◆荒木ツイート
荒木和博
令和5年9月23日土曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1257号。金正恩はロシアに行って気分が良かったみたいですが、元々北朝鮮はソ連が作った文字通りの「傀儡国家」でした。
7分35秒の動画です。そんな悪口雑言が拉致被害者帰国と何の関係があるのかと心底呆れます。
そもそも「ロシアと北朝鮮が友好関係再確認」とは朝露接近と朝日関係: 白頭の革命精神な日記も指摘していますが、当然「ロシアが北朝鮮を経済支援」ということであり「荒木らの主張する日本の北朝鮮制裁が効いてない」ということを意味しており、こんな「傀儡国家」云々なんて悪口で済ませていい話ではないでしょうに(まあ、今回の金正恩訪露がなくても、ロシアや中国が北朝鮮支援しており、日本の経済制裁が全く効いてないことは明白ですが。だからこそ「2002年の小泉訪朝から20年に及ぶ拉致敗戦」のわけです)。
なお、「ロシアや中国の支援」は勿論大きいでしょうが、北朝鮮には「一定の自立性(自主性)」があり、荒木のような「傀儡呼ばわり」は不適切でしょう。
荒木和博
令和5年9月22日金曜日「荒木和博のショートメッセージ」第1257号。よく「国が」とか「国の責任」と言いますが、国家というより「政府」ではないでしょうか。
5分33秒の動画です。荒木がそういう言語感覚であることは「積極的に支持はしませんが、否定もしません」。一つの価値観であり「間違いとまでは言えない」。
拉致問題ではなく「戦前日本の戦争責任」についてですが、「責任の所在を明確にするため、『国が』ではなく、『当時の政府が、政府指導者(昭和天皇、『東条英機*1元首相らA級戦犯』など)が』等というべきだ」という左派(元朝日新聞記者で現在、週刊金曜日編集委員の本多勝一氏だった気がするが、明確に覚えてない)の文章を読んだ記憶もありますし、「荒木は明らかに極右」ですが、そうした考えがことさらに「右翼的」ということもない。
どっちにしろそんなことは「拉致被害者救出」と何一つ関係ない。
「国」ではなく
◆政府、与党、外務省
なお、「万年与党*2」自民以外にも以下の政党も「拉致が発生した福田赳夫内閣」以降で、与党の時期がある。
【1】公明党
「細川*3、羽田*4内閣」及び「小渕*5内閣以降の自民党政権」
【2】社民党(社会党時代も含む)
細川内閣、村山*6内閣、橋本*7内閣(橋本内閣が自社さ連立だった時のみ:後に橋本内閣は自民単独政権に移行)、鳩山内閣
【3】民主党(現・立憲民主党)
鳩山、菅直人*8、野田*9内閣
◆歴代政権(あるいは歴代首相、歴代外相)
【1】
拉致発生時から数えれば福田赳夫*10内閣以降
→荒木らは「1960年代(佐藤*11内閣等)にも北朝鮮拉致があった」と主張していますが政府認定拉致では「1977年9月19日の宇出津(うしつ)事件」被害者「久米裕(くめ・ゆたか)さん」が一番早い拉致(政府認定の拉致被害者|外務省参照)で、当時は福田内閣(外相は鳩山威一郎*12)です。
【2】
日本政府が公式に北朝鮮拉致疑惑を認めた時点から数えれば「宇野*13外相、梶山*14国家公安委員長答弁」の竹下*15内閣以降
【3】
金丸*16訪朝(1990年9月)で「交渉による拉致解決の見込みがわずかながらでもあった」と考え、この時点から数えれば、当時の海部*17内閣(当時は中山太郎外相)以降
【4】
自社さ三党訪朝団(1997年11月:団長は森*18自民党総務会長)で「交渉による拉致解決の見込みがわずかながらでもあった」と考え、この時点から数えれば、当時の橋本内閣(当時は小渕外相)以降
【5】
実質的に「拉致解決の展望が出てきた時点」から数えれば「小泉訪朝」の小泉*19内閣(当時は川口外相)以降
等と言ったところで「拉致被害者救出」に資するわけではない。
問題は「何故、小泉訪朝から20年経っても拉致が解決しないのか」「どうすれば拉致が解決するのか」という具体的提案です。
俺個人は「経済支援とのバーター取引」以外に現実的解決策はないと思いますが勿論「アンチ北朝鮮」の荒木ら救う会はそういう立場ではない。
*1:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監、第二次、第三次近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任。戦後、死刑判決。後に靖国に合祀
*2:細川、羽田内閣(1993~1994年)、鳩山、菅、野田内閣(2009~2012年)の短期間を除き「1955年の結党(初代総裁は鳩山一郎首相)」からずっと自民が与党
*4:中曽根、竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、新生党党首、細川内閣副総理・外相等を経て首相
*5:竹下内閣官房長官、自民党副総裁(河野総裁時代)、橋本内閣外相等を経て首相
*7:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、自民党政調会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相等を経て首相。首相退任後も森内閣で行革相
*8:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相、首相等を経て現在、立憲民主党最高顧問
*9:鳩山内閣財務副大臣、菅内閣財務相、首相、民進党幹事長(蓮舫代表時代)等を経て現在、立憲民主党最高顧問
*10:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣蔵相、外相、田中内閣行管庁長官、蔵相、三木内閣副総理・経企庁長官等を経て首相
*11:吉田内閣郵政相、建設相、自民党総務会長(岸総裁時代)、岸内閣蔵相、池田内閣通産相、科技庁長官等を経て首相
*12:大蔵次官から政界入り。鳩山一郎元首相の女婿。鳩山由紀夫元首相の父
*13:田中内閣防衛庁長官、自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田内閣科技庁長官、大平内閣行管庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相等を経て首相
*14:竹下内閣自治相・国家公安委員長、宇野内閣通産相、海部内閣法相、自民党国対委員長(海部、宮沢総裁時代)、幹事長(宮沢総裁時代)、橋本内閣官房長官等を歴任
*15:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)等を経て首相
*16:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官、福田内閣防衛庁長官、自民党国対委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、中曽根内閣副総理、自民党副総裁(宮沢総裁時代)等を歴任
*17:自民党国対委員長(三木総裁時代)、福田、中曽根内閣文相等を経て首相
*18:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)等を経て首相
*19:宇野内閣厚生相、宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相等を経て首相