金正男の解放について(1月8日のショートメッセージ): 荒木和博BLOG
令和3年1月8日金曜日のショートメッセージ(Vol.281)。今日は平成13年(2001)5月1日に不法入国して成田で捕まった金正男の解放についてです。
6分45秒程度の動画です。「そんなことと拉致問題と何の関係があるんだ?」ですね。
なお確かに例の人物は「金正男」でしょうが日本政府は「金正男と思われる人物」としており断定はしていません。
これについては、例えば「小泉*1内閣法相」として「金正男国外退去処分」に関与した森山真弓氏の著書『法務大臣の八八〇日』(2004年、河出書房新社)にも「金正男と思われる人物」と書かれています。もちろん森山氏は著書において「国外退去処分は適切だったと思う」という趣旨のことを書かれています。
なお、「話が脱線しますが」森山氏と言えば
森山眞弓 - Wikipedia
・海部*2内閣環境庁長官、官房長官、宮沢*3内閣文相、小泉内閣法相など歴任。
・田中*4内閣科学技術庁長官、大平*5内閣運輸相などを歴任した森山欽司・自民党衆院議員(衆院栃木県第1区選出)の妻。
・東京大学卒業後、1950年4月に女性上級職員第1号として労働省に入省。女性キャリア官僚の草分け的存在としてキャリアを築いた。1980年(昭和55年)、労働省婦人少年局長を最後に労働省を退官。退官後、参議院議員選挙(栃木県選挙区)に自民党より立候補し当選。労働省婦人少年局長時代には男女雇用機会均等法の草案作成に尽力した。その模様はNHK・プロジェクトX『女たちの10年戦争/「男女雇用機会均等法」誕生』で後に紹介されている。
・1989年(平成元年)、第1次海部内閣で環境庁長官として初入閣するが、女性スキャンダルで内閣官房長官の山下徳夫*6が辞任したため、後任の官房長官に横滑りで就任し、女性初の官房長官となった(また現在に至るまで唯一の女性官房長官)。官房長官時代に内閣総理大臣杯を土俵に上がって授与しようとして日本相撲協会に、大相撲の神事としての不文律(女人禁制)を理由に拒否されると、女性差別問題であると問題提起を行った。
・約2年4ヶ月の法務大臣(小泉内閣)在任中には死刑囚5人の死刑執行命令書に署名した。
2001年12月27日、 練馬一家5人殺害事件(東京拘置所在監)、名古屋保険金殺人事件(半田保険金殺人事件)(名古屋拘置所在監)の死刑囚各1人=計2人の死刑執行命令書に署名。「第1次小泉内閣発足以来」及び21世紀では初の死刑執行である。
ということで「色々なエピソードがあるのでそれなりに有名な御仁」です。
なお「更に話が脱線しますが」名古屋保険金殺人事件の被害者遺族が、以前、拙記事コメント欄でコメンターからご紹介頂いた『弟を殺した彼と、僕。』(2004年、ポプラ社)の著者・原田正治氏です。原田氏と比べれば「岡村勲など一部の犯罪被害者遺族のゲスさ」には反吐が出ますね。
「話を元に戻しますが」、「金正男解放」というより「国外退去処分」と表現すべきでしょう。
さて、金正男国外退去処分当時において「小泉政権が訪朝に向けて水面下交渉していたこと」は間違いないでしょう。
当然ながら国外退去処分にしないで「刑事訴追」などしたら、北朝鮮側の反発で「小泉訪朝」など無理だったでしょう。
つまりは「小泉訪朝による拉致被害者5人帰国」を「良かった」と思うのなら結論は「国外退去で良かった」以外にはないでしょう。
しかし荒木は「小泉訪朝なんか無くて良かった」「5人は帰国なんかしなくて良かった」が本音なので「何故、国外退去処分にするのか」「犯罪者は法に従って処罰すべきだ」などと放言するわけです。
はっきり言って「金大中事件での金東雲・駐日韓国大使館一等書記官(金大中拉致現場から指紋が検出された)」の「事実上の逃亡」を「日韓友好を口実に許したこと」に比べれば「金正男国外退去」の方がずっと筋が通っているでしょうよ。