周庭氏、運動継続を表明 「香港という家、全力で守る」:朝日新聞デジタル
舌先三寸で運動継続を表明したところで
・周氏が所属した政治団体「香港衆志」(デモシスト)は、6月30日に国安法が施行される直前に解散を公表した。
・周氏は今後の具体的な活動計画については、香港情勢の変化が激しいことを理由に未定だとした。
・周氏はツイッターやフェイスブックを頻繁に更新し、支援を求めるメッセージを日本語で投稿していたが国安法施行後はほぼ休止した。
というのでは何の説得力もありません。
自民迷走、習氏来日中止決議は結局「部会」で 党幹部慎重で尻すぼみ - 産経ニュース
・決議は中国が国安法の施行を強行し、大量の逮捕者が出ていることについて「傍観することはできない。改めて強く非難する」と明記した。ただ、習氏の国賓来日をめぐる表現は尻すぼみになった。「中止を要請する」とした原案を改め「中止を要請せざるを得ない」との表明にとどめた。二階俊博幹事長らの慎重意見に配慮し、表現を後退させた。
・「党外交部会・外交調査会として」の一文が加わり、党としてではなく一部の意見であるような体裁をとった。
ということで完全にお釈迦になったわけでは無いとは言え、かなり骨抜きされたわけです。で、安倍は結局無視して国賓訪問でしょうねえ。
香港国安法 自民が非難決議案協議 習氏国賓中止 慎重な意見も - 産経ニュース
自民党は6日、中国による香港への統制強化を目的とした香港国家安全維持法の施行に関する外交部会などの会合を開いた。習近平*1国家主席の国賓来日を中止するよう政府に求める非難決議案について意見交換したが、中国との関係改善を重視する二階俊博*2幹事長率いる二階派(志帥会)所属議員から文面の修正を求める意見が相次いだ。
中山泰秀外交部会長は会合の冒頭「中国が治安維持法のようなものを制定・施行したことは看過できる問題ではない」と強調し、香港の自由と民主主義を守る必要性を訴えた。
会合後、二階派の河村建夫*3元官房長官は記者団に「文書は修正すべきだ」と発言したことを明かした。二階氏周辺によると、同氏はこの会合について「(ボーガス注:国交正常化をした田中*4首相、日中平和友好条約を締結した福田*5首相、天皇訪中を実施した宮沢*6首相など)日中関係を築いてきた先人の努力を水泡に帰すつもりか」と不快感を示したという。
いつもの「二階ガー」の産経です。
それにしても
と言うのが興味深い。自民党内においてはよほどの非常識極右でもない限り「治安維持法は悪法だった」と言う認識はさすがにあるようです。
ダライ・ラマ、85歳に 後継議論「時期尚早」―チベット:時事ドットコム
チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世は6日、85歳の誕生日を迎えた。高齢のため健康不安がささやかれ、中国政府が後継者選びに介入する可能性も取り沙汰される。こうした中、本人は昨年11月、自身の後継問題は「急いで話し合う問題なのか」と述べ、議論は時期尚早との姿勢を示した。
もちろん
高齢で死去した著名人一覧 - Wikipedia
◆奥野誠亮 - Wikipedia(1913~2016年)
享年103歳。昭和18年に鹿児島県警特高課長として新興俳句弾圧事件の一つであるきりしま事件を指揮。戦後、自治事務次官から政界入り。田中内閣文相、鈴木内閣法相、竹下内閣国土庁長官を歴任。1988年(昭和63年)5月9日に衆議院決算委員会で日中戦争について「あの当時日本に侵略の意図は無かった」と発言して批判を浴び、5月13日に竹下内閣国土庁長官を辞任。「国士庁長官」と揶揄された。
◆ロナルド・コース - Wikipedia(1910~2013年)
享年102歳。1991年のノーベル経済学賞受賞者。著書『企業・市場・法』(2020年、ちくま学芸文庫)。
◆ヴォー・グエン・ザップ - Wikipedia(1911~2013年)
享年102歳。ベトナム軍総司令官、国防相など歴任。
◆奥むめお - Wikipedia(1895~1997年)
享年101歳。日本生活協同組合連合会副会長、全国婦人会館協議会会長、主婦連合会会長、主婦会館館長など歴任。
◆野坂参三 - Wikipedia(1892~1993年)
享年101歳。日本共産党第一書記、議長、名誉議長など歴任。ただし党執行部に隠れてソ連と内通していたことが最晩年に発覚し、日本共産党から除名処分を受けた。
◆中曽根康弘 - Wikipedia(1918~2019年)
享年101歳。岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相、自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相
◆三笠宮崇仁親王 - Wikipedia(1915~2016年)
享年100歳。大正天皇の四男。日本オリエント学会会長を務めたオリエント史研究者としても知られる。著書『古代オリエント史と私』(1984年、学生社)、『わが歴史研究の七十年』(2008年、学生社)など。
のように100歳を超えて生きた人間も中にはいます。しかしダライの85歳という年齢はいつ無くなってもおかしくないでしょう。
時期尚早などと言うのは詭弁がすぎます。結局「今まで通り転生霊童で行くか、ローマ法王選出のような形に方向性を変えるか」、結論が出せないから話が棚上げになるわけです。「是非はともかく」このままでは「ダライ生前には結論が出せずに、ダライ死後、結局、今まで通り、転生霊童で行く」可能性が一番高いのでは無いか。
【第697回・特別版】与党は中国への過剰な忖度をやめよ « 今週の直言 « 公益財団法人 国家基本問題研究所
野党各党は国安法施行を受けて、「大変危惧するところであり、はなはだ遺憾である」(立憲民主党)などと批判した。かつては中国共産党と良好な関係だった日本共産党も今回の措置を「暴挙」と位置づけ、撤回を求めた。日本共産党は中国共産党について「その行動は社会主義と無縁で、共産党の名に値しない」(志位和夫委員長)と批判を強めている。
「かつては中国共産党と良好な関係だった日本共産党」って一体いつのことなのか。日本共産党が中国共産党を厳しく批判した文革後、天安門事件後はそんな友好関係には無いでしょうよ。
自民党では、野党に後れをとっていることに危機感を覚えた岸田文雄*8政調会長の指示により、外交部会と外交調査会の3日の役員会で国安法施行を強く非難したうえで、習近平主席の国賓来日の「中止」を政府に求める決議案をまとめた。ところが、親中派の二階幹事長からの「摩擦が起きないよう外務省とよく相談するように」との指示で、3日中の官邸への申し入れができなかった。
いつものウヨ連中の「二階ガー」ですね。
岸田氏は二階氏の圧力に屈することなく、決議案を「中止」のままでまとめることができるか真価が問われている。外相も経験した岸田氏がここで屈するようなことがあると、「ポスト安倍」を目指す資格はない。
「反中国でないとポスト安倍の資格は無い」という珍論には嗤わざるを得ません。
*1:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て党総書記、国家主席、党中央軍事委員会主席、国家中央軍事委員会主席
*2:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を経て幹事長
*3:小泉内閣文科相、麻生内閣官房長官、自民党選対委員長(第二次安倍総裁時代)を歴任
*4:岸内閣郵政相、池田内閣蔵相、佐藤内閣通産相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)などを経て首相
*5:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相
*6:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相