選挙の白票や投票率はどう受け止められるのか(R3.10.25): 荒木和博BLOG
7分6秒の動画です。
令和3年10月25日月曜日のショートメッセージ(Vol.569)。ご質問で選挙のときの白票とか投票率は候補者の側ではどう受け止められるのかというのがありました。私も政治の現場*1から離れて四半世紀で、あまり参考にはならないと思いますが、結論から言えば(ボーガス注:候補者にとって)当選にプラスになれば何でも良いということかと。
動画説明文だけで呆れ果て、見る気が失せます。
第一に「ご質問で」て(呆)。
いくら荒木が「元民社党職員」で「一時は民社党の公認候補として選挙に出馬したこともある(結果は落選)」とはいえ、何で「拉致被害者救出」を建前として活動する人間にそんなことを質問し、荒木もそれに回答するのか。拉致解決に何一つ関係ない。そんなことより拉致についてまともな主張をしたらどうなのか。荒木も「拉致について語る意欲」を失いつつあり、しかもそれを「隠す気もないらしい」らしい。家族会も良く荒木に怒り出さないもんです。
第二に動画説明文「結論から言えば(ボーガス注:候補者にとって)当選にプラスになれば何でも良いということ」だけで荒木が言ってることは予想がつきますよね(実際、その予想通りですが)。
【投票率の低さ&棄権の多さ】
◆投票率が低い、あるいは棄権が多いと現職*2や堅い組織票(政党組織に限らず、業界団体(自民)や連合(立憲民主党)など)がある政党、候補者は嬉しい。
一方、投票率が高いと浮動票、無党派層の票が多くなり、選挙結果がどうなるか読めなくなる。
森首相(当時)が「(選挙日には)無党派層には寝てて欲しい」と放言し、批判されたのはそういうことです。
◆一般に「組織票が堅いのは現職」「現職の多くは自民」なので「投票率の低さ」「棄権の多さ」の結果「有効投票を満たさず再選挙(再投票)」にでもならない限り、多くの場合、「現職を利すること=自民党を利すること」にしかならない。
そして「有効投票を満たさず再選挙」になることは「ほとんどないレアケース」だし、再選挙になったところで「同じような選挙が続くだけ」なのであまり意味がない。死票が多い小選挙区制、供託金の高さなど、現行選挙の問題点を理由に「選挙なんて無意味だ」として日本人大多数は選挙ボイコットをし「選挙とは異なる政治変革」を目指すような事態にでもならない限り。そして、そのような運動の是非はともかく、是非以前にその可能性は勿論低い。
◆「勝てば官軍」が「多くの現職(特に自民)」であり、彼らは「投票率の低さ」「棄権の多さ」で反省なんかしない。自民にお灸を据えたければ投票して「非自民候補」に投票し、自民候補落選を目指すべき
(注:これはあくまでも荒木が一般論として述べただけで、奴が打倒自民を主張してるわけではない)
◆どうしても「投票したい政治家がいない」なら、棄権することは否定しない。しかし、まずは「ベターな候補」に投票することを目指すべき。「ベストでなければ投票しない」は懸命な態度ではない。政治で目指すべきは「ワースト(最悪)を避けること」。投票したい候補がどうしてもいない場合でも「投票所に行って白票を投じるべき」。投票所にすら行かないのでは「単に面倒くさいから投票しなかったのだろう」と言われても文句言えないだろう
◆『選挙に行かなくてもデモをしている、政治ブログ書いてる、政治運動はしている』で棄権を正当化するのは間違ってる。選挙こそが政治の基本だ。
◆棄権するような人間は「自らの権利を放棄している」のであり、そんな人間は政治に不満を言う資格はない
つう話です。つまり「平凡」「当たり前の話」ですが「投票率の低さや棄権の高さは良くない」と。
まあ、
◆「拉致についてのメッセージ」を語るはずの場で語るべき事かよ?。荒木はふざけんな!
つう問題をひとまず置けば、政治で目指すべきは「ワースト(最悪)を避けること」(投票したい候補者がいないなどと言って棄権することは賢明ではない)には「まったく同感」ですが。
政治とは「可能ならベストを目指すが、無理なら次善(ベター)を目指す。とにかくワースト(最悪)は避ける」というもんでしょう。
もちろん「何がベターでワーストなのか」は判断が時に難しいですが。
しかし、こうして「政治とはベターを目指すべき、ワーストを回避すべき」と言う荒木が拉致問題では救う会の連中と一緒になって「即時一括全員帰国でないとダメ、段階的帰国はダメ」「国交正常化が先行したらダメ」「バーター取引は認めない」だから呆れます。
拉致問題での「「ワースト(最悪)を避けること」」が「バーター取引」「段階的帰国でもOK」、「国交正常化が拉致被害者帰国に先行してもOK」の主張なのであって、誰も「北朝鮮シンパ」ではない。
「即時一括全員帰国」なんてベストが簡単に実現できるのなら誰も反対しません。
「バーター取引」などの主張は自民批判派が「対立候補」に不満を感じながらも「でも小選挙区だと自民の対立候補は一人(多くの場合最大野党・立民)しかいないことが多いからな。俺の選挙区もそうだし」「一応、野党候補だし、ワースト(自民当選)よりはマシだろ」として「対立候補に投票」するようなもんです。