黒坂真に突っ込む(2020年8月7日分)

黒坂真
 日本共産党本部の皆さん。PCR 検査を抜本的に増やすと、なぜ武漢ウィルス拡大を抑止できるのですか

 今だに「COVID19」「新型コロナ」と呼ばず、武漢ウイルスと「レイシズム丸出し」なことには呆れますがそれはさておき。
 もちろん検査だけやっても無意味なわけで、そんな馬鹿なことは共産党に限らず「検査拡充派」はしていません。そこには「検査を拡充→感染者を可能な限り把握→感染予防のための感染者の宿泊療養」という流れがあるわけです。もちろん皆さんご存じのようにここで、黒坂ら「検査拡充否定派」は「検査に手間がとられて医療崩壊ガー」と言い出すわけですが、高世仁なども批判するようにそうした物言いは詭弁も甚だしいでしょう。中国にせよ台湾にせよ韓国にせよ「一定の封じ込めに成功した」とされる国は全てPCR検査に力を入れています。「台湾は親日」などといいながら「台湾のPCR検査拡充」は都合が悪いからと言って無視する黒坂らウヨも本当にいい度胸をしています。
 むしろ今のまま検査をサボって感染者を増やし続ける方が「医療崩壊の危機」が近づくでしょう。
 「検査に手間がとられて医療崩壊ガー」はどう見ても嘘で実際には
1)「拡充したくても拡充できない」か
2)「拡充しようとすれば拡充できるが、『それをしたら政府批判派が正しいことになり政府の面子が潰れる』というくだらない面子にこだわってる」か(まだ1)なら我慢できますが2)なら論外でしょう)
どちらかで拡充しない政府(安倍政権)を黒坂ら安倍自民信者が擁護し、あげく「コロナがいつまで経っても解決しない」わけです。
 その上、そうしたコロナ失政をもとに「緊急事態条項改憲ガー」と言い出すのだから火事場泥棒にもほどがあります。大体、「外出自粛」「営業自粛」などによる経済的ダメージを恐れて、安倍が緊急事態条項発動よりハードルの低い「コロナ特措法の緊急事態宣言」すらできないのに緊急事態条項改憲云々も無いもんです。 

黒坂真
 日本共産党本部の皆さん。日本人が習近平*1金正恩*2プーチン*3にこの話*4をしたら「本当に核戦争は悲惨だ。我が国は核を廃棄しよう」と思うでしょうか。

 「広島、長崎での原爆被害*5を世界に訴え、核廃絶につなげよう」と志位氏がツイートしたらこれです。呆れて二の句が継げませんね。
 志位氏の論理展開が「反核世論を高めて核保有国が無視できないようにしよう。そして核廃絶につなげよう*6」と言う論理展開であることぐらいは容易に理解できるでしょうに。
 黒坂らウヨが「拉致問題を国際社会に訴えて北朝鮮が無視できないようにしよう。そして拉致被害者帰国につなげよう*7」というのと、似たような話を志位氏はしている。
 それに対して

救う会の皆さん、日本人が金正恩にこの話をしたら「本当に拉致は被害者家族にとって悲惨だ。我が国は拉致被害者を帰国させよう」と思うでしょうか。」
救う会の皆さん、日本人が『北朝鮮と友好関係にある』習近平プーチンにこの話をしたら「本当に拉致は(以下略)。我が国は北朝鮮に圧力をかけて(以下略)」と思うでしょうか。」

というレベルのくだらない因縁つけをしてるのが黒坂です。
 しかしこういうときに核保有国として「黒坂が敵視する中朝露」しか出てこず、「米英仏」等が出てこないのがなんともかんとも。
 なお、黒坂ら極右が核保有論を主張する一方で

広島 松井市長 平和宣言で「核廃絶に向けた連帯の働きかけを」 | NHKニュース
 広島市の松井市長は、被爆75年の平和宣言で、日本政府に対し、被爆者の思いを受け止めて核兵器禁止条約に参加し、核廃絶に向けた「連帯」を各国に働きかけるよう求めました。

「核抑止論は虚構に過ぎない」 湯崎英彦・広島県知事 [戦後75年特集]:朝日新聞デジタル
 改めて、核兵器国を中心とする各国に、核兵器不拡散条約の遵守(じゅんしゅ)、核兵器禁止条約の批准、核軍備管理・軍縮にかかる枠組みの堅持、核実験自粛堅持と包括的核実験禁止条約の早期発効、そして核兵器の永久放棄を強く求めます。

ということで自民系の保守派(広島の松井市長、湯崎知事:河井案里辞任後の補選候補の一人に名前が出てることで分かるように両者とも自民系)からも核廃絶論が出ていることはそれなりに評価したい。

黒坂真リツイート
 玄松月さん*8が、金正恩の「側室」なのかどうか、私にはわかりませんが、この方は金正恩の側近中の側近と思えます。脱北者知識人連帯の金ホングァンさんが平壌からこの(ボーガス注:側室云々という)情報を得て、youtubeで放映しています。在日本朝鮮人総連合会の皆さんの見解を伺いたいですね。

 伺われても「知らんがな」で終わる話です。黒坂も「本気で伺いたい」わけではなく「金正恩は性的にふしだらだ」という悪口のつもりなのでしょうがそもそもが「反北朝鮮の立場に立つ脱北者の右翼活動家」による「根拠薄弱な怪しい話」なので「はあ?」で終わる話です。

*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*2:北朝鮮国務委員長、朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領

*4:広島、長崎での原爆被害の話

*5:8/6に広島に、8/9に長崎に原爆が投下された。

*6:そうした主張の是非はここではひとまず置きます。俺個人は「困難でもそれ以外に核廃絶の手はない」と思うし、そうした運動が「核兵器禁止条約」等の一定の成果を生んだとも思いますが。

*7:そうした主張の是非はここではひとまず置きます。個人的には「小泉訪朝後の拉致敗戦」を考えれば「そんな訴え」が拉致解決に全く役に立たず、すべきことは日朝外交交渉だと思いますが。まあ黒坂ら巣くう会ウヨの場合、本音では拉致を解決する気は無く、単に日朝国交正常化妨害が目的ですから現状でも何ら問題はないでしょうが。

*8:玄松月 - Wikipediaによれば三池淵管弦楽団団長、朝鮮労働党中央委員(党宣伝煽動部副部長兼務)