「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」を笑おう(2019年4/26分:黒坂真の巻)(追記あり)

黒坂真
 吉岡正史さん。金持ちも貧困層も、国内で作られた商品を使うような経済政策を、という亀井静香さん*1の指摘ですが、原油はどうしますか。原油がなければ殆どの車は走れない。

 こういうのを詭弁といいます。亀井の言ってることはおそらく
1)海外で製品が作られる産業空洞化を防ぎたい
2)「東南アジアなど労働賃金などコストが安い海外」で作られた「安い輸入品」ばかりを貧困層が使う状況を改善したい、貧困層にも国内品を使ってほしい(貧困層を豊かにしたい、極端な貧富の格差をなくしたい)
つう話であって、主張の是非はともかくそもそも「全てを自給自足にする」なんて話を彼はしていません。「日本で石油が産出できない」以上、石油は輸入に決まってるでしょう。常人には思いつくことすら不可能な詭弁です。
 亀井の主張に「産業空洞化や貧富の格差は不可避で仕方ない」「産業空洞化や貧富の格差は安倍政権の政策でかなり是正された」などと正面からまともに反論出来ないなら黒坂は黙ってればいいのに。

黒坂真リツイート
‏ 吉岡正史さん。アイヌに謝罪というなら、日本共産党蝦夷熊襲に謝罪と償いを主張すべきです。
■吉岡正史
‏ 「アイヌ新法案について、アイヌ民族への謝罪もなく議論が進んだと指摘し、『先住民族の権利に関する国連宣言』が認める諸権利を盛り込むよう求めました」。
アイヌ民族への同化政策/紙氏「政府は謝罪を」/新法案は可決/参院国交委

 やれやれですね。「明治以降のアイヌ同化政策」「前近代(奈良平安以前)の蝦夷熊襲同化政策」と「今も実態があるアイヌ」と「もはや実態がない熊襲蝦夷」と全然違うでしょうよ。
 そもそも「アイヌ新法はないよりマシだが不十分。明確な謝罪がなかったのは残念」という日本共産党と今のところ「アイヌ新法以上のことはやる気がないらしい自民、公明」ではアイヌ問題に対する認識は違いますが、それでも「黒坂が支持する自民」ですら、黒坂ほどアイヌ問題について無神経ではありません。アイヌへの一定の謝罪(ただしそれは天皇訪中での「遺憾の意」表明レベルだからこそ共産が批判します)や支援の必要性を認めるからこそ、自民もアイヌ新法を内閣法案として提出したわけです。
 そしてアイヌ法案は「極右政党維新」など一部を除きほぼ全政党が賛成したのに、よくもまあ黒坂もこんなことを言うもんです。これが「自民が内閣法として提出したアイヌ新法で謝罪としては十分だ(黒坂)」つうならまだ理解できますが「一応、自民党の支持者」黒坂の態度はおそらくアイヌ新法否定でしょう。

黒坂真が松嶋祐一郎(目黒区議会議員)をリツイート
 松嶋祐一郎議員。戸籍の名字と選挙で立候補したときの名字が違う(ボーガス注:のは違和感がある)から、選択的夫婦別姓を認めるべきという呟きですが、なぜ戸籍の吉良祐一郎さんで立候補しなかったのですか。(ボーガス注:松嶋氏の妻である)吉良よし子(ボーガス注:共産党参議院)議員が、松嶋姓にする事に違和感があったのでしょうか。法改正を主張するなら、ご自身の実情を全て語るべきでは。

 おいおいですね。「吉良氏が松島姓にしなければいけない義務」も「松島氏が戸籍名・吉良で立候補しなければいけない義務」もどこにもないわけです。
 つうか「結婚前の旧姓での立候補」について言えば、何もそうした例は松嶋氏だけではなく、例えば「高市早苗*2(今は離婚してもとの高市に戻したと思いますが、結婚して改姓し、戸籍名は一時、山本早苗)」なんかもそうですが、黒坂は高市*3にも「なぜ山本姓で立候補しないのか」とか「山本拓・自民党衆院議員(当時の結婚相手)が、高市姓にする事に違和感があったのでしょうか」と聞くのか?
 かつ選択的別姓制度の支持者なら「野田聖子*4」など保守層にもおり、何もこの件は共産党の専売特許ではありません。
 そもそも「あなたは別姓にしなくていいが私には別姓にしたい。私が別姓であなたは何か困るのか?」という選択的別姓制度で、黒坂らウヨは何が不満なのか。

*1:村山内閣運輸相、橋本内閣建設相、自民党政調会長(小渕、森総裁時代)、国民新党代表、鳩山、菅内閣金融担当相など歴任

*2:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相など歴任

*3:まあ高市は「旧姓使用の拡大」論者であって、選択的別姓支持者じゃありませんが。

*4:小渕内閣郵政相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣総務相など歴任