大人(大国)のオモチャとしての北朝鮮(R3.10.26): 荒木和博BLOG
6分37秒の動画です。
動画タイトルと説明文だけで呆れ果て、見る気が失せます。実際見る価値はありませんが。
第一に「そんなこと(北朝鮮は大国のおもちゃ)」が仮に事実だとして「拉致解決(拉致被害者の日本帰国)」と何の関係があるのか。
何の関係もない。荒木もこの動画で拉致解決につながるまともな話は何もできません。
「北朝鮮は大国のおもちゃ、という前提でどう拉致を解決していくか」という禅問答のような「具体性皆無なこと」しか言えない。
第二に「北朝鮮は大国のおもちゃ」というほど、北朝鮮は「受動的」ではないでしょう。
勿論「北朝鮮は政治的、経済的、軍事的な意味で小国」なので「大国(米国、中国、ロシア)」に対する態度は決して「強くない」でしょう。特に「制裁をしている米国」はともかく、「北朝鮮を経済支援している中露」に対する態度は決して強くないでしょうが、それは「北朝鮮が大国にいいようにされてる」と言う話ではない。
例えるなら大河ドラマ「真田丸」の真田氏が北朝鮮で、「大大名」上杉氏、北条氏、徳川氏が「大国(米国、中国、ロシア)」といっていいでしょう。
織田氏に「武田氏が滅ぼされてから」の「元・武田家臣」真田氏は「大名」としての地位を豊臣秀吉に認められるまでは、「滅亡の危機」にたたされました。
「上杉、北条、徳川」といった大大名と「単独でがちバトルして勝利する能力」など当然、真田にはない。
一番安全なのは「どこの家臣になるか?」という難しい問題はありますが、真田が「上杉、北条、徳川」の「どれかの家臣」になることでしょう。大久保長安*2、八王子千人同心などは「元武田家家臣」が「徳川の家臣になった例」です。
が、真田はそれをせずに「上杉、北条、徳川」の間をうまく立ち回り、「大名」としての地位を確立します。北朝鮮の立ち回り(今のところ独立を何とか確保)はそうした「真田氏の立ち回り」を俺は連想します。
さて動画を見ましたが、荒木が
【1】
・『民主党と書くと国民民主と立憲民主に按分されるのは何故ですか?。』という質問がありました。実は『どちらか区別できないとき』は按分になります。例えば荒木という候補が二人いる場合は、フルネームを書かないと按分になります
と言いだしたのにはいかに荒木が「元民社党職員でそうしたことについて一定の知識がある」とはいえ、「拉致と関係ねえだろ」ですね。
そんなことを質問する方もアホなら、回答する荒木もアホです。この動画は「拉致解決のための動画」ではなかったのか。
【2】
動画で荒木が「日清、日露戦争は日本の国防のための戦争」と言いだしたのにも「唖然」ですね。ウヨがよく言う「清朝(中国)やロシアが韓国を支配したら日本の安全保障が脅かされる」という強弁ですが、あの戦争は「韓国を日本の植民地にするために、それに否定的な清朝やロシアに軍事的に勝利する」というものです。
清朝やロシアが日本侵攻を計画していたなどと言う事実はなく、「日本の国防のため」ではない。
日本が「韓国植民地化」を目指さなければ起きない戦争です。
どっちにしろそんなことは拉致解決には全く関係ないですが。
なお、主目的は「韓国植民地化」ですが、戦争の結果としてはそれにとどまらず
などもありました。
【3】
動画で荒木が「金正恩にまともな判断能力があるか疑問」と言い出したのには「はあ?」ですね。荒木の言う「まともな判断能力がない」が何*3を意味するのか解りませんが、何を根拠にそう言うのか。そのように見なす根拠がどこにあるのか。
それはともかく、【1】について言えば、もはや海外では
・誤記による無効票をできる限り避ける
・投票負担が減って投票率向上に役立つ
・開票処理が楽になる
・知名度の高いタレント候補や現職が有利になるという弊害を避ける
ためもはや「自署式(自分で氏名を書く方式)」は廃止され「候補者の名前は既に記載されており、そこに丸などをつける形式(裁判官国民審査に近いやり方)」が主流になっています。
今のやり方が「自民にとって有利だから」続いてるわけですが、いい加減「候補者の名前は既に記載」方式に変更してほしい。