「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/10分:荒木和博の巻)

滝事件(日本における外事事件の歴史10)【調査会NEWS3466】(R3.7.11) : 荒木和博BLOG
 ちなみに「滝事件」でググったら、

日本弁護士連合会:滝事件再審無罪判決にあたり1981年(昭和56年)3月27日
日本弁護士連合会会長 谷川八郎
 本日、東京地方裁判所が、滝淳之助君に対し、再審無罪の判決を言渡したことは、当然のこととはいえ慶びにたえない。
 本件再審は、2回の公判で結審となり、検察官からは異例ともいうべき無罪の論告がなされている。斯くも無実の明らかな事実についてさえ、再審請求審においては棄却決定がなされている事実を見ても、裁判所が冤罪者の人権より判決の確定力を重視していることが窺われ、誠に遺憾である。のみならず同君は、本件強盗事件発生の日時には警視庁上野警察署に身柄拘束中であったことが明らかであった。
 捜査当局並びに裁判所が、同君の身柄について、わずかな注意を払っておれば、斯かる誤判はたやすく避けられたはずである。
 にもかかわらず同君の自白調書が作成され、公判廷でも自白がなされていることは、一旦容疑を受けて逮捕された者が、その無実を主張することはいかに至難であるかを示すものである。
 本件は、捜査並びに司法関係者の自白の偏重と安易な事件処理に対して厳しい反省を求めるものである。

ということで、再審無罪を勝ち取った冤罪事件「滝事件(被告人が滝氏なので。袴田事件、免田事件(被告人が袴田氏、免田氏)などと同じネーミングの仕方*1)」が「一番最初に」ヒットしました。その次にヒットしたのが「滝川事件」や
ナイアガラの滝に飛び込み生還の男性、2度目の挑戦で死亡 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News2017年6月17日
2人溺死、おしらじの滝で調査 冷たい水、滑りやすさも 矢板【動画】|動画,地域の話題,社会,県内主要,事件事故|下野新聞「SOON」ニュース|下野新聞 SOON(スーン)2020年9月4日
といった「滝つぼで事故死のニュース」などですね。つまりは今回の「滝事件」なんてのは荒木の勝手なネーミングに過ぎず、世間に定着してないと言うことです。

 昭和34(1959)年7月31日(金曜日)、たぶん夜間に入ってからだと思いますが、石川県羽咋(はくい)市滝町の滝港から男が密入国し、北陸鉄道能登線*2(現在は廃線)の列車に乗りました。乗車したのは滝駅と思われます。男は終点羽咋国鉄(現在JR西日本能登線に乗り換えて金沢方面へ向かう列車に乗車中、石川県警の警察官に職務質問された結果、密入国の疑いで金沢駅に着いたところで逮捕されました。

 馬鹿馬鹿しい。仮にこの「密入国した男」が北朝鮮工作員*3だとしても、そんな密入国を今更云々して「拉致被害者の帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。

 その4年後の昭和38(1963)年5月に起きる寺越事件の被害者*4の1人、寺越昭二さんの三男・内田美津夫さんの話によれば滅多に売れない大阪行きの切符を買った男を不審に思った駅員が警察に通報したとのことでした。この話はYouTubeの「石川県羽咋市遠山文子さんアベック失踪現場現地了解(R3.6.10)」で内田さんが話しています。最初から7分位のところです。
https://youtu.be/z67jv7gcP-w

 この男を「北朝鮮工作員に違いない」と決めつける荒木ら特定失踪者問題調査会と内田ですが根拠は「滅多に売れない大阪行きの切符を(ボーガス注:能登線滝駅で?)買った」と言うだけの話です。ただし、本当に「駅員が警察に通報した」のなら「その程度で通報するか?」「怪しいと思う理由が他にあったんじゃないのか?」と思いますが。
 どっちにしろ、百歩譲って仮に「北朝鮮工作員」だとしても逮捕されたわけでもなく、当然、彼の正体が何かもわかりませんので全く馬鹿馬鹿しい。
 なお、「遠山文子さんアベック失踪現場現地了解」ですが、遠山さんは「国内で既に40人も発見された」特定失踪者ですので、調査自体が馬鹿馬鹿しい。まあ、本当の北朝鮮拉致の場合だって、今更現地調査しても意味などありませんが。例えば「三億円事件(1968年)」「国松警察庁長官狙撃事件(1995年)」の発生現場で今調査して「犯人逮捕につながる情報」が何か解るのか。解るわけがない。

・昭和29(1954)年4月22日、特定失踪者・小西能幸さんが穴水町駅で目撃されたのを最後に失踪。

 時期から考えて北朝鮮拉致の可能性は皆無です。


模型の写真の話(R3.7.11): 荒木和博BLOG

 令和3年7月11日日曜日のショートメッセージ(Vol.462)。(ボーガス注:リアルな鉄道)写真で撮れなかった風景、イメージを鉄道模型の写真で再現するという、単なる自己満足のお話しです。

 4分50秒程度の動画です。荒木は土日は「肩のこらない話題」といって拉致が全く関係ない奴の鉄道趣味の話をしますが今日もそれです。荒木は自嘲のつもりでしょうが「単なる自己満足の話」という本文だけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありません。

参考

鉄道模型「ジオラマとNゲージ」の深すぎる世界 | AERA dot. | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
 私の鉄道写真には2本の柱がある。一つはごく一般的な実物の鉄道を撮ること。そしてもう一つが鉄道模型の撮影である。今回は後者の鉄道模型をより本物らしく撮る方法について、紹介してみたい。
(中略)
 今ではその奥深さ、おもしろさにどっぷりと浸っている私だが、当初は実物の鉄道ほどには撮影を楽しむことができず、模型のNゲージのほうはあくまで仕事、と割り切って撮影に臨んでいた。ところが経験を重ねていくうちに、実物の鉄道写真ではかなわないNゲージ撮影でしか得られない魅力、例えば季節や時間を好きに設定できる、実物ではありえないアングルから撮ることができる、実際には一緒になることのない車両を時空を超えて並べることができる、といった魅力に気づくようになったのである。


北朝鮮のコロナの話(R3.7.10): 荒木和博BLOG
 8分10秒程度の動画です。そもそも北朝鮮のコロナ状況について言えば
1)北朝鮮でコロナが深刻な状況で
2)日本がワクチン提供などの医療支援をして、そのバーターで拉致被害者帰国という話をするのならともかくそうでないなら、コロナ云々の話をすることには意味はない。 
 荒木のこの動画は「拉致解決が目的のはず」です。
 まあ、拉致解決という意味では別に「コロナ」でなくてもバーター取引の材料さえあればいいんですが。
 そういう意味では「コロナ以前」からバーター取引で拉致は解決し得た。実際「国交正常化交渉とのバーター」で取り戻したのが小泉訪朝です。
 どっちにしろ「アンチ北朝鮮」荒木には「拉致をネタに北朝鮮叩きする意思」はあっても拉致を解決する意思はない。当然、バーター取引する意思はない。したがってこの動画ではバーター取引の話なんかしません。
 ろくな根拠もあげずに「北朝鮮がコロナで崩壊するする発言」をしているだけです。いつもの「崩壊するする詐欺」です。実に馬鹿馬鹿しい。従って、見る価値は全くありません。
 「お前、金日成が死んだときも、小泉政権が制裁始めたときも、金正日が死んだときも、とにかく何かあるとバカの一つ覚えで『崩壊する』とか放言してたよな、で崩壊してないよな?」「つうか崩壊とかどうでもいいから、拉致被害者帰国のまともな案をいい加減出せよ!、お前、ふざけるのもいい加減にしろよ、荒木!」で終わる話です。荒木の不真面目さ、でたらめさにぶち切れない拉致被害者家族会は全く理解できませんね。
 拉致被害者家族会には本気で拉致を解決する気があるのか。荒木ら救う会にちやほやされて「気持ちよければ」それでいいのか。

*1:もちろん「財田川事件、島田事件、松山事件(犯行現場の地名)」といったネーミングもあります。

*2:1972年の廃線後、廃線跡のほとんどの区間自転車道(石川県道293号・羽咋巌門自転車道線)として整備されている(北陸鉄道能登線 - Wikipedia参照)。

*3:ただし1959年という時期から考えて拉致実行犯ではないでしょう。

*4:寺越武志さんは拉致を否定しているので被害者呼ばわりは不適切です。