「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/18日:島田洋一の巻)

島田洋一
 1964年の日本なら、こうした状況を力強くはね返し、五輪を立派に成功させたはずだ。
東京五輪「完全な失敗」 米紙「熱気は敵意に」 - 産経ニュース
 ワシントン・ポスト電子版は17日、開幕を23日に控えた東京五輪について、これまでのところ「完全な失敗に見える」と指摘し、1964年の東京五輪のように日本に誇りをもたらすことは期待できないと伝えた。

 島田の場合「有観客開催=成功」の上、「無観客は失敗だから1年延期しろ」「無観客は失敗だが、中止よりはマシだ。今からでは1年の延期も難しい。涙をのんで無観客開催に賛同する」ならまだしも「緊急事態宣言下でも有観客開催しろ」「そもそも緊急事態宣言なんか不要、今すぐ解除しろ」だから話になりません。
 正直、現状は「戦争長期化を理由に五輪を返上した1940年」レベルの厳しさであって、島田が放言するほど楽観的な状況ではないでしょう。

島田洋一
 米議員は、選挙のたびに党内の予備選に晒され、日本の現職議員のように無能有害でも機械的に居座れるということがない。
 日本も現職優遇をやめねばならない。福井1区も、現職の稲田朋美氏を無条件で公認するのではなく、自民党内の政策論争で候補を決める予備選方式を採るべきだ。私が知るだけでも、国政を担える県議が何人もいるし、福井出身者、経済界にも人材は少なくないはずだ。

 一時は「右翼世界のヒロイン」として絶賛だった稲田を、例のLGBT法案の件(稲田は賛成し、島田は反対)で「自民党の公認から外せ」とまで言い出す島田です。

島田洋一
 将来の首相候補に挙げるなら、河野ではなく岸だろう。

 安倍の実弟だからと言うことで岸信夫(現在、防衛相)を持ち上げる島田です。ただし、「菅内閣防衛相が初入閣(つまり『実弟なのに岸をそもそもそれほど評価してない(能力もないし国民的人気もないから人寄せパンダにもならない)』のか、『評価してるが党内の反発を押さえ込んで大臣にすることが無理だった』のかはともかく、安倍ですら実弟・岸を大臣にしなかった)」で、国民の人気があるわけでもない岸に「首相の目などまずない」ですが。
 それにしても河野が「ポスト菅の一人」と扱われるようになったのは、安倍が河野を「第三次安倍内閣国家公安委員長」「第四次安倍内閣外相、防衛相」として重用したからなのに、島田が河野に悪口しながら、「安倍前首相が河野を外相のような重要閣僚にしたのは大きな間違い」とは言えないのだから「安倍信者」島田もお粗末です。

島田洋一
 台湾政府のデジタル担当閣僚、唐鳳氏(オードリー・タン)が、日本政府と都知事の陽性者数原理主義に基づくパニック五輪対応*1のため、来日キャンセルのやむなきにいたった。日台の関係強化の機会が一つ失われた。

 吹き出しました。本音はともかく建前ではタンは「感染の危険性があるので今回は自粛して欲しいというIOCの要望に従う」と言っており「来日したいのに自粛要請するIOCのせいでいけなくなった。自粛要請は不当だ」などとは悪口してないのに何でそういう話になるのか(なお、後で記事を紹介しますが『「首相や大統領など政府首脳」以外は来日しないで欲しい』という要望を各国に送ったのはIOCであり日本側ではありません)。
 つうか、島田のようなバカなことを言えば、むしろ「そんな無理をしてこのコロナ第五波にタン氏が来日しないと崩壊する程度の日台関係なんですか?」と馬鹿にされるのではないか。
 さてふと思ったのですが、島田は実は

 タンへのIOCの来日自粛要請理由『感染の危険性』は大嘘で本当は中国の反発が怖いのだ。しかしそうは言えず、タンが『訪日したい』とは言いづらい『感染予防』を持ち出してるのだ。タンが『訪日したい』と言いつのれば『コロナ予防に理解がない』と非難できる。
 そんな汚いIOCの罠(?)にはまるわけにいかず、しぶしぶ『わかりました』といったタンは本当にかわいそう。中国にそこまでこびるIOCIOCの『中国への媚びへつらい』を容認する菅首相小池都知事、橋本五輪組織委員会会長ら日本側関係者が許せない!

と思ってこの悪口ではないか。まあ、島田がコロナをなめてるのも事実ですが。
 しかし「LGBT法案に悪口する島田」が「既にLGBT法が存在する台湾(タン自身もトランスジェンダー)」を絶賛するのは「意味不明」ですね。

参考

オードリー・タン氏、訪日中止 開会式出席制限「感謝の心変わらず」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
 台湾行政院(内閣)は18日、デジタル担当相の唐鳳(オードリー・タン)氏(40)の日本派遣を中止すると発表した。唐氏は23日にある東京オリンピックの開会式に出席する予定だった。唐氏は18日、「日本への感謝の心は変わりません」と述べた。
 行政院の羅秉成報道官によると、国際オリンピック委員会が14日、各国の五輪委員会に対し、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開会式への出席は選手以外は各国の首脳*2、五輪委員会幹部らに制限すると通知したという。これを受け、行政院は蔡英文総統とも協議の上、唐氏の派遣中止を決めた。
 唐氏は18日、自身のツイッターに「選手達を応援する気持ちは変わりません。オリンピックをサポートすることは変わりません。(ボーガス注:コロナワクチンを台湾に提供してくれた?)日本への感謝の心は変わりません」と日本語で投稿した。

*1:緊急事態宣言発令や無観客開催のこと

*2:首相や大統領など行政府トップを意味するとみられる。