「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/3日:荒木和博の巻)

鉄道と災害(R3.10.3): 荒木和博BLOG
 6分32秒の動画です。「拉致と関係ないことやるな」ですね。
 動画内容は「実に無内容でした」が一応紹介しておけば「災害後のローカル鉄道(特にJRなどの大手ではない第三セクター)は、不採算路線が多く、復旧せずに廃線になる事が多い」なんて「今更そんなことはお前が言わなくても大抵の人間が知ってるぞ、荒木」つう話です。
 例えば、東日本大震災で被災したJR東日本気仙沼線大船渡線は「被災による不通部分」が2012年からバス運行に切り替わり、ついに「2020年4月1日」に「不通部分*1」について「鉄道廃線届」が国交省に出ています(気仙沼線・大船渡線BRT - Wikipedia参照)。
 同様に東日本大震災で被災したJR東日本の山田線についても、JRが「廃線→バス運行」の意向を表明したところ地元自治体の反対で結局、2019年3月に「三陸鉄道リアス線の一部」として三陸鉄道に移管されています(三陸鉄道リアス線 - Wikipedia参照)。
 なお、荒木の与太動画と関係ないことを書いておくと「鉄道と災害」と言った場合、
1)鉄道が自然災害(台風、地震津波など)に遭うケース
根府川駅列車転落事故 - Wikipedia(1923年、関東大震災による土砂崩れで死者・行方不明者112名)
東日本大震災による鉄道への影響 - Wikipedia(2011年)
など
2)人災(運転ミスなど)や犯罪被害
【人災】
信楽高原鐵道列車衝突事故 - Wikipedia(1991年、死者42名)
JR福知山線脱線事故 - Wikipedia
(2005年、死者107名)
【犯罪被害】
横須賀線電車爆破事件 - Wikipedia(1968年、死者1名。犯人には死刑執行)
など
の2パターンありますね。


宮崎でなぜ多数の工作員、失踪、拉致、不審船…【調査会NEWS3510】(R3.10.2): 荒木和博BLOG
 失踪というタイトルで解るように荒木の場合「水居明さん、林田幸男さん、岩本美代子さん*2」という「特定失踪者(国内で40人以上発見された上、ほとんどが自発的失踪で北朝鮮拉致どころか犯罪や事故ですらなかった)」なんてものを根拠レスで北朝鮮拉致扱いして話をするから「論外」ですね。
 そもそも岩本さんはともかく、「水居さん、林田さん」は「釣りが趣味で、一緒に船で釣りに出かけて帰ってこなかった」と言う話です。
 北朝鮮拉致どころか犯罪被害に遭ったと考えること自体が「合理的とは言いがたい」。『嵐などの事故に遭い、船が沈み二人とも死亡した(ただし遺体が見つからなかった)』と考えるのが一番自然です。
 もちろん仮に荒木の言うように
1)宮崎で北朝鮮工作員の犯罪が頻発しており
2)それに何か必然性があるとしても*3
まず第一に「どんな必然性なのか、わかりようがない(根拠レスの憶測にしかならない)」。
 第二にそんなことがわかったところで意味がない。もはや北朝鮮も「日朝平壌宣言」以降はその種の犯罪をする気は明らかにないでしょう。
 もちろんそんなことがわかったところで「拉致被害者が帰国できる」わけでもない。

「拉致は日本海側」という思い込みがいかに根拠のないものか

 馬鹿馬鹿しい。荒木の特定失踪者が「根拠に乏しい」と批判されるのは「北朝鮮拉致認定するまともな根拠がないから」です。
 「拉致は日本海側」なんて「思い込み」で荒木が批判されてるわけではない。アホなことを抜かす前に「北朝鮮拉致と認定できるまともな根拠を持ってこい」つう話です。

*1:不通部分のみ「廃線」であり気仙沼線大船渡線自体は現在も営業している。

*2:「金恩恵疑惑についての橋本質問と梶山国家公安委員長、宇野外相答弁(北朝鮮拉致の疑いを答弁)」が1989年です。1995年という失踪時期からし北朝鮮拉致の可能性は低いでしょう。

*3:もちろんそもそも「頻発している」という根拠もないのですが。