「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年3/21日分:荒木和博の巻)

DNAとは言えない【調査会NEWS3215】(R02.3.20): 荒木和博BLOG

 「3月10日政府回答」の8番目は皆様よくご存じの山本美保さんの事件です。この回答で「警察において、これまでの捜査結果などから昭和59年当時山形県で発見された御遺体が山本美保さんと同一人物であったと判断しております」と書いてある部分が注目されます。要は「DNA鑑定の結果」とは書けなかったということです。

 仮に「書けなかった」のだとしても、それは荒木の言うような「我々のDNA鑑定捏造説に一定の道理があるからだ」などという話では勿論ありません。
 はっきり「DNA鑑定の結果」と書いた場合の「荒木ら救う会」や「荒木らの言いなりになっている美保さんの遺族」が逆ギレすることを恐れただけでしょう。
 そもそも前後の文脈から「はっきり書かなくても」、捜査結果がDNA鑑定を含むことは明白なわけです。
 前後の文脈から日朝平壌宣言

・互いの安全を脅かす行動
・日本国民の生命と安全にかかわる懸案問題
・日朝が不正常な関係にある中で生じたこのような遺憾な問題

拉致問題を指すのと同じ話です(北朝鮮の面子に配慮して曖昧に書いた?)。

 ちなみに元警察の鑑識の専門家で「明らかにこの鑑定はおかしい」と言っていた人がいたのですがあるときを境に突然私たちとの接触を断ちました。

 まあ荒木のデマ話でしょうね。具体的なことを聞いても荒木は「その元鑑識に迷惑がかかる恐れがあるから」などといってごまかすだけでしょう。

 ところでこの山本美保さんのDNA偽装事件について、その隠し方とか情報の出し方は35年前、昭和60年8月12日に日航ジャンボ機が群馬県上野村御巣鷹山に墜落した事件での事故調査委員会の発表の仕方となぜか似ています。どうしてなのでしょう。

 荒木の言いたい意味がさっぱり分かりません。日航ジャンボ機の墜落について「日本政府の隠蔽や捏造があった」とでも言いたいのか。
 もしそう言いたいならそれはどんな隠蔽や捏造(WHAT)で誰が(WHO)、何のために(WHY)隠蔽、捏造したのか言って欲しいところですね。
 しかし「美保さんのDNA鑑定は故意の捏造」だけでも「荒木は常軌を逸しています」が日航ジャンボ機墜落についてまで「政府の隠蔽、捏造などの謀略があったかのように放言」とはまさにキチガイです。
 大体、日航ジャンボ機墜落など北朝鮮拉致問題と何ら関係ない(公式見解はボーイングの整備不良による圧力隔壁破壊説)。まさか荒木もあの日航機事故を「実は大韓機爆破事件のような北朝鮮の爆弾テロなのに、政府が隠蔽した」と言うわけではないでしょう(なお、青山透子*1など一部の陰謀論者は日航機事故について「全日空雫石事故パターン説(雫石事故のように自衛隊機の過失で墜落したが、雫石事故で増原惠吉*2・佐藤内閣防衛庁長官、上田泰弘・航空幕僚長引責辞任したような政府の責任問題になることをおそれて隠蔽)」という陰謀論を唱えてるようですが勿論デマです)。
 事故調査委員会も「運輸省の下部組織」で警察は関係ありません。

*1:青山『日航123便墜落の新事実』(2017年、河出書房新社

*2:防衛庁次長から政界入り。池田、佐藤内閣行政管理庁長官、佐藤、田中内閣防衛庁長官など歴任。佐藤内閣防衛庁長官時代に雫石事故で、田中内閣防衛庁長官時代にいわゆる「増原内奏問題」でいずれも長官を引責辞任