三浦小太郎に突っ込む(2019年12月21日分)

「逢魔名画座」上映会にご参加くださりありがとうございました。そして「初春狸御殿」の見どころを紹介 | 三浦小太郎BLOG Blue Moon

 今年最後の逢魔名画座上映会「初春狸御殿」10数名の参加者(しかも全員忘年会に残って盛り上がる)により無事終わりました。

 「10数名の参加者」ではもはや「名画座上映会」などと言えるレベルではないでしょう。


三浦小太郎氏による『復刻版 初等科国史』出版記念講演会「GHQに廃止されたわが国最後の國史教科書 戦勝国は日本人の記憶から何を奪おうとしたのか」が開催されました - 産経ニュース

 『復刻版 初等科国史』の出版記念講演会が、25日、文京シビックセンターで開催されました。
 講師は、本書の解説「封じられた歴史書がよみがえるとき」を執筆した三浦小太郎氏。
南朝の人たち*1が、戦いに敗れていくシーン、敗れたけれども最期まで賊将*2と戦ったことを非常に美しく描いている。戦争の最中に、敗北したけれどこんな美しい人たちがいた、という話を教科書の中心に載せる国はそんなにないんじゃないか*3。これはある種の大和心*4。この本は戦意高揚にはならない*5」と解説していました。

 もちろん「南朝が正しいのに刃向かったから賊将」のわけで完全な皇国史観南朝正統史観ですね。
 今時「賊将」と堂々と言えるところがスゴイですね(勿論褒めてません)。「箱館戦争榎本武揚*6」「佐賀の乱江藤新平*7」「西南戦争西郷隆盛*8」なんかも賊将と言っちゃうのか?
 せめて「北朝(あるいは「足利氏側」「室町幕府側」)の武将」と呼んだらどうなのか。

 

*1:北畠顕家楠木正成名和長年新田義貞などといったところでしょう。

*2:北朝方(足利氏の室町幕府側)の武将のこと

*3:無いのが当たり前であり、あることは何ら自慢になりません。

*4:そんな大和心はいりません。

*5:いやー「敗北しても賊将と正々堂々と戦って美しい最期を遂げた」つうのは充分戦意高揚ですね。

*6:箱館戦争に敗れ投獄されるが、その能力を評価され釈放。明治新政府において駐露公使、海軍卿、駐清公使、第1次伊藤、黒田内閣逓信相、黒田、第1次山県内閣文相、第1次松方内閣外相、第2次伊藤、第2次松方内閣農商務相など歴任。

*7:参議、司法卿を歴任。佐賀の乱に敗れ捕らえられて死刑判決。

*8:参議、陸軍大将、近衛都督を歴任。西南戦争に敗れ自決。