リベラル21&広原盛明のバカさに呆れる(2023年1月31日分)

リベラル21 トヨタ社長、豊田章男氏(66歳)から佐藤恒治氏(53歳)へサプライズ交代人事、志位和夫共産党委員長(68歳)はこの事態をどう受け止めるのだろうか広原盛明)
 なお、リベラル21の記事は広原の個人ブログトヨタ社長、豊田章男氏(66歳)から佐藤恒治氏(53歳)へサプライズ交代人事、志位和夫共産党委員長(68歳)はこの事態をどう受け止めるのだろうか、「岸田降ろし」が起こらない理由(4)、岸田内閣と野党共闘(その35) - 広原盛明のつれづれ日記の転載です。
 「人事交代云々で志位氏非難に持ち出すのが、他の経営者ならまだしも、よりによってトヨタ豊田章男なのかよ!」とタイトルで呆れると共に吹き出しました。
 まず第一に章男は社長を辞めるとは言え、経営から完全に引退するわけではない(会長に就任)。
 これが素晴らしいことなら「書記局長、委員長、議長を歴任したレジェンドなのでその他の平常任幹部会委員と同列視できない」「工藤晃氏*1(1926年生まれ、元衆院議員)、岡崎万寿秀氏(1930年生まれ、元衆院議員)などのように名誉役員*2として完全に引退したわけではない」とはいえ、今や「役職上は平の常任幹部会委員(志位委員長や小池書記局長より役職上は下の立場)」に就任し「立民最高顧問の菅元首相(元民主党代表)、野田元首相(元民主党代表)」等の特別な役職*3に就いてない不破哲三氏(1930年生まれ)は大いに称えられるべきでしょう。何せ会長に就任した章男すら「院政を敷こうとしている」と批判せずに「社長を辞め、後進に道を譲って偉い」と広原は言うわけですから「平常任幹部会委員の不破氏」はなおさらです。
 あるいは「66歳で社長を退任し53歳の部下に社長職を譲った章男(但し会長に就任)」が偉大だというなら「1982年に委員長を退任*4し、不破哲三書記局長(当時52歳)に委員長職を譲った宮本顕治氏(当時74歳)」や「2000年に委員長を退任*5し、志位和夫書記局長(当時46歳)に委員長職を譲った不破哲三氏(当時70歳)」も称えられてしかるべきでしょう。
 勿論「アンチ日本共産党(そしてトヨタシンパ?)」広原やリベラル21はそんなことはしませんが。
 第二に、社名をパナソニックに変更し名実ともに「創業者一族(松下家)」と縁が切れた旧松下電器等と違い、今だに「トヨタ自動車」と言う社名で、

トヨタグループ創業者・豊田佐吉のひ孫
 なお、佐吉が創業したのはグループ企業である豊田自動織機、豊田紡績でトヨタ自動車は佐吉生前にはなかった(佐吉は1930年死去、トヨタ自動車は1937年創業)
トヨタ自動車*6創業者・豊田喜一郎トヨタ自動車二代目社長)の孫
 初代社長は佐吉の娘婿で喜一郎の義兄である豊田利三郎豊田自動織機初代社長)だが実質的な創業者は喜一郎とされる。
◆元トヨタ自動車社長・豊田章一郎の長男

という創業者一族「豊田章男」が社長になることに「中小企業ならともかく日本を代表する大企業が未だに創業者一族の世襲でいいのか?」と広原は疑問を感じないのか?
 なお、話が脱線しますが「パナソニック(旧松下電器)」のように社名から「創業者一族の痕跡を消してしまう」というのはある意味すごいでしょう。
 現在、どれほど創業者一族と関わりがあるのかはともかく

社名の由来一覧 - Wikipediaなど参照
【建設】
大林組(大林家)、鹿島建設(鹿島家)、清水建設(清水家)、竹中工務店(竹中家)
【自動車】
◆スズキ(鈴木家)、本田技研工業(本田家)、マツダ(松田家)
【製菓】
江崎グリコ(江崎家)、森永製菓(森永家)
【製薬】
大塚製薬(大塚家)、佐藤製薬(佐藤家)、塩野義製薬(塩野義三郎が創業)、武田薬品工業(武田家)

等と「創業者の名前を未だに会社名に残す企業」は少なくない。
 それにしても以前も書きましたがリベラル21の方こそ

リベラル21と田畑光永のバカさに呆れる(2023年1月10日分) - bogus-simotukareのブログ
寄稿者は「固定メンバー」で

【生年順】
◆岩垂弘、田畑光永、横田喬(1935年生まれ:今年で88歳)
◆坂井定雄(1936年生まれ:今年で87歳)
広原盛明(1938年生まれ:今年で85歳)
◆阿部治平(1939年生まれ:今年で84歳)

と「軒並み80歳以上の高齢者ばかり」。「20、30代の若手を出せ」と「厳しいこと」は言いませんが、せめて「40、50代の中年世代」「高齢者でも60代の比較的若い世代」を寄稿者にできないのか。「40~60代の寄稿者」ですら「厳しい条件」なのか。
 今月号(2月号)の前衛などは

山田敬男*7(1945年生まれ、今年で78歳)
◆岡田知弘氏*8山口富男*9(ともに1954年生まれ、今年で69歳)
◆榑松佐一氏(1956年生まれ、今年で67歳)
雨宮処凛*10(1975年生まれ、今年で48歳)

など「一番若い雨宮氏でも40代後半」とはいえ、リベラル21に比べたらずっと若い筆者なのですが「共産党が高齢化してる」と悪口する連中が「寄稿者が軒並み80代」というこのていたらく。

なのに「共産党が高齢化」「志位氏が引退*11して清新な顔ぶれ」「幹部が固定*12では飽きられる」だの「何の冗談」なのか?
 むしろリベラル21の方こそ「また共産党批判は広原盛明かよ」「また中国批判は阿部治平や田畑光永かよ」「またウクライナ記事は坂井定雄かよ」「毎回固定メンバーかよ」「新規メンバーの登用はないのかよ」「爺の政治サークルかよ?」などと呆れられてるのではないか。

 京都在住の私にとっては、「かもがわ出版」関係の本が多かったのが驚きだった。

 かもがわ出版の本は恐らく全て松竹伸幸が関わってるのでしょう。
 つまりは松竹が「かもがわの編集者」とはいえ「自らの政治活動(共産党志位執行部批判)」に会社業務を利用してるという話なのですがそれを「公私混同ではないのか」と広原が思わない辺りが酷い。
 「広原が批判的な志位執行部」への批判なら「何でもOK」という無茶苦茶な立場が広原のようです。
 なお、以上は投稿しますがどうせ「掲載拒否」でしょう。 
 まあ、それはともかく「一部の自称リベラル連中(例:広原)」が何故志位氏に悪口するかは予想がつきます。
 「極右・維新の議席増加」「1議席に過ぎないとはいえトンデモ右翼政党のNHK党や参政党が議席を取ったこと」等を考えれば共産の苦戦は「志位氏等、共産執行部が無能」で済む話ではない。それで済む話なら「ある意味幸せ」ですが、そうではなく「日本における左派リベラル勢力の苦境」をどうするかという話です。
 「江田三郎社民連結成(1970年代)」「土井社会党ブーム(1980年代)」の頃なんかは「共産党に期待なんぞしてなかった連中」の多くが今志位氏に悪口してるわけです。
 今や「アンチ自民のリベラル連中」にとって「支持できそうなそれなりに規模、党勢のあるリベラル政党」といったら共産党ぐらいしかない。
 維新や国民民主はとても「アンチ自民」や「リベラル」とはいえないし、「維新にすり寄る泉代表の立民」もその点では疑問符がつく。
 社民やれいわは「リベラルかもしれない」が党勢が共産に比べて弱い(れいわの場合、山本代表の個人商店的性格が強いという問題もある)、となったら「選択肢が共産しかない」。
 そこで「いろいろ不満はあるけど、共産を支持しよう」「支持するからには批判する場合もそれなりに礼節を持った態度で接しよう」「そもそも我々は共産党に代わる政党を持てなかった、作れなかった力不足の無能なのだから、共産党に一方的に悪口できる立場ではない」という謙虚な態度ならいい。
 自分たちの無能をあげて「志位が無能だから選挙で負けた」「早く委員長を辞めろ」とは何様のつもりなのか。ふざけるのも大概にしろという話です。
 まったくもってリベラル21(特に共産に悪口ばかりの広原や阿部治平)は

けっきょくこの被告人のメンタリティは、佐藤忠志氏と共通するところがあるのだと思う(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)
 嫌なこと(広原や阿部ら自称リベラルが、彼らが悪口する共産党ほどの政治力も無い無能であること)から目を背けずに、逃げ回る(自分の無能さを直視せず、共産への悪口に逃げる*13)ばかりでいいのか、よく考えるようにしてください*14

でしょう。
 極端な話、そんなに共産党の現状が不満なら、広原、阿部等が「れいわを作った山本太郎のように新党を立ち上げてもいい」わけです。勿論そんな能力も気概も彼らにはないわけですが。

*1:最近の著書に『今日の世界資本主義と「資本論」の視点』(2014年、本の泉社)、『マルクス資本論」の方法と大混迷の世界経済』(2018年、かもがわ出版)、『リーマン危機10年後の世界経済とアベノミクス』(2019年、本の泉社)など(工藤晃 - Wikipedia参照)

*2:名誉役員については中央委員会の機構と人事(第28回党大会)|党紹介│日本共産党中央委員会参照

*3:党付属社会科学研究所長には就いていますが、これは「全くの無役ではレジェンドに失礼だ」という忖度によるものだとしてもを立民の最高顧問などと同列視はできないでしょう。実際、研究所の幹事には緒方靖夫氏(党副委員長、国際委員会責任者)、川田忠明氏(党平和運動局長)等の党幹部の名はあるものの、志位氏、小池氏など党幹部が軒並み名を連ねるようなことにはなっていません(中央委員会の機構と人事(第28回党大会)|党紹介│日本共産党中央委員会参照)

*4:とはいえ章男が会長に就任し、経営から引退しなかったのと同様、宮本氏も議長に就任しましたが

*5:とはいえ章男が会長に就任し、経営から引退しなかったのと同様、不破氏も議長に就任しましたが

*6:ダイハツ工業日野自動車の親会社、SUBARU筆頭株主いすゞ自動車の大株主でもある(いずれも、もともとはトヨタグループではなく、後からトヨタグループに参加)

*7:労働者教育協会会長

*8:京都大学名誉教授。京都橘大学教授

*9:日本共産党付属社会科学研究所副所長(党常任幹部会委員兼務)

*10:反貧困ネットワーク世話人、「女性による女性のための相談会」実行委員、雑誌『週刊金曜日編集委員

*11:なお、46歳(1954年生まれ)で委員長に就任してるので、在位は「2000年から20年を超える長さ」の志位氏ですが、公明党の山口代表(1952年生まれ)、社民党の福島党首(1955年生まれ)、自民党の岸田総裁(1957年生まれ)等と比べて年齢的に「大幅に年上」というわけでもない。

*12:吉良佳子参院議員(1982年生まれ)、山添拓政策副委員長(1984年生まれ、参院議員)など若手登用に努めてることを広原らが無視することには呆れます。

*13:広原,阿部等の主観的には「逃げてない」「苦言のつもり」なのでしょうが「自分たちの責任を棚上げして共産非難」というのは客観的に見て「逃げ」でしかないでしょう。政治というのは「広原や阿部と言った国民みんながプレーヤー」「国民は観客ではない」のであって「観客が野球選手に野次を飛ばす」ように共産を「力不足だ」などと一方的に非難していいわけではない。というか「共産への悪口」で「政治的に何かをした気になれる阿部や広原の脳みそ」は俺には理解不能です。

*14:けっきょくこの被告人のメンタリティは、佐藤忠志氏と共通するところがあるのだと思う(追記あり) - ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)を読めば分かるように、これは「ひきこもりの殺人犯」に対する裁判官の説諭ですが。阿部や広原は「俺たちを人殺し扱いするのか」と激怒しそうですが俺が言いたいのはもちろんそう言うことではありません。