今日の中国ニュース(2019年3月18日分)

ダライ・ラマ後継 年内にも議論 チベット亡命政府 首相インタビュー ロブサン・センゲ氏 「輪廻転生」制度 変更も|【西日本新聞】

 歴代のダライ・ラマは死後、その生まれ変わりの少年を高僧らが探して後継者とする伝統が続いてきた。しかし、この方法では後継者認定まで数年から10年程度の期間がかかる。その間に中国政府が都合の良い人物を後継者に据える恐れがあり、センゲ氏も「中国が口出しする危険性は大いにある」と懸念を示した。

 まあ昔は「幼児(転生ダライ)をお飾りにして、相談役の形で高僧たちが好き勝手やることができたすばらしい(?)転生霊童制度」も今となっては「かえってお荷物」のわけです。

 亡命チベット社会の人口減少については、(ボーガス注:海外移住を阻止するため)3人目の子供が生まれた世帯に助成金を出すなど対策に努める考えを示した。

 「カネで海外移住を阻止する」つうのだからもはやI濱女史が言うような「ダライへの敬愛」など亡命二世、三世では薄れてるのでしょう。
 少なくともそんなもんは「豊かな欧米」に移住することを躊躇する理由には全くならない。といってダライも「ならば亡命政府は欧米に移転します」つうわけもにもいかない。インド以外に亡命政府の設置を引き受けてくれるところはおそらくないでしょう。しかし「インドの生活は貧乏」でまさに「先細り」です。

 中国に戻る難民2世については「年老いた親の面倒を見るために戻っているが、戻って良かった、幸せだという人はあまりいない」と指摘した。

 「山崎直子さんの指摘は間違いだ。カネのために、豊かな生活のために、高い給与の職を求めて中国に戻ってるんじゃない。老親の介護のためだ。仕方なく戻ってるんだ」と言い訳はしていますが、山崎さんが指摘する「中国への帰還」自体をセンゲは認めています。
 まあ女史のような人間にとっては「認めたくない不都合な真実」でしょう。


亡命チベット社会 先細り 動乱60年 インド・ダラムサラルポ 中国国内 封じ込め強まる|【西日本新聞】

・中国政府の締め付けが強まる中、新たな亡命者は減り、第三国へ移住する若者が続出するなど、亡命チベット社会は先細り感が強まっている。
・亡命チベット社会の大きな課題は人口の減少だ。
ダラムサラにある「チベット子ども村」では、チベットから亡命して入学する生徒がかつては年800人に上ったが、ここ5年間は1人もいないという。80年代に約3300人いた生徒は約1700人とほぼ半減。トゥプテン・ドルジェ校長は「いつまで学校を存続できるか」と懸念する。インド国内には生徒減少で閉校した分校もあるという。
 危機感に拍車を掛けるのが若者の流出だ。インドの17年の1人当たり国民総所得は1800ドル(約20万円)で米国の30分の1にも満たない。豊かさを求めて欧米への再亡命を希望する若者は後を絶たない。難民2世のテンジン・チェヤンさん(14)は「将来は海外に住みたい。できれば米国で獣医師になりたい」と憧れる。
 99年からダラムサラで日本料理店を営む山崎直子さん(55)によると、経済発展を遂げた中国で働きたいと、中国当局の許可を得て自治区に戻る難民2世が少なくないという。山崎さんの店にも中国に帰国許可を申請した若い女性従業員が2人いる。
 山崎さんは「中国でどんな生活が待っているか不安は大きい。それでも厳しいカースト制度が残り、自由に仕事を選べないインドよりましだと思っているようだ。チベットの若者にとって、ここは一時的な居場所でしかない」と指摘した。

 以前もこういう趣旨の記事を今日の中国ニュース(2019年3月11日分) - bogus-simotukareのブログで紹介しましたが今回は西日本新聞です。
 しかし「厳しいカースト制度が残り、自由に仕事を選べない貧乏な生活のインドより、豊かな中国の方がまし」ですか。ダラムサラに住む人「山崎さん」が中国シンパとも思えないので、これは事実でしょうね。MukkeやI濱女史、阿部治平にどう思うか聞きたいもんです。
1)「山崎は嘘をついている」「西日本は山崎の嘘を垂れ流すな」と罵倒
2)都合が悪いのでだんまり
3)「そんなダライ猊下を裏切る恩知らずの亡命二世は例外的存在だ」とした上で、その亡命二世を罵倒
4)その他
のどれでしょうか。

 近年は焼身自殺も減少傾向にある。
「当局者が若い僧に金を渡し、自殺しないよう懐柔している」とクンガさんは話す。
亡命政府関係者によると、チベット人居住区には監視カメラが増設され、小規模集落でも公安当局者が毎日、一軒一軒巡回して監視を強めているという。「中国は自殺さえも封じ込めようとしている」

 いやいやデモや暴動はともかく自殺は封じ込めないとまずいでしょうよ。「えーと何、亡命政府的には中国をたたきたいから自殺してほしいの?。ゲスいねえ」と問い詰めたくなります。