今日の朝鮮・韓国ニュース(2019年9月12日分)

ムン「政権」のGSOMIA破棄は、韓「国」内政の必然・追い込まれた唯一の選択肢: 白頭の革命精神な日記
 もちろん誰が追い込んだかといえば「安倍が追い込んだ」わけです。
 そもそも文政権支持層には「南北融和を重視し、北朝鮮が反発するジーソミアはやめるべき」つう意見が強いのは事実です。米朝首脳会談でそういうムードが強まってることも事実でしょう。
 ただし「それだけ」では果たして文氏が「ジーソミア延長停止」を決断したかどうか。なぜなら、過去には彼はジーソミアを自動延長してるからです。ジーソミアは2016年に朴政権が「期間1年」で結んだもんですが彼は「2017年」「2018年」には延長しています(「二度も延長したこと」でわかるように、彼はもちろん単純な北朝鮮シンパではありえません)。「2019年」にはもちろん延長停止したわけですが。
1)安倍の「ホワイト国除外」「フッ化水素水輸出規制」などの無法が行われ、
2)しかも「WTO提訴を避ける*1」ために「徴用工判決への報復ではない」「韓国は安保上信用できない」などという強弁をしたことで
3)「安保上そんなに我が国が信用できないなら、日本にとってジーソミアいらんやろ!」
「そんな信用できない国から日本が重要情報が欲しいからジーソミアが必要とか、そんな信用できない国に日本から重要情報渡すからジーソミアが必要とか日本は理屈がおかしいやろ!」
「仮にジーソミアに価値を認めるにせよ、日本が『韓国との信頼関係を破壊する言いがかりつけてすみませんでした』とわび入れない限りジーソミアは延長停止すべき。ジーソミアは最低限の信頼関係があって成り立つ代物と違うのか」
「そもそも本当にジーソミアが重要やと日本が思ってたらこんな嫌がらせせえへんやろ。日本に反省させるためにひとまず延長は停止すべき。延長は法的には義務やない。当然に延長されると思ってる日本がおかしい。期間内の破棄ならともかく延長停止して何が悪い」という韓国のジーソミア反対派、消極派の反発をエスカレートさせたわけです。
 こうなると文政権としても「ジーソミア延長=安倍への屈伏」と支持層にみられかねませんし、安倍のほうも「ジーソミア延長=韓国は徴用工問題でも俺の言い分に応じる」と曲解、誤解をしかねません。
 文政権としてはひとまず「日本の道理のない、無法な報復で日本との信頼関係が失われたから延長しない(ただし今後の日本の対応では延長を検討)」となるのは「むしろ自然」「安倍の無茶苦茶な報復より、よほど合理的で理解できる話」でしょう。安倍があんな無法をしなければジーソミアは「粛々と延長された」可能性は否定できません(延長されたとは断言しませんが)。
 問題は「これで安倍や日本社会も少しはまともになるんじゃないか」という文政権の期待に反し、安倍や支持層が「韓国許すまじ」と完全に逆切れしたことです(俺的には逆切れする理由が理解できませんが)。これでもはや「当面ジーソミアの再開などありえない(安倍政権が続く限りあり得ない?)」ことになり、「そもそも日本ってホンマにジーソミアが重要と思うてるのか。徴用工判決のほうがずっと重要なんやないか」「なんであんなにけんか腰なんや」という韓国のジーソミア反対派、消極派の反発をさらにエスカレートさせたわけです。
 まあ本当にジーソミアが重要だと思うなら「ジーソミア復活をほぼ不可能にした」安倍と安倍支持層の態度は「あり得ません」ね。単に「目下扱いしてる韓国」に対して感情論で切れてるだけでしょう。合理的計算とかかけらもない。

*1:結局韓国は提訴しましたし日本が負けると思いますが。