「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年9/24日:荒木和博の巻)

住吉丸事件 (日本における外事事件の歴史13)【調査会NEWS3507】(R3.9.24): 荒木和博BLOG

 昭和36(1961)年7月15日夜、山形県西田川郡温海町(現鶴岡市)の海岸線をパトロール中だった温海警察署員2名が町役場裏手の岩陰に隠れている男1名を発見しました。職務質問したところ、男は在日と称しながらも外国人登録証を携行していなかったため逮捕しました。

 そんなことが「拉致被害者の帰国」と何の関係があるのか。何の関係もない。心底呆れます。


埼玉県ふじみ野市で高姉弟拉致認定のための意見書採択【調査会NEWS3508】(R3.9.24): 荒木和博BLOG

 本日9月24日、埼玉県ふじみ野市の市議会で「『北朝鮮によって拉致された被害者等の支援に関する法律』(拉致被害者等支援法)等の改正を求める意見書」(提案者・小高時男議員)が全会一致で採択されました。先ほどお隣り富士見市の伊勢田幸正*1市議より連絡がありました。

 「全会一致」て。ふじみ野市議会 - Wikipediaによれば「議員数が何人かはともかく*2共産党議員もいるようですが「共産党までそんなもんに賛成したの?」ですね。
 とはいえ、意見書には「法的拘束力はなく」おそらく現政権は無視するでしょうが。


北朝鮮の韓国へのコンプレックス(R3.9.24): 荒木和博BLOG

 令和3年9月24日金曜日のショートメッセージ。韓国の文在寅政権はまさに北朝鮮の傀儡(かいらい・操り人形のこと)のような状態で、文大統領は娘ほどの年齢の金与正*3からも完全に馬鹿にされていますが、そんな状態でも北朝鮮の、特に上の層には韓国への強いコンプレックスがあります。そんな話です。

 5分50秒の動画です。動画タイトルと説明文だけで見る気が失せます。見なくても説明文だけで批判可能ですが「一応視聴」しました。
 いつもながら荒木が実にくだらない。何がくだらないか。
 まず第一に荒木ら救う会右翼は文在寅氏に限らず「太陽政策をとる政治家」は金大中氏であれ、盧武鉉氏であれ、「北朝鮮の傀儡呼ばわり」ですが、太陽政策とは「傀儡」ではない。
1)改革開放で失う物が北朝鮮にできれば、軍事的に暴走しにくくなる
2)「北朝鮮より豊かとされる東ドイツ」を「韓国より豊かとされる西ドイツ」が統一したときですら「統一ドイツは旧東ドイツの経済立て直し」に苦労した。その過去から考えるに、太陽政策北朝鮮経済をある程度建て直さないととても南北統一なんかできない
などといった「もっとシビアな判断による政策」でしょう。
 そもそも傀儡でないことは

「鉄面皮ぶりに驚き」金正恩氏の妹、文在寅氏を痛烈批判:朝日新聞デジタル2021.3.30
 北朝鮮金正恩(キムジョンウン)総書記の実妹朝鮮労働党の金与正(キムヨジョン)副部長は30日、談話を発表し、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領が北朝鮮弾道ミサイル発射について「対話の雰囲気に困難を与えることは決して望ましくない」と発言したことに、「ずうずうしいこと極まりない」などと強く批判した。

北朝鮮キム・ヨジョン氏 韓国非難 文大統領がSLBM発射立ち会い | 北朝鮮情勢 | NHKニュース2021.9.26
 北朝鮮キム・ジョンウン金正恩)総書記の妹のキム・ヨジョン(金与正)氏が談話を発表し、韓国のムン・ジェイン文在寅)大統領がSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験に立ち会ったことについて「対応する行動をとることになるだろうし、そうなれば南との関係は完全な破壊へと突っ走るだろう」と強く非難しました。

等で明白でしょう。
 何で「傀儡」を北朝鮮が悪口するのか。
 第二に「傀儡」、「韓国への強いコンプレックス」云々が拉致の解決(日本人拉致被害者の日本帰国)と何の関係があるのか。何の関係もない。
 さて荒木は動画で「北朝鮮は改革開放をしてない。それは改革開放して、西側からの物、人、情報の流れによって、体制が崩壊するのではないかという韓国へのコンプレクスがあるからだ(俺の要約)」と悪口します。
 まず第一にそんなことは事実であろうとも「拉致解決に関係ない」と言う意味で全く馬鹿馬鹿しい。荒木も「韓国へのコンプレクス」がどう拉致解決につながるのかまともに説明できません。
 第二に北朝鮮が改革開放してないというのは明らかに嘘です。「開城工業団地(現在は南北関係の悪化で停止していますが)」は明らかに改革開放です。
 北朝鮮は「中国改革開放」「ベトナムドイモイ」の成功を見て、「あのような形で改革開放したい」と思っている。ただし荒木の言うような「体制崩壊のリスク」も恐れてはいるのでしょう、改革開放は急進的ではなく、おっかなびっくりで、漸進的ではある。ただしそれは「改革開放してない」ということではない。
 第三に荒木が本気で「改革開放で情報が入ってくると体制が揺らぐと思って北朝鮮は改革開放に消極的」「ゴルバチョフ改革で体制崩壊したソ連や、ベルリンの壁崩壊の後に、体制が崩壊した東ドイツの二の舞を恐れてる」と思うならそれこそ「北朝鮮体制崩壊希望*4」を公言する荒木は「人、物、情報の流れによる北朝鮮体制崩壊」を目指して「太陽政策に賛成」し「日朝国交正常化」に賛成すべきではないのか(勿論、太陽政策や日朝国交正常化の目的は体制崩壊ではありませんがそれはひとまずおきます)。
 ところが「太陽政策や日朝国交正常化」に反対するのだから意味がわかりません。
 むしろ荒木の方こそ「北朝鮮が改革開放したら今の中国のように経済的に発展するかもしれない」ということを恐れてるのではないのか?。
 荒木は全くどういう脳みそをしているのか。 

*1:荒木と交遊があるとは、おそらく「旧民社系の右翼」でしょう。

*2:というのは『場合によってはウィキペディアのデータは更新されず、古いことがある』からです

*3:ちなみに文氏が1953年生まれ、与正の父「金正日(故人)」が1941年生まれ、金与正が1988年生まれです。

*4:体制崩壊希望」なんて荒木ら救う会が公言すれば「日朝外交交渉がやりづらくなる」し、日朝外交交渉以外に現実的な拉致解決の方策はありません。もちろん「体制崩壊」は「東ドイツのような平和的崩壊」ならともかく、「イラクやシリアのような内戦状態」になったら拉致解決に資するどころか、拉致解決に逆行します。にもかかわらず「体制崩壊希望」を荒木ら救う会が公言すること自体「荒木ら救う会」に拉致解決の意思がないことを露呈しています。