「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2020年11/26日分:荒木和博の巻)

石川、富山の特定失踪者の現場から配信「関心持って」:朝日新聞デジタル(波多野陽)

 日本政府が認定する拉致被害者以外で北朝鮮に拉致された疑いのある人*1を調べている民間団体「特定失踪者問題調査会」が、失踪者らが足跡を残した現場からの動画をユーチューブで配信している。荒木和博代表は「現場を見ることで、自分に同じことが起きていたかもしれないと想像して、関心を持ってもらいたい」と新たな取り組みの狙いを語った。

 一般に「リベラル」or「反右翼(注:左翼ではない)」扱いされる「モリカケ批判」朝日ですら「特定失踪者」と言う明らかなデマに加担するのかと思うとげんなりします。荒木ら巣くう会のデマ「特定失踪者」を批判しないにせよ、せめて「好意的な報道などしない」程度の事も出来ないのか。
 とはいえこんな報道をしたところで、もはや「拉致の風化」を食い止めることなど無理でしょうが。
 「現場からの動画」て「失踪者が最後に目撃された場所」だろうと10年も20年も経って風景などが変わってる場所で「YouTube配信」なんかしたって何の意味も無い。失踪事件について何かが分かるわけでも何でもない。これは拉致問題に限らず、「三億円事件東京都府中市)」「悪魔の詩訳者殺人事件筑波大学構内)」など他の事件だって同じですが。
 実際、朝日の記事も

・26日には石川県と富山県の3カ所を訪れた。1981年に白山市の安達俊之さん(当時18)が車を運転しているところを目撃された白山町交差点では、おじの松本末雄さん(77)が、施設に入所する「安達さんの母」が帰りを待っていることを訴えた。

などという無内容な「お涙頂戴しか書いてない」。
 当然、こんなもんを見たがる物好きはまず居ない。

・配信は100人超がリアルタイムで視聴し、事後の視聴者は1千人以上になるといい

なんてのははっきり言って視聴者数としてはかなり少ないのではないか。
 しかしこんな無意味で馬鹿げたことですら「新たな試み」などと強弁して始めるのですから「荒木の運動もまるで展望がない」といっていいでしょう。


越中国分駅ライブ(令和2年11月26日): 荒木和博BLOG

 JR西日本氷見線越中国分(えっちゅうこくぶ)駅(富山県高岡市)にて。ここで昭和56年(1981)3月に工作員職務質問を受け、翌朝高岡駅前のホテルから飛び降り自殺した「伏木国分事件」と、その2年前、昭和54年(1979)12月に駅の裏に車を置いて失踪した山田建治さんについてお話ししました。

 10分程度の動画です。山田さんはもちろん政府認定拉致ではなく例の「特定失踪者」という奴です。当然ながら北朝鮮拉致と認定できるまともな根拠は何一つありません。自殺したという「工作員らしい怪しい男」も仮に工作員だとしても彼が「日本人拉致に関与した」と見なす根拠は何一つありません。
 かつ百歩譲って1)山田さん失踪が北朝鮮拉致、2)自殺した「工作員らしい怪しい男」が実際に工作員で山田さん拉致などの日本人拉致に関与した、と前提したところで、今更「荒木の調査」とやらで拉致解決に役立つ事実が発掘されるわけでもない。
 馬鹿馬鹿しい限りです。


安達俊之さん失踪に関わる現場からのライブ(令和2年11月26日): 荒木和博BLOG

 昭和56年(1981)6月20日石川県鶴来(つるぎ)町(現在の白山市)で職場の同僚女性と共に失踪した安達俊之さんについてのライブの模様です。調査会大口理事、「安達俊之君を思う会」の河原代表、東事務局長、俊之さんの叔父松本さんも参加してくれました。

 15分程度の動画です。
 安達さんはもちろん政府認定拉致ではなく例の「特定失踪者」という奴です。当然ながら北朝鮮拉致と認定できるまともな根拠は何一つありません。かつ百歩譲って安達さん失踪が北朝鮮拉致と前提したところで、今更「荒木の調査」とやらで拉致解決に役立つ事実が発掘されるわけでもない。馬鹿馬鹿しい限りです。


寺越事件についてのライブ(令和2年11月26日): 荒木和博BLOG
 15分程度の動画です。
 寺越武志さん自身が「北朝鮮拉致ではない」と言っている件を「拉致だ」と騒ぎ立てて何か意味があるのか。馬鹿馬鹿しい限りです。

*1:いわゆる「特定失踪者」のこと