今日の産経&中国ニュース(2020年11月26日分)

令和5年春に慶応大「歯学部」 東京歯科大と統合協議開始 学校法人合併へ - 産経ニュース

 慶応大(長谷山彰塾長、東京都港区)と東京歯科大(井出吉信学長、同千代田区)は26日、令和5年4月をめどに東京歯科大歯学部を慶応大に統合し、両大学を運営する学校法人の合併協議を始めると発表した。
 慶応大は平成13年に看護医療学部を開設。20年には共立薬科大と合併して薬学部を設けた。歯学部統合が実現すれば、文系と理系合わせ11学部体制となる。

 少子化の中、大学経営は厳しいという話であり、その中で慶応はいわゆる「勝ち組だ」という話です。


自衛権明確化へ9条改正 国民民主党、改憲案骨子を提示 - 産経ニュース
 「自民の二軍」でしかないことを露呈する玉木一派(国民民主)です。しかし自民支持層は「自民の二軍なんか支持しない。一軍を支持する」となり自民批判派は「立憲民主や共産などを支持する」となり結果、玉木一派は皮肉にもどんどん衰退していくわけです。なんで玉木一派はこんなに常識が無いのか。まあ常識が無いからこそ自民、立民どころか公明や共産を下回る支持率をたたき出してるわけですが。


中国外相が韓国大統領らと会談 防疫協力強調、日米韓連携にくさび - 産経ニュース
 おいおいですね。なんで新型コロナや経済面での中韓交流を訴えると、「日米韓連携にくさびを打ったこと」になるのか(呆)。中韓は隣国なのだからそうした訴えは当然のことでしょうに。というか日米連携や米韓連携はともかく「ホワイト国除外」なんて無法をしながら、よくもまあ「日韓連携」なんてほざけたもんです。


【主張】王毅外相の来日 「甘言」に乗っては危うい - 産経ニュース

・ビジネス関係者の往来再開などで合意した茂木敏充外相は「率直かつ充実した内容の会談だった」と振り返ったが、喜んでいる場合ではない。菅義偉首相と茂木氏は中国のさまざまな問題行動に対する日本や国際社会の怒り、懸念をもっと明確に伝え、中国に翻意と反省を促すべきだった。
尖閣諸島海域をめぐって茂木氏は「日本側の立場を説明し、中国側の前向きな行動を強く求めた」と語ったが、中国公船の即時退去を公然と求めるべきだった。
尖閣南シナ海、香港の民主活動家収監を含む人権などの問題が解決の方向へ進まずに安定した関係は築けない。国民の多くは中国の行動を懸念している。それが払拭されなくては、習近平国家主席国賓来日も容認できない。

などと産経が言ったところで菅は無視するでしょう。そして「是非はともかく」事実問題として「習近平国家主席国賓来日」を容認できないのは産経のような反中国極右ぐらいのもんで大抵の日本人は「与党支持層でアレ野党支持層でアレ」来日を歓迎するでしょう。


【主張】桜を見る会 安倍氏はしっかり説明を - 産経ニュース

・ずるずるとこの問題を長引かせることこそ最悪である。安倍晋三前首相には、迅速で明確な説明を求めたい。
安倍氏はこれまで、国会での追及に何度も補填の事実を否定してきた。安倍氏周辺によれば、補填と報告書不記載を知る秘書が安倍氏に「払っていない」と虚偽の報告をしていたのだという。
 それが事実なら、安倍氏本人を刑事責任に問うことは極めて難しい。ただし、政治家としての責任は別である。
・調査の不十分がこの事態を招いたとの反省があるなら、正確で詳細な内部調査結果を自ら公にし、謝るべきは謝ればいい。
・「桜を見る会」をめぐっては、詐欺罪で起訴された「ジャパンライフ」の山口隆祥被告が、同会の招待状を勧誘セミナーの宣伝に利用していたことが分かっている。いわば、多くの被害者が多額を失った詐欺事件の小道具に使われたことになる。山口被告を同会に招待した経緯についても、併せて明らかにすべきである。
 政治とカネをめぐるさまざまな事件で、「秘書が」「秘書が」と繰り返す政治家の情けない姿をみてきた。安倍氏には前首相として、そうした過去の醜態とは一線を画す潔い姿をみせてほしい。

 安倍の首相在任中に安倍を散々かばった産経が良くもこんなことがいえたもんです。まあ、
1)野党が要求する「安倍の参考人招致や証人喚問」を拒否する菅自民を何一つ批判しない
2)「疑惑が事実ならば安倍氏は議員を辞任すべきだ」とは一言も言わない(安倍が舌先三寸で詫びればいいと思ってるらしい)
時点で「産経の安倍批判がどこまで本気か疑わしい」ですが、それにしても首相時代に比べれば随分と安倍に冷たい。
1)もはや安倍の再登板などない
2)学術会議任命拒否など、菅も安倍並みに極右であるので産経も一安心
3)「河野談話を撤回しない」「米国の安倍参拝(首相就任一年目)批判後は、靖国を首相参拝しない」など安倍が期待外れだった
ので「安倍を無理してかばう必要も無い」といったところでしょうか。
 なお、澤藤統一郎の憲法日記 » 安倍晋三による国政私物化の本命は「桜を見る会」であって、「前夜祭」ではない。なども指摘するように検察が捜査に乗り出した「前夜祭の補填疑惑」は「安倍・桜を見る会疑惑の一部」でしかありません。「招待者をお手盛りで呼んでいたのではないのか」「それを隠すために招待者名簿を故意に廃棄したのではないか」など多方面から疑惑は追及される必要があります。


【阿比留瑠比の極言御免】慰安婦訴訟 最高裁判決の意義 - 産経ニュース
 残念ながら有料記事なので途中までしか読めません。ただし阿比留が「勝った」と自画自讃してることは間違いないでしょう。
 しかし名誉棄損裁判で植村隆氏の敗訴が確定したが、勝訴した櫻井よしこ氏こそが誤りを認めて謝ったことは知られてほしい - 法華狼の日記なども指摘していますがこの判決は「桜井よしこらの記事が正しかった」という判決ではありません。 
 エイズ薬害刑事訴訟一審判決(検察が高裁に控訴し、裁判継続中に安部氏が病死したため判決は未確定)での「安部元帝京大副学長無罪判決」のような「当時においては過失はなかった」という判決に過ぎません。俺は「安部無罪判決での過失否定(過失否定を正当な物とする見解もあるので)」はともかくこの裁判での過失否定が正当な物だとは思いませんが(なお、安部無罪判決の是非はここでは論じません。ちなみに桜井よしこは安部無罪判決を「不当」と悪口しています)。
 安部無罪判決で「そもそも安部氏の治療行為には現在の視点でも何の問題も無かった。彼の医療行為で血友病患者がエイズになったわけではない」と言ったら嘘になるのと同様、「よしこの記事が正しい」といったら完全に嘘です。
 かつ「裁判所で二度もデマ記者という烙印を押された男(名誉毀損訴訟で原告の辻元清美参院議員(一審で敗訴し阿比留が控訴しなかったので確定)、小西洋之参院議員(最高裁まで争って敗訴)で二度も敗訴した男)」阿比留がよくもこんなことがいえたもんです。
 阿比留の敗訴については例えば阿比留瑠比 - Wikipedia
懲りない馬鹿 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を参照してください。 
 懲りない馬鹿 - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)時点では『辻元氏の勝訴は確定』で『小西氏の勝訴は未確定』でしたがその後最高裁で小西氏勝訴も確定しました。最高裁判決をネタに植村氏を非難するのなら阿比留はとっとと産経を自主退社し、新聞業界の世界からいなくなり、責任を取ったらどうなのか。それにしても「裁判所で二度もデマ記者という烙印を押された男」を懲戒処分するどころか論説委員編集委員として出世させるのだから産経も全く気が狂っています。まともな新聞社なら阿比留を処分しているでしょうに。