「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年9/4分:石丸次郎の巻)

 「石丸に突っ込むネタが見つかった」ので、久しぶりに石丸に突っ込んでみます。

Ishimaru Jiro(石丸次郎)がリツイート
・浅羽祐樹*1@『知りたくなる韓国』*27/11刊行
‏ 底が抜けたような日韓関係ですが、本丸の大法院判決で負けた日本企業に対する現金化が完了すると、取り返しのつかないところまで行きそうだってじっちゃんが言ってる*3

 「はあ?」ですね。石丸と浅羽はバカなのか。裁判で負けたら、企業に対する差し押さえが行われ、現金化されるのは普通の訴訟手続きです。
 何も「徴用工訴訟」に限った話じゃない。日本の一般的な民事訴訟でも当然そうです。文句があれば、当事者の日本製鉄が動けばいいところ、「原告の求める交渉もしなければ*4」「差し押さえ裁判において抗弁もしない*5」、つまり何も動かないで放置プレイなのだから、それは訴訟法的には「原告が差押財産を好きなようにやっていい(日本製鉄)」と言ってるのと同じ事です。
 それでは「日本の一般的民事訴訟」でも「裁判所は原告の言い分をすべて認める話」にしかなりません。何せ、被告である日本製鉄が何も動かないわけですから。裁判所が「日韓関係への忖度」などで原告の主張を認めなかったらそれこそ違法行為です。
 この浅羽や石丸の態度が「日本製鉄は現金化されないように原告と交渉せよ」つうならともかくおそらくそうではないのでしょうね。「韓国(というか原告である元徴用工)が日本にケンカを売ってる」「現金化するな」という嫌韓誹謗ツイートでしょう。こんな浅羽の嫌韓ツイートを「批判コメも付けずにリツイート*6」しながら「嫌韓国批判者ぶる石丸」の馬鹿さ、クズさには心底呆れます。石丸は自分の「韓国への差別意識」を認識できないバカなのか、はたまた嘘つきなのか。どっちにしろ石丸は論外のくずですが。
 正直、これでは「石丸の記事(ひいては石丸を幹部として処遇するアジアプレスの記事も)」を信用して読んでいいのか疑問符がつくでしょう。
 つうかさ「徴用工判決ガー」つう「君の態度」は安倍の態度とまるきり一緒じゃないんかいね?、石丸君。しかしこういう石丸のツイートを見ても「石丸って明らかに嫌韓国のクズじゃん、安倍の同類じゃん。人間として最低最悪だな」と思わないのが石丸の読者層(例:野原燐)や「アジアプレスの同僚」なんですかね。心底呆れます。俺にとってこんな石丸は「軽蔑」「不信」「憤り」といった「ネガティブな評価」しかありえませんが。
 なお、浅羽については法華狼氏が
従軍慰安婦問題についての浅羽祐樹教授の見解がよくわからない - 法華狼の日記
浅羽祐樹教授はSYNODOS記事を疑問視されると「著作も論文も読まずにツイートだけで判断するとは」と反応するような人物 - 法華狼の日記
発言を消す権利と、発言した責任のゆくえ - 法華狼の日記
浅羽祐樹教授の主張は机上の空論ゲームとしては成立しているが - 法華狼の日記
浅羽祐樹『韓国化する日本、日本化する韓国』巻末の読書案内を読んで、池上彰氏と同じくらいの信頼性と感じた件 - 法華狼の日記*7
SYNODSの鼎談記事で、談話順守の要求を浅羽祐樹氏が「極論」にふくめていた件 - 法華狼の日記
「理解する」という言葉に「同意する」「共感する」という意味がふくまれるかと問う浅羽祐樹氏の不思議なアンケート - 法華狼の日記
浅羽祐樹『韓国化する日本、日本化する韓国』において、「強制連行はなかった」等の事実誤認が「いちいちもっとも」と評されていた件について - 法華狼の日記
浅羽祐樹氏、「反証可能性」の重要性を語った次の日、実際の批判には「他説をdisるのではなく、堂々と自説を展開してみろ」と情緒的に反発 - 法華狼の日記
「韓国化する日本」という言葉について、タイトルにもちいた浅羽祐樹氏による説明と、実際の使用例の乖離 - 法華狼の日記
で批判していますね。法華狼氏の「浅羽」批判の力作エントリの一読をお勧めしておきます。

「韓国化する日本」という言葉について、タイトルにもちいた浅羽祐樹氏による説明と、実際の使用例の乖離 - 法華狼の日記
 まず、SYNODOSのインタビュー記事において、『韓国化する日本、日本化する韓国』というタイトルへの反響を問われ、浅羽氏は下記のように答えている。

 一般に「日本の韓国化」と言う場合、日本が韓国のように「劣化した」「悪くなった」というような意味で使われることがあるのは事実です。そういう用法と、この本で示している「韓国化する日本、日本化する韓国」という「対照させるという方法」を、同じものだと短絡されてしまっている側面があるように思います。

 ここでは、韓国のように日本が劣化したという意味で(ボーガス注:「日本の韓国化」という言葉が)一般的にもちいられていることを認めつつ、それが書籍(ボーガス注:「韓国化する日本、日本化する韓国」)で示されているという解釈は短絡だと主張している。
 このインタビュー記事を読むかぎり、著作(ボーガス注:「韓国化する日本、日本化する韓国」)において「韓国化」は悪い意味ではないと位置づけられているとしか解釈できないだろう。
 (ボーガス注:しかし)『韓国化する日本、日本化する韓国』から該当しそうな記述を見てみると、SYNODOSにおける浅羽氏の説明とは印象が大きく異なる。
 (ボーガス注:しかしそのように釈明する)浅羽氏は(ボーガス注:著書「韓国化する日本、日本化する韓国」で)産経記者の黒田勝弘氏を絶賛に近い表現で紹介する。
(中略)
 もちろん黒田氏が韓国文化について一般人よりくわしいことは事実だろう。しかし、たとえば映画『鬼郷』についての記事などを読めば、歴史それも日本の加害を語る能力に欠けていることは明らかだ。
 実際に映画を観たひとりとしては、黒田氏は鑑賞能力に欠けているとしか思えない。くわしくは次の機会に指摘するが、『鬼郷』は末端の日本兵に善良な人物もいたことを描いたり、日本兵朝鮮半島出身者がいたことに言及したりと、むしろ被害や加害の多様性と分断を重視していた。先入観に満ちた黒田氏の要約は、映画の構成の複雑さを半分も伝えていない。
 そして、そのような黒田氏の言葉を借りるかたちで、浅羽氏は「韓国化する日本」というワードをもちだす*2。

 黒田記者は、こう述べています。
「日本の『嫌韓』は、相手の等身大の姿をとらえようとはじめからしていない。それは、日本がこれまで批判してきた韓国の『反日』とまったく同じである。相手の悪いところに似る『日本の韓国化』は残念でならない」
 耳の痛い指摘ですが、たしかな示唆があると思います。

 このように浅羽氏は、「日本の韓国化」という表現を、日本が韓国のように劣化したという意味で、「たしかな示唆がある」などと一定の妥当性を認めている。
 実際の書籍とてらしあわせると、SYNODOSのインタビューにおける浅羽氏は、自己弁護と書籍宣伝のために隠し事をしているという印象をおぼえざるをえない。

などの法華狼氏の浅羽批判記事を読めば分かるように明らかに浅羽は

「日本の韓国化」という表現を、「日本が韓国のように劣化した」という意味で使用するような「レベルの低い嫌韓ウヨ」

であり、こんな男の嫌韓ツイートに「法華狼氏のような、批判コメも付けないリツイート*8」をする、にもかかわらず「嫌韓批判者ぶる」嫌韓ウヨ・石丸には心底呆れます。
 しかし浅羽のような「嫌韓ウヨの輩」が「大学教員で韓国研究家の肩書き」ですか。絶句しますね。

Ishimaru Jiro(石丸次郎)
‏ 1日には韓国大使館のポスト壊した右翼幹部もいた。
 これら卑劣漢については、アホで幼稚、許さないと繰り返し言わないと「義挙」とか言い出す輩がのさばる。
韓国大使館に銃弾?入り封筒、脅迫文「狙撃する」「出ていけ」(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュース
 東京・港区の在日韓国大使館に脅迫文と銃弾のようなものが入った封筒が送りつけられていたことが分かりました。
 韓国大使館などによりますと、封筒が届いたのは先月27日の午後で、宛先は李洙勲(イ・スフン)前駐日韓国大使で、差出人は書かれていませんでした。脅迫文は便せん1枚で、「我々はライフルを持っていて、あらゆる角度から狙撃する」「韓国人は出て行け」などと書かれていたということです。
 徴用工問題やGSOMIAの延長破棄など、日本と韓国をめぐる問題との関連は分かっておらず、被害届を受けた警視庁が捜査しています。

 といって良識派ぶる石丸ですが、「俺の見落としでなければ*9」、この男は「安倍のホワイト国除外」などの無法な嫌韓行為をツイッターで何一つ批判しないのだから呆れます。
 石丸さんよお、「安倍の無法をきちんと批判しない」時点で「自称・朝鮮半島専門家」のあんたが何言っても説得力皆無だぜ(苦笑)。そんなに安倍政権に敵視されるのが怖いの?。あんたが北朝鮮非難するのって要するに「あんたにとって北朝鮮が非難しても怖くない安全パイだから」にすぎないよね?。だいじなおとなりさん - 韓国は敵なのかの和田春樹氏などを見習え(和田氏の運動についてはたとえば
韓国は「敵」なのか/日韓関係の改善求め緊急集会参照)。
 もちろん「上で指摘したように」石丸が「浅羽の嫌韓主張を支持してる」つう問題もありますね。

*1:同志社大学教授。著書『したたかな韓国:朴槿恵時代の戦略を探る』(2013年、NHK出版新書)、『韓国化する日本、日本化する韓国』(2015年、講談社)など

*2:浅羽の単著ではなく共著。2019年、有斐閣刊行

*3:「じっちゃんが言ってる」つうのは「実際に浅羽の祖父がそう言ってる」と言う意味ではなくある種のネット用語のようです。どういう意味か興味もないので知りませんが。

*4:原告は日本製鉄が交渉に応じればその交渉期間中は差し押さえの手続きはしないといっています。この原告の物言いで想像がつくでしょうが「差押え手続き」は原告においては「交渉を引き出すための戦術」にすぎません。つまりは「戦前米国の対日制裁(制裁解除とのバーターで日本に蒋介石打倒を辞めさせる)」「北朝鮮のいわゆる瀬戸際戦術(核兵器とのバーターで米朝交渉を目指す)」のようなもんです。

*5:日本製鉄は「抗弁しても勝てない、負けても差し押さえ財産はたいした金額じゃないから捨ててかまわない(原告が求める交渉もしない)」とおそらく思っているのでしょうが。いずれにせよ差し押さえ裁判で抗弁しなければ日本製鉄が負けるのは当たり前の話です。

*6:おそらく賛同なのでしょう

*7:「専門家ではなく、専門家の本を自己流に認識して自分の意見のように語る池上(素人の自己流認識なので事実誤認が多い)」と「同レベルの信用性」とは「池上のような無知なのか、故意のデマかはともかく」、「浅羽は信用できない」と言う話です。もちろん法華狼氏は池上を全く評価していません。俺も池上など評価しませんが。

*8:「繰り返しますが」おそらく賛同なのでしょう

*9:見落としならば修正しますので是非ご指摘願えればと思います。まあ、少なくとも石丸が「安倍政権のホワイト国除外はおかしい!」とガンガン安倍批判してないことは確かです。