「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(2021年10/28日:荒木和博の巻)

松野担当大臣への要請文書【調査会NEWS3520】(R3.10.28): 荒木和博BLOG
 まあ、正直、「政権交代や岸田の即時辞任*1」が無い限り、選挙後に予想されることは「こども庁の設置」「デジタル田園都市国家構想」など岸田が所信表明演説などで「目玉政策」としてぶち上げたことの実施ですね。救う会の要望など岸田の眼中にはないでしょう。
 もちろん、選挙後、「(参院選敗北を理由に橋本首相が辞任したように)岸田が辞任して自民からポスト岸田(今回の総裁選に出馬した河野、高市、野田や前回、出馬した石破など)」でも「政権交代で枝野首相」でも少なくとも「荒木ら救う会にとって状況は変わらない」でしょう。
 荒木ら「救う会のいうこと」を「何でも実現してくれるような人間」が首相になることは、まず考えられない。

1、総理と特定失踪者家族との面会は歴代総理に要請し、未だ実現していません

 国内で既に40人以上発見され、ほとんどが「事件性なし(自発的失踪)」で事件性がある物(例:足立区女性教師殺人事件 - Wikipedia)も「北朝鮮は関係ない」特定失踪者など「拉致ではない」のだから拉致被害者家族と違い会わないのはむしろ当然です。

3、北朝鮮の内部が相当混乱した状況*2であることに鑑み、政府・与党として様々なチャンネルを使い、とりわけ官房長官の記者会見で「北朝鮮のどのような組織・個人であれ拉致被害者救出に協力する場合は政府が全面的な支援・協力を行う」とのメッセージを発して下さい。

 言ってることがまるきり意味不明ですね。
 「金正恩をトップとする北朝鮮政府」以外にどこに「拉致被害者帰国」を実現できる個人や組織があるのか。荒木は北朝鮮が「戦国時代化」「内戦化」したあげく「内戦下での某勢力」が拉致被害者を救出してくれるという「意味不明な妄想」を主張してるようですが、どこにそんな「内戦の可能性」があるのか。かつ「そんな内戦」になったら「内戦で拉致被害者が死ぬ危険性」が出てくるわけです。

4、拉致被害者救出のために自衛隊に対し任務付与をして下さい。

 意味不明ですね。自衛隊に何をどうしろというのか。勿論、拉致被害者の居場所もわからないのに自衛隊で救出などできるわけもない。

7、警察官・海上保安官自衛官の制服にブルーリボンを付けるようにして下さい。

 そんなもんをつけて何の意味があるのか。少なくとも拉致被害者救出という意味では何の意味も無い。そもそも拉致問題とは「意識啓発」でどうにかなる話ではない。北朝鮮との外交交渉で解決すべき話です。
 この点は

アウェアネス・リボン - Wikipedia参照
◆オレンジリボン
 児童虐待の防止
ピンクリボン
 乳癌の予防(乳がん検診の推進)
◆レインボーリボン
 LGBT性的少数者)への理解促進

などといった「一般的なリボン運動」と「救う会ブルーリボン運動」は全然違います。前者には意義があると言えるでしょう。しかし後者(救う会ブルーリボン)にはもはや何の意味も無い。まあ、前者だって、例えば「オレンジリボン(児童虐待防止)」の場合を例に挙げれば、別途「児童虐待防止法の制定」「児童相談所の権限強化」「児童相談所と警察の連携(場合によっては警察による虐待親の逮捕)」等が必要であって、「啓発だけで解決する話ではない」ですが。

【参考:レインボーリボン】

ジュディ・ガーランド - Wikipedia参照
 1922~1969年。1939年にミュージカル映画オズの魔法使い』で主役ドロシーに大抜擢され、アカデミー子役賞を受賞、人気スターとなる。しかし、その後、神経症と薬物中毒に苦しむようになる。1949年には映画『アニーよ銃をとれ』の撮影中に錯乱状態に陥ってアニー役から下ろされてしまう。1954年、『スタア誕生』で久々の映画出演を果たす。この作品は大ヒットし、ジュディはゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。そしてアカデミー主演女優賞にノミネートされた。しかしワーナー・ブラザースは、撮影中の遅刻やそれに伴う制作費の増大を問題視し、彼女の受賞のための宣伝や根回しを一切行わなかったほか、授賞式前に「彼女ではもう二度と映画は撮らない」と宣言した。結局、主演女優賞は『喝采』のグレース・ケリーが受賞し、ジュディの受賞はならなかった。受賞を逃した失意により、彼女の私生活は再び荒れはじめ、数度の自殺未遂を起こしている。1969年6月22日に滞在先のロンドンで、睡眠薬の過剰摂取にてバスルームで死去。自殺とする説もある。47歳だった。
 彼女には莫大な収入があったがその大半を浪費しており、埋葬の費用にも事欠いたという。長女ライザ・ミネリ*3は、「母はハリウッドが大嫌いだった」「母を殺したのはハリウッドだ」と発言し、ハリウッドではなくニューヨークで葬儀を執り行い、ニューヨーク郊外の墓地にジュディを埋葬した(2017年になって遺族の意向によりハリウッドへ墓所が移されている)。
LGBT運動への影響】
 ジュディは1960年代のアメリカで同性愛者に対して理解を示していた数少ない著名人の一人だった。ジュディの父親がホモセクシュアルであり、自身もバイセクシュアルだったとされる。そのため彼女の死のニュースは、当時の同性愛者のコミュニティに大きな動揺をもたらした。史上初の同性愛者による暴動「ストーンウォールの反乱」は、ジュディの葬儀が行われた教会付近で葬儀翌日に起きており、彼女の死によるコミュニティ内でのショックが影響していたとも言われている。こうした経緯から、ジュディは同性愛者にとって象徴的な存在となった。現在「レインボー・フラッグ」「レインボー・リボン」が同性愛解放運動の象徴として用いられるのは、彼女が主演映画『オズの魔法使い』で歌った「虹の彼方に」から由来している。また「ドロシー(=ジュディ)のお友達」はスラングで「同性愛者」を指すことがある。


在日米軍と拉致(R3.10.28): 荒木和博BLOG

 令和3年10月28日木曜日のショートメッセージ(Vol.572)。在日米軍基地の近くで起きた失踪が少なくありません。なぜなのか、というお話しです。なおここでは話していませんが在日米軍の兵士が北海道で複数人北に拉致されたという話もあります。

 6分27秒の動画です。
 動画タイトルと説明文だけで呆れ果て、見る気が失せます。実際見る価値はないですが。
 第一にここで荒木があげてる失踪者は「特定失踪者」です。
 俺の記憶では「米軍基地近くで失踪した政府認定拉致被害者」はいなかったと思います。
 「国内で40人も発見されて、そのほとんどが自発的失踪で事件性なしの特定失踪者なんかあげるんじゃねえよ!」ですね。
 第二に、仮に「米軍基地」の近くで拉致された政府認定拉致被害者がいたとして、それが「拉致解決(拉致被害者の日本帰国)」と何の関係があるのか。
 何の関係もない。

北方領土返還について「島の返還」には直接、関係ない「スターリンは何故侵攻したのか」「侵攻を阻止することはできなかったのか」なんて話
◆沖縄基地問題について「問題解決」には直接関係ない「何故、沖縄に基地が集中したのか」なんて話

を延々するくらい馬鹿げています。
 「今、何故、沖縄の基地を日米両国政府は県外に移設しようとしないのか」ならともかく「何故集中したのか」という「過去の話」は「基地問題の解決」には直接には関係しない。
 荒木もこの動画で拉致解決につながるまともな話は何もできません。今回の動画もそうですが、荒木はもはや最近の動画では「舌先三寸」ですら「拉致解決の展望を語れない」のだから心底呆れます。家族会もよく荒木のようなバカと付き合い続け、逆に「荒木を批判した蓮池透氏」を家族会から除名するような愚劣な行為ができたもんです。
 拉致解決を本気で家族会がしたいなら、まずすべきことは「拉致解決をする能力どころか意思すら明らかにない」「拉致解決に何一つ役立ってない」荒木ら救う会と縁切りし、蓮池氏と和解すべきです。それが家族会にできるとは俺は思っておらず、俺は拉致解決をもはや諦めていますが。
 第三に仮に

在日米軍 - Wikipedia
都道府県別の全ての米軍施設規模と都道府県別の米軍施設 - Wikipedia各地の米軍基地参照
青森県三沢市(三沢空軍基地)、
◆東京都福生市など(横田空軍基地)
◆神奈川県厚木市(厚木海軍基地)
◆神奈川県座間市(座間陸軍基地)
◆神奈川県横須賀市(横須賀海軍基地)
山口県岩国市(岩国海兵隊基地)
長崎県佐世保市佐世保海軍基地)
沖縄県嘉手納町など(嘉手納空軍基地)
沖縄県宜野湾市普天間海兵隊基地)

など、「米軍基地」の近くで拉致された政府認定拉致被害者がいた(繰り返しますが、勿論いませんが)として、それが「ただの偶然」でないと見なす根拠がない。
 荒木も「米軍基地近くでの特定失踪者」について「米軍の存在が失踪に何か関係があるんじゃないか」と思わせぶりな事を動画で言うだけです。「関係がある」と見なすまともな根拠は何一つ提出されない。
 第四に

 在日米軍の兵士が北海道で複数人北に拉致されたという話もあります。

というのが呆れます。米国政府も日本政府もそんな認定は勿論してない。要するに「北朝鮮による在日米兵の拉致があった」と見なすまともな根拠が何もない。
 かつそれが事実として「米兵の拉致」を云々する余裕は我々日本人にはない。「日本人拉致被害者限定」ですら「小泉訪朝(2002年)による5人の帰国」以外に成果がないのに。
 「拉致問題」に限らず、基本的に俺は「日本人は自国民(同じ同胞である日本国民)の事だけ考えればいい」「1)政治難民問題(当然、自国政府とは対立関係にある)などその性格上、外国政府に任せることができない問題、2)入管問題、移民問題朝鮮学校無償化除外問題など『日本政府が当事者である日本国内の外国人問題』以外は、外国人のことまで何かする義務は日本人にはない」と思っています。米国民(例えば在日米兵)のことは基本、米国に任せればいい。そもそも米国政府自体が「北朝鮮拉致」と認めてないのだからそれ以前の話ですが。

*1:俺のような自民批判派には残念ながら岸田が当分「首相辞任」しないで、居直れる程度の議席(自公で過半数確保)を最低でも獲得しそうですが

*2:というのは荒木が勝手に放言していることに過ぎず、どう見ても混乱などしていません。

*3:1946年生まれ。1972年に公開された映画『キャバレー』でアカデミー賞主演女優賞ゴールデングローブ賞主演女優賞をダブル受賞(ライザ・ミネリ - Wikipedia参照)