「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年7/2分:荒木和博の巻)

ツイッター【調査会NEWS3019】(R01.7.1): 荒木和博BLOG

 ツイッターで呼びかけて板門店で会うというのも奇想天外でしたが、本当に事前の折衝もなかったのなら国務省は蚊帳の外ということです。まあこういう時代だからそんなこともあるのかも知れません。

 荒木も本当は分かってるでしょうが「そんなことあるわけねえだろ」ですね。
 トランプツイッターが初提案なら「初提案後、数時間で北朝鮮は会談を決意した」という不自然極まりないことになります。そんなリスキーなことは誰もしない。
 かつトランプ訪韓直前には「ビーガン・国務省北朝鮮問題特別代表」が訪韓しています。普通に考えて「トランプ・金会談の最終調整」をしていた、そしてそれについては韓国とも相談をしていたとみるべきでしょう。
 単にトランプが話題作りのためにそうしただけで、周囲も「トランプの機嫌を損ねて会談自体がぽしゃるのを恐れて」それについては「別にトランプがそうしたいというならそれでええ。ツイッター提案なんかするなというほどの話でもない」とトランプに従っただけでしょう。そして「米国国務省や韓国はともかく」北朝鮮については「トランプツイッター」に反対する理由もないでしょう。むしろ歓迎したかもしれない。
 なぜなら「トランプの方から頭を下げてきた」と北朝鮮が宣伝できる*1わけですから。でウヨ連中は「トランプはあんなツイッターして北朝鮮を図に乗らせた」とか言い出すのでしょうが、米国国務省や韓国からすれば「北朝鮮がそういう宣伝したいならすればええやろ。トランプツイッターが初提案なんて事はあり得ないことは常識人が考えてわかることやし。そんな宣伝されたかて、交渉において北朝鮮が圧倒的に有利になるわけでもないし。単にあの国のメンツの問題やないか。交渉において一番大事なんは実利であってメンツと違う。まあ、トランプも話題造りのためにツイッター提案したい、いうし、ある意味お互い様や(苦笑)」でしょうね。

 習近平国家主席の訪朝、トランプ大統領からの手紙、そして今回の呼び出しと、さすがの若大将も大分翻弄されているようです。

 「はあ?」ですね。
 浅井基文氏は「何か具体的な情報が私にあるわけではなく、あくまでも常識的な推測に過ぎないが」「米朝首脳会談など、大きな交渉の動きを希望する私の願望も入っているが」と断った上で「トランプ・金会談前に書いた文章」朝鮮半島情勢:習近平訪朝と米朝首脳往復書簡|コラム|21世紀の日本と国際社会 浅井基文のページで「習近平国家主席の訪朝、トランプ大統領からの手紙」については「何かのつながりがあるとみるべきではないか」「トランプからの手紙について習主席と金委員長が意見交換し対応を協議したのではないか」「その協議を元に、習主席がG20開催中の習・トランプ会談で、金委員長の意見を伝え早期の米朝首脳会談を促すなどし、米朝交渉が大きく動くことも考えられるのではないか」としています。
 正直、浅井氏の主張はご本人も断られてるように「何か具体的な情報が私にあるわけではなく、あくまでも常識的な推測に過ぎないが」「米朝首脳会談など、大きな動きを希望する私の願望も入っているが」ですが、そうした指摘を何一つしなかった、できなかった荒木などと比べればやはり「慧眼」というべきでしょう。
 当然ながら若大将(金正恩)もただ翻弄されてるだけの存在ではありません。あえて言えば「中国」「米国」「韓国」を向こうにそれなりの外交を展開していると言っていいでしょう。もちろん、とは言え、それは「若大将が他国(米国、中国、韓国)を翻弄してる」つう話でもないですが。
 どの国も「ただ翻弄されるだけの存在」ではない。そんなに甘い国はどこにもないでしょう。あえていえば「ロシアに翻弄されてる我が国の安倍政権」がそんな「甘い国」かもしれない。

 韓国は米国と中国と北朝鮮に翻弄され、さらに半導体輸出の規制で日本にも翻弄されてきたようです。

 「はあ?」ですね。
 「中朝首脳会談」はともかくトランプの行為について、事前に韓国に相談がないわけないでしょう。一方、安倍には何一つそんな相談はおそらくなかったわけです。
 「半導体輸出の規制で日本にも翻弄されてきた」というのはいろいろな意味で「荒木はアホか?」ですね。
 まず第一になぜ荒木は「こんな馬鹿なことは安倍政権はやめるべきだ。韓国の協力を得ずして拉致解決は望み薄だ。そもそもWTO違反行為の疑いが濃厚だ」といわないのか。それは荒木が「拉致を解決する気がない」し、例の徴用工判決についても「韓国許せねえ」と憤慨する極右だということでしょう。
 多分荒木は「WTO提訴されて負けてもかまわない」「一時的でアレ韓国に嫌がらせが出来てよかった」とすら思っている。
 家族会もいつまでこんなバカにへいこらしたら気が済むのか。
 第二に韓国は日本に翻弄などされてないでしょう。どう見てもWTO違反行為ですから、「(日本の)その批判は当たらない(菅語)」として粛々と(菅語)提訴するだけでしょう。まあ、当面は「日本以外からの輸入*2」もするのでしょうが。
 「交渉の見込みなし、しかしアリバイ作りだけはしておく(韓国)」ということで「いついつまでに日韓交渉の場をまず持ちたい、それに応じないならWTO提訴せざるを得ない、日本が交渉する気がないのでは提訴せざるを得ない、としつこく警告した上で、それを無視する安倍に対し、速攻WTO提訴」じゃないか。安倍はそういう警告に対して「交渉しよう」とは思わず「突っぱねることがかっこいい」と考えるようなバカでしょうからねえ。そんなんが首相で長期政権とはまさに国辱で国益破壊ですが。
 そしてWTOも日本の裁判所と違って安倍に忖度する理由もないでしょうから韓国が勝つんじゃないか。で安倍が「WTOが不当な判断を」とわめきたて、取り巻き連中(菅官房長官、二階幹事長、公明党の山口代表など)も安倍に調子をあわせるところまで2万%(橋下語)予想できます。
 第三に安倍がやったことは「半導体輸出の規制」ではないですね。荒木も事実認識くらいきちんとやったらどうなのか。
 安倍がやったことは「フッ化水素など半導体製造において重要な原材料の韓国への輸出規制(いままで友好国ということで規制免除していたのを突然免除を撤回)」です。こんなことはマスコミが報道してることで詳しく調べる必要もない。おそらく誤記ではなく荒木は安倍の行為をまともに理解していないのでしょう。「半導体原材料(フッ化水素など)の韓国への輸出規制」を普通の人間は「半導体輸出の規制」とは誤記しない。
 まあ誤記だとしてもお粗末な誤記ですが。

 北朝鮮の事態が動かない理由の一つには日米中露に南北朝鮮という6カ国それぞれの思惑が交錯

 いやいや事態は今、動いていますよね。
 それぞれの思惑があり、意見が一致しているわけではない、そして非核化が実現したわけではないとは言え、今のところ米中ロ・南北朝鮮は「戦争だけは絶対に回避しないといけない」という判断の下「とにもかくにも、米朝交渉を続行している(米朝以外にとっては『継続するよう米朝に働きかけてる』)」わけです。
 荒木にとってそうした事実は認めたくないのでしょうが。もちろん米朝交渉の結果がどうなるかは分かりません。安易に楽観的判断をすべきではない。
 とはいえ、現時点でウヨ連中(例:ツイッターで今回の会談が無意味であったかのようにdisり、北朝鮮非核化は絶対にあり得ないとまで放言する黒井文太郎)のように「どうせ成果なんか出ない」と決めつけるのも不適切です。今すべき事は「どうすれば成果が出るのか」「米朝に日本など周辺諸国は何を求めていくべきか」などといったことでしょう。
 何せ「人的、経済的犠牲を考えたら戦争は出来ない」「しかし今のままの米朝対立もよろしくない」「出来れば北朝鮮には非核化してほしい」となったら「米朝交渉で、戦争ではない穏便な形で北朝鮮に非核化してもらう以外に解決策はない」わけですから。
 「交渉なんかしても無意味」ですましてるわけにはいかない。「交渉するしかないのだから交渉でいい成果が出るようにすることを考える」のが当然です。
 なお、俺個人は最悪、「戦争するよりはマシ」ということで「これ以上の核開発をエスカレートさせない」などの条件付きで「核保有を認めてもいい」とは思っています(さすがに何らかの条件で制約はしたいとは思います)。
 なぜなら
1)経済小国、軍事小国北朝鮮にとって核カード以外にろくなカードがなく、それを捨てたら「米国が侵攻するかも」という危機感にはそれなりの道理がある
2)北朝鮮が核保有しても国力上、自分から核攻撃することはまずあり得ない(あくまでも米国の侵攻を防ぐための牽制用)
3)「核兵器の質と量」「総合的国力」を考えればいわゆる「核五大国(米英仏中露)」の方がよほど脅威である
からです。

 次はどうなるでしょう、習近平主席がツイッターで呼びかけるんでしょうか。いや中国ではツイッターは見られないんでした。手紙を出すのかな。

 馬鹿馬鹿しい。「ツイッターで重要な政治言動」なんてのは世界広しといえどトランプだけでしょう。冗談にしても面白くありません。

 いずれにしてもこちらはチャンスが来た時にそれを逃さないようにしなければなりません。人のことはともかく、自分がしっかりしていることが一番大事です。

 「で、どうチャンスを生かすの?」ですよね。何一つ具体的なことが言えないのだから、いつもながら荒木も無様な男です。 

◎氏名:賀上大助
◎失踪年月日:平成13(2001)年12月22日

 小泉訪朝が2002年9月ですからね。時期から考えて北朝鮮拉致の可能性はほとんどありません。

*1:もちろんだからといって「米国が頭を下げてきたと宣伝したいから、ツイッターで直前提案して下さい」と北朝鮮から提案したわけではなく、やはり「発案者はトランプ」でしょうね。

*2:というかこうした行為がむしろ「日本の半導体原材料メーカーにとって打撃を与えるかも」つう認識は安倍にはないんでしょうか?。おそらくないんでしょうね。商売なんだから日本も韓国にフッ化水素を売って儲けてる訳なんですが。そして「日本以外ではフッ化水素が手に入らない」なんてことはおそらくないでしょう(つまり韓国が日本以外に切り替えてその分、日本企業の儲けが減る恐れがある)。もちろん仮に「日本以外では手に入らない」としても「WTO提訴で速攻解決」という方向にしか文大統領は動かないでしょうが。