今日の韓国・北朝鮮ニュース(2019年2/19分)

亡命の元北朝鮮外交官が会見 米朝会談「米国は説得を」:朝日新聞デジタル

 北朝鮮から韓国に亡命した太永浩(テヨンホ)元駐英公使が19日、ソウルで外信メディアを対象に記者会見し、27、28両日にハノイで開かれる米朝首脳会談について「米国は今からでも(北朝鮮に)核兵器や核開発計画を放棄し、NPT(核不拡散条約)への復帰を宣言するように説得すべきだ」と語った。

 「北朝鮮は核放棄せず」 北朝鮮元駐英公使が指摘 :日本経済新聞
 2016年に韓国に亡命した北朝鮮元駐英公使の太永浩(テ・ヨンホ)氏が19日、ソウルで記者会見し、27、28両日にハノイで開かれる米朝首脳会談に絡み「北朝鮮は絶対に核を放棄しない」との見方を示した。

とは大分言ってることが違うような気がしますがこれはどういうことなんでしょうか。朝日か日経、どちらかの記事が間違ってると言うことか。

 太氏は、北朝鮮の外交官を務めた経験を踏まえて、「北朝鮮イスラエル、インド、パキスタンに続く(NPTに反して核武装した)4番目の不法核保有国に向かって進んでいる」と指摘。

 にもかかわらず北朝鮮だけが安保理制裁食らってるのは明らかにダブスタでしょう。

 太氏は今回の会談で、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が最も望んでいるのは経済制裁緩和に道筋をつけることだと言及。まずは南北協力事業の金剛山観光や開城工業団地の再開を勝ち取ることを目標に据えているとの見方を示した。

 そんなことは彼でなくても俺でも思いつく話です。北朝鮮自身がそうした考えを素直に表明していますから。


「北朝鮮は核放棄せず」 北朝鮮元駐英公使が指摘 :日本経済新聞
 当然ながら「アンチ北朝鮮脱北者北朝鮮のことをよく言う可能性は低いわけです。時には嘘をついて誹謗することすらありうるでしょう。
 我々としてはこういう雑音に惑わされず「北朝鮮の非核化のために出来る手をすべて打つこと」が必要でしょう。何せ北朝鮮自身が「非核化する意思がある(ただし体制保証が条件)」といっているのだから、「ならば非核化せよ(もちろん体制保証はする)」と求めていくことが合理的対応でしょう。
 そして非核化が何らかの理由で難しいなら「次善の策」として「核保有をできる限り小幅にとどめる」などの方向性を目指すだけの話です。いずれにせよ「打倒北朝鮮」なんてリスキーなことは出来るもんじゃありません。

 日本人拉致問題を巡る日朝交渉に関しては「経済補償なしには積極的に動かない」と述べた。「金正恩キム・ジョンウン)委員長は100億ドル(約1兆1千億円)以上受け取らなければ国交正常化できないと考えている」との見方も示した。

 「100億ドル云々*1」が本当かどうか知りませんが韓国に出した以上、「いくら出すかはともかく」北朝鮮に一円も出さないわけにも行かないでしょう。


東京五輪で日体大 北朝鮮受け入れ 難民選手団も - 産経ニュース
松浪健四郎理事長の講演「私と朝鮮」/日体大第4次訪朝報告会で | 朝鮮新報

松浪健四郎理事長の講演「私と朝鮮」/日体大第4次訪朝報告会で | 朝鮮新報
 帝京高校教員時代、レスリング部を国内の大会優勝に導き、米国のチームと対戦することになった。それをNHKが中継するということで、当時の校長が「ちょうど創立30周年で記念になるから、近隣の小中高からも来てもらって盛大にやろう」と言った。「ならば一番近い朝鮮学校の生徒も」と私が提起すると校長は「文部科学省が認めた学校ではないから呼ばない」と。私は許せないと思い、目の前にあった灰皿を投げて帝京高校を辞めた。差別する人を絶対に許してはならないという強い思いからだ。
 なぜ仲良く平等な社会をつくることができないのか、人間の英知を結集すれば差別をなくすことができるのではないか。差別をなくさないと真の世界平和は構築できない。
 そして、日本と朝鮮の間にもそういう問題が横たわっていないか。日本はかつての植民地を一段、二段下の国家、民族として考えていないか、手を胸にあてて考える必要があると考えた。
 私は理事長就任後、学長とこれから日体大が何をすべきか話し合い、国交のない最も近い国である朝鮮との交流を打ち出し、法人と大学が一体となって朝鮮遠征を取り組んだ。ところが朝鮮に対しては政府が渡航自粛を要請しているため、国からの補助金が含まれる大学の資金を訪朝に充てることができない。それで卒業生から寄付を募り、選手、コーチ、ドクター勢の渡航費をまかなう一方、それ以外の関係者は自己負担とした。選手の両親にも許可を得た。
 訪朝を通じて多くの人の朝鮮に対するイメージが変わり、スポーツの役割を理解してくれた。朝鮮遠征では試合後、日朝の選手が手を携えてグラウンドを一周すると数万の観衆が総立ちで万雷の拍手を送り、涙を流す。これが真の国際交流、相互理解だ。
 私たちの取り組みが国家間に変化をもたらす材料となることを祈っている。
平和実現の象徴として、これからも朝鮮遠征を続けていきたい。日体大が日朝の平和交流を盛り上げるための頼りになる存在としてがんばっていきたい。冷たい日本人ばかりではないんだということを理解してもらい、日体大の取り組みに大きな拍手を送っていただければありがたい。

 こうした松浪氏*2の志を高く評価したいと思います。なお、「ステージ1(早期発見)」だそうですが膵臓がんの治療中だそうで、一時期に比べかなりやせているのが心配なところではあります。

*1:たぶん韓国に出した金に「物価上昇率」をかけるとこの程度になるのでしょう。従って「この脱北者の口から出任せ」の可能性も当然あります。

*2:小泉内閣外務大臣政務官、第一次安倍、福田内閣文科副大臣など歴任。現在、日本レスリング協会副会長、日本体育大学理事長