「経済」3月号について、俺の説明できる範囲で簡単に紹介します。
http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/
◆随想『私の勤めた世界から』(堀内光子*1)
(内容紹介)
堀内氏が「児童労働撤廃」を目的とするNPO「児童労働ネットワーク」の代表としての活動及び「それ」に関連する労働省婦人局婦人福祉課長、ILO(国際労働機関)アジア太平洋地域総局長などといった「過去の経歴」を中心に自らの活動を振り返っています。なお、「不勉強なので知りませんでしたが」堀内氏に寄れば今年(2021年)は「児童労働撤廃国際年」だそうです。
参考
児童労働: 2021年は児童労働撤廃国際年
国連総会は2019年に全会一致で2021年を児童労働撤廃国際年に指定しました。持続可能な開発目標(SDGs) はそのターゲット8.7 で、強制労働を根絶し、現代の奴隷制と人身取引に終止符を打ち、児童兵士の利用や子どもの徴兵を含み、最悪の形態の児童労働の禁止と撤廃を確保し、2025年までにあらゆる形態の児童労働をなくす即時の効果的な措置をとることを加盟国に求めています。
「社会に児童労働の居場所はありません。児童労働は子どもから未来を奪い、家族を貧しいままに留めます。この国際年は、児童労働を永久に撤廃する具体的な行動をとることによって、SDGsのターゲット8.7に向けた活動をステップアップして目標を達成する機会を政府に提示しています。新型コロナウイルスが多年にわたる歩みの後退を脅かしている中、今はより一層約束を果たす必要があります」とガイ・ライダーILO事務局長は語っています。
国際年は2022年に南アフリカで開かれる予定の第5回児童労働世界会議に向けた地盤を築くことになります。
世界と日本
◆中国経済、内需拡大が課題(平井潤一)
(内容紹介)
ネット上の記事紹介で代替。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201218/k10012772651000.html2020.12.18
中国では来年の経済運営を決めるため、習近平国家主席や李克強首相らが出席して、18日までの3日間「中央経済工作会議」が開かれました。
中国国営の新華社通信によりますと、会議では来年、経済政策の基本方針となる次の「5か年計画」が始まるにあたり、「新たな発展の枠組みを構築し、第一歩を踏み出す必要がある」という認識が示されました。そして、国内産業のサプライチェーンを強化することや、内需の拡大を図る方針が打ち出されました。
これは、アメリカ政府による、中国企業に対する制裁や、(ボーガス注:米国の政治的圧力で、中国企業と欧米企業の)経済的なつながりを切り離す「デカップリング」の影響を避けるねらいがあります。
一方で、TPP=環太平洋パートナーシップ協定への参加を積極的に検討するとして、国際社会と協調する姿勢もアピールしています。
中国、内需拡大起点に積極的財政を継続…21年経済運営方針 : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン2020.12.18
中国共産党と政府は16~18日、2021年の経済運営方針を決める重要会議「中央経済工作会議」を北京で開き、積極的な財政政策の継続で安定成長に努める方針を決めた。米中対立や新型コロナウイルスの世界的流行が続く中、内需拡大を経済戦略の起点に置く方針だ。
◆ザンビアの債務不履行問題(佐々木優)
(内容紹介)
ネット上の記事紹介で代替。
新型コロナ: ザンビアが債務不履行、コロナ下でアフリカ初: 日本経済新聞2020.11.14
ザンビアは13日、同日が支払期限だったドル建て国債の利払いをせず、デフォルト(債務不履行)状態となった。新型コロナウイルスで返済に窮し、債権者が利払いの繰り延べに応じなかった。新型コロナの流行以降、アフリカで初のデフォルトとなる。
銅の生産量がアフリカ2位という資源国だが、輸出収入は市況に大きく左右され不安定だ。
新型コロナが猛威を振るう中、同じように重い債務に悩む資源国や新興国に不安が広がる可能性もある。
「銅の輸出」以外に主力産業がないといういわゆる「モノカルチャー経済」であるところ、コロナ不況による銅価格低迷でこの事態になったようです。
特集「女性労働とジェンダー平等」
森元首相(東京五輪組織委員会会長)の例の暴言前に「印刷が済んでる」のでそれについては指摘はないですが「暴言後の印刷」だったら「ジェンダー平等」というテーマなので、言及があってもおかしくは無かったでしょう。
◆女性労働研究と女性解放論、ジェンダー平等(伊藤セツ*2)
(内容紹介)
伊藤氏の研究者人生が、氏のライフワークであるクララ・ツェトキン(クラーラ・ツェトキーン)研究、山川菊栄*3研究、国際女性デー研究を中心に述べられています。
なお、
国際女性デー - Wikipedia
1904年3月8日にアメリカのニューヨークで、女性労働者が婦人参政権を要求してデモを起こした。これを受けドイツの社会主義者クララ・ツェトキンが、1910年にデンマークのコペンハーゲンで行なわれた国際社会主義者会議で「女性の政治的自由と平等のためにたたかう」記念の日とするよう提唱したことから始まった。国際女性デー(3月8日)にちなむ最大の事件は、第一次世界大戦中の1917年にロシア帝国で起こった二月革命であろう。国際女性デー(当時ロシアで使われていたユリウス暦では2月23日にあたる)に首都ペトログラードで行われた女性労働者を中心としたデモは、男性労働者、更には兵士を巻き込んだ大規模な蜂起となり、最終的には帝政を崩壊に追い込んだ。
国連は1977年の3月8日以来この日を「国際女性デー」と定め、現在は国連事務総長が女性の十全かつ平等な社会参加の環境を整備するよう、加盟国に対し呼びかける日となっている。
日本では1923年3月8日、社会主義フェミニスト団体八日会(伊藤野枝、山川菊栄などがメンバーだった赤瀾会の後継団体)が初の集会を開催した。
ということですので「国際女性デー研究」と「クララ・ツェトキン研究」「山川菊栄研究」にはつながりがあるわけです。ということで「国際女性デー」はその歴史上は「最初の提唱者がドイツ社会民主党左派のクララ・ツェトキン」「この日にロシア2月革命が勃発」「日本で最初に国際女性デーを祝ったのは山川菊栄、伊藤野枝ら女性社会主義者」ということで「社会主義的色彩」があったわけですが今は「国連の定めた記念日」となっているわけです。
【参考:伊藤氏の国際女性デー研究、山川菊栄研究】
山川菊栄と「からゆきさん」|花束書房|note2019.2.22
1:山川菊栄と市川房枝-菊栄研究へのもうひとつの視点(伊藤セツ)@婦選会館(2.20)
参加した2つの勉強会のメモです(あくまでも自分用の備忘録として)。
大著『山川菊栄研究』(2018、ドメス出版)を出されたばかりの伊藤セツさんの講演を聞いてきました。
山川菊栄(明治23年生)は、日本のフェミニズムの先駆者です。平塚らいてうや与謝野晶子ら同時代の女性活動家・思想家たちのなかでも突出していて、この時代にジェンダーの視点を明確にもっていた人(この点はひと回り年下の北村兼子*4も同様なのですが、兼子は早世してしまったので知名度・すごさがまだまだ広まっていない…)。
市川房枝は明治26年生まれで、菊栄とは同世代。でもだいぶタイプが違います。
伊藤さんによれば、菊栄は理論家・評論家なのに対して、房枝は運動家・政治家。北村兼子はこの両面をあわせもっていました。
伊藤セツさんには国際女性デーを提唱したクララ・ツェートキンの著作もあり、3.8国際女性デーに関する見解などもお話されていました(『国際女性デーは大河のように』という著作の増補版がもうすぐ出るそうです)。
地元を中心に活動の場にも顔を出してきたそうですが、近年の国際女性デーの商業主義的な華やかさと、それら個々の活動が連帯せずばらばらになっていることについてちょっと残念に思われているようでした。
国際女性デーといえば、ローザ・ルクセンブルク、クララ・ツェートキンを日本に紹介したのは菊栄なのだそう。これは知りませんでした。
(後略)
女性展望カフェ「山川菊栄と市川房枝」伊藤セツさん(昭和女子大学名誉教授) - 公益財団法人市川房枝記念会女性と政治センター2019.2.20
大学では経済学部で社会政策を専攻した伊藤セツさんは、1960年以降ずっと山川菊栄に関心があった。しかし(ボーガス注:大学院での指導?)教授から与えられたドイツの政治家クラーラ・ツェトキーンの研究の中で、彼女の提唱した国際女性デー史にも目が移っていく。日本に国際女性デーを取り入れたのが山川菊栄だったという。
ベーベルの『婦人論』初完訳は菊栄の箔の1つである。ツェトキーンを初めて日本に紹介した人だという点でも、菊栄は自分にとって貴重な人であるが、菊栄がドイツ革命に深い関心を持ち、この中でツェトキーンに注目するに至ったことを知る。
後半では市川房枝については研究したことがなく、よく知らないと前置きしつつ、山川菊栄と市川房枝の略年表を作成して対比を試みた。
菊栄は1921年、社会主義婦人団体「赤瀾会」を、1922年、国際女性デー記念「八日会」を結成。
戦後1947年、菊栄は片山哲社会党内閣で労働省婦人少年局長就任、1951年退官。
最後に触れたのは女性や女性運動の今。今、政府統計問題の嘘*5が暴かれ、(ボーガス注:日本政府が宣伝する)「女性の輝く(ボーガス注:社会)」も放っておけば嘘になる。嘘をひっくり返すためにはどうすればいいか。菊栄の「姉妹よ、かく疑うことを習へ」が浮かぶ。
国際女性デーは商業主義に傾いている、催しも数多い。
ひたすら日常を取り戻したくて― | 伊藤セツ研究BLOG2020.03.05
1980年に校倉書房から川口和子・小山伊基子と共著で出した『国際婦人デーの歴史』でも、2003年に御茶の水書房から単著でだした『国際女性デーは大河のように』でも、2019年のその増補版でも(中略)誤りが多く残されており、今回雪辱を遂げないとどうにもならない。この機会にそれをやらないと将来に、いやこの年齢では没後に禍根をのこすことになる!
折も折、ごく最近、札幌で山川菊栄の原典の読書会を毎月続けておられ、社会主義協会の『社会主義』という雑誌に昨年2度に渡って(2019年5月号と7月号)、2018年の拙著『山川菊栄研究ー過去を読み未来を拓く』を読んで、「思うことあれこれ」という感想と批判を書いてくださった畑中邦子さんから、拙著『国際女性デーは大河のように』(2003年、お茶の水書房、2019年、増補版)についての私の誤った記述への御指摘の質問がきた。本当に有難いことである。今書いている本で直そうと思う。しかし、そのような問題は、ほかにもあるのである。友人の鈴木敏子さんからも多く御指摘を受けている。だから急いで、題は決めていないが、「国際女性デー史」に関するトータルな可能な限り間違いの少ない本を早く出したい。クラーラと菊栄の本に関する誤植はこのブログで公表したが、女性デーについては、早く新著をだすことによって応えたい。
80代の坂をまた一段上にのぼる | 伊藤セツ研究BLOG2021.1.25
メインの執筆『国際女性デーの世界史』(仮題)2年目
(中略)
81歳の終わりに、『経済』誌3月号に何やら書かされた。今頃印刷中だろう。「研究を振り返って」というのが先頭についたQ&Aの依頼を、「私はまだ振り返りたくない。まだ進めている最中だから」と生意気なことを言って、断わろうかと思ったのにひきうけた。でも結局後で読むと「振り返って書いているだけではないか!」。
生意気なことはいわず、謙虚に、もう60年近く前に、師が私に「誰もやらないテーマでやりなさい」といった言葉にだけには忠実に、最後の力を引き出して、(ボーガス注:『国際女性デーの世界史』(仮題)を)2023年になる前に出版したい。
【参考:国際女性デー(国際婦人デー)】
3月8日の国際女性デーとイタリアのミモザの日ってどんな日?楽しみ方も紹介 | fiat magazine CIAO!
女性の社会参画を願う日とされている3月8日の国際女性デーは、イタリアでは同時期にミモザの花が咲くことにちなんで、ミモザの日とも呼ばれています。3月あたりにはミモザの花が咲き乱れ、イタリアの街中の随所でミモザの花が飾られたり売られたりするようになるのだそうです。
また、ミモザの花は「春を告げる花」としてイタリアだけでなく、ヨーロッパ全体で広く愛されています。例えば、フランスのマンドリュー・ラ・ナプールという街では、2月に「ミモザ祭り」が開催されるそうです。
ロシア革命、3月8日の女性デモが発端 現政権も警戒?:朝日新聞デジタル2017.3.8
ロシア最後の皇帝ニコライ2世を退位に追い込んだ「ロシア二月革命」は、「国際女性の日」の女性たちのデモから始まった。しかし100周年の今年、ロシアでは記念行事はほとんど予定されていない。街頭で始まった民衆の抗議が政権を転覆させた事実に光を当てたくないプーチン政権の意向がありそうだ。
第1次大戦中の1917年3月8日(当時のロシアの暦では2月23日)、帝政ロシアの首都ペトログラード(現サンクトペテルブルク)で、繊維工場の女性労働者たちがパンを求めてデモを開始。それに男性労働者や学生も加わった。
鎮圧を命じられてデモ隊に発砲させられた兵士たちが12日に反乱を起こし、デモ隊に合流。15日にはニコライ2世が退位に追い込まれ、300年余り続いたロマノフ朝が終わった。
女性が声を上げ、民衆が勝利したといえる歴史に対して、プーチン政権は冷ややかだ。保守派として知られるメジンスキー文化相は、2月18日のシンポジウムで「改革を行えるのは国家だけだ。1917年2月、ロシアでは国家の強化が必要だったのに、逆のことが起きた。それは国家の破壊だった」と述べ、二月革命の意義を全否定した。2014年にウクライナで親ロ派政権が崩壊したような、街頭のデモが「革命」に至ることへの嫌悪感がにじんでいる。
とはいえ、行われないのは「二月革命の記念行事」であって、
国際女性デーを盛んに祝うロシア。プーチン大統領も激アツメッセージ。「女性の寛大さは無限だ」 | ハフポスト2019年03月16日
◆プーチン氏の挨拶
・親愛なる女性の皆さん!。国際女性デー、おめでとうございます。この祝日はすべての人々が敬愛しています。
・偉大なロシア人女性の献身的な貢献を抜きに、ロシアの発展と歴史を語ることはできません。
・もう一度すべての女性に対し、今日という日のお祝いを申し上げます。健康とご多幸をお祈り申し上げます。
ということで国際女性デーについては「それなりに祝賀する」ようです。
「2019年国際婦人デー記念パーティー」が在日本中国大使館で開催--人民網日本語版--人民日報2019.3.1
東京の在日本中国大使館で2月27日、「2019年国際婦人デー記念パーティー」が行われ、福田康夫元首相の夫人である福田貴代子氏、外務副大臣の阿部俊子氏*6、内閣府特命担当大臣の片山さつき氏らを始めとする日本各界の女性代表、及び在日本中国大使館の程永華大使夫妻などの中国側関係者、合計約300人が出席した。
内閣府特命担当大臣の片山さつき氏は挨拶の中で、「今年1月に訪中し、人民大会堂で中華全国婦女連合会の沈躍躍主席と会談した。また、これは歴史的なことになるが、日中間で女性活躍・男女共同参画を共に進めるため、日本の内閣府男女共同参画局と中国の中華全国婦女連合会が提携関係を結ぶことが正式に決定した。2020年にはあらゆる有力な分野における女性リーダーの比率を30%にするという高い目標に向かって、日中共に尽力していくことを期待している」と述べた。
在日本中国大使館の程永華*7大使は乾杯の挨拶を行い、「中国においても女性の活躍がますます目立つようになり、日本でも近年、女性が活躍する社会というスローガンが掲げられており、女性の就職率も向上している。中日関係においても女性がますます大きな力となっている。数年前、中日関係は厳しい状態にあったが、女性が両国関係の支えとして積極的に交流を行い、関係改善に貢献した。今年は中華人民共和国成立70周年にあたり、日本も新たな元号となり、新たな時代が始まる。今年はさらに大きなステップアップを迎えるチャンスに直面しており、中日両国の男女が力を合わせ、両国の友好増進、世界平和のために一緒に尽力していくことを願っている」と語った。
前も別記事でネタにしましたが、大臣になるとこれですからね。片山の右翼言動が「商売右翼であること」がモロバレです。
中国の多くの職場で「3月8日」に女性が姿を消す理由 | DOL特別レポート | ダイヤモンド・オンライン2019年03月08日
「3月8日って、何の日?」。
多くの日本人に聞いてみても、答えられる人はおそらくほとんどいない。
3月8日は「国際女性デー」。
この国際女性デーは、日本ではなじみがない。
ところが、中国では、「三・八国際労働婦女節」。近年では「女神節」「女王節」とも呼ばれ、“女性のお祭りの日”として広く認知され、定着しているのだ。この日は、まさに女性が主役であり、女性を称えて、祝う多彩なイベントが催されるのである。
まず、女性は勤務先で終日か半日の休みが与えられる。また、職場によっては、さまざまなイベントが企画される。
例えば、豪華なレストランでお食事会を開いたり、映画や劇に招待されたりする。ちなみに、筆者の知り合いの女性が勤務する会社では昨年、女性社員全員が上海ディズニーランドに招待された。
そもそも社会主義国である現在の中国では、建前上、建国時から“男女平等”とされている。
故・毛沢東主席にも「女性は天の半分を支える」という言葉があるのは有名な話です。
〈D.P.R.K〜暮らしの今 9〉笑顔あふれる国際女性デー | 朝鮮新報2019.03.18
国際女性デーは、20世紀初頭のニューヨークで起きた女性たちの参政権を求めるストライキが起源だが、朝鮮では「3.8国際婦女節」(以下、3.8節)と呼び、男性は妻や職場の女性たちに花やプレゼントを贈って、日頃職場と家庭で奮闘する女性たちに感謝と敬意を伝える。まさに女性が主役の1日。2013年からは国家的に休日に定められ、いっそう賑やかな3.8節となった。この日に際して女性たちのための音楽会やスポーツ大会など様々な行事も催される。
まあ、「国連の記念日」となり
「国際⼥性の⽇」に寄せて(橋本⼥性活躍担当⼤⾂・内閣府特命担当⼤⾂(男⼥共同参画)メッセージ | 内閣府男女共同参画局
「国際女性の日」にあたり、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに日ごろから尽力されているすべての方々の熱意と取組に心からの敬意と感謝を表しますとともに、皆様とともにこの日をお祝いしたいと思います。
(以下略)
令和2年3月8日
⼥性活躍担当⼤⾂・内閣府特命担当⼤⾂(男⼥共同参画)
橋本聖子
ということで「日本政府も一応祝辞を出す」ように「非社会主義国(例:日本)でも重要視され祝われる現在」はともかく、上に指摘したように「歴史的経緯において」社会主義的性格が強かったという「その性格上」社会主義国である「中国、北朝鮮」において、国際女性デーが重要視されるのはある意味「当然」ではあります。
主張/3・8国際女性デー/ジェンダー平等へ前進の日に2020.3.8
きょう8日は国際女性デーです。国連は今年の女性デーを「ジェンダー平等達成、すべての女性と少女に人権を保障する世界的な運動を起こす好機」「要の年」にと呼びかけています。いま、女性たちが声を上げ社会を変える運動が、世界でも日本でも大きなうねりとなっています。世界の女性と手をつなぎ、さらに運動の前進をかちとる日にしていくことが重要です。
1977年には、国連総会が「女性の権利と世界平和のための国連の日」と決め、世界的な取り組みとなりました。
昨年の女性デーでは、サッカー女子W杯で優勝した米国代表チームが男子チームの38%という賃金格差の是正を求めて行動を起こしました。スペインでは性暴力反対・禁止、男女賃金格差解消を求め約600万人が「女性スト」を行いました。母親たちが紛争の平和的解決へ声を上げたイスラエル、妊娠中絶の合法化を求めるデモに10万人以上が参加したアルゼンチンなど世界中の国々で女性が立ち上がり、社会を変える巨大なエネルギーを示しました。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/7050222021年2月9日
3月8日は、女性の社会参加や地位向上を目指し国連が定めた「国際女性デー」です。新型コロナウイルス感染症は、失業による困窮や暴力の増加など、女性たちが向き合い続ける社会の問題を顕在化しています。また、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言は、旧態依然とした男性中心の社会を映し出しました。
発言の根底にある問題をみんなで考えていくため、沖縄タイムスは「 #あなたのまわりの森発言」を募集します。
◆ジェンダー平等戦略を改めて考える:女性の労働問題と貧困を克服するために(簔輪明子*8)
(内容紹介)
「女性の労働問題(女性に非正規労働が多い問題、男女間の賃金格差、結婚、出産を機に女性が退職し、育児、家事負担の問題から復職しないことなど)と貧困を克服するため」の施策として以下が指摘されています。
1)既に男女雇用機会均等法によって、一定の規制がされているが、労働条件における女性差別の是正
2)最低賃金の引き上げと社会保障(女性関係としては生活保護の母子加算、児童手当など)の充実
3)労働時間の規制、育休制度の充実
4)保育所の増設などによる待機児童問題の解決
◆現代日本の女性労働とジェンダー不平等の構造(福島利夫*9)
(内容紹介)
労働分野における「ジェンダー不平等(男女不平等)」として
1)男女間賃金格差(女性の方が低賃金)
2)非正規労働での女性労働者の多さ
3)男性の長時間労働
女性は補助的労働と位置づけられ、会社での労働は少ない(多くは非正規労働)代わりに家事、育児労働の大部分を負担し、一方、男性は会社での長時間労働の代わりに家事、育児労働を負担しない
が統計データを元に指摘されている。
◆コロナ危機と女性労働者の実像(岩崎明日香)
(内容紹介)
非正規が多い女性労働者がコロナ禍において「解雇や労働条件切り下げ」で苦しんでいることを指摘した上で政府の対策を求めている。
参考
新型コロナウイルス感染症対策にジェンダーの視点を 日本共産党中央委員会・ジェンダー平等委員会│社会保障│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会(2020年4月27日付「赤旗」)から一部紹介
● コロナ危機の下でも、「整理解雇の四要件」に欠ける解雇や退職強要、雇止めは違法です。女性が多いパート、派遣など非正規労働者の不当な解雇・雇止めをやめさせ、労働行政の監視と指導を強めるよう求めます。
● 生活福祉資金貸付制度や住宅確保給付金、フリーランスも対象とされる持続化給付金など、くらしの維持に緊急に必要となる支援が迅速に受けられるよう、柔軟な対応を求めます。
コロナ危機のもとで、とりわけ女性や子どもに矛盾と困難が集中していることは、日本におけるジェンダー平等の遅れを改めて浮き彫りにしています。危機を乗り越えた先に、ジェンダー平等社会を実現するためにも、いま、足元から、ジェンダーの視点で一つ一つの課題を見直し、解決に力を尽くしていくことを、すべてのみなさんに呼びかけます。
主張/コロナ禍 女性支援/深刻な実態を直視し対策急げ2020年12月1日
新型コロナウイルス感染拡大が多くの女性たちを直撃しています。経済情勢の悪化や日常生活の激変による矛盾が女性に集中しています。
コロナ禍での女性の苦境を端的に表しているのは雇用です。4月の雇用者数は男女とも激減しましたが、減少幅が大きいのは女性です。男性32万人減に対し、女性は2倍以上、74万人減です。
女性の非正規の就業者が多い観光・宿泊・飲食業などが(ボーガス注:コロナによる政府、自治体の外出自粛要請などで)大打撃を受けたことの影響です。
「第3波」が到来し、営業自粛要請などが繰り返されていることは、女性にとっても極めて過酷です。雇用と営業を守るため、政府が現在行っている枠組みにとどまらず支援をさらに強めなければなりません。自粛要請と一体での補償を行うことは待ったなしです。
◆「第5次男女共同参画基本計画」と課題(米山淳子*10)
(内容紹介)
赤旗の記事紹介で代替。なお、米山氏が「話の前振り」として触れ、「娯楽作品であるため、一定の限界はあるがジェンダー問題を真面目に取り上げた作品だと思う」として好評価している『逃げ恥』新春スペシャル(なお、小生は新春スペシャルどころか連ドラも未視聴)について後で簡単に紹介しておきます。
【参考:第5次男女共同参画基本計画】
男女共同参画計画案/「夫婦別姓」削除 自民に批判集中/「また30年ぐらいかけるの?」2020.12.17
自民党は15日、政府の第5次男女共同参画計画案での選択的夫婦別姓の記述をめぐり、第4次計画や当初案に入っていた「選択的夫婦別姓」の文言を削除し、「夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方に関し、さらなる検討を進める」との表現で決着し、計画案を了承しました。表現を大幅に後退させたことに対し、批判が高まっています。
計画案の記述をめぐっては、菅義偉首相や橋本担当相が選択的夫婦別姓実現に前向きな発言をしていましたが、改憲右翼団体「日本会議」と一体の日本会議国会議員懇談会の議員らが強硬に文言の修正を要求し、過去3度の会合で紛糾。最終案では、「婚姻前の氏を使えないことが婚姻後の生活の支障になっている」との声を紹介する一方で、「夫婦同姓制度の歴史を踏まえ、家族の一体感、子どもへの影響も考慮」すると反対派の意見が色濃く反映した表現となりました。
選択的夫婦別姓先送り/男女共同参画計画閣議決定/緊急避妊薬など前進2020.12.26
政府は25日、2021年度からの5年間で達成すべき目標などを示した第5次男女共同参画基本計画を閣議決定しました。選択的夫婦別姓の導入については、専門家会議の答申から表現ぶりを大きく後退させ「さらなる検討を進める」とするにとどめ、導入の先送りを決めました。早期実現を求める世論との乖離が浮き彫りになっています。
オンライン公聴会などで寄せられた6000件以上のパブリックコメントには選択的夫婦別姓の導入に反対の意見はなく、答申は「選択的夫婦別姓の導入」「女性差別撤廃条約の総括所見等も考慮」との文言を盛り込み、「政府も必要な対応を進める」と記述していました。しかし、改憲右翼団体「日本会議」と一体の日本会議議連の自民党メンバーの反対を受け、新計画は選択的夫婦別姓などを削除し、「夫婦の氏に関する具体的な制度の在り方に関し、さらなる検討を進める」との記述にとどめました。一方、「家族の一体感、子どもへの影響を考慮する」との反対派の要求を明記しています。
「2020年までに指導的地位に女性が占める割合」を30%にするという2003年以来の目標は断念し、「2020年代の可能な限り早期」に先送りしました。国政選挙と統一地方選で候補者に占める女性の割合を「2025年までに35%」とするなどの新目標を設定し、2023年度をめどに進捗(しんちょく)を点検します。
一方で、就職活動中の学生に対するセクシュアルハラスメントの実態調査や、望まない妊娠を防ぐ緊急避妊薬について処方箋なしで購入を可能とする検討など、世論と運動を反映した内容が盛り込まれました。
赤字部分が「主な批判箇所」、青字部分が「主な評価箇所」ですね。
【参考:『逃げ恥』新春スペシャル】
「逃げ恥SP」詰め込まれた"30の名言"が凄すぎた | ドラマな日常、日常にドラマ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
今回のテーマは『逃げ恥スペシャル』です。ネタバレを含みますので、まだご覧になっていない方はご注意ください。
連ドラ時代にも、そのスパイスが散りばめられていた『逃げ恥』ですが、スペシャル版は、これでもかというくらいの“社会課題てんこ盛り”でした。
少子化問題。男性の育児参加問題。LGBTにルッキズム、セクハラ……。
そもそも、このスペシャルの放送計画ありきで描かれたという漫画の原作自体が、社会課題満載でした。なので、覚悟はしていましたが、脚本家の野木亜紀子さんが、さらにそれに、どっちゃりかぶせてきた!!
まさか『逃げ恥』でお正月からここまで啓蒙されるとは思っていませんでした。これだけ社会現象になったドラマだからこそ、負っている使命も大きいのだろうな、と思った次第です。
ネットの感想も「逃げ恥、ここまで社会課題を盛り込んで、ドラマとしても成立させているところ、すごい」という意見が多かったように思います。
というわけで、今回は、我々“逃げ恥の民”が、思わず啓蒙された名セリフとともに、『逃げ恥SP』の社会課題てんこもり具合を振り返ります(ネタバレありです。またタイムラインはCM込みの同録のタイムです)。
◆名言1:産休「順番待ち」問題
「子どもを産むのに、順番待ちが必要って何?」byみくり(新垣結衣)
開始1分17秒
→みくりが再就職した会社の女子社員の出産状況を示すセリフ。部のメンバー1人が妊娠すると、その人の産休・育休が開けるまでの約1年半、残りの女性は出産しにくいという不文律があることが判明。日本企業で「あるある」な事例が、ドラマ開始1分台で白日のもとにさらされます。
◆名言2:DINKS家事分担問題
「気づいたんです。料理は科学」by平匡(星野源)
開始2分58秒
→共働きとなった平匡さんとみくりの、家事分担を象徴する言葉。それまで料理をしたことがなかった平匡さんが、“理系脳”で料理を覚えていく様子を描き出しました。
◆名言3:ルッキズム問題
「若くてかわいいと、仕事が回るんですか?」by平匡
開始4分35秒
→平匡さんが、上司の灰原課長(青木崇高)に「一番若くてかわいい女子社員を助手につけます」と言われたときの反応。ルッキズム(見た目で人を判断し差別すること)の問題を、一刀両断!
◆名言4:生理休暇と福利厚生問題
「弊社は女性社員が多いので、産休や育休だけではなく生理休暇も積極的に推奨しているんです」by百合ちゃん(石田ゆり子)
開始5分36秒
→テレビ番組『がっちりマンデー』に出演した百合ちゃんのセリフ。続く「社員の働きやすさと売上げは比例する」の言葉も、インパクトがありました。
◆名言5:妊娠判明時「男性無反応」問題
「この塩反応はいったい……」byみくり
開始10分00秒
→原作者・海野つなみさんと、脚本家・野木亜紀子さんの対談によると、ドラマスタッフにも、自分の妻の妊娠がわかったときに塩対応*11をしてしまったことを反省しているという声がボロボロ出てきたのだそう。この塩対応が、女性に比べて妊娠を自分ごととして考えにくい男性の姿を描く本作の伏線にもなっています。
◆名言6:選択的夫婦別姓問題
「どうして女の人だけが、自分の名字を捨てなきゃいけないのか」byみくり
「国際的に見ても別姓を選べないのは日本くらいなんです。私たちは制度が認められるのを待って、入籍しようとしていたんです」by平匡
開始12分22秒
→子どもができたことで入籍する2人が、最初にぶつかる課題が「どちらの姓を名乗るか」問題。まさにリアルタイムで進行している社会課題ですが、『ねほりんぱほりん』のパロディの中で主張されていたので、ずいぶん受け取りやすくなっていたと感じます。
◆名言7:育児ワンオペ問題
「サポートって何?。手伝いなの?。一緒に親になるんじゃなくて?」byみくり
開始16分55秒
→「子どもが生まれるにあたって、僕はみくりさんを全力でサポートします」と言った平匡さんに対する、みくりの反応。「育児は妻がメイン、夫はサポート」という感覚に、すかさず違和感を表明するみくり。漫画原作でも、とても反響が大きかったセリフだとか。
◆名言8:育児休業給付金問題
「せちがらい・・・」byみくり
開始29分05秒
→会社に産休を申請したみくり。「時短勤務だと、育児休業給付金が減ってしまいます」と言われ、思わず心の中で叫んだひとこと。
◆名言9:セクハラ発言問題
「劣化という言葉の定義なんですけど。人間に使うなら、老化という意味なんでしょうか」by平匡
開始30分08秒
→女性の外見に対する灰原課長の言葉に、思わず反撃をしてしまう平匡さん。
◆名言10:がん検診問題
「私、毎年子宮がん検診、受けていますけど」by百合ちゃん
開始37分54秒
→子宮体がんを告知された百合ちゃんが、思わず言った言葉。ここもネット上での反響が大きかったシーン。一般的に行われる子宮がん検診でわかるのは、子宮「頸がん」。子宮「体がん」は、通常の検診ではわからないことが啓蒙されました。
◆名言11:同性同士の結婚問題
「同性のパートナーは家族として認められずに、死に目にすら会えないこともある」by梅原くん(成田凌)
開始40分59秒
→同性愛者の梅原くんが将来の不安を語るシーン。
◆名言12:独身率増加問題
「独り身にも、もっと優しい社会になってほしい」by百合ちゃん
開始41分11秒
→がんの治療方針を決める場に、同席する家族がいない百合ちゃんがつぶやくひとこと。非婚&未婚者の増加や、連ドラマ時に話題となった高齢処女・童貞といったテーマも時代を反映しています。
◆名言13:産前うつ問題
「百合ちゃんの助けになれない。家のこともできない。仕事も行ってない。いいことひとつもない。うううう」byみくり
開始42分03秒
→妊娠中、情緒不安定になっているみくりが、泣き出すシーン。何も言ってあげられない平匡さんの頭ぽんぽんが、ぐっときます。
◆名言14:カミングアウト問題
「どっちの意味でも嬉しいなと思ったよ。好きって言ってくれてありがとう」by百合ちゃん
開始48分21秒
「高校のとき、土屋(百合ちゃん)のこと好きだった」と、カミングアウトした女友達(西田尚美)に、百合ちゃんがかけたひとこと。
◆名言15:男性育休の取得問題
「そもそもなんですけど、仕事を休めないってこと自体が、異常ですよね」by平匡&みくり
開始53分37秒
→男性の育休申請に難色を示す会社の同僚に、2人が声を揃えるシーン。
◆名言16:つわりは病気じゃない問題
「体の不調がきついのは、みんな同じ。比べるものじゃないでしょ」by百合ちゃん
開始55分38秒
→自分も苦しいのに「つわりは病気じゃないから」と言ったみくりに、百合ちゃんが優しくかける言葉。
◆名言17:男の責任問題
「責任はもちろんあるけど、大黒柱ってもう古いんじゃないかな」by平匡
開始58分55秒
→「男の責任」「家長の責任」を強調する父(モロ師岡)に、思わず言い返す平匡さん。
◆名言18:手作りの呪い問題
「最近の調理家電、ほんと、便利ですよ」byみくり
開始1時間01分09秒
→料理をするようになった平匡さん。救世主は、調理家電。「料理は手間暇をかけなくては」の呪いを払拭してくれるひとこと。
◆名言19:リスク管理問題
「誰が休んでも仕事が回る。帰ってこられる環境を普段から作っておくこと。それが職場におけるリスク管理」by沼田さん(古田新太)
開始1時間08分29秒
→今回の名言大賞と言ってもいいのではないでしょうか。会議の場で、平匡さんの育休取得について嫌味を言う灰原課長に、沼田さんが言った決め台詞。
◆名言20:産前母の体調問題
「尿が漏れても1人」byみくり
開始1時間13分25秒
→妊娠後期の身体のしんどさを、ここまでコミカルかつシリアスに伝えた名言が、過去にあったでしょうか(ボーガス注:元ネタは尾崎放哉 - Wikipedia「咳をしても一人」)
◆名言21:男の呪い問題
「泣きたいのはこっちですよ」by平匡
開始1時間19分25秒
◆名言22:男の呪い問題(再)
「男らしくあらねば。それもまた、呪いかもね」by百合ちゃん
開始1時間25分50秒
→今回のドラマのクライマックスともいえるシーンです。筆者は放送前に、原作者である海野つなみ先生にインタビューをさせていただいたのですが、海野先生いわく、この続編で描きたかったのは「男の呪い」だったと言います。
妊娠出産・育児における女性のつらさは、これまである程度可視化されてきました(解決されたわけではありませんが)。一方で、「稼ぐ男であれ。かつ、よき夫であり、父であれ」と迫られる男性にかかった呪いは、可視化されていない。冷静沈着な“あの”平匡さんでさえ、抱えきれず爆発してしまうこのシーンに、今回の『逃げ恥SP』のテーマの深さを感じます。
◆名言23:家事アウトソーシング問題
「周りの手も借りて、やっていきませんか?」byみくり
開始1時間28分20秒
→荒れ放題の家に家政婦を頼んだみくり。なんでも家族だけで解決しようとして、苦しくならなくていいのではというメッセージ。
◆名言24:「お腹を痛めてこそ」問題
「楽できるところはしていきましょう。逃げるは恥だが、役に立ちます」by平匡
開始1時間37分04秒
→計画的無痛分娩を選んだ2人。「お腹を痛めてこその出産」という呪いを、軽やかに超えていきます。
●名言25:リモートワーク問題
「そんなもん、俺が説き伏せるよ」by灰原さん
開始1時間49分47秒
→リモートワークに反対する社長を説き伏せると言う灰原課長。2020年当初の混乱を思い出します。沼田さんに諭されて変わった、灰原さんのリーダーとしての成長を感じられるいい場面でした。
◆名言26:緊急事態宣言&給付金複雑問題
「助かってくれ。人類。世界」by沼田さん
開始2時間01分13秒
→客足が激減したバーを営む山さん(古舘寛治)、売り上げが激減した化粧品会社勤務の百合ちゃんの切実な訴え。コロナ後の一変した世界が描かれています。
◆名言27:デマ&自粛警察問題
「大丈夫。世界はまだ、こんなにも美しい」by平匡
開始2時間03分20秒
→断腸の思いで産後、実家での育児を選んだみくり。デマや密告に疲れ果てる平匡さんのもとに届いた、みくりと娘の写真。写真を見た平匡さんは、2人にパソコンを届けにいくことを決意します。
◆名言28:親の自覚問題
「父親も母親も、いきなりはなれないのよねー」byみくり母(富田靖子)
開始2時間06分05秒
→平匡さんからのそっけないメールに、妊娠判明時の「塩反応」を思い出して落ち込むみくりに、母親がかける言葉。
◆名言29:ダイバーシティ問題
「僕みたいな、1人で生きる人間もいるってことです」by風見さん(大谷亮平)
開始2時間08分30秒
→結婚、独身、LGBT……。多様性を描く『逃げ恥』で、元カノ百合ちゃん同様、1人で生きていく決意をした風見さん。どんな人の人生も優しく受け止める、とても『逃げ恥』らしいセリフです。
◆名言30:コロナ直面問題
「生きていればまた会える」by平匡&みくり
開始2時間13分00秒
「コロナ禍で育休返上」の展開に驚いた。『逃げ恥』新春スペシャルを見て感じたこと | ハフポスト 2021年01月06日
人気ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(『逃げ恥』)の新春スペシャルが、1月2日にTBS系で放送された。本編から数えて4年ぶりの新作。ラブコメディの体裁を取りつつ、さまざまな社会問題を織り込んでいるのが特徴だ。
私自身も2020年の春に1カ月の育児休業を取得したこともあって、非常に楽しみにしていたし、途中まではのめりこむように見ていたが、終盤の男性育休の描き方に「あれ?」と気になることがあった。
(※以下は作品に関する重要なネタバレがあります)
■「沼田、よく言った!」と喝采を送りたくなった前半
前作では新垣さんが演じる森山みくりと、星野さんが演じる津崎平匡(つざき・ひらまさ)が「給料が発生する契約結婚」をするという話だった。作中で2人は愛し合うようになり、名実ともに「夫婦」となる。今作では、みくりの妊娠をきっかけに、事実婚だった2人は議論の末、法律婚することになった。
みくりの出産に合わせて平匡は、男性育休を1カ月取得することを上司の灰原課長(青木崇高さん)に報告。すると彼は「男が育休取ったってやることなんかないよ!」と難色を示す。
灰原課長は育休取得期間について「男の場合、1週間が妥当なライン。1カ月も取ってそれが前例になって、みんながそんなに休むようになったら仕事になんないよ」と批判する。
平匡は「まさかこんなに反発を受けるとは」と憤るが、会社の承認を得た。みくりは「さも当然という顔で育休を取れば、他の人も『取っていいんだ。これが普通なんだ』と思い始める」と指摘する。平匡は「『普通』のアップデートですね。後に続く人のためにも道を作りましょう」と同意する。
平匡の紹介で、プロジェクトに元上司の沼田頼綱(古田新太さん)らが参加。平匡の育休に対して不満を漏らす灰原課長に対して沼田は「誰が休んでも仕事は回る。帰ってこられる環境を普段から作っておくこと。それが職場におけるリスク管理」とたしなめる。
このシーンは私も見てて「沼田、よく言った!」と喝采を送りたくなった。
私の場合は、特に問題もなく1カ月の育休を取れた。しかし、地元のパパママや保護者らの講習会で同じく子供がまもなく生まれるパパ達に会った際に、男性育休を取っている人がほとんどいなかったことに思い出した。
男性育休に対して冷たい風潮が、まだ残っている。2018年度の厚労省が実施したアンケートでは、男性育休を取得しない理由について「職場が育児休業を取得しづらい雰囲気だった」が21.8%を占めて第3位に入っていた。
■コロナ禍の育休返上。まさかの展開に驚く
ドラマは終盤で、海野つなみさんの原作漫画にはなかった独自の展開となる。新型コロナウイルスの感染拡大が、平匡とみくりの生活を直撃するのだ。
2月3日、みくりが出産。1カ月の育休を取りながら自宅で娘の亜江(あこう)のオムツを換えている平匡の元に電話がかかってくる。電話の主は灰原課長だった。
平匡
「なんですか?今、育休中です」
灰原
「いや、分かってるんだけど。社長が自宅待機になってさ。田中と大塚も熱出して休みで、津崎さんが来てくんないと、どうにもならないんだよ」
平匡
「皆さん風邪ですか?」
灰原
「もしかして、津崎さん、テレビもネットも見てない?」
みくりがテレビをつけると、全国各地で新型コロナの感染が広がっているというニュースが流れていた。平匡の会社でも新型コロナの感染疑いのある人が出ているとも受け取れる描写だった。
平匡がオフィスで仕事している描写もあり、平匡は灰原課長の要請を受けて、育休を返上して会社に通勤していたようだ。
私が強い違和感を覚えたのは、ここだった。男性育休は法律で認められている権利だが、平匡は渋る上司を元同僚らとタッグを組んで説き伏せるなど奮闘していた。それを、あっさりと返上したように見えたからだ。
結果的に平匡の勧めで、みくりは千葉県館山市にある両親の家に娘を連れて移動。平匡本人は自宅に残って離れ離れとなった。
■男性育休の「道を作る」作品であって欲しかった
ドラマの中で、灰原課長の「津崎さんが来てくんないと、どうにもならないんだよ」という言葉で、会社のプロジェクトが危機的な状況なことは伝わる。ドラマとしても平匡とみくりが、離れ離れになる展開が必要だったのだろう。しかし、平匡が育休返上したことで、前半で沼田が「誰が休んでも仕事は回る」と灰原課長を説得したエピソードが台無しになった。
平匡・みくりが「仕事を取るか育児を取るか」と悩み抜いたシーンがあれば、まだ納得は行った。新型コロナは誰も予測できない危機であるし、経済的に苦しんだ企業も多かった。でも、そうしたシーンは見当たらなかった。
育休返上するにしても、会社側と交渉することで、自宅からのリモートワークに変えることもできたはず。また、育児休業制度は月に80時間以内なら働くことが認められているため、1日数時間だけ働く「半育休」にするなど、育児と両立するための方策はあったはずだ。しかし、平匡は普通に会社に通っていたように描かれていた。
海野つなみさんの原作漫画を元に、野木亜紀子さんがドラマ版の脚本を手がけた『逃げ恥』。この作品が描いてきたのは、男性育休の問題に限らない。今回の「新春スペシャル」でも事実婚、夫婦別姓、同性愛など……さまざまな問題を扱ってきた。
そういった「社会の壁」に対して、平匡・みくりを初めとする登場人物が格闘していく様子が心を揺さぶる作品だった。だからこそ、「コロナだから人が足りない」という理由で、あっさりと男性育休を返上する展開が、どうしても腑に落ちなかった。
もちろん、映像が省かれただけで劇中の平匡もきっと苦渋の決断だったはずだ。そして、コロナ禍などの未曾有の事態になると、「育休を返上せざるをえなくなる」状況は、男性育休が浸透していない今の日本社会をリアルに反映しているとも思った。
しかし、作中で平匡は育休を取得することで、後に続く人のために「道をつくりましょう」と言っていた。多くの課題に立ち向かってきた『逃げ恥』は、男性育休についても「道を作る」作品であって欲しかった。
◆ジェンダー視点で問う人権・平和・平等:女性がつくる「新しい世界」へ(米田佐代子*12)
(内容紹介)
平塚雷鳥研究者(米田『平塚らいてう』(2002年、吉川弘文館))として、まず
平塚らいてう - Wikipedia
1950年(昭和26年)6月、来日したアメリカのダレス特使へ、全面講和を求めた「日本女性の平和への要望書」を連名で提出。翌年12月には対日平和条約及び日米安全保障条約に反対して「再軍備反対婦人委員会」を結成。
1955年(昭和30年)、世界平和アピール七人委員会の結成に参加、同会の委員となる。
1960年(昭和35年)、連名で「安保条約廃棄を訴える声明」発表。。1970年(昭和45年)6月にも安保廃棄のアピールを発表。
またベトナム戦争が勃発すると反戦運動を展開。1966年(昭和41年)「ベトナム話し合いの会」を結成、1970年(昭和45年)7月には「ベトナム母と子保健センター」を設立する。
といった平塚の平和活動に対する肯定的評価が述べられた上で「平塚の平和主義」をどう継承していくかが問題だと論じられます。
参考
年賀状も書かず、「世界は『女の顔』をしているか」を書きました。 | 米田佐代子の「森のやまんば日記」2021.1.27
2021年最初のブログを、1月がもう終わろうという27日に書いています。
この一か月間はブックトークの準備と、書けない原稿をため込んで悪戦苦闘していたのです。言い訳のために何をしていたか報告します。
第一の難関は雑誌『経済』3月号の「女性労働問題」特集に頼まれた原稿(『経済』3月号(2021)、「ジェンダー視点で問う人権・平和・平等―女性がつくる「新しい世界」へ」)でした。「労働問題なら専門家に書いてもらって」と断ったのですが、編集部からは「あなたが今思っていることを書いてください」という返事。そんなことをしたら特集の意味がなくなっちゃうじゃんと思いながら、じつは2021年に平塚らいてう没後50年を記念する企画を考えていたのと、百家争鳴の「コロナの時代」をめぐる議論に一言物申したい気分だったので、つい引き受けてしまったのが「マチガイのもと」でした。
1月10日が最後の締め切り日と言われ、年末の大掃除もせず、おせちも作らず書く予定でしたが、そこへ降ってわいたのが姉の「介護問題」。
(中略)
編集部に12000字の原稿を送ったのは15日の深夜でした。編集者はものも言わずに(?)印刷に回し、5日後には校正が出て「22日までに返して」。そりゃそうだ。本当はもう1冊参考文献をあげたかったけれど、アマゾンに注文した本が届かないので諦め、しどろもどろのまま2月初めには店頭に並ぶことになりました。「雑誌にアナをあけなかった」だけが取り柄だね。
(後略)
◆研究ノート「エマニュエル・トッド*13『家族システムの起源』*14』を読む」(友寄英隆*15)
(内容紹介)
トッドの家族論についての友寄氏の評価が述べられていますが、難解で小生には良く理解できないため紹介は省略します。
◆トヨタシステムと労災・過労死・自死(上):40年のトヨタ調査・研究を振り返って(猿田正機*16)
(内容紹介)
◆猿田氏の諸著作
◆鎌田慧*17『自動車絶望工場』(1973年、徳間書店→1983年、講談社文庫)
◆青木慧*18『トヨタその実像』(1978年、汐文社)、『トヨタ人間管理方式』(1993年、イーストプレス)
◆伊原亮司*19『トヨタの労働現場』(2003年、桜井書店)、『トヨタと日産にみる“場”に生きる力:労働現場の比較分析』(2016年、桜井書店)、『ムダのカイゼン、カイゼンのムダ:トヨタ生産システムの〈浸透〉と現代社会の〈変容〉』(2017年、こぶし書房)
◆週刊金曜日取材班『トヨタの正体』(2006年、金曜日)、『続・トヨタの正体』(2007年、金曜日)
◆岡清彦『トヨタ 世界一の光と影』(2007年、いそっぷ社)、『ルポ トヨタ・キヤノン“非正規切り”』(2009年、新日本出版社)
◆辻勝次*20『トヨタ人事方式の戦後史』(2011年、ミネルヴァ書房)
を素材に過労死、自死を助長する「トヨタシステム(いわゆるジャストインタイムシステム、かんばんシステム)」が批判されています。
◆農政をどう転換するか:安倍農政の検証を経て(横山英信*21)
(内容紹介)
赤旗の記事紹介で代替。
赤旗
主張/「安倍農政」の転換/農業と農村に希望ある未来を
攻めの農政に変質/紙氏、新たな基本計画を批判
主張/食料自給率低水準/外国頼みを続けるのは危うい
主張/21年米 作付け削減/需給と米価安定は政府の責任
日英EPA コメ際限なく自由化/笠井議員が批判 「日欧」超え明らか/衆院本会議
改定種苗法が成立/共・立反対 農業者の権利奪う/参院本会議
◆オリンピックの商業主義を考える(高橋文男)
(内容紹介)
森元首相(東京五輪組織委員会会長)の例の暴言前に「印刷が済んでる」のでそれについては指摘はないですが「暴言後の印刷」だったら言及があってもおかしくは無かったでしょう。
「竹田JOC会長が辞任に追い込まれた東京五輪買収疑惑(後任会長は現在も会長を務める山下泰裕)」などオリンピックの商業主義について批判的に論じられています。しかしこうなると「コロナ禍の中で東京五輪が可能か」だの「ウイグルガー、チベットガー(2022年北京冬季五輪に対するアンチ中国ウヨの開催反対論)」ではなく、「そもそも汚いカネにまみれた五輪」を今後も続けていくべきなのかが問題でしょう。もはや五輪は廃止すべきでは無いか。
つまりは「サッカーワールドカップ」「世界水泳」「世界体操」「世界卓球」「世界陸上」「デビスカップ、フェドカップ(テニスの国別対抗戦、デビスが男子、フェドが女子)」「ラグビーワールドカップ」「ワールド・ベースボール・クラシック」など「部門別の世界大会だけでいい、五輪など要らない」という話です。実際、「サッカーやラグビーのワールドカップ」「デビスカップ、フェドカップ*22」「ワールドベースボールクラシック」の方が明らかに「五輪でのサッカー、ラグビー、テニス、野球」よりも評価されており、五輪は必ずしも「世界最高峰の闘い」ではありません。
なお、「五輪、商業主義」でググってヒットした本を以下の通り、参考に上げておきます。
【著者名順(著者名が同じ場合は刊行年順)】
◆小川勝『オリンピックと商業主義』(2012年、集英社新書)
◆小川勝『東京オリンピック ・「問題」の核心は何か』(2016年、集英社新書)
◆小笠原博毅、山本敦久『やっぱりいらない東京オリンピック』(2019年、岩波ブックレット)
◆後藤逸郎『オリンピック・マネー:誰も知らない東京五輪の裏側』(2020年、文春新書)
参考
JOC竹田恒和会長、退任の意思 五輪招致で買収疑惑 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル2019年3月16日
2020年東京五輪・パラリンピック招致に絡む買収疑惑で、仏司法当局の捜査対象になっている日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が退任の意思を固め、周囲に伝えた。JOC関係者らへの取材で16日わかった。
後任には同常務理事で全日本柔道連盟会長の山下泰裕氏(61)が挙がっている。
リオ五輪招致買収認める ブラジル人企業家: 日本経済新聞2019年10月29日
2016年リオデジャネイロ五輪招致を巡る国際オリンピック委員会(IOC)委員の買収疑惑で、米南部フロリダ州マイアミに逃亡中のブラジル人企業家、ソアレス被告がIOC有力委員に計200万ドル(約2億1800万円)の賄賂を支払ったことを認めたと主要紙グロボ(電子版)が28日報じた。
関係者が疑惑を認めるのは、リオデジャネイロ州の元知事、カブラル被告(別の汚職事件で服役中)に次いで2人目。ソアレス被告は買収資金を提供する見返りに州の公共事業を受注していたとみられる。
ソアレス被告は司法取引に応じて証言。2016年開催地を決める2009年10月のIOC総会を前にカブラル被告に依頼され、票を買う目的で有力委員だったラミン・ディアク前国際陸連会長(セネガル)側に金銭を送ったという。
カブラル被告は、ブラジル・オリンピック委員会の前会長のヌズマン被告から話を持ち掛けられたとしている。IOC総会の投票で、リオは東京などを破って開催地に決まった。
ディアク氏は2020年東京五輪招致でも収賄の疑いが持たれており、贈賄側としては日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和前会長がフランス司法当局の捜査対象となっている。
五輪招致疑惑、IOC委員側に3700万円 コンサル口座から | 毎日新聞2020年9月21日
2020年東京オリンピックを巡り招致委員会がコンサルタント契約を結び、2億円超を振り込んだシンガポールの会社の口座から、国際オリンピック委員会(IOC)委員だったラミン・ディアク氏(87)=セネガル=の息子、パパマッサタ氏(55)とその会社に約37万ドル(当時のレートで約3700万円)が送金されていたことが20日、分かった。ラミン氏は当時、開催地決定でアフリカ票取りまとめに影響力がある有力委員だった。
◆軍事研究と日本学術会議(池内了*23)
(内容紹介)
菅政権が学術会議を敵視する理由の一つとして「軍事研究に学術会議が批判的なこと」が指摘されています。
参考
主張/「軍民両用」強要/日本学術会議の原点を壊すな
井上信治科学技術担当相が参院内閣委員会(17日)で、日本学術会議に対して、研究成果が民生にも軍事にも使われる「デュアル・ユース」(軍民両用)について検討を求めていることを明らかにしました。自民党幹部も同様の発言を繰り返しています。これは、学術会議への軍事研究の押し付けであり、学術会議の在り方を真正面から否定するものです。
◆追悼・山口孝*24先生(小栗崇資*25)
(内容紹介)
山口氏の弟子に当たる小栗氏により追悼の言葉が述べられていますが、詳細な紹介は省略します。
*1:労働省婦人局婦人福祉課長、ILO(国際労働機関)アジア太平洋地域総局長、ILO駐日代表、文京学院大学客員教授などを経て、現在、アジア女性交流・研究フォーラム理事長、児童労働ネットワーク代表(公益財団法人アジア女性交流・研究フォーラム-KFAW- | 理事長、児童労働ネットワーク(CL-Net)Child Labour Network参照)
*2:昭和女子大学名誉教授。個人ブログ伊藤セツ研究BLOG。著書『国際婦人デーの歴史』(共著、1980年、校倉書房)、『クララ・ツェトキンの婦人解放論』(1984年、有斐閣)、『現代婦人論入門』(1985年、白石書店)、『家庭経済学』(1990年、有斐閣)、『ジェンダーの生活経済論』(共著、2000年、ミネルヴァ書房)、『女性研究者のエンパワーメント』(2008年、ドメス出版)、『生活・女性問題をとらえる視点』(2008年、法律文化社)、『クラーラ・ツェトキーン(増補改訂版):ジェンダー平等と反戦の生涯』(2018年、御茶の水書房)、『山川菊栄研究』(2018年、ドメス出版)、『増補版・国際女性デーは大河のように』(2019年、御茶の水書房)など(伊藤セツ - Wikipedia参照)
*3:1890~1980年。1947年(昭和22年) 、片山内閣のもとで労働省の初代婦人少年局長に就任。社会党イデオローグだった山川均(1880~1958年)の妻。著書『武家の女性』、『わが住む村』(以上、1983年、岩波文庫)、『覚書 幕末の水戸藩』(1991年、岩波文庫)、『女二代の記』(2014年、岩波文庫)など(山川菊栄 - Wikipedia参照)
*4:1903~1931年。大阪朝日新聞社記者(北村兼子 - Wikipedia参照)
*5:これについては例えば、赤旗主張/勤労統計の偽装/国民をまたも欺いた責任重大、主張/勤労統計不正・偽装/消費税増税強行の根拠崩れた、主張/統計不正の解明/国民裏切ったことに無反省か、主張/統計不正問題/疑念と不信はますます深まる参照
*6:第3次安倍内閣農水副大臣、第4次安倍内閣外務副大臣など歴任
*7:駐マレーシア大使、駐韓国大使、駐日大使などを経て中日友好協会筆頭副会長
*9:専修大学教授。著書『労働統計の国際比較』(編著、1994年、梓出版社)、『現代の労働・生活と統計』(編著、2000年、北海道大学図書刊行会)『格差社会の統計分析』(編著、2009年、北海道大学図書刊行会)
*11:「冷たい対応」を意味する最近の言葉
*12:個人ブログ米田佐代子の「森のやまんば日記」 | A great WordPress.com site。
*13:著書『移民の運命』、『経済幻想』(以上、1999年、藤原書店)、『世界像革命』(2001年、藤原書店)、『帝国以後:アメリカ・システムの崩壊』(2003年、藤原書店)、『「帝国以後」と日本の選択』(2006年、藤原書店)、『世界の多様性:家族構造と近代』(2008年、藤原書店)、『デモクラシー以後:協調的「保護主義」の提唱』(2009年、藤原書店)、『自由貿易は、民主主義を滅ぼす』(2010年、藤原書店)、『アラブ革命はなぜ起きたか』、『自由貿易という幻想』(以上、2011年、藤原書店)、『グローバリズムが世界を滅ぼす』(2014年、文春新書)、『「ドイツ帝国」が世界を破滅させる:日本人への警告』(2015年、文春新書)、『グローバリズム以後:アメリカ帝国の失墜と日本の運命』(2016年、朝日新書)、『シャルリとは誰か?:人種差別と没落する西欧』、『問題は英国ではない、EUなのだ:21世紀の新・国家論』(以上、2016年、文春新書)、『世界の未来:ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本』(共著、2018年、朝日新書)、『大分断:教育がもたらす新たな階級化社会』(2020年、PHP新書)など
*15:著書『「新自由主義」とは何か』(2006年、新日本出版社)、『変革の時代、その経済的基礎』(2010年、光陽出版社)、『「国際競争力」とは何か』(2011年、かもがわ出版)、『大震災後の日本経済、何をなすべきか』(2011年、学習の友社)、『「アベノミクス」の陥穽』(2013年、かもがわ出版)、『アベノミクスと日本資本主義』(2014年、新日本出版社)、『アベノミクスの終焉、ピケティの反乱、マルクスの逆襲』(2015年、かもがわ出版)、『「一億総活躍社会」とはなにか』(2016年、かもがわ出版)、『「人口減少社会」とは何か:人口問題を考える12章』(2017年、学習の友社)、『AIと資本主義:マルクス経済学ではこう考える』(2019年、本の泉社)、『コロナ・パンデミックと日本資本主義』(2020年、学習の友社)など
*16:中京大学名誉教授。著書『福祉国家・スウェーデンの労使関係』(2003年、ミネルヴァ書房)、『日本におけるスウェーデン研究』(編著、2005年、ミネルヴァ書房)、『トヨタウェイと人事管理・労使関係』(2007年、税務経理協会)、『トヨタ企業集団と格差社会』(2008年、ミネルヴァ書房)、『トヨタの労使関係』(編著、2009年、税務経理協会)、『トヨタの雇用・労働・健康』(編著、2011年、税務経理協会)、『日本におけるトヨタ労働研究』(共著、2012年、文眞堂)、『トヨタの躍進と人事労務管理』(編著、2016年、税務経理協会)、『トヨタ研究からみえてくる福祉国家スウェーデンの社会政策』(2017年、ミネルヴァ書房)、『安倍政権下のトヨタ自動車』(共著、2018年、税務経理協会)
*17:著書『日本の兵器工場』(1983年、講談社文庫)、『ドキュメント 去るも地獄残るも地獄:三池炭鉱労働者の二十年』(1986年、ちくま文庫)、『鉄鋼王国の崩壊:ルポルタージュ・新日鉄釜石』(1987年、河出文庫)、『国鉄処分:JRの内幕』(1989年、講談社文庫)、『国鉄改革と人権:JRは安全か』(1990年、岩波ブックレット)、『ドキュメント 隠された公害:イタイイタイ病を追って』(1991年、ちくま文庫)、『ドキュメント 造船不況』(1993年、岩波同時代ライブラリー)、『ドキュメント 屠場』(1998年、岩波新書)、『原発列島を行く』(2001年、集英社新書)、『家族が自殺に追い込まれるとき』(2002年、講談社文庫)、『反骨のジャーナリスト』(2002年、岩波新書)、『大杉榮 自由への疾走』(2003年、岩波現代文庫)、『津軽・斜陽の家:太宰治を生んだ「地主貴族」の光芒』(2003年、講談社文庫)、『椎の若葉に光あれ:葛西善蔵の生涯』(2006年、岩波現代文庫)、『いじめ自殺:12人の親の証言』、『教育工場の子どもたち』(2007年、岩波現代文庫)、『六ヶ所村の記録:核燃料サイクル基地の素顔(上)(下)』(2011年、岩波現代文庫)、『ひとり起つ:私の会った反骨の人』(2014年、岩波現代文庫)、『残夢:大逆事件を生き抜いた坂本清馬の生涯』(2015年、講談社文庫)、『ドキュメント 水平をもとめて:皮革の仕事と被差別部落』(2016年、解放出版社)、『声なき人々の戦後史 (上)(下)』(2017年、藤原書店)、『叛逆老人は死なず』(2019年、岩波書店)など
*18:著書『ドキュメント中曽根ファミリー』(1986年、あけび書房)、『日本式経営の現場』(1987年、講談社文庫)、『ニッポン偽装労連』(1989年、青木書店)など
*19:岐阜大学准教授。著書『私たちはどのように働かされるのか』(2015年、こぶし書房)、『合併の代償:日産全金プリンス労組の闘いの軌跡』(2019年、桜井書店)
*21:岩手大学教授。著書『日本麦需給政策史論』(2002年、八朔社)
*22:まあテニスについて言えば、個人競技の色合いが強いため「四大大会(全米、全英、全仏、全豪)>デビスカップ、フェドカップ」ですが
*23:名古屋大学名誉教授。世界平和アピール七人委員会委員、「九条科学者の会」呼びかけ人。著書『宇宙のかたちをさぐる』(1988年、岩波ジュニア新書)、『宇宙から見た自然』(1991年、新日本新書)、『科学の考え方・学び方』(1996年、岩波ジュニア新書)、『天文学者の虫眼鏡』(1999年、文春新書)、『私のエネルギー論』(2000年、文春新書)、『物理学と神』(2002年、集英社新書→2019年、講談社学術文庫)、『科学を読む愉しみ』(2003年、洋泉社新書y)、『疑似科学入門』(2008年、岩波新書)、『科学と人間の不協和音』(2012年、角川oneテーマ21)、『科学の限界』(2012年、ちくま新書)、『科学のこれまで、科学のこれから』(2014年、岩波ブックレット)、『宇宙論と神』(2014年、集英社新書)、『宇宙入門』(2015年、角川ソフィア文庫)、『科学は、どこまで進化しているか』(2015年、祥伝社新書)、『科学者と戦争』(2016年、岩波新書)、『兵器と大学:なぜ軍事研究をしてはならないか』(編著、2016年、岩波ブックレット)、『科学者と軍事研究』(2017年、岩波新書)、『司馬江漢』(2018年、集英社新書)、『なぜ科学を学ぶのか』(2019年、ちくまプリマー新書)、『科学者は、なぜ軍事研究に手を染めてはいけないか』(2019年、みすず書房)、『物理学の原理と法則』(2021年、講談社学術文庫)など(池内了 - Wikipedia参照)
*24:明治大学名誉教授(会計学)。学校法人東京家政学院理事長、公益財団法人政治経済研究所理事長など歴任(山口孝 - Wikipedia参照)
*25:駒澤大学名誉教授(会計学)。著書『アメリカ連結会計生成史論』(2002年、日本経済評論社)、『株式会社会計の基本構造』(2014年、中央経済社)など