今日の産経ニュース(2020年2月19日分)

【正論】新型肺炎、憲法レベルで論議を 駒沢大学名誉教授・西修 - 産経ニュース
 いつもの「緊急事態条項」という与太です。問題はそんなことではなく「医学的見地からどんな対応をすべきか」という具体論です。


会議欠席の小泉環境相と森法相「反省している」 新型肺炎 - 産経ニュース
 そもそも欠席して後援会の新年会に行くこと(環境相の小泉)自体が非常識であり「口先でわびてすむ話」ではないでしょう。大臣を更迭して当然の話ではないのか。


【主張】防護服の聖火走者 韓国政府に見解をただせ - 産経ニュース
 韓国政府ではなく民間団体のやったことなのに何を言ってるのか。
 「民間団体の行為であり、全く無関係の韓国政府を非難する」産経の理屈なら「NHK経営委員時代の百田」の暴言で「百田を経営委員に任命した」安倍政権を批判しても何ら問題ないでしょうが「百田氏の個人的見解で政府とは関係ない」と居直ったのが安倍政権であり、産経です。


【学ナビ】東洋大、4月に女性学長誕生 多様性リードする“伝統” - 産経ニュース

 130年以上の歴史を持つ東洋大では、平成12~15年に神田道子氏が私立の総合大学で初の女性学長となり、その後、現在の竹村牧男*1学長まで男性が2人続いた。他校では法政大で田中優子*2が26年から東京六大学*3初の女性総長(理事長兼学長)に就任しているが、全国的に女性の学長はまだまだ少ない。
 今年度の(ボーガス注:文科省の)学校基本調査によると、4年制大学の女性学長は、国立が86校中4人、公立93校中19人、私立607校中72人。少ないながらも国立に比べ公立と私立の女性比率が少しだけ高いのは、公立には看護学部を主体とする大学が多いこと、私立には女子大が一定割合含まれることなどが理由とされる。
 そんな中、学長となる矢口氏*4が強調するのが、東洋大の特徴的な校風。「約100年前、専門学校令による大学で史上初めて女子の入学を許可し、神田元学長の例からも、女性が学長になることに違和感がない」と語る。
 そんな矢口氏に期待感を示しているのが元文相で、労働省婦人局長時代に男女雇用機会均等法の法案作成の責任者も務めた赤松良子*5だ。
 赤松氏*6は「研究、教育の面での実績だけでなく、(ボーガス注:文学部の)学部長として組織運営の経験を積んでおり、素晴らしい学長になると期待している」と話す。そのうえで、「いい助言者を持ち、体調管理に気を付けて、がんばってほしい」とエールを送る。

 完全に東洋大学のパブ記事(やはり、東洋大から金ももらってる?)ですが、まあ、「約100年前、専門学校令による大学*7で史上初めて女子の入学を許可」、「平成12~15年に神田道子氏が私立の総合大学で初の女性学長」というのは嘘じゃないでしょうし、「東洋大幸福の科学大学(仮称)のようなトンデモではない*8」から「パブ記事ときちんと断る*9」ならば「一応許容範囲」でしょうか。
 しかし「朝日、読売、毎日」のようなまともな新聞ならともかく「デマ右翼新聞」産経に「皇學館、國學院国士舘、拓殖、明星、麗澤大学のようなウヨ大学」ではない「普通の大学・東洋大」がパブ記事なんか載せて意味があるんでしょうか?

【参考:産経による幸福の科学大学パブ記事】
これはひどいと言わざるをえない話 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
お前たちだってここの宣伝をしたろ - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

*1:筑波大学名誉教授。元東洋大学学長。著書『はじめての禅』(1988年、講談社現代新書)、『「覚り」と「空」:インド仏教の展開』(1992年、講談社現代新書)、『インド仏教の歴史』(2004年、講談社学術文庫)、『入門 哲学としての仏教』(2009年、講談社現代新書)、『禅のこころ』(2010年、ちくま学芸文庫)、『日本仏教 思想のあゆみ』(2015年、講談社学術文庫)、『般若心経を読みとく』(2017年、角川ソフィア文庫)、『親鸞と一遍:日本浄土教とは何か』(2017年、講談社学術文庫)、『空海の哲学』(2020年3月刊行予定、講談社現代新書)など

*2:著書『江戸の想像力』(1992年、ちくま学芸文庫)、『江戸の音』(1997年、河出文庫)、『江戸の恋』(2002年、集英社新書)、『樋口一葉「いやだ!」と云ふ』(2004年、集英社新書)、『江戸はネットワーク』(2008年、平凡社ライブラリー)、『未来のための江戸学』(2009年、小学館101新書)、『春画のからくり』(2009年、ちくま文庫)、『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』(2010年、小学館101新書)、 『江戸百夢:近世図像学の楽しみ』、『きもの草子』(以上、2010年、ちくま文庫)、『グローバリゼーションの中の江戸』(2012年、岩波ジュニア新書)、『張形と江戸女』(2013年、ちくま文庫)、『芸者と遊び』(2016年、角川ソフィア文庫)など

*3:慶応義塾大学、東京大学、法政大学、明治大学立教大学早稲田大学のこと。

*4:著書『イギリス成人教育の思想と制度』(1999年、新曜社)など

*5:労働省婦人局長、駐ウルグアイ大使、細川、羽田内閣文相など歴任。著書『うるわしのウルグアイ:女性大使の熱い三年』(1990年、平凡社)、『均等法をつくる』(2003年、勁草書房)、『忘れられぬ人々:赤松良子自叙伝』(2014年、ドメス出版)、『続 忘れられぬ人々:赤松良子自叙伝』(2017年、ドメス出版)、『続々 忘れられぬ人々:赤松良子自叙伝』(2019年、ドメス出版)など

*6:何故唐突に赤松氏が登場するのかさっぱり分かりませんが、「学校法人東洋大学の理事についてる」「矢口氏との共著がある」など、何らかの理由で東洋大学ないし新学長の矢口氏と交遊があるのでしょう。

*7:要するに「戦前の公私立大学」と言うことですね。「戦前の国立大学」の設置根拠は専門学校令ではないので。

*8:後で紹介しますが「幸福の科学大学パブ記事」すら書く「キチガイ新聞」or「金の亡者」が「日本新聞協会最大の汚点」産経です。

*9:ただし、俺が見落としてるのかもしれませんが、どこにも「パブ記事」と書いてない気がします。