「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年3/6分:黒坂真の巻)

■黒坂のアホツイートに突っ込む

黒坂真
‏ 日本共産党本部の皆さん。辺野古の妄動には、チュチェ思想を信奉する方々が参加しています

 呆れて二の句が継げませんね。黒坂以外に辺野古移設反対について「主体思想がー」なんて人間は俺は見たことがありません。
 中にはそう言う変わり者もいるかもしれませんがそれがメインの訳もない。
 故・翁長県知事や「翁長氏の次男(現在、那覇市議)」など保守派は「ふざけるな!」と激怒してるところでしょう。

黒坂真
 渡辺輝人さん*1。悲惨な戦争体験を習近平中国共産党に伝えると、習近平*2尖閣が日本の領土だと認め、台湾の独立を認めますか。悲惨な戦争体験を金正恩に語ると、今度は我が国が攻撃して日本人を悲惨な体験に遭わせてやると決意しうる。

 なんというか「荒木和博や島田洋一櫻井よしこ」など他のウヨと比べても黒坂はトンデモすぎて「はあ?」ですね。
 まあ予想がつくかとは思いますが渡辺氏は「戦争の悲劇を繰り返さないため、日本の過去の戦争がいかに悲惨だったか語り継いでいこう(例:原爆投下、沖縄集団自決など)。そしてそれを平和活動(九条護憲、軍事予算縮小など)につなげよう」と言う趣旨のツイートをしたわけです(もちろんこの場合の「戦争の悲劇」とは文脈上「日本から引き起こす戦争の悲劇」です)。
 それでこれですよ。
 「戦争の悲劇(沖縄集団自決など)を語り継ぐこと」なら故・翁長*3知事や故・野中広務*4など保守派ですら、言ってることです(そして彼らは『日米安保は認める』ものの明文改憲自衛隊の海外軍事行動は否定するいわゆる自民党護憲派ではあります)。いや安倍*5ですら「語り継ぐこと」を否定はしないでしょう。もちろん安倍は「語り継ぐこと」を「平和運動にはつなげない」わけですが。何も渡辺氏のような左派だけが「戦争の悲劇を語り継ごう」といってるわけではない。
 それなのにこのように詭弁で渡辺氏に因縁つける。呆れて二の句が継げません。まあ「平和活動につなげよう」が黒坂的に気にくわなかったんでしょうけど、そこで「戦争の悲劇を語り継ぐことに意味があるのか」としか理解できないツイートをするところが黒坂も気が狂ってます。そこはウヨ・黒坂の立場なら、「戦争の悲劇を語り継ぐが、その結果として渡辺氏のいうような平和運動(九条護憲など)に参加することが正しいとは思わない」が「それなりにまともな応答」でしょうに。
 それとも「まさかとは思いますが」、理由はともかく、黒坂はマジで「戦争の悲劇を語り継ぐこと(黒坂にとって、『日本の過去の無様な姿』を語ること?)」を否定したいのか。
 それはともかく、そもそも「(日本の次の世代に)語り継ぐ」がなんで「習近平金正恩に伝える」なのか。何で「日本の平和と関係ない」台湾の独立なんて話が出てくるのか。
 まともな人間なら保守派(極右ではない)でも

「手前は戦争体験を語り継ぐことが不要だとでも言うのか!」
「つうか、『日本の被害限定』だし、渡辺氏と違い『改憲の口実としての行為(軍拡しないとまた戦争の悲劇が*6)』だけど、お前らウヨは『ソ連の侵攻が許せない、語り継いでいこう』などと戦争被害を語り継ごうと普段言ってるんじゃなかったのか?(呆)」
「その理屈だと、拉致を語り継ぐと、また北朝鮮が拉致を再開しかねないなら拉致については語り継がないで忘れようぜ(もちろん黒坂への皮肉)」
「原爆投下や北方領土侵攻も、『米国による三度目の核攻撃』『ロシアによる北海道侵略』を招きかねないから(以下略)」

でしょうね。

*1:著書『ワタミの初任給はなぜ日銀より高いのか?:ナベテル弁護士が教える残業代のカラクリ』(2014年、旬報社)、『残業代請求の理論と実務』(2018年、旬報社

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*4:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*5:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*6:実際には戦前の日本は、米国に対しては軍事力が劣るとは言え、「世界有数の軍事大国(だからこそ、途中から完全な負け戦になったとは言え、4年間にわたり米国と戦争が出来た)」であり、自分から開戦してるので「軍拡しないと戦争になる」という話には全くなりません。