルド人男性「頼った日本で自由奪われた」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2018070102000168.html)、■西日本新聞・あなたの特命取材班『「死にたいほど苦しい」外国人、長期収容の実態、入国管理局、就労拡大の陰で、インド人男性自殺の「悲劇」も』(https://www.nishinippon.co.jp/nnp/anatoku/article/425062/)なんて記事もあります。

*10:■牛久の「東日本入国管理センター」で見たこと(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180726)、■牛久の「東日本入国管理センター」で見たこと2(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20180801

*11:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*12:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*13:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*14:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*15:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*16:著書『「抗がん剤は効かない」の罪』(2014年、毎日新聞社)、『医療否定本の嘘』(2015年、扶桑社)など

*17:片山内閣逓信相、鳩山内閣運輸相、岸内閣科学技術庁長官(経済企画庁長官兼務)、池田内閣科学技術庁長官、佐藤内閣通産相、外相、田中内閣副総理・環境庁長官などを経て首相

*18:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相などを経て首相

*19:宜野湾市議、沖縄県議、宜野湾市長を歴任

*20:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*21:いわゆる選挙参謀という奴です。

*22:その意味では沖縄のウヨがばらまいていた「玉城大勝予想」は「ダブルスコア」だの「10万票差」だの書いていたそうなのでデマではあったわけです。

*23:2015年、KADOKAWA

*24:2016年の全米オープン女子シングルスで準優勝

*25:小泉内閣官房長官自民党幹事長(麻生総裁時代)、総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*26:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二〜四次安倍内閣副総理・財務相

*27:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*28:小泉内閣国交相自民党政調会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)、第二次安倍内閣環境相、第三次安倍内閣経済財政担当相など歴任

*29:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て、現在、自民党政調会長

*30:著書『北一輝』(2007年、ちくま学芸文庫)、『逝きし世の面影』(2008年、平凡社ライブラリー)、『維新の夢』(2011年、ちくま学芸文庫)、『神風連とその時代』、『日本近世の起源』(以上、2011年、洋泉社新書y)、『ドストエフスキイの政治思想』(2012年、洋泉社新書y)、『近代の呪い』(2013年、平凡社新書)、『無名の人生』(2014年、文春新書)、『私のロシア文学』(2016年、文春学藝ライブラリー)、『幻影の明治』(2018年、平凡社ライブラリー)など

*31:著書『自我と無我』 (2000年、PHP新書)、『いやな気分の整理学』(2008年、NHK生活人新書)など

*32:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*33:著書『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』(2010年、集英社新書)など

*34:著書『ロシア 語られない戦争:チェチェンゲリラ従軍記』(2011年、アスキー新書)、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社

*35:著書『これからの日本、これからの教育』(寺脇研氏との共著、2017年、ちくま新書)、『面従腹背』(2018年、毎日新聞出版)、『前川喜平「官」を語る』(2018年、宝島社)、『前川喜平 教育のなかのマイノリティを語る:高校中退・夜間中学・外国につながる子ども・LGBT・沖縄の歴史教育』(共著、2018年、明石書店

*36:著書『憲法を守るのは誰か』(2013年、幻冬舎ルネッサンス新書)、『国家安全保障基本法批判』(2014年、岩波ブックレット)、『憲法と政治』(2016年、岩波新書

*37:著書『均等法の新世界』(1999年、有斐閣選書)、『労働とジェンダー法律学』(2000年、有斐閣)、『雇用差別禁止法制の展望』(2016年、有斐閣

*38:著書『政党助成法の憲法問題』(1999年、日本評論社)、『政党国家論と国民代表論の憲法問題』(2005年、日本評論社)、『財界主権国家・ニッポン:買収政治の構図に迫る』、『誰も言わない政党助成金の闇』(以上、2014年、日本機関誌出版センター)、『告発!政治とカネ』(2015年、かもがわ出版)、『追及! 安倍自民党・内閣と小池都知事の「政治とカネ」疑惑』(2016年、日本機関誌出版センター)、『内閣官房長官の裏金:機密費の扉をこじ開けた4183日の闘い』(2018年、日本機関誌出版センター)、『ここまできた小選挙区制の弊害:アベ「独裁」政権誕生の元凶を廃止しよう!』(2018年、あけび書房)など

*39:著書『「日の丸・君が代」を強制してはならない:都教委通達違憲判決の意義』(2006年、岩波ブックレット

*40:著書『韓国映画ベスト100』(2007年、朝日新書)、『ロマンポルノの時代』(2012年、光文社新書)、『文部科学省』(2013年、中公新書ラクレ)、『国家の教育支配がすすむ』(2017年、青灯社)、『危ない「道徳教科書」』(2018年、宝島社)など

*41:著書『戦後日本の国家保守主義:内務・自治官僚の軌跡』(2013年、岩波書店)、『右傾化する日本政治』(2015年、岩波新書)、『私物化される国家:支配と服従の日本政治』(2018年、角川新書)など

*42:著書『人権としての教育』(1991年、岩波同時代ライブラリー)、『現代教育の思想と構造』(1992年、岩波同時代ライブラリー)、『現代社会と教育』(1997年、岩波新書)、『いま、教育基本法を読む』(2002年、岩波書店)、『教育に強制はなじまない:君が代斉唱予防裁判における法廷証言』(2006年、大月書店)など

*43:著書『若者のための政治マニュアル』(2008年、講談社現代新書)、『政治のしくみがわかる本』(2009年、岩波ジュニア新書)、『政権交代とは何だったのか』(2012年、岩波新書)、『いまを生きるための政治学』(2013年、岩波現代全書)など

*44:著書『教育臨床心理学』(2002年、東京大学出版会)、『ひきこもりからの出発:あるカウンセリングの記録』(2006年、岩波書店)など