常岡浩介に突っ込む(2021年2月7日分)

常岡浩介
 けが人なし。よかた
海自潜水艦と商船衝突 3人けが|NHK 高知県のニュース
 8日午前、高知県足摺岬の沖合で、海上自衛隊の潜水艦と民間の商船が衝突しました。
 商船の乗組員にけがはないとみられるということです。
 一方、潜水艦の乗組員3人が軽いけがをしたということです。

 もちろん過去の「相手側に死亡者や重傷者が出た」海自の事故「なだしお事件」「あたご事件」と違い「商船側に重傷者や死者が無かったこと」は「良いこと(不幸中の幸い)」ですがここで『重傷者や死者が無いからと言って事故の原因追及や再発防止策がおろそかになってはいけない』程度の事も言えないウスラバカが常岡の訳です。「自衛隊を批判できない事情でもあるのか(常岡の想定している読者層が自衛隊批判を嫌うネトウヨ?)」と聞きたくなります。

常岡浩介がリツイート
◆桜木武史*1
 明日、文化放送大竹まこと ゴールデンラジオ」に出演させていただきます。緊張で心臓がキュンキュンしています。お時間がある方は、聴いていただけたら幸いです

 他人の業務報告(2/8(月)のラジオ出演)を宣伝する暇があったら「常岡自身の活動報告をしろよ」と思いますよねえ。
 まあ、常岡には「ツイートできる活動実績」が今現在「テレビ、ラジオ出演」「講演会」「雑誌への記事執筆」「著書の出版」などあらゆる分野で何もないのでしょうが。
 常岡が固定ツイートにしてるのも

固定されたツイート
常岡浩介
『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』*2、ぜひ、読んでください。現在、プーチン政権が世界中で引き起こしている人道危機、ハイブリッド戦争のルーツです

ということでなんと2008年、つまり「今(2021年)から13年も昔の著書」です。
 よりによって固定ツイートで宣伝する業績が最近のものではなく、「13年も昔の著書」とはその後「常岡が世間に自慢できる業績は何一つない」と自白しているようなもんです。大体、プーチン政権についての著書として最近の本ならまだしも「13年も前の本」を持ち出すとはどこまで常岡も無様で滑稽なのか。13年間の間に当然ながら「プーチン政権自体も、プーチン政権を取り巻く国内情勢、国際情勢も」大きく変わってるでしょうに。『シリアの戦争で、友だちが死んだ』(2021年、ポプラ社)とそれに絡んだ「ラジオ出演」を宣伝する桜木とは「随分な違い」です。
 実際、「プーチン」「ロシア」などでググれば、比較的、最近の著書(2010年以降の著書)として

【出版年順(出版年が同じ場合は著者名順)】
◆廣瀬陽子*3『ロシア 苦悩する大国、多極化する世界』(2011年、アスキー新書)
◆佐藤親賢*4プーチンの思考:「強いロシア」への選択』(2012年、岩波書店
◆名越健郎*5『独裁者プーチン』(2012年、文春新書)
◆中村逸郎*6『ろくでなしのロシア:プーチンロシア正教』(2013年、講談社
◆下斗米(しもとまい)伸夫*7プーチンはアジアをめざす:激変する国際政治』(2014年、NHK出版新書)
◆佐藤親賢『プーチンとG8の終焉』(2016年、岩波新書)
◆下斗米伸夫『宗教・地政学から読むロシア:「第三のローマ」をめざすプーチン』(2018年、日本経済新聞出版社)
◆西山美久*8『ロシアの愛国主義プーチンが進める国民統合』(2018年、法政大学出版局
◆廣瀬陽子『ロシアと中国:反米の戦略』(2018年、ちくま新書)
◆駒木明義*9ほか『プーチンの実像:孤高の「皇帝」の知られざる真実』(2019年、朝日文庫)
◆駒木明義『安倍vs.プーチン:日ロ交渉はなぜ行き詰まったのか?』(2020年、筑摩選書)
◆下斗米伸夫『新危機の20年:プーチン政治史』(2020年、朝日選書)
◆廣瀬陽子『ハイブリッド戦争:ロシアの新しい国家戦略』(2021年、講談社現代新書)

などがヒットします。そうした最近の著書(2010年以降の著書)を読まずにわざわざ「13年前(2008年)の常岡本」を読む人もまず居ないでしょう。
 ちなみに常岡の最新刊は『ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記』(2008年、アスキー新書)ではなく、『イスラム国とは何か』(2015年、旬報社)ですが、イスラム国が衰退過程にある今、この本を宣伝しても余り注目されない、むしろロシアについての著書の方が注目されるという判断が常岡にはあるのでしょうねえ。
 まあ、最新刊といってもこれも6年前の「かなり昔の本」ですが。 

*1:著書『【増補版】シリア 戦場からの声』(2018年、アルファベータブックス)、『シリアの戦争で、友だちが死んだ』(2021年、ポプラ社

*2:2008年、アスキー新書

*3:慶應義塾大学教授。著書『強権と不安の超大国・ロシア:旧ソ連諸国から見た「光と影」』(2008年、光文社新書)など

*4:元・共同通信モスクワ支局長

*5:拓殖大学海外事情研究所教授。元時事通信社外信部長

*6:筑波大学教授。著書『ロシア市民』(1999年、岩波新書)、『帝政民主主義国家ロシア:プーチンの時代』(2005年、岩波書店)、『虚栄の帝国ロシア:闇に消える「黒い」外国人たち』(2007年、岩波書店)、『ロシアはどこに行くのか:タンデム型デモクラシーの限界』(2008年、講談社現代新書

*7:法政大学名誉教授。著書『ソビエト連邦史 1917-1991』(2017年、講談社学術文庫)、『神と革命:ロシア革命の知られざる真実』(2017年、筑摩選書)など

*8:北海道大学特任助教

*9:朝日新聞論説委員。元・朝日新聞モスクワ支局長