野原燐(id:noharra)に突っ込む(2019年10月12日分)

野原燐がリツイート
・新畑克也*1
 ニュースを見て吐き気を催したのは初めてだ。ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン(Min Aung Hlaing)が来日し安倍首相と会談。アメリカ合衆国ロヒンギャ弾圧を主導した責任者として、今年7月に「入国禁止」としている人物だ。
安倍首相 ロヒンギャ問題でミャンマー軍トップと会談 | NHKニュース
 ミャンマーイスラム系の少数民族ロヒンギャの問題をめぐり、安倍総理大臣は、9日ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官と会談し、人権侵害の疑いに適切な措置を取るよう求めました。
 安倍総理大臣は、「日本は、状況の改善に向けた軍の取り組みに期待し、和平プロセスを支持する。司令官が少数民族に対する軍事行動を停止し、忍耐強く対応していることを評価しており、問題の解決を願っている」と述べました。
 これに対し、司令官は、「日本政府の理解に謝意を表する。軍としても、国内の平和と安定および、避難民の早期帰還に向けて尽力している」と述べました。
 また、安倍総理大臣は、「ロヒンギャの人たちへの人権侵害疑惑について、ミャンマー政府と軍が適切な措置を速やかに取るとともに、司令官が指導力を発揮すべきだ」と指摘したのに対し、司令官も適切な措置を取る考えを示しました。

 いやー「野原の下劣さ」にはいつもながら「吐き気を催します」ね。これが過去、「安倍元首相のおかげでウイグル政治犯が釈放された」と放言した男の「安倍批判ツイート」です(なお、安倍のウイグル発言についてはたとえばね、首相に復活したら安倍は動いてはくれないだろ(今後に期待?) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を参照下さい)。
 なお「その可能性はほとんどない」でしょうが安倍の発言で事態が改善されれば俺はその限りで安倍を評価しますよ。「どこまで安倍が本気か」とか「表現がぬるい」とか言う問題はあっても一応「ロヒンギャの人たちへの人権侵害疑惑について、ミャンマー政府と軍が適切な措置を速やかに取る」ことを安倍はミャンマー軍司令官に求めたわけですし。
 その意味では俺は現時点では「モリカケ疑惑」「ホワイト国除外などの無法な嫌韓国行為」などで安倍を批判する「アンチ安倍の一人」でも「新畑某氏」「野原」ほどには安倍のこの面会を現時点では批判はしません(多分最終的には「ほとんど無意味な会談だった」と言う否定的評価になるかと思いますが)。
 そして「現役の首相の発言」である以上、この発言は元首相時代の「例のウイグル発言」よりはずっとマシでしょう。

野原燐がkazukazu88をリツイート
 アメリカ・ペンクラブが偏向していると理解する。
■kazukazu881
 アメリカ・ペンクラブがペーター・ハントケへのノーベル文学賞授与に非難の声明を発表。作家という公的立場を歴史的事実の歪曲とミロセヴィッチ*2というジェノサイドの執行者の擁護に用いた人物への授与に驚愕すると。

 野原先生は一体何が言いたいんですかね?
 「アメリカペンクラブ」及びペンクラブのハントケ批判に賛同するらしい「kazukazu881」氏に反対している「らしい」ことだけはわかりますが。
 野原主張が、
1)ハントケミロシェヴィッチのジェノサイドなど擁護していない、アメリカペンクラブなどのハントケ非難は間違ってる
2)そもそもミロシェヴィッチはジェノサイドなどしていない。旧ユーゴ戦犯法廷への彼の起訴は不当だ
3)ハントケにはそうした過ちがある(orあるかもしれない)が平和賞じゃなくて文学賞なんだから受賞否定理由にならない。文学評価に政治は持ち込むべきではない。
のどれなのか、そしてそのように判断する根拠を教えてほしいもんです。
 まあ、これが「野原先生が大嫌いな中国や北朝鮮を擁護する作家(もちろんあくまでも野原先生がそう認定しているという話であって実際がどうかは別問題*3)」の受賞だったら今回のハントケ擁護とは異なり、野原先生は選考したスウェーデンアカデミーに「なぜあんな奴に賞を与えた!」と悪口雑言でしょうけど。
 まあ「是非はともかく」スウェーデンアカデミーの態度は3)なのでしょうが*4。1)や2)だったら是非はともかく「ある意味すごい」ですが、そういう政治問題に首を突っ込む気はおそらくアカデミーにはないでしょう。
 特に2)なんかやったら欧米においては「南京事件否定論」「ホロコースト否定論」を公言したようなもんですから、スウェーデンアカデミーがボコボコに非難されますね(つまり野原先生はともかくノーベル委員会については、2)は絶対にあり得ない)。
 それにしても「百田尚樹石原慎太郎」のような三流ウヨ作家ならともかく、ハントケ氏のような一流作家が
「確かにすごい作家だが、あの人のユーゴ紛争評価はおかしい。あんなセルビア人勢力の太鼓持ちのような人に文学賞はやれない」
「いや平和賞でなくて、文学賞なんだから、そういうこと関係ないだろ?」
「そもそも彼のユーゴ紛争評価はおかしくない!。彼をミロシェビッチ太鼓持ち呼ばわりするのは、救う会や家族会が、和田春樹氏や田中均氏を北朝鮮の手先呼ばわりするくらい間違ってる!」と意見が割れた場合の判断も難しいもんがあります。まあ一番無難なのは「賞をやらないこと」ですが。

参考

■ペーター・ハントケ(1942年生まれ、ウィキペディア参照)
・自作小説が原作のヴィム・ヴェンダース監督映画『ゴールキーパーの不安』(映画は1971年公開)、『まわり道*5』(同1974年公開)やヴェンダース映画『ベルリン・天使の詩』(同1987年公開)の脚本執筆で知られる。
・1996年に発表した紀行文『ドナウ、サーヴェ、モラヴァ、ドリナ河畔への冬の旅』において、ユーゴ紛争での西側メディアの報道の偏りを非難し、NATOによる空爆を批判。この言動は親セルビア的であるとしてマスコミから集中砲火を浴び、ギュンター・グラス*6ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガー*7らからも強い批判を受け、またヴィム・ヴェンダースともこの問題により一時仲違いをしている(現在は和解し、ハントケ原作のヴェンダース監督映画『アランフエスの麗しき日々』が2016年に公開された)。ハントケは20年以上前に受賞したゲオルク・ビュヒナー賞を返上するなど態度を崩さず、この問題に関しては一貫して頑固な姿勢を崩していない。
■著書
・『不安:ペナルティキックを受けるゴールキーパーの』(1971年、三修社
・『カスパー』(1984年、劇書房)
・『左利きの女』(1989年、同学社)
・『反復』(1995年、同学社))
・『空爆下のユーゴスラビアで』(2001年、同学社)
・『幸せではないが、もういい』(2002年、同学社)
・『こどもの物語』(2004年、同学社)
・『私たちがたがいになにも知らなかった時』(2006年、論創社
・『ドン・フアン(本人が語る)』(2011年、三修社
・『アランフエスの麗しき日々』(2014年、論創社

ノーベル文学賞受賞前の記事】

ノーベル文学賞にノミネートされるペーター・ハントケの不満 - IRORIO(イロリオ)
・ペーター・ハントケの名は、映画『ベルリン・天使の詩』の脚本家、といえば通りがよいかもしれない。が、本来は戯曲や小説といった形式で数多くの問題作を著し評価を得てきた戦後ドイツ文学を代表する作家の一人だ。そしてイギリスの賭け屋ラドブロークスによるノーベル文学賞受賞者予想オッズでも(ボーガス注:2014年の)今回8位の評価を得ていたように、同賞の有力候補でもある。
・話は遡って1990年代、ユーゴスラビア紛争のさなかのこと。紛争の実態を世に問うため、ハントケ氏は自らこれに取材した紀行文を発表する。だがその書がNATOの軍事介入に批判的、親セルビア的であるということで、マスコミによる集中砲火を招いてしまう。
 ハントケ氏が態度を変えなかったため、非難の矛先は氏に授与される文学賞にまで及ぶことに。抗議として氏は1999年には1973年に授与されたビューヒナー賞の賞金を自ら返上、さらに2006年にはデュッセルドルフ市によるハインリヒ・ハイネ*8賞の授与を辞退する。
 そして先月、オスロ*9で行われた国際イプセン*10賞の授賞式ではハントケ氏の受賞に抗議するデモが押し寄せ、氏をファシストであると弾劾。賞は受け取るものの賞金250万ノルウェークローネ(約4000万円)の一部はコソボの子供用水泳場を作るため寄付、残りはノルウェーに返還、というのが氏の意向だとのこと。

ノーベル文学賞受賞後の記事】

ノーベル文学賞に欧州2氏 伝統回帰の背景に危機感 (写真=ロイター) :日本経済新聞
 2018年、19年のノーベル文学賞は、ポーランドのオルガ・トカルチュク*11オーストリアのペーター・ハントケという、いずれも欧州の作家2人に決まった。文学賞は昨年、選考主体であるスウェーデン・アカデミー関係者の性的暴行事件という不祥事で発表を見送った。今回は選考委員会の体制を一新。アカデミー会員に外部の識者を加えて選考に臨んだが、結果を見る限りは、文学賞がもともと帯びていた、欧州に住むリベラルな読書人の好みへの回帰を改めて印象付けるものだった。
 トカルチュク氏は現代ポーランド文学を代表する作家の一人。架空の村を舞台にした小説「プラヴィエクとそのほかの時代」(1996年)で戦争や民族・イデオロギーの対立に翻弄されたポーランドの20世紀を描くなど、壮大かつ緻密な作品群が評価された。ハントケ氏はドイツ、オーストリアで育ち、現在はフランスに在住。60年代から言語実験的な小説、戯曲を数多く発表して注目された。母方のルーツのスロベニアを訪ねる自伝的小説「反復」など、中欧の複雑な民族構成を映した作品も評価が高い。東京大学沼野充義*12教授は「欧州では両氏ともによく知られており、受賞に特に驚きはない。英語などとは違って比較的小さな中欧の文化を守ってきた作家に、スウェーデンの選考委員が親近感を持った結果ではないか」と分析する。サラ・ダニウス*13前事務局長時代のノーベル文学賞は思い切った選考で話題を呼んできた。15年にはジャーナリストのスベトラーナ・アレクシエービッチ氏*14に、16年にはロックのシンガーソングライターであるボブ・ディラン氏に授賞。作家や詩人、劇作家に与えてきた同賞の伝統からすれば考えられない結果だった。また17年のカズオ・イシグロ*15は大衆的な人気作家で、これまた受賞にはやや意外感があった。今回はそうした流れがいったん切れ、保守的な選考に戻った感は否めない。

https://twitter.com/kazukazu881/status/1182927231011692545
■kazukazu88
 ジジェク*16ラシュディ*17ハントケノーベル文学賞受賞を批判しているらしい

https://twitter.com/Svetislavkun/status/1182666385266229252
■Masaaki Tominaga
 ノーベル文学賞を受賞したペーター・ハントケ氏。90年代の旧ユーゴ内戦に関し同氏がセルビア寄りの発言を繰り返したとする批判は以前から根強かったが、1995年にセルビア人勢力による虐殺事件のあったボスニア東部の街スレブレニッツァの慰霊センターは10日今回の受賞を「人間の尊厳に対する侮辱」と声明。
 ボスニア大統領評議会クロアチア人代表で、輪番制により現在評議会議長(大統領に相当)を務める親ボシュニャック派のコムシッチ氏はハントケ氏受賞に抗議する書簡をスウェーデン王立アカデミーに送ると発表。一方評議会セルビア人代表のドディック氏は「貴方の受賞は正義が失われていないことの証」と祝電

https://twitter.com/shiroinekokuroi/status/1182259432559792128
■冬猫
 ハントケは『ベルリン・天使の詩』などでヴェンダースとコラボ。最新監督作『アランフエスの麗しき日々』もハントケ原作で主演のソフィー・セミンがハントケ夫人。おめでとうございます

https://twitter.com/hippopotbase/status/1182287678345109504
■BOOKS 青いカバ
 しかし、今回のハントケ受賞、ユーゴ空爆の際にNATOを批判し続けて、そのせいで「ノーベル賞受賞は遠のいた」と言われていただけに、感慨深いものがある。

https://twitter.com/masataka_ishida/status/1182896693798289408
■石田昌隆
‏ スレブレニツァ虐殺の生存者は、ペーター・ハントケノーベル文学賞を取り消すよう求め、殺害を否定した男を認めることは「恥ずべき」と述べた

https://twitter.com/junktokyo/status/1182417920535580672
■junkTokyo
 米国ペンクラブ会長がペーター・ハントケノーベル文学賞に抗議声明。
「歴史的事実を矮小化し、ミロシェビッチやカラジッチ*18のような大量虐殺の加害者を支持してきた作家が選出されたことに呆れている」。
 ヴェンダースと一時期決裂したのもこの件が原因だ

ノーベル賞作家「勇気ある決断」 オーストリアのハントケさん感激:話題のニュース:中日新聞(CHUNICHI Web)
 2019年のノーベル文学賞受賞が決まったオーストリアの作家ペーター・ハントケさん(76)は10日、パリ近郊の自宅前で取材に応じ、旧ユーゴスラビア紛争を巡る言動で批判を受けるなどした過去を踏まえ「自分が選ばれると思ったことはなかった。(授賞決定は)とても勇気ある決断だ」と述べ、感激をあらわにした。地元メディアが伝えた。
 ハントケさんは1990年代の旧ユーゴ紛争でセルビアに対する西欧側の批判的な報道姿勢や、NATOによる空爆を非難。訴追されたセルビア人の故ミロシェビッチ大統領を擁護し批判された。「論争があった後で驚いた」と率直に語った。

CNN.co.jp : ハントケさんのノーベル文学賞受賞に怒りの声、「虐殺否定論者」の指摘
 オーストリアの作家ペーター・ハントケさんにノーベル文学賞を授与した決定に反発の声が上がっている。旧ユーゴスラビア紛争当事国の関係者からは、「ジェノサイド(集団虐殺)否定論者」への授賞は「恥ずべき」ことだとの指摘も出た。
 1942年生まれのハントケさんは、1990年代のユーゴ紛争を巡る発言や同紛争に絡み戦争犯罪で訴追されたセルビアの故ミロシェビッチ大統領と近い関係にあったことで批判を受けた。
 2006年に行われたミロシェビッチ氏の葬儀では弔辞を読んだ。ハントケさんは同年のインタビューで自身の判断を擁護し、ミロシェビッチ氏は「英雄ではなく悲劇の人間だ」「私は作家であって裁判官ではない」と語っていた。
 授賞決定を受け、コソボのシタク駐米大使はツイッターで「あきれた判断だ」と反発。「ジェノサイド否定論者やミロシェビッチの擁護者を称賛すべきではない」とも述べた。
 アルバニアのチャカイ外相代行も、授賞決定を「不名誉な恥ずべき行為」と評し、「人間の経験を豊かにする文学の永遠の美と力を心から信じる者として、そして民族浄化とジェノサイドの被害者の1人として、この判断にあぜんとしている」とツイートした。
 ロイター通信によると、ハントケさんは受賞の連絡後に記者団の取材に応じ、「スウェーデン・アカデミーは勇気ある決定を下した」「奇妙な自由を感じる。何と言って良いか分からないが、無罪を言い渡されたかのような自由だ。それは真実ではないが」と語っていた。
 CNNは(中略)(ボーガス注:文学賞の選考はスウェーデンアカデミーが行っており)ノーベル財団からはノーベル賞を授与する団体の独立した選考にコメントしないとの声明を受け取った。
 スウェーデン・アカデミーは米紙ニューヨーク・タイムズの取材に、選考委員会は文学的、審美的な観点で選考を行っており、「文学の質と政治的考慮との釣り合いをとることはアカデミーの義務ではない」と述べた。

ハントケさんのノーベル文学賞受賞 旧ユーゴのイスラム教徒が反発 - 毎日新聞
 今年のノーベル文学賞オーストリア人作家のペーター・ハントケさん(76)を選んだスウェーデン・アカデミーに対し、旧ユーゴスラビアイスラム教徒らから強い非難の声が上がっている。ハントケさんが1990年代に旧ユーゴで起こった紛争で一貫してセルビアを支持し、セルビア人によるイスラム教徒の虐殺を否定した過去があるからだ。
 かつてセルビア自治州で、イスラム教徒のアルバニア系が9割を占めるコソボのチタク駐米大使は「世界には多くの素晴らしい作家がいるのに、(スウェーデン・アカデミーは)民族間の憎悪と暴力を拡散した作家を評価した。恐ろしく悪いことが起こった」とツイッターに投稿

 

*1:1979年生まれ。近年ロヒンギャ問題に関わっている写真家。

*2:1941~2006年。元セルビア共和国大統領。コソボ紛争でのアルバニア人住民に対するジェノサイドの責任者として人道に対する罪で、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷に起訴されていたが、2006年3月11日に収監先のハーグにて病死(心不全)した。

*3:太陽政策支持したり、朝鮮学校無償化除外批判したり、日本の一帯一路やAIIBへの参加をその作家が支持すれば、野原先生が「中国や北朝鮮を擁護する作家」認定して罵倒してくれるでしょう。

*4:もちろん3)だって「ある種の政治認識、文学認識の表明」ですが。

*5:女優ナスターシャ・キンスキー(1961年生まれ)のデビュー映画としても知られる。

*6:1927~2015年。1999年にノーベル文学賞受賞。著書『猫と鼠』、『ブリキの太鼓』(集英社文庫)など

*7:1929年生まれ。著書『数の悪魔』、『冷戦から内戦へ』(晶文社)など

*8:著書『歌の本』、『ドイツ古典哲学の本質』、『流刑の神々・精霊物語』(岩波文庫

*9:ノルウェーの首都

*10:著書『人形の家』(岩波文庫新潮文庫)、『野鴨』、『民衆の敵』、『幽霊』(岩波文庫

*11:1962年生まれ。著書『昼の家、夜の家』(2010年、白水社)、『逃亡派』(2014年、白水社)など

*12:著書『永遠の一駅手前:現代ロシア文学案内』(1989年、作品社)、『夢に見られて:ロシア・ポーランド幻想文学』(1990年、作品社)、『モスクワ・ペテルブルグ縦横記』(1995年、岩波書店)、『屋根の上のバイリンガル』(1996年、白水Uブックス)、『イリヤ・カバコフの芸術』(1999年、五柳叢書)、『W文学の世紀へ:境界を越える日本語文学』(2001年、五柳叢書)、『亡命文学論』(2002年、作品社)、『ユートピア文学論』(2003年、作品社)、『世界文学から/世界文学へ』(2012年、作品社)、『チェーホフ 七分の絶望と三分の希望』(2016年、講談社)など

*13:1962年生まれ。ウプサラ大学文学部教授。2013年、ノーベル文学賞の選考機関であるスウェーデン・アカデミーの会員に選出され、2015年にアカデミー初の女性事務局長となった。2017年11月にアカデミー会員の夫によるセクハラ問題が報道されると、その騒ぎを受けて2018年4月12日に辞任した。

*14:1948年生まれ。著書『アフガン帰還兵の証言』(1995年、日本経済新聞社)、『死に魅入られた人びと:ソ連崩壊と自殺者の記録』(2005年、群像社)、『チェルノブイリの祈り』(2011年、岩波現代文庫)、『セカンドハンドの時代:「赤い国」を生きた人びと』(2016年、岩波書店)、『戦争は女の顔をしていない』、『ボタン穴から見た戦争:白ロシアの子供たちの証言』(2016年、岩波現代文庫

*15:1954年生まれ。著書『浮世の画家』、『遠い山なみの光』、『日の名残り』、『充たされざる者』、『夜想曲集』、『わたしたちが孤児だったころ』、『わたしを離さないで』(ハヤカワepi文庫)など

*16:1949年生まれ。『事件!:哲学とは何か』(河出ブックス)、『イデオロギーの崇高な対象』、『ロベスピエール/毛沢東:革命とテロル』(河出文庫)、『人権と国家』(集英社新書)、『否定的なもののもとへの滞留』(ちくま学芸文庫)、『ポストモダン共産主義』(ちくま新書)など

*17:1947年生まれ。著書『ハルーンとお話の海』(国書刊行会)、『真夜中の子供たち』(早川書房

*18:1945年生まれ。ボスニア紛争セルビア人部隊司令官としてイスラム教徒やクロアチア人の虐殺に関与したとして、旧ユーゴ戦犯法廷に起訴され2019年3月20日終身刑判決が言い渡された。