今日の産経ニュース(2021年2月28日分)

【新聞に喝!】森氏批判…メディアの「女性登用」は!? 元東京大学史料編纂所教授・酒井信彦(1/2ページ) - 産経ニュース
 森を批判したマスコミに因縁を付けて、森を擁護したいようですが、「森の女性差別暴言」批判者は「メディアの女性登用は進んでる」あるいは「女性登用が進んで無くても問題ない」など言っていませんので完全に意味不明な記事です。つうかむしろ批判派は「メディアの女性登用の遅れ」だって批判してるでしょう。

 森氏が追放*1された根本的理由は、「女性蔑視」ということらしいが、2月10日の朝日新聞によると、前日9日に新聞労連民放労連出版労連、メディアで働く女性ネットワークの4団体が、厚生労働省で記者会見して、新聞協会、民放連など業界団体や加盟社に対して、女性役員を増やすように要請した。「新聞協会と民放連はいずれも女性役員がおらず*2日本書籍出版協会日本雑誌協会もほとんどいない」とある。

という新聞労連なども何も森をかばってるわけではない。「森批判だけで話を終わらせてはいけない」つう話です。
 ちなみに「女性役員がほとんどいない」という日本書籍出版協会日本雑誌協会ですが

組織概要 | 協会の概要 | 社団法人 日本書籍出版協会
◆理事
・喜入冬子(筑摩書房社長)
・下中美都*3平凡社社長)
◆監事
・風間敬子*4風間書房社長)

一般社団法人 日本雑誌協会
◆理事
・鈴木美奈子*5(世界文化ホールディングス社長)

が女性役員のようです。
 しかし酒井が森をかばうのは

1)森が好きだから
2)当初、自民が森をかばったのに対し、野党各党が森批判したから(酒井は自民万歳、アンチ野党)
 自民が最初から森批判してれば森なんかかばわない
3)マジで森発言が差別だと思ってない

のどれでしょうか。どれでもくだらないですが。


【産経抄】2月28日 - 産経ニュース

 全日本柔道連盟の幹部職員によるパワーハラスメント疑惑である。山下泰裕会長と見識ある副会長4人が額を集め、「公表の必要なし」と判断したという。疑惑の当人に雲隠れされ、処分を下す前に退職させてしまった間の抜けた失態も、もちろん部外秘となった。
▼職員から上がる「隠蔽(いんぺい)」との批判に副会長らは怒っていると聞く。被害を訴えた職員の痛みは、高い所にいるお偉方には届かないとみえる。暴力的指導などの不祥事で、執行部が総退陣した8年前の教訓もお忘れらしい。神経がよほど丈夫にできた人々なのだろう。
▼(ボーガス注:1984年ロス五輪男子柔道無差別級金メダル、国民栄誉賞受賞という)氏の経歴のまぶしさゆえに、いさめる人もいないのだろう。

 まずは山下が全柔連会長、JOC会長を引責辞任すべきだと思いますね。

*1:「辞任した」と言わないのが酒井らしい。

*2:新聞協会、民放連の役員は「新聞社社長」「放送局(テレビ、ラジオ)社長」なのでつまりは日本の新聞社、放送局に女性社長が「出版、雑誌業界と比べて」ほとんどいないと言うことを意味しています。

*3:まあ、名前から考えて、美都社長は創業者・下中弥三郎の「下中一族出身」なんでしょう。「講談社の社長」が創業者・野間清治の「野間一族出身」など、出版業界ではこういう世襲(?)は今でも良くあります。

*4:名前から考えて、敬子社長は創業者一族出身でしょう。

*5:世界文化社 - Wikipediaによれば「世界文化ホールディングス(但し創業当時は世界文化社)」の創業者は鈴木郁三という人物なのでおそらく、美奈子社長は創業者一族出身でしょう。