「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年7/26分:荒木和博の巻)

予備役ブルーリボンの会「レブラ君とあやしい仲間たち」(ゲスト:木本あきら当会監査): 荒木和博BLOG

 ゲストは木本あきら当会監査(元副代表)です。「Peace Needs Force」この言葉の意味をぜひお聞き下さい。

 12分40秒の動画です。説明文だけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありません。馬鹿馬鹿しいので途中で見るのを辞めました。
 「Peace Needs Force(平和を守るには軍事力が必要、程度の意味)」なんてことが拉致解決と何の関係があるのか。何の関係もない。
 ブルーリボンの会は「拉致の解決が建前上の目的」なのだから「その目的に合致したこと」を話せという話です。


拉致はいつから分かっていたのかという話(R3.7.26): 荒木和博BLOG
 8分18秒の動画です。タイトルだけで見る気が失せます。実際見る価値は全くありません。
 まず第一にそんなことを知ることに「拉致被害者帰国」と言う意味で何の意味があるのか。何の意味もない。
 「小泉*1訪朝での拉致被害者帰国」はそんなことを知らなくても実現できた。
 第二にそんなことを荒木は「どうやって知るつもり」なのか。もちろん「国への情報公開請求」などまともな手段で知ろうとするならともかく、「事件発生当初から知っていたのに故意に隠してたんじゃないか」などと思いつきで適当なことを言っても意味がない。
 なお、政府が公式に北朝鮮拉致疑惑を認めたのは「竹下*2内閣の宇野*3外相、梶山*4国家公安委員長」の共産党の橋本敦参院議員の質問への「国会答弁」ですね(例えば、赤旗拉致問題 88年以来、質問を積み重ね解決の道開いた日本共産党国会議員団/対談/橋本敦前参院議員/木島日出夫衆院議員(2002.11.18)、拉致問題を最初に国会でとりあげたのは?(2004.6.30)や1988年3月26日/参議院予算委員会での橋本敦議員の質問(抜粋)参照)。
 で、政府認定拉致事件で一番早いのが久米裕さん拉致(1977年9月19日:北朝鮮による日本人拉致問題 - Wikipedia参照)ですが、これが起こったのが「福田赳夫*5内閣(1976年12月24日~1978年12月7日)」です。
 「福田と竹下の間」に「大平*6、鈴木*7、中曽根*8内閣」がある。
 正直、「いつ北朝鮮拉致疑惑に日本政府(と言うか歴代内閣、歴代首相)が気づいたのか」「大韓機爆破での李恩恵疑惑で、つまり竹下内閣で初めて気づいたのか、それともそれ以前から気づいていたのか」知りたいところではあります。
 例えば「福田から竹下までの歴代首相」や「それらの内閣で官房長官や外相、国家公安委員長などを務め、北朝鮮拉致疑惑について気づく可能性があった有力政治家」、例えば

【あいうえお順】
福田内閣官房長官、中曽根内閣外相を務めた安倍晋太郎*9
◆大平内閣官房長官、鈴木内閣外相を務めた伊東正義*10
福田内閣官房長官、福田、大平、鈴木内閣外相を務めた園田直*11

などのうち、何人の人間が「外相などの地位」に就いたことで得た情報によって「北朝鮮拉致疑惑」に気づいていたのか(既に指摘したように竹下内閣での宇野外相、梶山国家公安委員長は「気づいた」ことを国会答弁で認めたわけですが)。
 それを知ることで、いろいろと「役立つこと」はあると思います。ただし、それは「拉致被害者帰国」とは関係ない話であり、「拉致被害者帰国」を最優先するなら「すぐに解る話でもない」ので「後回しでいい話」です。
 それにしても、荒木がこの動画で「渡辺秀子さんの姉の鳥海冏子(けいこ)さんが渡辺さんの夫・高大基について『(ボーガス注:妹を拉致するような)あんな人間だと思わなかった』と言っていた」などと1)拉致解決と何一つ関係ないことを、2)詳しい説明もなく言い出したのには吹き出しました。
 いきなり「渡辺秀子」なんて言って解るわけがないでしょう(渡辺さんについては例えば2児拉致事件 - Wikipedia参照)。この動画の「対象者」として荒木が想定してるのが「拉致について必ずしも詳しい知識がない一般人」ではなく、「荒木のウヨ仲間だ」ということがよくわかります。
 それにしても「特定失踪者が国内で複数発見されたこと」を未だに「たいした問題じゃない」「この件で巣くう会や特定失踪者問題調査会を『認定がでたらめだ』などと批判するのは、北朝鮮を利する利敵行為だ」と強弁するのには予想の範囲内ですが「クズすぎる」と絶句ですね。
 蓮池透氏などは「特定失踪者なんて怪しい物を日朝交渉で持ち出すべきでない」と荒木批判したのですが、その蓮池氏を家族会から除名し、荒木をかばうのが家族会ですから心底呆れます。そんなんで拉致が解決するわけもない。

*1:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相などを経て首相

*2:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*3:田中内閣防衛庁長官自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*4:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官など歴任

*5:大蔵省主計局長から政界入り。岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行政管理庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*6:池田内閣官房長官、外相、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、蔵相、三木内閣蔵相、自民党幹事長(福田総裁時代)などを経て首相

*7:池田内閣郵政相、官房長官、佐藤内閣厚生相、福田内閣農林相、自民党総務会長(佐藤、田中、大平総裁時代)などを経て首相

*8:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*9:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政調会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*10:大平内閣官房長官、鈴木内閣外相、自民党政調会長(中曽根総裁時代)、総務会長(竹下総裁時代)など歴任

*11:佐藤内閣厚生相、福田内閣官房長官、福田、大平内閣外相、鈴木内閣厚生相、外相など歴任