今日の産経ニュースほか(2019年9月24日分)

自民埼玉県連 参院埼玉補選で対抗馬擁立見送り - 産経ニュース
 自民不戦敗はいいのですが、問題は「立民&国民民主」の旧民主系が担ぐのがよりによって「安倍と似たり寄ったりの極右・上田前知事」ということです。以前も書きましたが「あの上田が見返りもなしに大野支持するとは思えない」「あの上田がすんなり政界引退するとも思えない」のである程度予想はしていましたがげんなりします。まだ行田邦子(元民主党参院議員、埼玉選出)の方がいくらかましでしょう。
 上田なんぞ担いで「立憲民主」「まっとうな政治」とは枝野一派も全く笑わせてくれます。上田支持者(要するに改憲右派)にとっても上田批判者(要するに護憲派、俺もその端くれですが)にとっても「上田さんと安倍総理とどこが違うの?。上田さんも改憲派じゃん?」であり、こうした行為が「上田支持者からも上田批判派からも」『旧民進党なんて立民も国民民主も勝ち馬に乗るだけのデタラメ連中だ、あんな奴らに安倍批判する資格などあるのか?』となって安倍を利するわけです。正直、旧民進党系のデタラメさと無能さはなんとかならないもんでしょうか?。まあ、「共産でアレどこであれ」旧民進党系を上回る支持率を持つ「まともな安倍批判政党」があればいいのですが「ない」ですからねえ。立民なんぞが最大野党かと思うと本当にうんざりします。


【久保田るり子の朝鮮半島ウオッチ】韓国法相スキャンダルを「反日」で封殺 文政権の世論形成術 - 産経ニュース
 デマも大概にしろよ、ですね。法相の件と「ホワイト国除外に対するWTO提訴」は何の関係もないわけです。
 むしろ安倍のほうが「加計森友疑惑」などを嫌韓国でごまかそうとしてるんじゃないのか。


【主張】中露の大規模演習 蜜月「同盟」に警戒強めよ - 産経ニュース
 「ロシアのほかに中国やインド、パキスタンなど計8カ国が参加する多国間演習」なのに「中露連携を警戒するの?」ですね(まあ参加人数が一番多いのは中露のようですが)。

 安倍晋三首相がプーチン大統領と会談を重ねながら、北方領土問題を含む平和条約締結交渉が停滞した背景には、ロシアが対中接近を優先した事情があったと考えるのが妥当だろう。

 全然妥当じゃないですね。ロシアが島を返還しようと中国は知ったことじゃないでしょう。「ロシアが島を返したがってる」のに「日本に嫌がらせする」つうほど中国もゲスでもないでしょうし、島を返したところで中国の国益が害されるわけでもないでしょう。
 そしてロシアに限らず「領土を進んで譲渡や返還する」お人よしもあまりいない。「プーチン政権が島を返したくないから返さない」だけの話です。大体「スターリンは合法的に島を取得した」とロシア側が公言してるのに何が「中国への遠慮」なのか。そして「プーチン支持派はもちろん」反プーチン派ですら「返還支持」は少数派です。


【主張】大学新共通テスト 明快な制度で不安を拭え - 産経ニュース
 タイトルだけで「あの自民応援団・産経が『不安ぬぐえ』というんだから相当ひどいんだろうな」感がありますね。
 いつもの産経なら「批判派は言いがかりをつけてる!」「不安なんかない!」「安心してください、批判派の主張は誤解や曲解です」で終わりですからね。


リベラル21 敗北を「勝利」と思い込む革新派*1阿部治平
 タイトルだけで内容の予想はつくでしょう。まあその予想通りなんですが。
 しかし今更「野党共闘の成果があった、改憲派2/3は阻止したと野党共闘側がいったところで、安倍は下野しなかった、共産は議席を減らした、投票率も40%台だった」はないでしょう。
 いや確かにそういう問題はありますよ。しかしそれあげつらって「敗北したのに」云々とか言っても健全じゃないでしょう。
 そもそもそうした見方はリベラル21の
リベラル21 護憲勢力が勝利*2岩垂弘
リベラル21 否定された安倍首相の改憲路線*3岩垂弘
リベラル21 山本太郎政権の可能性半澤健市 
いった別記事の論調と明らかに矛盾しますしね。
 「リベラル21は何考えてるんだ」ですよねえ。単に「お友達の皆さん(阿部、岩垂氏、半沢氏など)に」紙面を与えて好き勝手書かせて統一した意見はありません、つうのがリベラル21なのか。
 しかし「安倍は下野しなかった、共産は議席を減らした、投票率も40%台だったなどと選挙結果に極めて否定的で、れいわ2議席改憲派2/3阻止などをほとんど評価しない阿部」と
「阿部の言うような問題には触れながらも、れいわの2議席改憲派2/3阻止をそれなりに評価し、阿部ほどには評価がひどくない岩垂氏や半沢氏」の意見をただ両論併記で並べても「要するにリベラル21には選挙結果について定見がないんだ、情けない団体だな」と思われるだけで、ほとんど意味がないでしょう。これが「阿部(全否定)と岩垂氏や半沢氏(一部肯定)の間で選挙結果の大きく異なる評価に付いて論争をする」とかいうならともかく。
 そういえばリベラル21は
リベラル21 警戒すべき政界の松下政経塾一派半澤健市
なんて記事を載せながら
私が会った忘れ得ぬ人々(12):松下幸之助さん横田喬で

 晩年に差し掛かった七九(昭和五十四)年、彼は私財七十億円を投じ、神奈川県茅ケ崎市に「松下政経塾」を設立する。政治を志す若者が少ないのを憂え、次世代の国家指導者育成を期した。

ですからねえ。
 「護憲を旗印に掲げるサイトが改憲を目的とする政治集団・松下政経塾とその創始者松下幸之助を評価する記事を何で乗せるの?」「大体、松下の目的は自分に都合のいい政治家の養成であって、そんなきれいごとじゃねえだろ?」「前原*4高市*5のようなウヨ政治家を元塾生とする組織*6を評価するのか?」「この記事、明らかに過去のリベラル21 警戒すべき政界の松下政経塾一派と矛盾してるよねえ」ですよね。リベラル21は本当に大丈夫なのか?(たぶん大丈夫じゃない)。

 いまこそ自らのおかれた位置をよく見て、迫りくる破局と戦うべく、体制を刷新してもらいたい。そうすれば私は生活費を削ってでも、また村の共産党に1万円を寄付するつもりである。

 「たかが1万円くらいで調子乗ってるんじゃねえぞ、そんな端金いらんわ」ですね。まあさすがに年1万円じゃなくて月1万円でしょうが、その程度でよくもまあここまで図に乗れるもんです。
 つうか「生活費削って」てこの人「元教員」ですよねえ。親族に教員が「少数ながらいる」ので知っていますが、日本での教員の給与て「民間企業や一般公務員と比べて」かなりいいはずなんですけどね。
 「生活費を削らなきゃ1万円出せないような給与」ではないはずなんですが。年金もそれなりにつくだろうし、貯金もあるかと思うんですけどねえ。大体「そんなに金に詰まるような人間が(過去に)中国に渡航するんですか?」ですよねえ。
 それとも「俺の親族の教員」と元教員・阿部では何かが違うのか。中国に渡航したから金に詰まってるのか?
 それとも俺の邪推通りで本当は「出そうと思えば月2万とか3万とかもっと出せる」のにこんなこと言ってるのか?。
 どっちにしろ、俺的には「その程度のはした金で恩着せがましいこと言ってるんじゃねえよ」ですね。
 しかし

 (ボーガス注:共産や社民に)迫りくる破局

ねえ。
 もちろん「残念ながら参院選で共産の議席が減りました」し、問題はないとは言いませんが「参院選議席がN国と同じ1議席しかとれなかった社民党(れいわの2議席よりも少ない)」「主力メンバーのほとんど(例:立民の辻元氏)が旧民主党系に移ってしまった社民党」「旧民主党系との統合話が毎度のように出る社民党」はともかく共産党って「破局つうほどの状況」ですかねえ?。むしろ阿部が大好きなダライ集団(ダライ一味、ダライ一派、ダライ徒党=チベット亡命政府)の方が「破局(破滅)に近づいてる」と思いますが。
 なお、「話が脱線しますが」俺個人は「ダライ一味が破滅しようと知ったことではないこと」「なぜならオウム麻原から1億円もらって恥じないような、国基研の櫻井よしこ安倍などと会って恥じないようなダライ一味の連中は大嫌いだし、日本から遠く離れたインドに住むダライ一味が破滅しようと俺の生活に関係ないから」「むしろダライ一味が滅亡した方がチベット問題も解決の方向に進んでいいのではないか?、と思ってる事」をはっきりと正直に認めておきます。こういう俺については「ダライ盲従分子」Mukke、I濱Y子、阿部治平などは恐らくマジ切れでしょうが。
 まあそれはともかく、ダライ14世が死んだら、ダライ一味は確実に政治力が衰退するでしょう。確実に中国が「パンチェン10世死後11世を立てたように」、そしてダライ・ラマ後継者は中国の承認必要 チベット自治区表明 - 産経ニュースなどと「事前予告してる」ように「ダライ15世」を立ててくるでしょうし、それに対して、「転生霊童で15世」であれ「高僧の中から15世」であれどんな形で対抗してもダライ集団の政治力衰退は免れないでしょう。「若者の共産党員があまり増えてない*7」と悪口する阿部ですが、インドで亡命生活60年の人と中国政府のもとで働いたその兄弟とでは、明らかに兄弟のほうがチベットの人たちの役に立っている(ほかに学校のことなど) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が紹介するマスコミ記事によれば、ダライ一味においても「ダラムサラにいても全然仕事がないから食えない」という切実な理由から欧米に移住したり、はては「チベット自治区」に戻る若者すらいるわけです。「ダラムサラの人間は高齢者ばかり」という証言(ダラムサラで日本料理店を営む山崎直子さん)もある。
 国際社会も

「経済のほうが政治よりよっぽど現実(実状)に正直だ」の実例(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 ブレンデ外務大臣は記者団に対し、「わが国は中国との関係を重視しなければない。ダライ・ラマ14世と会談すれば関係の正常化が難しくなるだろう」と話し、まだ最終的な結論には至っていないと述べた。
 トムセン国会議長は4月22日、ダライ・ラマ14世との会談を回避する意向を表明した。ノルウェー放送協会のインタビューに対し、トムセン議長は「私の課題は中国との関係を改善することだ」と述べた。

ということでダライ一味に対してそれほど好意的でもない。
 そういうのに比べたらよほど共産党は「展望がある」と思いますけど、阿部は日本共産党には悪口するくせになぜかダライ一味は大好きなようですね。ダライ一味には何一つ苦言も批判もしない。
 ダライ一味の苦境については「彼らを見捨てる欧米が悪い」で終わらせるんだからまあ、ご都合主義です。「ダラムサラでは食えない」という問題に何の手も打てないダライ集団の問題は無視されるわけです。そんなんでいいなら俺だって「共産支持しろとは言わないが安倍支持する国民が悪い。国民にバカが多いから悪い。こんなんで共産支持なんか増えない」と言いたいですよ。いや実際そういう面も多少はありますし。

*1:なお、立民を「革新」扱いする安倍ですが、あの党は「革新(左派)」ではないでしょう。

*2:正確には「改憲派2/3阻止」ですね。「勝利」と表現すると「安倍が下野しなかったのに、護憲勢力の一角である共産が議席を減らした(まあそれは、護憲派の一角であるれいわに票を食われた面が大きいですが)のに勝利なのか?」という異論があるでしょう。

*3:もちろんこれも「改憲派2/3阻止」のことですね。

*4:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表などを歴任

*5:第1次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相などを経て現在、第四次安倍内閣総務相

*6:もちろん前原や高市がOBなのは偶然ではありません。政経塾はそういう改憲右派団体のわけです。

*7:確かにそういう面はあるようです、ただし他党とて若者党員は恐らくそんなに増えてはおらず、共産党の体質云々より「若者の政治離れ(これも深刻な問題ですが)」のほうが大きいでしょう。また共産党も、「30~40歳代」と国会議員としては比較的若い「本村伸子氏(衆院議員、東海比例、1972年生まれ)、岩渕友氏(参院議員、比例、1976年生まれ)、吉良よし子氏(参院議員、東京選挙区、1982年生まれ)、山添拓氏(参院議員、東京選挙区、1984年生まれ)(順番は生年順、以上、現役の議員)」「辰巳孝太郎氏(衆院議員、大阪選挙区、1976年生まれ)、池内さおり氏(衆院議員、比例東京、1982年生まれ)(順番は生年順、以上、元議員)」を国会議員に送り込むなどその点についてはいろいろ考えてるわけです。もちろんこれは「共産党に何の問題もない」という話ではありません。念のためお断りしておきます。