今日の朝鮮・韓国ニュース(2021年2月23日分)

【竹島 講和条約70年】(中)北を利する「独島愛国主義」 - 産経ニュース
 「韓国の反北朝鮮保守」も産経の言う「独島愛国主義」なので「北朝鮮を利してる」とは思いませんが「竹島の日制定」など日本側の「竹島愛国主義」に基づく「挑発的行為」を完全に無視し、韓国に悪口するなど手前勝手にもほどがあるでしょう。

 韓国が「独島(トクト)」と称する*1竹島島根県隠岐(おき)の島町)付近の海中で、核ミサイルを搭載した北朝鮮の潜水艦と海上自衛隊の潜水艦が対峙(たいじ)する一触即発の危機の中、韓国海軍の警告が響く。
 「ここは大韓民国の領海だ。即時浮上せよ」
 海自の潜水艦は攻撃を思いとどまり、退去する-。韓国で昨年封切られた話題の映画「鋼鉄の雨2」のクライマックスシーンだ。

 さてこの映画ですが

『鋼鉄の雨2』完成会見レポート…主要キャストそのままも驚きの新設定|スポーツソウル日本版2020年07月23日
 映画『鋼鉄の雨2:首脳会談』は、南北(ボーガス注:朝鮮プラス米国の)首脳会談中に北朝鮮のクーデターで原子力潜水艦に拉致された大韓民国の大統領(チョン・ウソン)と北朝鮮の国防委員長*2(ユ・ヨンソク)とアメリカの大統領(アンガス・マクファーデン)の3人の首脳と、クーデターの主導者である北朝鮮護衛総局長(クァク・ドウォン)の間の危機状況を描く。

だそうです。
 もう完全に「絵空事」ですね。北朝鮮で「金正恩打倒クーデター」など起きないし、ましてや「クーデター実行時に、平壌で米&南北の三首脳会談」だったので都合良く「クーデター勢力」が金正恩のみならず、米国や韓国の大統領を人質にとれるなんてこともありえない。そもそも今の政治状況で「南北」「米韓」はともかく果たして「米朝首脳会談」が実現できるかどうか。
 まあ、「絵空事」とはいえ、北朝鮮の脅威が深刻ならこんな話はとても映画に出来ませんが、
もはや韓国(人)にとっては、北朝鮮は「脅威」「打倒の対象」よりもメロドラマのネタ程度のものなのだろう(たぶん日本も同じ 関川某も自分の書いたことを撤回しろとおもう) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)が取り上げた「愛の不時着」と話は全く同じです(なお、もはや韓国(人)にとっては、北朝鮮は「脅威」「打倒の対象」よりもメロドラマのネタ程度のものなのだろう(たぶん日本も同じ 関川某も自分の書いたことを撤回しろとおもう) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)のコメント欄でこの映画についてコメントしました)。
 今回は「メロドラマのネタ(愛の不時着)」ではなく「アクションドラマのネタ(鋼鉄の雨2)」ですが。
 まあ、「三島事件」(1970年:当時は佐藤内閣)の後に、自衛隊クーデター計画をネタにした「皇帝のいない八月」(山本薩夫監督、1978年9月公開、当時は福田赳夫岸信介の子分でどちらかというと右より)内閣)のようなものはある。
 あるいは三島事件前ですが、日本の右翼軍事独裁国家化を描いた山上たつひこ光る風』(1970年)みたいなもんはある。これらはおそらく「エンタメとして成立しているとは言え、山本や山上たちはそれなりに真面目に日本の軍事大国化、専制国家化、右翼独裁国家化を恐れ、警鐘を鳴らしたかった*3」のでしょうが、韓国映画については明らかにそうではないでしょう。

*1:せいぜい「呼ぶ」位に書いたらどうなのか。「ロケットと称するミサイル(日本マスコミの北朝鮮関係報道)」などでわかるように「と称する」というのは「事実に反することを強弁している」というニュアンスですからね。

*2:映画公開時点で既に国防委員長という役職はありません(国務委員長と改称している)。

*3:もちろんその後、登場した中曽根内閣は右派内閣でしたし、未だに一部のウヨ連中は三島を美化しています。その意味では山本らの危惧は「全くの無根拠」ともいえませんが、少なくとも山上や山本が危惧したような代物ではなかったわけです。