高世仁に突っ込む(2019年8/11分)

河野義行さんはなぜ憎まないのか2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世仁に突っ込む(2019年8/10分) - bogus-simotukareのブログで取り上げた河野義行さんはなぜ憎まないのか1 - 高世仁の「諸悪莫作」日記の続きです。「つづく」となっていないので、河野義行氏の件については今回の「2」でひとまず終わりで「3」はないようです。

 一面に大きく「森友問題 捜査終結」とある。無力感に襲われる。

 「森友疑惑でも安倍を支持する」と言う「麻生*1副総理・財務相麻生派会長)、二階*2幹事長(二階派会長)、岸田*3政調会長(岸田派会長)、山口*4公明党代表ら政府、与党幹部」とそれを容認する馬鹿国民のせいでこうなったかと思うと怒りが収まりませんね。
 また「小池*5や前原*6や細野*7、連合執行部が希望の党などと言う余計なことをしなければ」自民敗北で安倍がやめたかもしれないと思うと、特に「自民党入党を画策してる細野」に対しても怒りが収まりません。

 こうなったら、佐川氏*8を再び証人喚問してほしい。昨年3月の国会の証人喚問で「刑事訴追の恐れがある」ことを理由に証言を拒否したが、刑事訴追の恐れがなくなったいま、事実を語ることができるはずだ。

 「不起訴決定=疑惑が晴れたから喚問の必要はない」と自民が強弁することが今から予想できます。
 検察の判断を仮に是とするとしても「不起訴=検察は起訴できるだけの証拠がない、と判断した」というだけでそれは「違法でない」と言う意味ではないし、ましてや「政治責任がない」と言う話でもないですが。もちろん野党やマスコミはあらゆる手段で今後も森友・加計疑惑を追及していく必要があります。

 弾道ミサイルなら短距離だろうが国連安保理決議違反

 そもそもそのような安保理決議が適法、正当な物かが問題でしょう(その点、浅井基文氏などは批判的ですが)。
 トランプが騒がず、それで世間に通用してると言うことは「長距離ではない、短距離のミサイルまで禁止したこと」が不当な物だったことの証明ではないのか。
 なんて書くと
1)北朝鮮シンパないし、北朝鮮との対立を恐れる腰抜け
2)北朝鮮を支援する中国やロシアのシンパ
3)中国やロシアとの対立を恐れる腰抜け
4)短距離ミサイル発射を容認するトランプや安倍のシンパ
のいずれかに認定されて悪口されるんでしょうか。でも俺はそう思いますね。

 トランプ大統領は容認するばかりか、「もっとやれ」というシグナルを北朝鮮に送っているかのように見える。

 無論トランプはそんなシグナルは送っていません。

《発射の約6時間前、トランプ氏は北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)委員長から8日に手紙を受け取り、同氏が米韓演習に不満を示したと明かした。「私も好きではない。演習にカネを使いたくない」と同調した。
 トランプ氏は10日、ツイッターへの投稿でも金正恩氏の手紙の内容を説明し「米韓合同軍事演習が終われば、すぐに会って交渉を始めたいと言っている」「演習が終われば短距離ミサイルの試射もやめる、と少し謝っていた」と明かした。「それほど遠くない未来に金正恩氏と会うのを私も楽しみにしている」と首脳会談開催に改めて意欲を示した。
 今回の演習は20日ごろまでを予定している。米国防総省は抑止力維持に演習は欠かせないとみている*9が、トランプ氏にとっては米軍の負担軽減が優先事項だ。米政府関係者は「トランプ氏の発言が北朝鮮の行動を助長させている」と危惧する。》(日経10日)

 むしろトランプがこうして「米朝会談」に乗り気であることは「外交による平和的解決が期待できる」として喜ぶべき事ではないのか。
 大体、トランプはなんだかんだ言ったところで「演習をやった」わけです。
 「私も好きではない。演習にカネを使いたくない」発言を本心だとみるのはナイーブすぎるでしょう。まあ高世の場合、北朝鮮叩き、トランプ叩きのために故意に本心扱いしてるのでしょうが。

 金正恩と同じく自分も米韓演習はいやだと公言したトランプ大統領。こんな指導者に尻尾を振っていたらとんでもないことになる。

 日本がトランプにへいこらすべきでないという場合の本筋の話はそういう話ではない。
 「度外れたイスラエルびいき」「酷い移民差別」「ロシアゲート疑惑」とかそういう話でしょう。

「尋常でない苦痛の日々を耐えてきた人のなかに、驚くような人格が形成される場合がある。大震災被災地のリーダー、拉致被害者家族などにもそういう人がいる。河野さんの突き抜けた洞察力には教えられることが多い。」
河野義行さんの洞察力 - 高世仁の「諸悪莫作」日記

 蓮池透氏を除いて拉致被害者家族にそんな人間は一人もいないと思います。
 いや「尋常でない苦痛の日々を耐えてきた人のなかに、驚くような人格が形成」というのが「画家を目指したが挫折したことが人間性をゆがめたと言われるヒトラー総統」「中国の少数民族統治への反発から、日本ウヨと野合し『北海道が危ない、五島列島が危ない(中国が狙ってる)』などとデマまで飛ばすペマ・ギャルポチベット出身)や楊海英(内モンゴル出身)」のような「信じがたいほどの人間のくず」「サイコパスキチガイ)」という意味なら「横田奥さん」「増元照明」がそれに該当するでしょうが、高世の言ってるのは明らかにそういう意味じゃないし。
 大体「麻原の被害者でもある松本サリン実行犯を死刑にしてほしくない」という「冷静で寛容な」河野さんと「北朝鮮に対する敵意」から田中均氏、蓮池透氏のような交渉論者を敵視する「ヒステリックで不寛容な」拉致被害者家族会では全然180度違うじゃないですか。

 河野さんは、オウムの信者が、意識不明で病床にあった妻の見舞いに来るのを受け入れ

 いやそれは「感情論はともかく」道理としては受け入れるのが当然だと思いますよ。実行犯はともかくそれ以外の信者は、麻原らの犯行を知らなかったわけですから。
 「こんな事件にオウムが関係あると知らなかったが、知った今は本当に申し訳なく思ってる、是非お見舞いしたい」というのは受け入れるのが道理でしょう。

 誤報を打った記者たちを許した。

 これは俺なら許せないですね。
 「警察のリークをそのまま垂れ流しました」なんて「麻原の犯行とは知りませんでした、許して下さい(末端のオウム信者)」つう話とは違い、許せる話じゃありません。
 「再発防止をどうやるのか聞かせろ」
 「お前らマスゴミは警察リーク垂れ流すしか能のないバカだからまた同じ事やるだろ?。それで警察に全部責任転嫁するんだろ?」
 「口先だけで謝っても意味ねえんだよ!」と問い詰めてるところです。実際、今もマスゴミはこうした問題で何一つ変わってないでしょう。所詮「マスゴミ」なので。

 記者の「家族に危害を加えたかもしれない人を人は許せるものでしょうか」という質問に河野さんはこう答えている。

 直接危害を加えた人間ならともかく、「その可能性があるレベルの人間」を許さないと言っても建設的じゃないですからね。
 その理屈なら「救う会の末端メンバーが刀剣友の会事件を起こした、私は救う会が謝罪しても許さない(田中均)」「原爆投下の可能性があるから米軍のパイロットは全員許せない(被爆者)」ともいえるわけですが、「相手が謝罪してる」ならそうした態度は建設的じゃないでしょう。ただし救う会の場合何一つ田中氏に謝罪してないので「許さない」でも結果的には問題ないわけですが。
 組織的犯行ではないとはいえ「メンバーから犯罪者を出しても被害者・田中氏にわびない」、それどころか「未だに田中氏に悪口雑言」ですから救う会も論外のクズです。

 「病床の妻と子と自分の人生をどうやって少しでも充実させるか、私にとってはそれが大事な課題でした。事件前の元気だった家族に戻りたい、と願うことはできます。でも、どれだけ誰かを恨んでも憎んでも過去は変えられません。ならば人生の時計をちゃんと動かして前に歩いていった方がいい、と私は思いました」
「恨んだり憎んだりするという行為は現実には、夜も眠れなくなるほどの途方もない精神的エネルギーを要するものです。しかも何もいいことがない。不幸のうえに不幸を自分で重ねていく行為なのです。そんなことをあえて自分から選ぶ必要はないでしょう。ある意味、これは損得の問題です」

 冗談抜きで横田奥さんに贈りたい言葉ですね。横田奥さんだって

 「自分の人生をどうやって少しでも充実させるか、私にとってはそれが大事な課題でした。事件前のめぐみがいた家族に戻りたい、と願うことはできます。でも、どれだけ北朝鮮を恨んでも憎んでも過去は変えられません。ならば人生の時計をちゃんと動かして前に歩いていった方がいい」
「恨んだり憎んだりするという行為は現実には、夜も眠れなくなるほどの途方もない精神的エネルギーを要するものです。しかも何もいいことがない。不幸のうえに不幸を自分で重ねていく行為なのです。そんなことをあえて自分から選ぶ必要はないでしょう。ある意味、これは損得の問題です」

ではないのか。俺が何が言いたいかと言えば「もっと訪朝して孫と会え」「いつまでも拉致被害者家族や救う会とつきあうな、付き合って意味あるのか」てことですが。
 まあこういうことを俺のような人間が言っても横田奥さんは逆ギレするだけでしょうね。下手すると「北朝鮮シンパ」と言う「涙が出るほどありがたい称号」が俺に授与されるかもしれない。
 高世もそんな奥さんに同調するのでしょう。まあ「勝手にしやがれ沢田研二の持ち歌の題名)」とは思います。
 まあ損得の問題で言えば俺が「北朝鮮への制裁解除して、日朝国交を早急に樹立すべきだ。まずは常駐の事務所を北朝鮮に置くべきだ」と思い、「金大中盧武鉉文在寅*10太陽政策を支持する」のも「損得の問題」です。そうすることが「拉致解決や核廃棄」につながり日本の得になると思うからそう言ってる(これはもちろん韓国の太陽政策とて、そうした損得の問題でしょう)。
 別に「北朝鮮が好きだから」そう言ってるわけではない。蓮池透*11田中均*12、和田春樹氏*13などの制裁解除論や、総裁選での石破*14元幹事長の「常駐事務所設置論」も損得の問題です。
 そしてそうした損得の問題を理解せず、感情論に走って、あげくは蓮池透氏除名という愚行までやり、「拉致敗戦」を招いたのが家族会です。本当に家族会は「バカで糞」だと思います。俺は家族会に何一つ同情も共感もしません。むしろ軽蔑し憎悪しています。負の感情しか家族会に対してはない。

 「損得の問題」という一見とても普通の表現に河野さんの深い「智慧」を感じる。
 よくよく考えてみれば、怒ったり恨んだりするのは、自分にとっても、自分の周りの人たち(例えば家族や同僚)にとっても圧倒的に「損」なのだ。
 ここでいう損得はお金のことではない*15。真の損得を追及していくのは、一つの人生戦略として非常に有効だと思う。これについてはあらためてまとめて書いてみたい。

 で高世先生的には俺や田中氏、蓮池氏、和田氏のいう「損得勘定から北朝鮮への制裁はやめるべきだと思う」「日本も韓国のような太陽政策をとるべきだと思う」つう主張に賛同するのかどうかってことですね。「横田奥さんにへいこらするしか能がない高世」には聞くだけ野暮ではありますが。
 さて、先ほど高世記事に

河野義行さんはなぜ憎まないのか2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
>よくよく考えてみれば、怒ったり恨んだりするのは、自分にとっても、自分の周りの人たち(例えば家族や同僚)にとっても圧倒的に「損」なのだ。


 そうですね。高世さんは是非「親しい関係らしい」横田早紀江さんに「怒ったり恨んだりするのは、自分にとって圧倒的に「損」なのだ」と忠告して、もっと訪朝して孫に会うように勧めてみては如何でしょうか?

と投稿してみました。
 「コメントはブログの管理者が承認すると公開されます。」と高世記事投稿欄に書かれてたので、「どうせコメント承認制で掲載拒否だろう(でも高世の掲載拒否を笑いものにするのも一興)」と思っていたら速攻でコメント掲載されて「アレ、コメント承認制じゃないの?」とびっくりしました。
 でも後でコメント削除*16されたあげく、「コメント承認制」になるかな?。

【しばらく後に追記】
 10分ほどたって河野義行さんはなぜ憎まないのか2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記を見たら「アレ?。俺のしたコメントがない?。掲載されたはずなのに?」「見落としじゃないよね?」ですね。
 まさかとは思いますが、10分しか経たないのに「もう削除」でしょうか?。つうか「コメント掲載拒否設定の仕方が分からないからどんな投稿をしてもすぐに掲載されるけど、しばらくすると高世がチェックして、削除し、削除したことについては何一つ釈明しない」つうのが高世クオリティなんでしょうか。すげえなあ。それでジャーナリスト自称するの?(苦笑)。そういうのは「コメント承認制」て言わないと思うんだけど。 
 いずれにせよ、高世にとって

河野義行さんはなぜ憎まないのか2 - 高世仁の「諸悪莫作」日記
 高世さんは是非「親しい関係らしい」横田早紀江さんにもっと訪朝して孫に会うように勧めてみては如何でしょうか?

というのは「掲載したくないコメントだった」わけです(予想の範囲内ですが)。
 俺のコメントを掲載し続けて「あんなコメントをなぜ掲載してるのか!。あの意見にあんたも賛同してるのか!*17」と救う会や家族会から非難されるリスクを高世は犯したくなかったのでしょう。高世もわかりやすいほど「クズでダメな男」です。
 このコメント削除と「弁士中止!」ふたたび - 高世仁の「諸悪莫作」日記と高世的には矛盾しないのか。
 「俺は私人に過ぎないから、名古屋市長の河村と違って問題ない」とか言い出すのが高世か。
 いずれにせよ「高世がどんなコメントを削除して、どんなコメントを削除しないのか」確認するのが面白そうだから、今後も適宜コメントするかな。
 まあ、「高世が喜びそうなコメント(北朝鮮批判、中国批判など)」と「高世が掲載拒否しそうなコメント(ダライ・ラマ批判、救う会・家族会批判など)」を両方投稿した場合どうなるのか、「片方だけ掲載か、両方掲載拒否か」やってみたら面白いかもしれない。

*1:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を経て首相。現在、第二~四次安倍内閣副総理・財務相

*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)などを経て自民党幹事長

*3:第一次安倍、福田内閣沖縄・北方等担当相、第二次、第三次安倍内閣外相を経て自民党政調会長

*4:細川内閣防衛政務次官公明党政調会長などを経て代表

*5:小泉内閣環境相、第一次安倍内閣防衛相、自民党総務会長(谷垣総裁時代)を経て都知事

*6:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相、民主党政調会長(野田代表時代)、民進党代表など歴任

*7:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)、政調会長岡田代表時代)、民進党代表代行(蓮舫代表時代)を歴任

*8:森友事件当時の財務省理財局長。後に国税庁長官になるが世論の批判で辞任。

*9:軍人はそう言うでしょう。国交省が「ダムは必要だ」、経産省が「原発は必要だ」、水産庁が「捕鯨は必要だ」というようなもんに過ぎません。

*10:盧武鉉政権大統領秘書室長、「共に民主党」代表を経て大統領

*11:著書『私が愛した東京電力福島第一原発の保守管理者として』(2011年、かもがわ出版)、『13歳からの拉致問題』(2013年、かもがわ出版)、『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々』(2015年、講談社)、『拉致と日本人』(共著、2017年、岩波書店)、『告発:日本で原発を再稼働してはいけない三つの理由』(2018年、ビジネス社)など

*12:著書『日本外交の挑戦』(2015年、角川新書)など

*13:東京大学名誉教授。著書『歴史としての社会主義』(1992年、岩波新書)、『金日成満州抗日戦争』(1992年、平凡社)、『歴史としての野坂参三』(1996年、平凡社)、『北朝鮮:遊撃隊国家の現在』(1998年、岩波書店)、『朝鮮戦争全史』(2002年、岩波書店)、『朝鮮有事を望むのか:不審船・拉致疑惑・有事立法を考える』(2002年、彩流社)、『同時代批評(2002年9月〜2005年1月):日朝関係と拉致問題』(2005年、彩流社)、『テロルと改革:アレクサンドル二世暗殺前後』(2005年、山川出版社)、『ある戦後精神の形成:1938〜1965』(2006年、岩波書店)、『これだけは知っておきたい日本と朝鮮の一〇〇年史』(2010年、平凡社新書)、『北朝鮮現代史』(2012年、岩波新書)、『領土問題をどう解決するか』(2012年、平凡社新書)、『「平和国家」の誕生:戦後日本の原点と変容』(2015年、岩波書店)、『慰安婦問題の解決のために』(2015年、平凡社新書)、『アジア女性基金慰安婦問題:回想と検証』(2016年、明石書店)、『米朝戦争をふせぐ:平和国家日本の責任』(2017年、 青灯社)、『レーニン:二十世紀共産主義運動の父』(2017年、山川出版社世界史リブレット人)、『ロシア革命』、『スターリン批判・1953〜56年:一人の独裁者の死が、いかに20世紀世界を揺り動かしたか』(以上、2018年、作品社)、『安倍首相は拉致問題を解決できない』(2018年、青灯社)など

*14:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政調会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣地方創生担当相など歴任

*15:いや、多くの場合「カネの意味」でも得でしょう。

*16:まあ仮にも自称・ジャーナリストがそんなことをしたら恥知らずですが、高世だとやりかねないからなあ(追記:どうも本当に高世が削除したようです)。

*17:もちろん「よほど酷いコメント」でない限りコメント掲載するのが当然です。コメント掲載したからと言って「その意見に賛同した」と言う話ではないし「賛同できない意見なら当然削除する」なんて方がおかしい。