「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2019年10/15分:島田洋一の巻)

島田洋一
 基本的に遠隔の地からは軍を引く。後はどうなろうとアメリカの責任ではない、というトランプ的発想がよく分かる。

 何のことかというと「クルドを見捨てるのか」と言う批判が出ている「米軍のシリア撤退」ですね。
 「ISも消滅したし、クルド人部隊のことはどうでもいいよ」「シリア、トルコ、ロシアで好きにしてくれ」「クルドに軍事支援してたじゃないか?。いやそれあくまでもIS打倒のためでそれ以上でも以下でもないから。クルド自治区がつくりたいわけじゃない。トルコとの友好関係を犠牲にはできない」「これ以上、シリアで米兵の犠牲を出したくないし、金も使いたくない」つうトランプの態度を悪口する島田です。
 しかしここまでビジネスライクなトランプが「自分に何のメリットもない拉致問題」で積極的に動くわけもないでしょう。
 家族会とトランプには「米国が軍事支援していたクルド」ほどの関係も存在しないわけですから。
 救う会、家族会のトランプ詣でがいかに馬鹿げてるかと言うことです。まあ、トランプほど酷くなくても「拉致問題は自分にメリットがないからろくに動かない」つうのはブッシュ子もオバマも変わらなかったのですが。彼らにはリップサービスはあっても基本的に何もしない。それでも「ブッシュ子、オバマ、トランプ」への感謝の念を拉致被害者家族に一応はあってくれた「ブッシュ子らへのリップサービスに過ぎない」としても口にし、一方で感謝すべき小泉首相田中均氏には「たった5人しか帰国しないのか」と悪口する(あげく田中氏は外務省退官に追い込む)というのだから家族会は気が狂っています。そんなことで拉致が解決するわけがないし、そもそも家族会に拉致を解決する気があるのかさえ疑わしいと俺は思っています。
 もはや「憎い北朝鮮を痛めつけたい」とか「救う会には世話になってるからその意向には逆らえない」とかそのレベルで活動してるのが家族会じゃないのか。

島田洋一
 (ボーガス注:香港デモ問題やウイグル問題を理由に)米議会なら、(ボーガス注:習近平氏を)国賓として呼ぶことに反対する決議を超党派で通すだろう。日本の国会はピクリとも動かないが
中国分裂を図る者は「体を打ち砕かれ骨は粉々に」、国家主席 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
・香港で4か月にわたり民主派のデモが続いている中、中国の習近平国家主席は、中国の分裂を図る者は「体を打ち砕かれ骨は粉々に」されるだろう*1と述べた。

 島田のツイートがあまりにばかばかしいので吹き出しました。
 もちろん

安倍首相、習近平氏に来春の国賓訪日を招請 - 産経ニュース
 安倍晋三首相は27日、中国の習近平*2国家主席大阪市内で会談し、「来年の桜の咲く頃、習氏を国賓として日本にお迎えし、日中関係を次の高みに引き上げたい」と訪日を招請した。習氏は「極めて良いアイデアだ」と述べ、前向きな姿勢を示した。

中国建国70年祝賀レセプションを都内で開催 「日中ともに歴史のスタートライン」 - 産経ニュース
 安倍晋三*3首相はビデオメッセージを寄せ、来春に予定されている習近平国家主席国賓での来日について、「両国の新たな未来の姿を打ち出す上で、またとない重要な機会だ」との考えを示した。

習主席の国賓来日へ協力 日中外相が会談 - 産経ニュース
 茂木敏充*4外相は26日午後(日本時間27日午前)、訪問先の米ニューヨークで中国の王毅*5国務委員兼外相と会談した。来年春に予定される習近平国家主席国賓としての来日に向けた協力を確認する見通し。

中国国営テレビが安倍首相インタビュー 習氏訪日に向け - 産経ニュース
 安倍晋三首相は、中国国営中央テレビが3日に放送したインタビューで、来春に予定されている習近平国家主席国賓での来日について、「令和時代の新たな日中関係のスタートを告げる国賓訪問となることを期待している」と意義を強調した。習氏の訪日に向け、中国側としても安倍首相のインタビューなどを通じて対日関係の改善ムードを盛り上げているとみられる。
 インタビューは2日に日本で行われた。安倍首相は、1日に中国が建国70年を迎えたことに対し「日本国民を代表してお祝いを申し上げたい」と述べた。日中関係については「両国経済は緊密なものとなっていると同時に、お互いがお互いを必要としている関係になっている」と指摘した。
 また、来年の東京五輪に続いて2022年には北京冬季五輪が開かれるとし、「スポーツの分野でも日中で協力しながら、それぞれ成功させていきたい」との考えを示した。
 安倍首相は、在日中国大使館が9月下旬に都内で開いた建国70年の祝賀行事にもビデオメッセージを寄せ、中国語で「大家好(皆さんこんにちは)」とあいさつするなど良好な日中関係を前面に打ち出した。

二階氏が訪中 習近平国家主席と会談で調整 - 産経ニュース
 自民党二階俊博*6幹事長と中国の習近平国家主席が11月4日、上海で会談する方向で調整していることが15日、分かった。複数の関係者が明らかにした。
 二階氏は習氏との間に太いパイプを持ち、来年春に習氏が国賓として来日するための環境整備を図る。

という報道に島田がマジギレしてるわけですが、それでも「安倍総理と茂木外相、二階幹事長と言った政府、自民党幹部が許せない」とはどうしても言えない辺りが滑稽です。
 「国会は習近平国賓として呼ぶことに反対する決議を超党派で通せ!」て「お前、そんなに習氏の国賓訪日が不愉快なら、そういうことを言う前に、安倍と茂木、二階を批判しろよ!。安倍と茂木、二階が呼ばなければ来ないんだから」ですよね。

*1:習近平主席の「粉身碎骨」発言と原文に当たることの重要性について: 白頭の革命精神な日記によればこの報道はデマのようです。「反中国運動に粉骨砕身したところで無駄な行為だ(習近平)」と言うのが本当の発言のようです。習発言をどう評価するにせよ「粉骨砕身(全力投球という意味)」を「骨は砕け」云々と訳すのはデマでしかありません。

*2:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席を経て党総書記、国家主席党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席

*3:自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房長官を経て首相

*4:小泉内閣沖縄・北方等担当相、福田内閣金融等担当相、第二次安倍内閣経産相、第三次安倍内閣経済財政担当相、自民党政調会長(谷垣総裁時代)、選対委員長(第二次安倍総裁時代)などを経て現在、外相

*5:駐日大使、中国共産党中央台湾工作弁公室主任(国務院台湾事務弁公室主任兼務)などを経て国務委員(外交担当)兼外相

*6:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長