今日の産経ニュース(2021年8/6~8日分)

自民・岸田氏、総裁選対応は「具体的な日程が確定してから」 - 産経ニュース
 「勿論出馬します」と言えないあたり「何だかなあ」ですね。
 いわゆる主流三派閥(細田派、麻生副総理・財務相麻生派、二階幹事長の二階派)が「菅再選」や「菅をおろすが岸田ではなく他の人間(石破元幹事長、加藤官房長官など)を擁立」の流れで動いた際に、対抗するすべがない故に「干されたくない」ということなのでしょう。


【主張】議員事務所捜索 公明は説明責任を果たせ - 産経ニュース

 山口氏は今年6月、自民党衆院議員だった菅原一秀経済産業相の現金配布疑惑をめぐり、「一刻も早く本人が説明責任を果たす努力を改めて強く求めたい」と述べていた。
 他者に求めることは、自らも果たすのが道理だろう。

 「デマ記事常習の産経がよく言う。お前、珊瑚事件とかで朝日を批判してるくせにまともにデマ記事を反省した事があるのか?。質(悪質さ)・量ともに朝日を遙かに凌駕するデマ記事新聞のくせに」ですが指摘自体は正論です。とはいえ、こんなことを言うのも本心では「公明党の不祥事に自民党が足を引っ張られてはかなわない」程度の話でしかないでしょうが。


【聞きたい。】掛谷英紀さん 『学者の暴走』 実態暴き、学問の危機に警鐘 - 産経ニュース(平沢裕子)
 根拠もなく『武漢ウイルス研究所からコロナウイルス流出説』を唱えるトンデモ極右の世迷い言を「警鐘」として記事にするのだから産経には絶句ですね。これを本気にして読むのが産経読者なんでしょうか?(呆)

 これだけ重要な意味を持つことなのに、当事者であるウイルス学者は起源の追究に消極的

 消極的も何も、現時点において「流出説」にはまともな根拠は何もありません。そして「コロナの治療」に話を限定すれば「流出したかどうか」などは全く関係ない話です。


「勝ち組の女殺したくなる」小田急線刺傷容疑者が供述 - 産経ニュース
 警察の公式発表ではなく、リーク報道なので割り引く必要がありますが、「出会い系で女に馬鹿にされたから、幸せそうな女性を見ると殺意がわいてくる」というのは事実ならば何とも「非常識な動機」です。
 確実に検察や裁判官、国民世論に反感を覚えさせる無茶苦茶さですが、こういう輩は「どうしたら刑罰が軽くなるか」なんて計算はする気もないのでしょうから、全く迷惑です。


【産経抄】8月6日 - 産経ニュース

▼本日は広島の原爆忌*1である。
<広島や卵食ふ時口ひらく>。
 西東三鬼が原爆投下から1年後の夏、広島を訪れて詠んだとされる。未(いま)だにすすり泣きが聞こえてくるような夜の街で、旅人は言葉を失う。ゆで卵を食べる時だけ、その大きさだけの口を開けたと、自ら解説している。
▼当時は占領軍により広く検閲が行われていた。とりわけ広島の惨状に触れた文芸作品には神経をとがらせていたはずだ。なぜ俳句雑誌に発表できたのか。この疑問に答える、鈴木六林男(むりお)さんの証言も興味深い。検閲官は広島市民が卵を食べていると解釈した。
「これは被害は大したことがないという宣伝に使えるということで、フリーでパスしたんです」
▼検閲官の無知を笑えない。広島、長崎の悲劇を伝える努力を怠れば*2、原爆と関係ない句としてとらえる日本人だって、将来は現れかねない。

 いや、それ「無知」なんですかね。説明がなければ「ほとんどの日本人」は「俳句の意味がわからない」でしょう。そして「だからこそ、検閲官は通過させた」のではないか。

参考

春秋: 日本経済新聞
〈広島や卵食ふ時口ひらく〉は西東三鬼の句だ。原爆投下の翌年の1946年に広島市を訪ねて詠んだ。
 広島の惨状を目の当たりにした三鬼は言葉をのみ込み、ただ沈黙するしかなかった。だが、ようやく口を開く。それは語るためではない。1個のゆで卵を食べるために。


【主張】原爆の日 覚悟持ち独自の道を進め - 産経ニュース
 「日本は核武装すべきだ」が持論の産経なので勿論「核廃絶」なんて話には全くなりません。核兵器禁止条約加盟論も「非現実的」の一言で片付ける産経です。


【菅政権考】ワクチン 供給不足も工夫のあるなしで自治体に差 - 産経ニュース
 もちろん「工夫してる自治体」は評価に値するでしょうが、「国がワクチンを責任を持って各自治体に供給し、自治体ごとの違いが出ないようにする」のが当然であって、自治体ごとで差が出ること自体「自治体に丸投げ」という「菅政権のコロナ失政」です。

*1:原子爆弾が投下された日。8月6日(広島)と8月9日(長崎)の二つある(原爆忌 - Wikipedia参照)。

*2:「五輪報道で浮かれてる=広島、長崎の悲劇を伝える努力を怠ってる」日本マスコミの「一員」の分際で産経もよくもいったもんです。