「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年3/9日分:島田洋一の巻)

IOC、五輪・パラ参加者のため中国製ワクチン購入へ…バッハ会長が表明 : 東京オリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック : 読売新聞オンライン
IOC総会 バッハ会長 選手や関係者に中国製ワクチン提供を表明 | オリンピック・パラリンピック 大会運営 | NHKニュース

IOC、五輪・パラ参加者のため中国製ワクチン購入へ…バッハ会長が表明 : 東京オリンピック2020速報 : オリンピック・パラリンピック : 読売新聞オンライン
 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長は11日、オンライン形式での総会で、東京五輪パラリンピックと2022年北京冬季五輪パラリンピックの参加者のため、新型コロナウイルスの中国製ワクチンをIOCが購入すると発表した。中国五輪委員会が提供を申し出たという。

IOC総会 バッハ会長 選手や関係者に中国製ワクチン提供を表明 | オリンピック・パラリンピック 大会運営 | NHKニュース
 国際オリンピック委員会の総会はオンラインで2日目の会合が始まり、バッハ会長が東京大会と北京大会について、希望する選手や関係者に対して、中国製のワクチンを提供する考えがあることを明らかにしました。

 島田が「バッハはふざけてる(中国に媚びてる、と言いたい?)」とツイートしていたので気づいた記事です。しかし問題は「中国製ワクチンがコロナに効くかどうか」でしょう。効けば「打つべき」だし、効かないなら「打つべきでない」。
 その点には島田は「全く興味が無い」or「効かないと決めつけてる」ようですが。そしてバッハがこんなことを言う理由の一つは「菅政権のワクチン接種が明らかに遅れてること」なのですがその件で「日本政府が無為無策だからこうなる!」と菅政権を批判する気は島田には無いようです。


◆島田のツイート

島田洋一
 はっきり言って、米国の政治家に日本の首相は、外相はと聞いてもスガ、モテキ*1と答えられる人はほとんどいない。一方、アベと言えば皆知っており、かつ一目置いている。難しい状況下、日本は「安倍晋三」という外交資産を積極活用していかねばならない。

 何の根拠もない「安倍万歳の与太」も大概にしろという話です。それにしても「菅=第一次安倍内閣総務相、第二~四次安倍内閣官房長官」「茂木=第二次安倍内閣経産相自民党政調会長(第二次安倍総裁時代)、第四次安倍内閣経済財政担当相、外相」であり「安倍が重用していた政治家」なのによくもここまで小バカに出来たもんです。
 「安倍が重用していた菅や茂木はろくでもないが、安倍は偉大だ」なんて馬鹿馬鹿しくて話になりません。というか安倍がそんなに有能だったら

◆首相退任後、小渕、森内閣蔵相となった宮沢*2元首相
◆首相退任後、森内閣行革担当相となった橋本*3元首相
◆首相退任後、アジア女性基金理事長となった村山*4元首相
◆首相退任後、AIIB国際投資委員会委員となった鳩山*5元首相
◆首相退任後、ボアオ・アジア・フォーラム理事長となった福田*6元首相

などのように、首相退任後「まともなところからお声がかかる」でしょう。安倍の場合「同類のトンデモ右翼」からしか声がかからないわけです。そもそも安倍の場合、「首相就任以前に奴を重用したのは小泉首相だけ(自民党幹事長(小泉総裁時代)、小泉内閣官房副長官官房長官)」という無様さですが。
 あるいは

◆グテレス国連事務総長:元ポルトガル首相
◆ミシェル・バチェレ国連人権高等弁務官:元チリ大統領

ですが、元首相の安倍がそのような「国際機関の幹部」に選出されるか?。聞くだけ野暮でしょう。

島田洋一
 いまだにトランプが議事堂乱入事件を意識的に煽ったと言う人がいるが非論理的だ。

 何が「非論理的」なんだかさっぱり分かりません。トランプの行為は「議事堂乱入事件の扇動」以外の何物でも無いでしょうに。というか「意識的」と言う辺りが島田らしい姑息さです。さすがの島田も「トランプの行為」が「結果的に扇動になったこと」は認めざるを得ず、その上で「意図的な扇動じゃない」「だからトランプは悪くない、トランプを批判するな」「悪いのは突入した奴らだけだ」と強弁するわけです。もちろんトランプの言動を「意図的扇動ではない」などとはとても評価できないし「意図的で無ければ問題は無い」と言う話でもないですが。

島田洋一
 バイデン政権の「人権女王」カマラ・ハリスはダブスタ女王でもある。共和党のセクハラ疑惑には噛みつくが、身内のセクハラ*7は見て見ぬ振り

 「細川*8首相の佐川疑惑」「小沢*9民主党幹事長の西松疑惑」など「非自民政治家の疑惑」には噛みついても「安倍のモリカケ、桜」は擁護した「ダブスタのクズ」がよくもこんなことが言えたもんです。

島田洋一
 荷物を整理していて、恩師高坂正堯*10教授の写真が出てきた。今年は亡くなってちょうど25年、四半世紀になる。62歳の誕生日を迎えた直後の早すぎる死だった。鋭い片言隻句からどれだけ刺激を受けたか分からない。

 と言う島田ですが

高坂正堯 - Wikipedia
 京都大学での門下生には中西寛*11坂元一哉*12戸部良一*13、田所昌幸*14、佐古丞*15、岩間陽子*16、益田実*17中西輝政*18などがおり

で「など」扱いが島田ですから、滑稽なもんです。大学教員になりたくても無能のためにすぐにはなれず「高坂のコネ」で文部省に「教科書調査官に採用してもらったこと」は島田も認めているところです。

島田洋一
 ワシントン・ポストのトランプ報道は日刊ゲンダイのレベルだったが、最近のバイデン礼賛コラムは、保守派から「ソ連時代のプラウダ並み」と評されるに至っている。

 そこまで悪口するのならワシントン・ポストの何が問題なのか、具体的に指摘してみろという話です。

*1:正しくは「モテギ」

*2:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、福田内閣経済企画庁長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相

*3:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*4:社会党国対委員長、委員長などを経て首相

*5:細川内閣官房副長官新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*6:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*7:ニューヨーク州知事(民主党系)のことか?

*8:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*9:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長など歴任

*10:著書『世界史の中から考える』(1996年、新潮選書)、『現代史の中で考える』(1997年、新潮選書)、『海洋国家日本の構想』(2008年、中公クラシックス)など

*11:京都大学教授。著書『国際政治とは何か』(2003年、中公新書)など

*12:大阪大学教授。著書『日米同盟の絆〔増補版〕』(2020年、有斐閣

*13:国際日本文化研究センター名誉教授、防衛大学校名誉教授。著書『外務省革新派』(2010年、中公新書)、『逆説の軍隊』(2012年、中公文庫)、『日本陸軍と中国』(2016年、ちくま学芸文庫)など

*14:慶應義塾大学教授。著書『国連財政』(1996年、有斐閣)、『「アメリカ」を超えたドル:金融グローバリゼーションと通貨外交』(2001年、中公叢書)、 『国際政治経済学』(2008年、名古屋大学出版会)、『越境の国際政治』(2018年、有斐閣)など

*15:1952~2019年。大阪学院大学教授(大阪学院大学高校校長兼務)。著書『未完の経済外交:幣原国際協調路線の挫折』(2002年、PHP新書

*16:政策研究大学院大学教授。著書『ドイツ再軍備』(1993年、中公叢書)

*17:立命館大学教授

*18:京都大学名誉教授。著書『大英帝国衰亡史』(2004年、PHP文庫)、『迫りくる日中冷戦の時代』(2012年、PHP新書)、『中国外交の大失敗』(2014年、PHP新書)、『アメリカ帝国衰亡論・序説』(2017年、幻冬舎