今日の中国ニュース&しんぶん赤旗ニュース(2019年6月2分)

天安門事件30年/日本共産党 言語道断の暴挙と糾弾/「社会主義の道とは無縁」

 日本共産党は、天安門事件が起きる前から、「平和的な大衆運動を武力で鎮圧するなどは…絶対にあってはならない」(1989年5月29日付本紙主張)と警告していました。
 事件直後の同年6月4日に発表した声明では、「社会主義大義に照らし国際的にも絶対に黙過できない暴挙である」とし、「言語道断の暴挙にたいし、怒りをこめて断固糾弾する」と厳しく批判しました。
 1998年7月、不破哲三*1委員長(当時)は、中国共産党胡錦濤*2(こ・きんとう)政治局常務委員(当時)と会談した際、天安門事件への日本共産党の立場に触れ、「どのような体制であれ、社会に本当に根をおろしたといえるためには、言論による体制批判に対しては、これを禁止することなく、言論で対応するという政治制度への発展を展望することが重要だ」と提起しました。

 7月の参院選挙を前に今から危惧される「天安門事件をネタにした日本共産党誹謗」に対して「1989年当時から一定の中国批判をしている」と反論している記事です。まあ何をしようと反共ウヨという物は「共産誹謗デマ」を飛ばす生き物ではありますが。
 紹介はしませんが、さっき黒坂真のツイートを見たら「その批判の成果があったのか」とか抜かしてましたからねえ。
 「何で政権野党でもない共産党にそんなことをいう?。政権与党の自民に言えよ」て話です。つうかそんなに中国を敵視するのだったらそれこそ「安倍の一帯一路参加」に反対したらどうなんですかね。
 なお、関連記事として

天安門事件30年/事件の「記憶の共有」を/東京大学准教授 阿古智子氏
中国共産党・政府は、事件について「反動分子による動乱」との立場を変えていません。犠牲者遺族でつくる団体「天安門の母」や一部の知識人は、事件の再評価を求めています。しかし中国政府は再評価を一貫して拒否しています。
・中国は、天安門事件文化大革命(1966~1976年)などに勇気をもって正面から向き合う必要があります。

があります。
 しかし「天安門事件」はともかく文革は四人組裁いてますし、劉少奇国家主席などが名誉回復されてますし、「経済の改革開放」も行われたし「中国の対応は百点満点とはいわない」ものの「それなりに向き合ってます」けどねえ。
 文革についていえば「大逆事件」「横浜事件」に再審無罪判決が未だに下せない日本より中国の方がずっとましじゃないか。
 阿古氏*3は中国政府に文革関係で具体的に何をどうしてほしいのか。


中国国防相、台湾分離なら全犠牲払い戦う=軍備増強は「自衛目的」-アジア安保会議:時事ドットコム
中国国防相、台湾分裂阻止へ「戦いためらわぬ」 : 国際 : 読売新聞オンライン
 「台湾が独立宣言すれば、軍事オプションを否定しない」つうのは「トウ小平時代からずっといってること」で特に新味はありません。
 まあ、馬英九時代に比べそういう発言は「増えてる」のかもしれませんが。
 なお、裏返せばこれは「現状維持にとどまる限り軍事攻撃しない」という意味でもあります。

*1:共産党書記局長、委員長、議長など歴任

*2:共青団中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:著書『貧者を喰らう国:中国格差社会からの警告【増補新版】』(2014年、新潮選書)