今日の中国ニュース(2020年12月4日分)(副題:楊海英のクズさに心底呆れる、ほか)

ウイグル人強制労働防止法案に「反対」 ナイキなどロビー活動 - 産経ニュース

 米紙ニューヨーク・タイムズは先月29日、9月に下院を通過した「ウイグル強制労働防止法案」について、ナイキやコカ・コーラ、アップルが議員に働きかけ、法律発効時の効果が弱まるように条文を修正しようとしていると伝えた。
 同自治区の強制労働の実態を調べた米議会機関の3月の報告書は、問題がある工場と取引した疑いがある企業リストを掲載。ナイキやコカ・コーラパタゴニアなど服飾大手や飲料・食品大手が入った。
 法案の一部条項は、強制労働に関与した企業に厳しい責任を負わせる内容だが、企業側には、調達網から完全に問題取引を排除するのは難しさもある。

 まあ、ビジネスの論理ではある意味当然の話ですね。


香港 民主派の前議員 保釈中に亡命の意向を表明 | 香港 抗議活動 | NHKニュース

 許氏は先月、中国の新たな決定に基づいて、民主派の議員4人が議員資格を剥奪された際、抗議して辞職した議員の1人です。

 俺のような部外者が安易に「亡命の是非」を云々できませんが「平凡な一市民」ではなく「抗議辞職した議員の1人」というのが彼の立場ですからねえ。「抗議辞任の仲間」を置き去りにして自分一人だけで亡命*1だとしたら自分勝手すぎるのではないか。それに、こんなことをしたら当然ながら今後保釈が認められなくなる危険性もある。
 そして「抗議辞任ではなくて最初から亡命するために辞任した」と疑われても文句は言えないのではないか。しかし何というか、「遠い将来はともかく」「香港の中国批判派」には当面、明るい展望がないですね。


◆楊海英ツイートに突っ込む

楊海英*2
 中国資本に買われたら、地元の人たちも追われる。私のふるさと内モンゴルでは、1990年代からこのようなことが起こっていたし、モンゴル国も今や同じ。日本の新聞報道*3によると、北海道でも似たような地域があって、日本人も入れないらしい*4。世界が中国の植民地になりつつある。
オーストラリアの島を買って住民の立ち入りを禁じた中国企業に怨嗟の声 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
 オーストラリアの島の土地を買い上げた中国の不動産開発業者が、オーストラリア人の立ち入りを禁じて、地元住民や観光客が不満を募らせている。
 問題のケズウィック島は、人気の観光スポットとなる可能性を秘めた島だが、チャイナ・ブルームという企業がその一部を買った。島の住民は、同社が楽園のようなこの島の一部地域への立ち入りを禁じていると訴えている。住民によればチャイナ・ブルームは、住民のビーチへの立ち入りや、ボートでの着岸を禁止。滑走路へのアクセスまでも禁じたという。

 おいおいですね。内モンゴル外モンゴルの実情には無知なのでひとまずおきますが、北海道のどこが「中国の植民地」なのか?
 北海道知事など北海道関係者に「嘘をつくな」と抗議されても文句の言えない暴言です。
 いい加減、静岡大学(楊の所属大学)は楊を懲戒処分すべきではないのか。そして岩波書店もこの男の本を絶版にすべきではないのか。 
 なお、豪州の島の話にしても是非はともかく「植民地」と言う話ではない。
 そして、高級プライベートビーチにするために地元民でも立ち入りを禁止するなんてことは「中国企業だから」と言う話ではない。日本や欧米の企業でもあり得る話です。

*1:おそらくそうなのでしょうが

*2:静岡大学教授。著書『草原と馬とモンゴル人』(2001年、NHKブックス)、『モンゴル草原の文人たち:手写本が語る民族誌』(2005年、平凡社)、『ユーラシア草原からのメッセージ:遊牧研究の最前線』(共著、2005年、平凡社)、『チンギス・ハーン祭祀』(2005年、風響社)、『墓標なき草原(上)(下):内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2009年、岩波書店→後に2018年、岩波現代文庫)、『続・墓標なき草原:内モンゴルにおける文化大革命・虐殺の記録』(2011年、岩波書店)、『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『植民地としてのモンゴル:中国の官制ナショナリズムと革命思想』(2013年、勉誠出版)、『ジェノサイドと文化大革命内モンゴルの民族問題』(2014年、勉誠出版)、『モンゴルとイスラーム的中国』(2014年、文春学藝ライブラリー)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋→後に『モンゴル騎兵の現代史:チベットに舞う日本刀』と改題した上で、2020年、中公文庫)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル:興安軍官学校の知られざる戦い』(2015年、中公新書)、『モンゴル人の民族自決と「対日協力」:いまなお続く中国文化大革命』(2016年、集広舎)、『フロンティアと国際社会の中国文化大革命: いまなお中国と世界を呪縛する50年前の歴史』(共著、2016年、集広舎)、『「中国」という神話:習近平「偉大なる中華民族」のウソ』(2018年、文春新書)、『「知識青年」の1968年:中国の辺境と文化大革命』(2018年、岩波書店)、『最後の馬賊:「帝国」の将軍・李守信』(2018年、講談社)、『モンゴル人の中国革命』(2018年、ちくま新書)、『中国人の少数民族根絶計画』(2019年、産経NF文庫)、『モンゴル最後の王女:文化大革命を生き抜いたチンギス・ハーンの末裔』(共著、2019年、草思社文庫)、『独裁の中国現代史:毛沢東から習近平まで』(2019年、文春新書)、『逆転の大中国史』(2019年、文春文庫) 、『中国が世界を動かした「1968」』(共著、2019年、藤原書店)、『モンゴルの親族組織と政治祭祀』(2020年、風響社)、『内モンゴル紛争:危機の民族地政学』(2021年刊行予定、ちくま新書)など。

*3:産経新聞の「北海道が危ない」というデマ記事のこと

*4:1)産経新聞と書かず「日本の新聞」とごまかす、2)北海道のどこ(例:札幌)なのかはっきり書けない、3)「らしい」と書いて逃げを打ってる辺り、明らかに楊は故意にデマを飛ばしてますね。呆れたクズです。